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★管理人評価★ |
名古屋セーラーの系譜をつぐ微妙に曲線を描く深い襟。これに6mmくらいはあるかなり太いラインが入り、しかし、校章刺繍が目立つ大きなスカーフ留めは個性的で、やはり独自に発展した飛騨のセーラー服と言えるのかもしれません。
さて、この学校、2005年に益田高校と益田南高校が統合してできた学校です。益田高校が採用していた南飛騨で唯一のセーラー服が統合でどうなってしまうのかと気をもんでいたところ、めでたいことにそのまま新生益田清風高校に受け継がれました。
この決定までにどのような曲折があったのかははっきりしませんが、非常に評価できる選択であることは確かです。今どこの統合でも当たり前になっている新制服の制定ですが、これははっきり言っていただけません。なぜか。統合とは聞こえがいいものの、ほとんどは新しい学校名を決め、校歌を決め、カリキュラムを策定しなおし、残る校舎は辛うじてどちらか一方のものだけ、制服さえも新調してしまうのがパターン。つまり、前の学校の面影はほとんど残らない、事実上両方を廃校するに等しいのです。これは「伝統をひきついで」などというお題目もむなしく響くだけですし、卒業生にとってはまったくいたたまれない話です。おまけに、こうして制定される制服は、ほとんどが全国的に増殖している「平成不況型ブレザー」で、伝統も個性のかけらも感じられません。
他校に影響されず、賢明な選択をした益田高校。その意義は10年後、20年後にはっきりしてくることでしょう。「統合=新制服制定」というお決まりのパターンを打ち破った点で、今後の模範になりえる統合例です。
★観察記録★ |
下呂市として合併したあとは校名の由来がわかりにくくなってしまいましたが、もともとは益田郡萩原町にあった学校で、「ました」と読みます。
飛騨の山並みに抱かれた小さな飛騨萩原駅も、下校時刻はかなりにぎやか。ギャル系はいませんが、2004年ごろはルーズもちらほら見かけ、やっぱり今時の元気な女子高生。スカート丈はやや膝上くらいかな。調査当時、スニーカーが主流でしたが、今はローファーのほうが多い模様(下記投稿記事参照)。統合後も変わらずにいてほしい山里の風景です。
★投稿情報★ |
統合後、私たちの制服は書かれていた絵のようなものですが、ひとつちょっと変わったことがあれば…スカーフの色ですかね(汗) 黒色が紺色になりました(細かい 笑) 個性豊かな学校ですので、色を変えたりリボンにしたりもありますが(苦笑)、スカーフは結んでいる人の方が多いです☆(自分も結んでいます)。あと、今ではローファーの方が多いですね。 (情報提供:益田清風高校在校生のHACHIさん) デザインに変更なしのようで、安心しました! が、スカーフの色が変わりましたか…後日直します。 ありがとうございました(^^)/ (2009年の投稿情報です) |
★イラストについて★ |
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