Nゲージ蒸気機関車2020年のメモ>2020.9.27/2020.12.2

コッペルBタンク 保存鉄道色(津川洋行)

コッペルBタンク

4年前に発売された「宮崎交通株式会社鉄道部 コッペル1号機」をもとにした、フリー的なバリエーション品です。
海外の保存鉄道をイメージした鮮やかな車体色が特徴、とあります。初めは赤・水色・緑の3種が一度に発売されました。2か月遅れて「黒」も追加されています。


構造・性能とも、元の宮崎交通コッペル1号機と同じです。
色替えだけですが、印象はがらりと変わり、明るく・楽しく、まるで別物のように見えるのが不思議です。よくこの商品思いつきましたね…。

色以外に特別書くことはありませんが、各色並ぶと面白いです。
カプラーはKATOカプラーを取り付け、付属のバッファーを差し込みました。赤・水色・緑の製品には、前窓だけ付属の透明シートを貼ってあります。こんな素材まで付属しているのは嬉しいです。せっかくだから、やってみようという気になります。

宮崎交通コッペル1号機 保存鉄道色 赤
宮崎交通コッペル1号機 もとの商品です。 保存鉄道色 赤
保存鉄道色 水色 保存鉄道色 緑
保存鉄道色 水色 保存鉄道色 緑
保存鉄道色 黒
保存鉄道色 黒
初めからいたような顔をしていますが、実は一番の後輩。

上下は簡単にいくつかのパーツに分離できます。組み合わせはちょっと甘い感じなので、もともとそんなに姿勢は定まっていませんが、全体は大変小さいのであまり気になりません。
煙突のはめ込みの具合があまり良くなくて、ぐらつきがありますが、取れないようにゴム系接着剤で接着されているようでした(全部かはわかりません)。

車体色に応じてランボードの配色も変えられており、車体水色・緑・黒ではランボードが赤、車体赤ではランボードが黒となっています。
あとで追加された「黒」は、もとの宮崎交通コッペルと同じではなく、下廻りが赤色です。むしろ見慣れた感じがしますね。

宮崎交通コッペル1号機 保存鉄道色 赤
宮崎交通コッペル1号機 保存鉄道色 赤
保存鉄道色 水色 保存鉄道色 緑
保存鉄道色 水色 保存鉄道色 緑
保存鉄道色 黒
保存鉄道色 黒

元の宮崎交通コッペル1号機だけ、煙室脇に付属の蒸気管(プラ)を接着してみましたが、他は付けずにいます。

付属品はちょっと変わり、多数付属していたエッチングのディテールパーツや、ホワイトメタルのボイラー等は標準添付されなくなりました。これらは宮崎交通コッペル1号機のオプションパーツとして別売されています。 また、赤色の動力ユニットも別売されました。

カプラーは出荷時は未取り付けで、アーノルドカプラー、ドローバー・フック、ダミーナックルが付属しますが、残念ながらネジ式連結器はダミーも付属していません。連結可能なネジ式連結器が別売されています。

端梁間はわずか3センチ程度と大変小さく、このプラ車体に小形の3Vモーターを積み実際に走行します。
ただし、このような構造のプラ量産品のため、安定した低速走行は難しいです。特にトレーラーを連結してのスロースタートは高性能なパワーパックでも困難です。
超小型プラ車体に超小型モーター、しかも普及価格という今の条件では、これはもう精いっぱいのことで、これ以上どうしようもないと思うのです。

蒸気機関車のキットを色々組み立ててきた方なら、「この構成なら仕方ないよね、こんなもんなんだろうね」ぐらいの感想だと思いますが、最近のKATOの蒸機しか見たことがないという方は、同じものは期待できませんので要注意です。
遊ぶ際は平坦線の単純なエンドレスとして、ポイントは置かず、プラ無蓋車1〜2両程度がおすすめです。それなら現代のパワーパックを使えば、ある程度抑えめの速度でも走行が持続しやすいです。 それでもスムーズに発進できるかはまた別でして、出発時に手を差し伸べる場面は結構あるかと思います。

コッペル+チビロコ

大変小さく見えたはずのチビロコすら大きく見えます(上の写真の3両編成では自力引き出しは無理でしたが、チビロコを外してモーターなしの客車1両ならOKでした)。

宮崎交通コッペル+"コッペル保存鉄道色4色"

ほか、ワインカラーとかネイビーとか、別な色にしてみるのも楽しいですね。ゼブラ塗装にして駅の端のほうに置いておくのも面白いかもしれません。


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