　冬服はごくシンプルなんですが、夏服はとても清潔な印象でよく目立つ白襟セーラー。黒スカーフとの妙味のある配色はこざっぱりとしていて、美しいの一言につきます。夏の飯田駅で、思わず見とれてしまいました。
　ちょこんとくっついている紺のスカーフ留めが目立ちますね。スカーフを取ってしまうコがけっこういたので、そうするとここだけ紺なのがなんかヘン。個人的には、これは白のほうがよかったんじゃないかと思っています。
　卒業生の方からメールをもらってびっくりしたのが、私服化を望む声があるということ。これ、不思議と長野県の学校ばかりに見られる特徴で、他県ではやたらと制服人気が高いこの時代に完全に逆行しています。だれしも後になって制服はいい思い出になるものなのにね（事実、後で悪口を言う人はごく稀）。私服はいつだって着られますし、制服は卒業生と母校との大切な絆の１つです。特に、毎日同じものばかり着ているわけにはいかない女の子には、私服は相当に経済的負担が大きいそうです（私服校出身の女の子が嘆いていました）。風越生の皆さん、冷静なご判断を。

　飯田駅から徒歩で通えて、女子生徒が多い風越は、市内でよく目立ちます。長姫とここと２校がセーラー服で、さらに私立の飯田女子は夏服が変形セーラーですから、ただでさえ私服が多い長野県では異例のことです。
　とはいえ、長野県の公立校の着こなしは結構奔放で、風越でもスカーフを取り払ってしまうコはザラ、スカーフ留めを付けていないコも多いです。一方で几帳面に節度を守って着ている生徒さんもいて、典型的な地方の進学校といった雰囲気があります。
　学校は飯田駅裏の丘の中腹にあり、毎日徒歩で登るのはちょっとツラそうでした。
　近くの「風越（かざこし）山」からとられた校名らしいのですが、読み方は「ふうえつ」です。校名もなかなか風流で結構です。

風越でスカーフちゃんとつけてるの、基本的に吹奏楽部員ですよ。スカートもそこそこ長くて、紺ハイソで、校章までちゃんとつけてたら９割方吹奏楽部員決定!!　吹奏楽は、活動も盛んで、規律もしっかりしてます。と、吹奏楽ＯＢの私が言うのもおかしいですが。笑
　家政科もあるので、夏の半そでをパフスリーブにしている子もいましたし、ベストを重ねる子も増えてきました。個人的に夏服にベストは絶対似合わないと思ってますが…。
　学校までの坂道は「大根坂」と呼ばれています。毎日通うと大根足になる、という事からそう呼ばれるようになりました。
　私も、風越の制服好きだったので、こういうＨＰがあるなんて、ちょっと嬉しいです！　ただ、風越も、私服にしようという動きがちらちら見え始めたので、私服になる日もそう遠くないかもしれません。今はＯＢの方が猛反対してまだまだこのままいきそうな気もしますが…。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（情報提供：風越高校卒業生さん）
　私服化はイケマセン！　卒業してから後悔します…。
　楽しいお話ありがとうございました(^^)/

＜長野県＞

県立飯田風越高校