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★管理人評価★ |
非常に愛らしい、紺に白ライン3本の基本セーラー。丸みの強い襟には沖縄セーラーの特徴が見られますが、たっぷりとしたナイロンスカーフや前をホックで留めるスタイルは沖縄本島のものとは大きく異なっています。とても知的なイメージで、島の進学校の生徒さんには、これ以上ないくらい似合っています。
しかし、ここで語りたいのはそんなありきたりのことではありません。八重山諸島はほぼ台湾と緯度を同じくする南国であり、当然、これが日本最南端のセーラー服なわけです。考えれば、これほど特殊なデザインの制服が北は北海道のオホーツク(興部高)から、南は常夏の石垣島まで全国的に分布し、一般的な女子高生のスタイルとして認知されていることは驚くべきこと。最近は機能性を重視して普通のブレザー型が増えたとはいえ、セーラー服はまだまだこうして力を持っているのです。それどころか、21世紀を迎えてモデルチェンジで登場する制服は、中高生の圧倒的な支持を受けたセーラータイプが非常に多くなってきています。
HPご閲覧の方は、改めて図鑑を北から見なおしてもらいたいと思います。セーラー服の持つ密かな優性遺伝子を見つけることができるでしょう。
★観察記録★ |
ここは天国八重山諸島…珊瑚礁と島歌と泡盛と、それから八重山のセーラー服…というわけで、いつにもまして旅行気分で制服を見せていただきました。学校は港に近い石垣市の中心地にあり、徒歩や自転車の通学者がほとんどです。スカートは膝丈〜膝上10cmと平均的で、ソックスは紺や黒のハイソが多いのですが、自由と思われます。
通学シーンを見ていたら、ちょっとしたハプニングが。八重山セーラーに混じって、向こうから緑っぽい色のセーラーのコが自転車でやってきます。「まさか新型セーラーにMC?」と慌てていたら、後襟にどこかで見たような刺繍が…。なんと岩手県の盛岡四高の制服でした。なんでも両校は姉妹校の関係を結んでいるそうですが(投稿記事参照)、東北の有名制服を石垣島で見るとは、ほんとにビックリでした。
近所に八重山農林、ちょっと離れて八重山商工と2つの高校がありますが、どちらも夏服はセーラーではありません(八重山農林の冬服はセーラー)。商工はネクタイに特徴があるかわいい制服でしたが、なんでも最近MCしたという話で、ありきたりの平成不況型チェック制服になったのかなあ、と危惧しています。農林は水色スカートが目を引く明るいイメージの素敵な制服です。
★投稿情報★ |
八重高の冬服は、夏服の襟の色(紺)で、ナイロンの白スカーフです。八重高の夏服には長袖もあります(春服とも呼ばれてます)。ソックスは自由で、みんなかなり個性的です(笑) あと、盛岡第四高校は八重高と姉妹校なんですよ。 それと、八重山農林高校の冬服はセーラーです。紺で、襟には結構太めの白い一本ラインです。商工の方は今年度からMCを行い、ミンサーのデザインになりました。 八重高は尚志会(OB会)がとても強いので(笑)、MCは絶対にないと思いますよ。卒業生の絆は怖いくらい強いです(笑) (情報提供:八重山高校在校生さん) いろいろな疑問点が、全部はっきりしました。 石垣島からのメール、ありがとうございました(^^)/ |
★イラストについて★ |
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