　愛知県なのに名古屋セーラーじゃない！？と思わず驚きたくなるくらい、独立独歩のセーラー服が豊橋商業。隣町の国府高とともにオリジナリティーあふれるデザインで、県内では異彩を放っています。三河の人は尾張との文化の違いを主張しいっしょくたにされることを嫌うという話を聞いたことがありますが、この制服を見ると確かにその文化地図が見えてきます。
　…と言っても、他県の人には名古屋セーラーとの違いがピンとこないかもしれません。大きな違いは襟の切れ込みの浅さ（名古屋襟はもっと深い）と、カフスのライン（名古屋セーラーはほとんどラインなし）。後ろ襟もちょっと大きいように思います。何より、セーラーは冬のみというのがまた特別。
　独自の地歩を築いてきた伝統校らしい、歴史と風格を感じるデザインです。

　落ち着いた雰囲気もさもありなんという創立１００年を迎えた伝統の高校。中核都市の商業高校だけにレベルも高く、部活が盛んなようです。
　スカートがやや膝上程度で揃っており、髪染、化粧などはほとんどなし。ポケットにつける校章バッジも着用率が高く、全体的に服装指導は厳しそうに見えました。ネクタイはずしなどもありません。紺または黒ハイソにローファーが主流で、大人びた着こなしがシックな制服によく似合います。
　豊橋駅からバス通学する生徒さんが多く、登下校時にはこのセーラー服が豊橋駅でたくさん見られます。

豊橋商業高校（夏服）のモデルチェンジについて。
変更時期は不明ですが、下記のようにモデルチェンジしています。
詳しく見ないとわからないので、マイナーチェンジレベルかと思います。
　・全体的なデザインが微妙に変更
　　以前はセーラー服の身ごろそのままに、襟などをアレンジしたオーバーブラウスという感じでしたが、
　　今は逆にオーバーブラウスを前の形に近づけてアレンジしたという感じです。
　　前襟の形が違い、身ごろの長さも長くなっています。
　　半袖の場合、旧モデルは、袖口に折り返しがありましたが、現行モデルは存在しないようです。
　・ファスナーが横開きから、前開きへ変更（最近見かけたのは全て前開き）
　　前開きの方が脱ぎ着しやすいのはわかりますが、デザイン的には横開きの方がいいと思います。
　・生地の変更
　　旧モデルは、昔のオーバーブラウスでよくわった通気性の良さそうな素材で、
　　見た目も艶がなく今のように「わざとらしい真っ白」でない生地でした。
　　これが、最近のセーラー服に多い厚手でやや艶があり「真っ白な生地」へ変更。
　・合服の登場
　　半袖のデザインそのままに、長袖にしたタイプができました。
　　見かけたうち、約半数の人が合服着用でした。
　　旧モデルのころは、合服を見かけたことはありませんでしたが
　　少数ながら、存在していたと証言する人もいます。
　　卒業生の方などで、ご存じの方いましたら、追記してください。
　・リボンのデザインが変更
　　色と素材は変わっていないようで、黒に近い濃紺のリボンと同じ素材ですが、
　　デザインが大きく変わりました。
　　太く長くなり、フェリス女学院を参考にしたような形に変更。

　伝統校の歴史ある制服なので、大きくは変えていないようですが、昔の方が可愛いかったと思います。
　冬服については、詳細未確認です。
　衣替えしたら、注意して見てみようと思います。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（情報提供：地元の三河黄緑さん）
　もともと夏服はセーラーじゃありませんでしたが、
　生地からしてまた新型っぽいのが増えましたね…。
　伝統の冬服に波及しないことを祈りたいです。
　詳しいリポートありがとうございました(^^)/
　（2013年の投稿情報です）

＜愛知県＞

県立豊橋商業高校