<神奈川県>

県立平塚農業高校


 PROFILE
学校名  ひらつかのうぎょう
所在地  神奈川県平塚市
主な交通機関  JR東海道本線平塚駅
夏服の特徴
  • 紺の直線的な関東襟。
  • かなり太い白ライン2本。
  • 紺ネクタイ(襟と共布)。
  • 袖口に紺カフス、白ライン2本。
  • 襟コーナーには、マークなどなし。
夏服のカラー
図解のとおり、白2本ラインのふつうのデザイン。
冬服の特徴  夏服の身ごろを紺にしたもの。
            (情報提供:卒業生?のLisaさん)
特記事項  ポケットの下に校章をつけます。
調査年  2002年ごろ
 学校公式HP  http://www.hiratsuka-ah.pen-kanagawa.ed.jp/

このデータは管理人が上記調査年に個人的に集めた情報ですので、現状では変更されている可能性があります制服の歴史、着こなし、学校の特色など、情報をお待ちしております。管理人へのメールまたは掲示板をご利用ください。
この記事をご覧の在校生、卒業生、地元の方々へ

 平塚農業高校は2020年に平塚商業高校と統合する
という計画が発表されてしまいました。「人口減の時代だから統合は仕方ない」…物分りのよい方々はそれで納得するのでしょうし、「統合」をまったく認めないこともできないのも事実です。
 でも、だまされないでください。これまで全国で「統合」といういかにも学校が残るかのようなレトリックを騙りつつ、多くの学校が完全な「廃校」の憂き目に遭い、多くの卒業生が思い出を刻んできた学校が消滅しています。それはつまり、
 ・校名が完全に変わる
 ・校舎が残るのはどちらか一方のみ
 ・校章が完全に変わる
 ・制服が完全に変わる
という結果に終わっているからです。事実上の2校の「廃校」と新校設立です。
 卒業してしまった人にとっての母校のアイデンティティとは、教育方針などは二の次で、校名・校舎・校章・制服という4つのシンボルにほかなりません。これらをできる限り残して残した統合にすることに、何の問題があるのでしょうか。そして、卒業後はめったに母校を訪れたりすることがなくなる以上、卒業生にとっていちばん重要なのは実は「制服」なんです。成人して久しぶりに故郷に戻ったとき…懐かしい町の風景とともに母校の健在ぶりを知ることができるのは、自分と同じ制服を着た後輩の姿。これがなくなることは、世代を経て継承されていく地域社会の精神的断絶、ひいては衰退につながっていくものだと思います。

 「制服を残す? そんなの現実的じゃない!」と思いこんでいる方。2校統合の結果、卒業生や地元の人々の気持ちをおもんばかって制服を残した事例は岩手県の釜石高校(釜石南高校のセーラー服を存続)などいくつかあります。もちろん、どちらか一方だけでは不公平だというのはもっともです。それなら冬服、夏服でそれぞれの制服を残したらよいでしょう。例えば冬ブレザー、夏セーラーというのは昨今の新しい学校の大多数が導入しているラインナップです。ましてや、新しい制服の制定は余計なお金がかかります。無駄なお金をかけてまで何のために新しい制服の導入を許すのか、ぜひ考えてみてください。

 やっぱり今後も母校の姿を守っていってほしいと感じている方、ぜひ同窓会、生徒会などを通じて組織的に学校・統合委員会に働きかけをお願いいたします。放っておけば統合の組織委員会は何も考えず自動的に新校名と新制服の制定に動き出します。宮城の鼎が浦高校のような、生徒さん自身が制服を守り通したすばらしい例もあります。ぜひ一度本気で考えてみていただきたいと思います。
 管理人評価

 フェリス、共立女子など全国的に有名なセーラー服がいくつかあるため、神奈川県はセーラーの多いところだという錯覚があるようですが、実はその逆。特に公立に関して言えば伝統的に紺のシンプルブレザーが優勢なところで、この平塚農業が唯一のノーマルセーラーなのです(厚木高というのもありますが、冬服だけでセーラージャケットタイプ)。そのため、厚木や藤沢など周辺都市で「どこの学校かわからないけどカワイイ謎のセーラー服」としてしばしば話題になっている模様。太いラインは非常に目を引き、注目されるのも当然のことでしょう。ブレザーしかない、といっても過言でないこのエリアで、ここだけセーラー服が制定されたいきさつを知りたいものです。
 襟が小さめのところはいかにも関東のそれですが、くっきりと太い2本ラインは首都圏ではちょっと珍しい独自のもの。襟の切れ込みがやや深めなのも他校とは違った印象を与えます。シンプルにして識別度の非常に高い、神奈川県の至宝とも言える特別な制服なのです。

 観察記録

 「東京通勤圏の平塚で農業高校?」といまいちピンとこなかったワタクシ、実際に平塚に行って一安心。結構生徒が多く、女子生徒の割合も高いんですよ。女子の集まる学科があるんでしょうね。
 学校は平塚の中心部からやや離れた緑の多い住宅地にあり、農業教育には十分の立地。生徒さんはいたってマジメそうなコからギャル風までいろいろで、スカートはミニから膝下まで個人差があります。足元は紺ハイソが主流とはいえルーズもあり。それぞれ好きなようにオシャレをしているようです。
 なお、だいぶ離れた三浦市(三浦半島南部)にも分校があるそうで、こちらも同じセーラー服とのことです(下記投稿記事参照)。

 投稿情報
平塚農業高校の冬服は、夏服の白い身ごろ部分が紺色に変わるだけです。
                             (情報提供:卒業生?のLisaさん)

 おかげさまではっきりしました。
 お知らせくださりありがとうございました(^^)/
平塚農業には歴史ある学校(日本9番目の農業単科高校)であるだけに頑張ってほしいです。今年で県立高校として創立104年、前身の中郡立農業学校として128年となりました。
 なお、この高校は神奈川県立高校として唯一三浦市初声町に1学年1クラスの分校があります。この分校もセーラーです。自転車通学者が多いのですが、京急でも横須賀より先で運がよければ見かける機会があります。

                             (情報提供:地元のだいちゃん@さん)

 そんなに歴史のある学校だったんですね!
 分校のことも知りませんでした。
 お知らせくださりありがとうございました(^^)/
 (2012年の投稿情報です)
 イラストについて

 このイラストは2代目です。手がなあ…また面倒くさくなって後ろに回しちゃいましたよ。

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