Nゲージ蒸気機関車2020年のメモ>2020.4.18

マイクロエースD51 498(初代)のライト基板

多くのマイクロエースの蒸機に共通で使われていたライト基板ですが、スペアパーツは売られていないので、切れたときはメーカーに修理を依頼するか、自分で修理することになります。
それ以外に、そのまま使える部品がないかと思って、短時間探してみました。


使えそうな基板探し

初代D51 498のライト

マイクロエース(当時アリイ)の初代D51 498です。
どこかで見たような構造で、わかりやすいです。

…もう24年前の製品なんですよね。今年新卒の方にとっては、生まれる前からあった模型になってしまいました。すでに、マイクロエースの蒸機も、中村精密の蒸機も、同じような歴史上の存在として感じられているかもなぁ〜と思います。

ライト基板

ライトの部品は、取り付け用の基板に12V麦球がハンダ付けされただけのシンプルなものです。
電球を入手すれば、自分で交換して修理することは簡単にできます。

記載した寸法は手持ちの品を測った大体のものです。

極性がないため、電球さえ収まれば基板の上下はあまり関係なく、手持ちのマイクロエースのD51を色々見ても取り付け方向は一定していないようです。概ね、初期の製品は端子が下側、後期の製品は端子が上側に取り付けられていましたが、たまたまかもしれません。

他のライト基板

あわよくば、代わりに使えないかと頭に浮かんだものを並べてみました。

A マイクロエース D51 498など蒸機全般(初期型)
B マイクロエース 〃(後期型)
  黒いプラ板に電球のリード線がぐるっと巻いてあるだけです。
C マイクロエース D52(2018年最新型)
D KATO 旧C57
E KATO 新D51など
 最近のLED基板ですが、サイズもLEDの発光向きも異なり、そのまま使うのは無理ですね。

C57の基板

一番有望だったのが、DのKATOの旧C57です。似ているうえ、最近までAssyパーツも売られていました。
ただし長いのでそのままではつっかえます。厚みはアリイよりちょっと薄いです。

基板の後部の端子を切り詰め、何か裏側に重ねて厚みを調整すれば使えそうです。
(しかし、これにしても電球だけ移植するのが一番早そうですが…)

というわけで話としては終わってしまいます。何か見落としている気がすごくします(笑)。
もし、他に「入手性がよく」「ほとんどそのまま使える」基板をご存じでしたら教えてください。

新D52の基板

以下は惰性です。

Cの新D52の基板もちょっと有望視していました。D52の基板はもともとD51と同じだったので、まったく同じ形状に作られているのではと思ったからです。
しかし、実際はLED化に伴って大きくなっていました。これを使うなら加工は必須ですし、この基板も分売はされていないので、わざわざ入手する動機はあまりなさそうです。

この基板は電球と同じく、前進時も後退時も点灯します。基板側に特別な回路はないようなので、無極性LEDなのかもしれません。
また、なぜかコンデンサーを一度ハンダ付けして、それを撤去した跡がありました。

旧C11

ほか、KATOの旧C11のLED基板も見てみましたが、LEDの取り付け方や接点が異なるので、やはりアリイのD51へのポン付けは無理です。

C58

ついでにKATOのC58(電球式)です。これまた変わった取り付け方で、真上を向いています。
KATOの旧蒸機のライトは、共通の基板があるわけではなく、まちまちですね。

KATOの純正電球

そういえば昔は、KATOからも基板のないスペア電球が売られていました。もともと旧前照灯セットと室内灯セットの修理用だったようです。

マイクロエースD51 499

どうでもいいお話の最後ですけども、2003年発売のマイクロエースのD51 499の基板を調べようとしたところ…。

ボディがなかなか外れません。無理やり引き剥がしてみると、内部のウェイトがブ厚く粉をふいて、ボイラーとくっついていました。
何か発酵してるんですかね…ここまでの熟成度は、あまり見たことがありませんでした。このまま経過観察してみましょう(笑)。


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