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★管理人評価★ |
これぞ正統派の大阪襟。高校ではいわゆる名門校と言われるところ数校にしか残っていませんが、それゆえにむしろこの学校の誇りであるはず。紺系で統一された落ち着いた配色もあいまって品のいいクラシカルな制服です。手結びのリボンも非常にかわいいですね。
この標準服には注目すべき点があります。イラストのようなデザインは半数以上を占める多数派であるとはいえ、生徒さんによってはラインデザインのだいぶ違うセーラーを着ていて、かなりバラつきが目立つこと。バリエーションとしては紺のほかに青ラインがあり、さらに細いラインも散見されます。つまり、太め紺ライン、細め紺ライン、太め青ライン、細め青ラインの4パターンがあるわけです。非常に珍しい事例ですが、メーカーを問わない時代から着られている歴史の古いセーラーだということを物語っています。
★観察記録★ |
とにかくバカでかい学校。ヘタな大学より敷地が広いんじゃないかと思えますが、これも名門校の証の1つと言えるんでしょう。創立110周年を迎えた歴史のある進学校で、多くの著名人を輩出しています。
大阪らしくスカートは長めで、膝丈が主流。紺ハイソが多く、ローファーとスニーカーが混在していました。ポケット上部に校章バッジをつけることになっているようですが、管理人の見た限りあまり着用率は高くありません。リボンを外している人はぼちぼち見受けられました。
JRや近鉄の駅、どちらからも微妙に距離があるんですよね。自転車通学が主流らしく、朝は自転車に乗った生徒さんがびゅんびゅんと飛ばしていきます。それにしても、ラインデザインにバリエーションがあるのは初めてだったので、最初は違う学校のコが紛れ込んでいるのかと面食らいました。
★投稿情報★ |
大阪の八尾高と言えば、わたしの大学時代の先輩にここ出身の人がいました。その先輩に見せてもらった卒業アルバムをふと思い出しましたが、その時確かに「ラインは買ったお店によって複数ある」と話しておられました。店名も聞いたはずだけどもう忘れちゃった…懐かしいです。 (情報提供:ぺぽさん) お店による違いですか、なるほど。 たいへんありがとうございました(^^)/ (2010年の投稿情報です) |
府立八尾高校は、旧制中学の創立から115年を迎える学校で、BEEさんも書かれている通り、広い敷地を持つ高校です。広いグラウンドには、たくさんの体育系クラブが日々練習をしています。このあたりからも、体育系とかガテン系と思われるところもあり、実際、旧制中学だった高校は体育がきつい、というのが大阪の相場なのですが、なかでも八尾は、かなりきついと言われてきました。 戦後、学制がかわり、それまでの中学と高等女学校が、共学の高等学校に生まれ変わったとき、ここは八尾高等女学校と、生徒・教員の交流を行いました。八尾高女は、現在の山本高校です。 さて、ここからセーラー服の話題に入るのですが、八尾高校100年史を図書館で開いて、制服に関する記載がないか調べてみたことがあります。結果は、残念なことに、それらしい記述が見あたりませんでした。見落としたかも知れませんが、わからなかったです。 これが清水谷高校の100年史みたいに、旧高女のものであったら、少なくとも2−3枚の紙面をさいて、制服設定の課程とか、その特色などを記録してあるものですが、この辺は、旧制中学の質実剛健パワーあふれる学校史の中に埋没しているかのように見えました。 私の興味は、旧八尾高女との交流の際、そちらから来た女生徒さんたちは、当然、そのままのセーラー服であったろうと思えますが、それが八尾高で、どんな変化をして、今のような、細部に差異が見られるセーラー服に変わっていったのか、また、冬服のみになり、夏セーラーが消えたのか、などにあります。 しかし、数少なくなった大阪府立高のセーラー服着用校の中でも、戦後の交流パートナーがともにセーラー服を残しているというペアは、ここ八尾−山本だけ、という貴重な存在ですので、これからも安易な改変は避けていただきたいと願っています。 (情報提供:大阪府民さん) 制服にまつわるおもしろい校史です。 また何かわかりましたら教えてください(^^)/ (2010年の投稿情報です) |
★イラストについて★ |
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