　福井県の象徴、東尋坊のお膝元。日本海の荒波にもまれた（？）三国の海によく似合う、黒を基調にした質実剛健なデザインと言いたいです。かなり横幅があって非常に大ぶりなセーラーカラーは福井県特有のもので、クラシカルで大人びた魅力に満ちています。新型のセーラー服はとにかく襟を切り詰めて小さくしすぎ、不恰好に陥る傾向が強いんですが、こういう何十年にもわたって愛されてきた本来の大きな襟を見ると、やはり伝統のデザインはカッコイイと実感させられますね。
　ほかにも細かな点でいろいろ特徴の多い制服。生地が変わっているのはよく目立ちますが、裾に名前の刺繍を見たのも高校制服では初めてでした。

　スカートは膝上中心でやや短め、黒ハイソが多く靴はまちまち、と地方の女子高生の平均的なスタイルです。スカーフはずしが多く見られました。ポケットの校章は中央にあったり、向かって左に寄ったりと割とばらけていますので、個人的にアイロンプリントなどでつけているのかもしれません。
　ところで、夏服に関して言えば近所の三国中はほとんど同じセーラーを採用している模様。こちらはスカーフが水色です。近所に立地するだけに三国中から三国高に進学する生徒さんが多いと思いますが、中学の制服を流用できるのは合理的な一方、「同じ制服じゃつまらない」という生徒さんも多そうで複雑な心境でした。「つまらない」などと言わずに、福井県の文化性が反映されたこの制服を大切にしてあげてほしいです。
　裾の名前刺繍は、もしかしたら中学校の制服を流用した結果なのかな？とも推測しました（下記投稿記事参照）。

刺繍は・・・たしか、学校で買う一着目だけに入っていた気がします。傷んだときなど、自費で購入するぶんには入ってなかったですね。
　イラストは夏服でしたが、冬服だとあまりに真っ黒すぎて、絵にならなかったんでしょうかね（笑）
　ちなみに三国中の夏服も若干ですが色が違うので（三国中学が真っ白に対し、高校は薄いオフホワイト）、ぱっと見では分かりませんが、一緒に並ぶと、違うのモロバレですよ（笑）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（情報提供：三国高卒業生のゆっちんさん）
　名前の刺繍はそういう経緯で入ったものでしたか。おもしろいですね！
　中高の色の違いは、ちょっと散歩した程度ではわかりませんでした。
　ありがとうございました(^^)/
　（2012年の投稿情報です）

小・中学と高校（高校は独占納入）で取り扱いメーカーが違う販売店だと、中・高の夏服生地の色の差があると思いますが、店によっては中学も高校の夏服と同じ生地だったりするんですヨ。なので、上にゆっちんさんが書かれているように、単純に生地色で中高判断することはできないかもしれません。
　もっとも近年までは、高校は地元にあった大手さんの下請け工場から直納販売していたらしいですし、中学も１つのメーカーが独占していたため、生地の色の差があったのかもしれませんね。今はこのあたりも、小・中については富士ヨット・カンコー・トンボが全部入っています。
　中学と高校の夏服の本当の見分け方は、ポケットのラインの有無です（昔は知りませんがいま三国中夏制服にはポケットラインが無い）。冬服はライン構成は中・高同じでも、高校は生地が黒で、中学は普通の紺生地だから、一目瞭然ですネ。
　あと、三高のセーラー服は、中途購入でも販売店と学校との契約で直接店頭渡しをせず購買部納めが原則とされてしまったらしいです。中途買い増しの場合でも特別な場合以外は刺繍入りになっていると思います。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（情報提供：地元の旧第３学区の人さん）
　すごく詳しい情報です！
　複雑すぎてわかりにくいんで、簡略化させていただきましたが…。
　ありがとうございました(^^)/
　（2012年の投稿情報です）

＜福井県＞

県立三国高校