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★管理人評価★ |
ごくオーソドックスな紺セーラーですが、それもそのはず、ここは日本でも有数の伝統校なんです。襟周りのデザインが非常にシンプルなだけでなく、青スカーフも落ち着いた配色で風格を感じます。和歌山セーラーの系譜に連なるモデルらしく前開きとはいえ、ほかの和歌山セーラーとは異なる襟の大きさが個性的。和歌山市内のような関東襟でもなし、箕島高のような名古屋襟よりは微妙に浅めで、見分けは容易です。
こういうしっとりとした上品な紺セーラーは、まじめなイメージで学校のステータスアップに役立っているのが現実。特に低偏差値校ほど新型ブレザーになりやすいという傾向がはっきりしてきた現在、こういう制服をずっと守っている耐久高は本当に頼もしくカッコイイです。「耐久」という名前、ウソ偽りないですね。
★観察記録★ |
このおよそ県立高校らしくない校名の由来は、1852年に広村(現広川町)に開かれた「耐久社」という稽古場だそうです。…ということは、なんと150年以上もの歴史を有する日本でも有数の伝統校ということ。県庁所在地レベルではたまに藩校など江戸時代の教育機関を前身とする高校がありますが、郡部では極めて珍しいです。
そういう学校らしく、トラッドなセーラー服が非常に凛々しく感じされるわけですが、「稽古場」からイメージされるような堅苦しい雰囲気はありません。着こなしもかなりまちまちで、特に足元はいろいろソックスにローファーとスニーカーが混在していました。スカーフを外している子も半数以上。見た目はごく普通の県立高校ですね。
湯浅は熊野古道の宿場であるとともに醸造業の中心、海運の要衝として発展した町だそうで、古風な街並みの散策が楽しめる穴場の観光地です。湯浅には何より昔ながらの制服がしっくり似合います。
★投稿情報★ |
私が着ていた制服を紹介していただいて光栄です。 夏服は向陽高校とよく似た形のオーバーブラウスに青ネクタイで、和歌山市内では向陽の生徒さんと間違われることもしばしばでした。ブラウスの胸元に斜めに3本のピンタックがあるのが耐久の夏服。冬服セーラーの3本ラインのイメージです。 堅苦しい学校名で歴史も古くて、でも校風は自由でした。 オーソドックスなセーラーだから、本当は足下も紺ハイソックスや白三つ折りソックスにローファーが似合うんですが、みんなソックスや靴で自己主張してました。私の世代ではスカーフ外しはありませんでしたが。あー懐かしい。もう一度あの制服を着たくなりました。 (情報提供:耐久高校卒業生のレイさん) 全体的に向陽と似た制服なのはおもしろいですね。 卒業生さんならではの情報、ありがとうございました(^^)/ (2010年の投稿情報です) |
★イラストについて★ |
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