　いただいた投稿情報によって、この学校の制服が未だにセーラー服なのかどうか確証が持てなくなっています（下記投稿記事参照）。事情に詳しい方による現在の情報をお待ちしております。
　
　青と白の最強のコンビネーションは水産高校にぴったり、海のイメージが反映された明るく美しいデザインです。ひきしまった関東襟ときゅっと締められたスカーフが何といっても実務的な印象。まっすぐな水平線に臨む立地のこの学校ですから、セーラー服で潮風を感じて青春時代を送ることができるのは都会の学校にはできない贅沢でしょう。
　襟の形状などは同じ市内の鶴岡北高によく似ています。庄内地方はこの２校しかセーラー服がありませんが、これが庄内の地域デザインだということがわかります。白襟のすっきりスタイリッシュな制服は、この学校が誇っていい名品なんじゃないでしょうか。

　今までもっとも調査で苦労した学校の１つとして忘れがたいものがあります。まず、立地が鶴岡市街地とはまったく隔たった加茂という漁村地区。加茂水族館があるからまだ言い訳ができるんですけど、よその人間が村落内をふらふら歩いていたらものすごい違和感。実際、バスを待っていたら、いきなり地元のおばちゃんに「暇そうだから新聞をあげる」と言われて恐縮してしまいました（苦笑）。
　それに加えて、地元の通学者が多いこの学校、フツーのブラウスだの体操服だのジャージだの、とにかく適当な格好での通学がＯＫらしく、セーラー服がまったく見られません。女子も少ないようで、ようやく1人、セーラー服の生徒さんを見たので、それをもとに情報を公開しています。ですので、規定の制服と違う箇所があるかもしれません。
　とはいえ、海に面しているのが庄内地方しかない山形県では唯一の水産高校として、確固たる地位を築いています。せっかくの青春の思い出なんで、もっと制服を着て学校を盛り上げてほしい！と思います。

学校公式サイトパンフレット紹介ページの下端にある「学校紹介ビデオ」で女子冬服が確認できます。2:55～3:20あたりの入学式で、女子が紺色のスーツタイプの制服を着ているのがわかります。

　男子は旧海軍士官風に蛇腹をめぐらした、紺色のジッパー留め詰襟服。同じく地元テレビ局制作の番組「どよまん」（2009年夏放送?）での学校紹介コーナーで加茂水産の女子生徒が登場します（6:20～7:08）が、ブラウスにスカート姿ばかりで、セーラー服を着ている人は見当たりません。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（情報提供：ダーマンさん）
　ありゃりゃ…ここがセーラー服だという根拠は、
　教育新聞社『やまがた県の高等学校』（1998）でした。
　ＭＣしたのかなんなのか…？
　ありがとうございました(^^)/
　（2011年の投稿情報です）

＜山形県＞

県立加茂水産高校