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2000年8月10日
夢の実現のために、台風一過の日、(前日まで欠航していた)船で向かった所は ケラマ諸島東に位置する渡嘉敷島です。昼到着、さっそく簡単な説明を聞いた後,海に向かいました。
1日目
海のない県に育った私は、正直なところ”怖い”。それは,同行の長男長女(ともに大学生)も同じ。体験ダイビングを伊豆で1度やったことのある長女だけが幾分落ち着いて見えましたが・・・
水着の上にダイビングスーツ、ブーツ、さらにB.C.(チョッキのようなもの。タンクを背負うためと、エアーを出し入れすることにより浮力調整を行う)、レギュレーター、エアータンク、ウエイト(1個が1kgー私は初め5個。あとで1個減らしたー)とベルト、フィン、スノーケル、マスクを船上で装着するのです。
エアータンクはアルミの8gでしたが、それでも立ちあがる時「ヨッコラショ!」という感じ。
いよいよ海中へ。
私たちはボートダイビングでしたから、ボートのへりに水を背にして座る位置からのバックロールエントリーです。 B.C.に空気を入れ、レギュレーターをくわえ、右手の指先でマスクを押さえ、同時に手のひらレギュレーターを押さえます。左手で後頭部を守るようにストラップを押さえます。腹部を見るように体を曲げ、そのまま後方へ体を押し出す!・・・
この時、心臓がドキドキ!何度も深呼吸したり、安全確認をしたり。インストラクターの土屋君たちに促されて、ドボーン。・・・ ぐるりと海中で回った後、体が浮いて頭が海上へ。 ひとまずホッとする。
私たち3人とインストラクター3人がエントリーして、次は潜降です。足を下にしてフィンを使いスピードをコントロールしながらのフィートファーストという方法。耳抜きがしやすく、方向転換が容易なので潜降中もバデイとのコミュニケーションが取りやすい。
下線部分はテキストの文言。実際は、左手でB.C.のエアーを抜くのがうまくできない。耳抜きもうまくできないから、無我夢中!バデイを見るゆとりすら全くなし。すっかり土屋君たちの手を借りました。気がついたとき、5メートルの海底に着いていました。この時、なかなか降りてこなっかたのが長男。見上げると長男のフィンが海面近くで動いていました。「相当びびっているな」とその時は思ったのでしたが・・・・。
待っている間、白い砂を保護色として足元を移動している魚発見。これは私が海底で、初対面の生物。ミナミトビヌメリでした。土屋君が水中ノートで教えてくれました。初めての海底の世界に興奮をおさえられませんでした。
出発前浜辺で | この海に潜りました | 気持ちウキウキの私 |
はじめにマスククリアー。マスクの中に水を入れ、片手でマスク上部を押さえ、少し上を向き鼻からいきを出す。水は空気に押されマスクの下側から排出する。
地上で説明を聞いていたのに、実際となると慌ててしまう。水中の呼吸は、くわえているレギュレーターだけ(排気もレギュレータから海中に出ていく)なのだが、それすら慣れないときに、この作業!私は、3度目にやっとできたのですが、飲みましたよ。海水を!
続いてマスクの脱着、レギュレータクリアーとその脱着を練習。これが初回の実習内容。
タンクの残圧をみると地上で200近く指していた針が半分に。まだ時間があるとのことで、魚を見ることに。白い砂の向こうに岩が見えました。近づくと、いました!珊瑚の周りに大小様々、色とりどりの魚たち。カクレクマノミが指先に泳いできて愛嬌のある目をくりくりさせていました。
B.C.の空気を抜く。浮上姿勢をつくりフィンの力でスピードをコントロールしながら上へ。水面に達したら、すぐにB.C.にエアーを入れて浮力を確保する。
このとき、ゆっくり(自分が呼吸によってはいた一番小さい泡を追い越さないスピード)浮上しなければいけないのです。これは後の学課で、減圧生の予防にとても大事なこと。と知りました。私はロープを伝ってするすると上ってしまいました。舟に上がって深呼吸すると、安堵感とともに疲労感。
潜水時間:46分
タンクの残圧:40気圧。 これで1本終了
さらに、新しいタンクに換えて2本目を潜り、舟で港にもどったのは、午後7時。慶良間の島々が日没後のあかい空の下に横たわっていました。
さて。、初日がこれで終わりではありませんでした。夜の部。つまり学課。ビデオ視聴しながら講義と練習問題。2日目の夜もです。
2日目 午前 2本 午後 2本
実習 B.C.脱着 ウエイト脱着 バデイーブリージングアセントなど
海中に慣れてきたこともあり、比較的楽にこなせましたが、私にとって難しかったのは、潜降と中性浮力を保つことでした。潜行の時B.C.のエアーを抜くのと、耳抜きがうまくいかないので、スムーズに海底に行けないだけでなく、耳の痛みも伴います。その時は、痛くなった所まで戻り耳抜きをしながらじょじょにすればよいのですが。
中性浮力とは、浮きも沈みもしない漂う状態のこと。それは、B.C.のエアーの量とウエイト、自分の体の肺のコントロールが要素になります。私はインストラクターの指示を頼りにするのでしたが、これが一番うまいのが長男でした。
通算6本目。 海中の散歩 珊瑚の種類の多さに驚きました。色は紫ピンク白など。形も棒のようなものからテーブル、まりのようなものとさまざまです。そこにいるたくさんの魚。ウミヘビもナマコもみました。青い小さな魚の群れが珊瑚の周りで泳いだり隠れたり、まるでかくれんぼです。
夢がかなった時。差し込む光が小さな輪をあちこちに躍らせていました。すばらしい海の世界に包まれていました。
3日目 ペーパーテスト 合格 ついにライセンス取得!
あとがき
いろいろな人にお世話になりました。 魚の名前を教えてくれたツッチー。 ありがとうございました。 民宿のおかあさん、マヤちゃん ありがとうございました。 |