四 稜 郭
北海道函館市陣川町59にある。明治2(1869)年4月、2週間ほどの期間で急造した。
明治元(1868)年函館を占領した旧幕府軍は、新政府軍の反撃を予想して、五稜郭・
弁天台場を中心とした防御態勢を整えた。特に主戦場になることが予想される渡島
平野南端の押さえとして、この地に防御施設が必要であり、四稜郭が構築されるこ
とになった。設計者は陸軍奉行の大鳥啓介と言われている。蝶を広げたような形をし
ており、四隅に砲座を設けてある。明治2(1869)年5月、新政府軍の攻撃を受け陥落
した。国指定史跡になっており、土塁がよく残っている。
四稜郭
四稜郭の図
北西部の砲座
四稜郭案内図