Nゲージ蒸気機関車>メモ>2006.7.23(スハニ32)
MODEMOより、NS109「国鉄20m級旧型客車 郵便/荷物車セット」が発売されました。これは以前に発売されたセット「NS101」〜「NS105」の中から、荷物車と郵便車だけを抜き出してセットにしたような構成になっています。
(逆に、昨年末より発売された「NS107」「NS108」の新シリーズ≒再生産には、これらは含まれていませんでした)
内容はまず今までと同じで、蒸気機関車が牽引するのに好適ですが、たまたまスハニ32がKATOからも発売されているので、ちょっと並べてみました。
スハニ32(MODEMO) (拡大写真) こちらはKATOの大先輩です。 |
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スハニ32(KATO) (拡大写真) ウインドウシルに2列リベットがきれいに並んでいます。 |
MODEMOのスハニ32は、1980年代に中村精密から発売されたキットが元になっていますが、今はキットをわざわざ組み立てる人はまずいないので、塗装済みの完成品となっています。
KATOは窓ガラスがはめ込み式ですが、あまり透明度が高くないのと、窓のフチのほうにプラの肉厚が白っぽく見えるので、透明板を貼り付けただけのMODEMOとはちょうど長所・短所が逆になっています。
MODEMOの窓ガラスはちょっと波打っていますが実物もそう見えましたし、KATOの窓ガラスは白っぽく曇りぎみですが、実物も汚れていました。まあ、そんなことを言っていてはしょうがないですが。
MODEMO (拡大写真) |
KATO (拡大写真) |
プロトタイプ違いなのか実物のことはよくわかりませんが、妻面の扉の窓やテールランプの大きさや位置が両者でかなり違います。
拡大写真で見ると、KATOは凸凹したところに塗料が回っていないようですが、肉眼で見る限りはそんなにわかりませんので、気にするほどのことはありません。
スハニ32(MODEMO) もとキットなので、妻板・側板は別々のパーツです。以前買ったNS105に入っていたものは、妻板の断面にランナーから切り離したゲートがはっきり見えましたが、今回私が買ったものでは見えなくなっていました。 窓の格子は印刷によるもので、グリーンマックスの荷物車のキットもこれと印象がよく似ています。 |
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スハニ32(KATO) ハシゴが別パーツで立体的です。テールランプも別パーツなのでメリハリがあります(しかも点灯します)。 ベンチレーターは屋根と一体で、窓の格子も窓ガラスにモールドされていて白く見えます。このあたりは当時のプラ完成品においては普通の表現方法です。 |
左がKATO、右がMODEMOです。MODEMOは屋根の周囲に少し車体の肉厚が見えます。ベンチレーターは別パーツなので、写真ではKATOに比べてかなり輪郭がくっきりして見えますが、実物を見るとKATOもくっきりと成型されているので、そんなに違いはありません。
なお、MODEMOは屋根の両端のあたりに少し成型のヒケが見られるものがありますが、GMのキットなどを多く組まれてきた方にとっては何でもないことかもしれません。
それにしても窓とテールランプが両者で全然違いますね。実物はどういう構成なんでしょうか、詳しい方ぜひ教えてください。
KATOとMODEMOを連結した様子です。全体として両者はほとんど同じ高さですが、あっちこっちの比率が違うのはよくわかります。塗装の感じや作りもそれぞれ違うので、一般的にはKATOはKATOの客車と、MODEMOはMODEMOの客車と揃えて連結するのがいいと思いますが、実物の旧客どおりのちぐはぐ感を味わうには、各社混結も悪くないかもしれません。
なお、MODEMOのカプラーポケットはちょっと変わっていて、カトーカプラーに交換すると、同じ高さに支持されにくいことがあります。カプラーを外して正面から見ると、カプラーの入っていたスリットの左右が非対称になっています。私は中村精密のプラ客車を持っていないので、これが中村精密由来の台車なのかどうかはわかりません。少なくともGMの台車ではありません。