Nゲージ蒸気機関車2011年のメモ>2011.11.17

レ12000

レ12000

2011.11.17

レ12000はKATOが早くから発売していた2軸貨車ですが、今年夏にトミックスからも発売され、メーカーを横切ったリニューアルとなりました。
このため新しい仕様の製品が欲しい人にとっても、昔からの貨車をさらに揃えていきたい人にとっても好都合という状況です。


KATO製品はよく知られており、どなたもお持ちだと思いますので、どちらかといえばトミックス製品のご紹介といった感じのページになりました。
KATO製品は、黎明期の製品がそのまま手に入るというタイムスリップ性?や、未だに500円程度で買える希少性により、ちょっと一般製品と違う捉えられ方になっているかもしれません。

全体

トミックス トミックス
(拡大写真)
2011年登場の製品です。実物は古いのですが、模型ではまだデビューしたばかりです。
車体色は純白です。
KATO KATO
(拡大写真)
40年前から変わらない姿で続いています。当時の製品によく見られるように、少し大きめです。
車体色はちょっと抑えられたホワイトです。
天賞堂 天賞堂
(拡大写真)
これは逆に小さめ。Zゲージです。同じ距離に並べてみました。全長3センチちょっとのかわいいやつです。
驚異的なことに、ブレーキシューまでちゃんと…。
トミックス トミックス
白屋根です。屋根は車体と一体に見えますが別パーツです。
KATO KATO
KATOは黒屋根ですが、一時期白屋根の製品もありました。車体の構造はトミックスとまったく違います。

その構造です。

トミックス
トミックス
床板を外し、内側から屋根の6箇所の爪を外して屋根を取ります。
KATO
KATO
床板を外すと、屋根と一体になっている内側の箱の爪が外れ、すっぽり取れます。

正面

トミックス KATO
トミックス KATO

どちらも基本は一体モールドであっさりしたものです。KATOにはカプラー開放テコのモールドはありません。
床板と上物の分割にも違いがあるので、白・黒の塗り分けが違っています。

幅・高さはKATOのほうが少し大きめなので、両者を連結すると次のような感じです。

KATO+トミックス

上から

上:トミックス、下:KATO

上がトミックス、下がKATOです。車体はKATOのほうが2ミリくらい長いです。

しかし。

上:トミックス、下:KATO

トミックスのカプラーの柄が長いため、カプラーの端から端で全長をみると、トミックスのほうが逆に2ミリ長いという逆転現象が起きます。
どんどん連結していくとトミックスの列車のほうが長くなります。

これはミニカーブレール対応のため、カプラーが大きく首を振る構造になっているためのようです。

トミックス アーノルドカプラー

トミックス製品の連結間隔を狭めたいときは、よく行なわれるように、何らかのカプラー交換で容易に実現できます。
カプラー交換の癖というのは怖いもので、さして必要性がなくても惰性でやっていたりします。そもそも、何でこんなことを始めたのかわからなくなっていたりですね。

トミックス ナックルカプラー

これは安易にKATOのCSナックルカプラーの穴を広げ、末尾を少しカットして差し込んだだけです。もう少し加工すれば、もっと狭められます。

床下

大きさのよく似たワラ1と比べてみました。

トミックス レ12000
トミックス レ12000
ワラ1と共用ではありません。床下表現が見直され、少しすっきりしたものになっています。
トミックス ワラ1
トミックス ワラ1
2009年発売です。モールドは彫りが深く、強度確保のためか板状のシルエットに見える部分がありました。
KATO レ12000
KATO レ12000
昔の模型で、これだけ側ブレーキてこがありませんが、床下の配管は意外に色々モールドされています。
KATO ワラ1
KATO ワラ1
2005年発売です。この時代の製品は側ブレーキが付いています。黒色車輪が付いています。

あれこれ

KATOの新旧

KATO製品に印刷されている車番には色々ありますが、初期のものは右の車体のように、非常に奇妙な書体になっています(これは有名です)。

しかしこの番号、今までいったい何種類が登場したんでしょう。全部把握しているという方、いらっしゃいますか?

色差し前 これはトミックス製品です。
妻板の下部の端梁部分や、扉下のステップを、白から黒に塗り替えてみると面白いかもしれないですね。
色差し後 色差し後です。手間がかかる割に代わり映えしないような気もしますが。
たくさんやるのは大変なので、何かスペシャルな1両を徹底的にドレスアップしてみるのも面白そうです。

しかし屋根に氷を入れて冷やすとは、夏場ならどれくらい持ったんでしょう。気休め程度にしかならないようにも思えますが、ほんの少しの差でも役に立ったのかも?。

これで、関水金属の初期のニ軸貨車3種は、トミックスからも出揃ったことになります。両方が共存しているため、昔の1/140蒸機に合う貨車も、現在の1/150蒸機に合う貨車も供給されているという面白い状況です。

最近はZゲージにも日本型のプラ製貨車が増えてきていますが、Nゲージの黎明期と同様、このレ12000もしっかりラインナップされているのが嬉しい限りです。

Nゲージ+Zゲージ


●比較した模型


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