第3回























MM−1グランプリ ファイナルラウンド!!
















あべ:さぁ、ついに始まりました、MM−1グランプリファイナルです!

おか:いよいよ、3代目MM−1王者が決まる瞬間が近づいてきました。

あべ:今回は計44組のみなさんに参加をいただいて、
   その中から見事勝ち抜いた、よりすぐりの9組ですからね。楽しみです。

おか:ではまずはファイナリストたちの漫才の前にこちらの方を紹介しましょうか。

あべ:はい、決勝審査員7名の紹介です。では左の席のお方から順に紹介していきましょう。
銀沙灘さん、ゆーたさん、牧原ナオミさん、

おか:槍沢 雑さん、ケースバイケースさん、ひろちょぴさん、そして主催者となってます。

あべ:ではいきましょうか。お待たせいたしました・・・ 
   MM−1グランプリ、ファイナルラウンド開幕です!

おか:まずはこのコンビからです、みなさん拍手!










「型破り5人組」 トップを務めるのは、MM−1史上初の5人組が登場だ。 年齢も性別もバラバラな5人が舞台で暴れまくる、今大会の台風の目となれるか!? エントリーNo.006  青春ドタバタグラフィティ 月明星稀 feat.パパ&ママ&結縁さん 「西郷隆盛(未遂)」 孝子「は〜い、ど〜も〜、こんにちは〜、『月明星稀』ですよ〜」 恭平「まあ、中学生カップルで頑張っていこうと思ったんだけど……  ――てか、何でいるんだよ!」 ママ「もちろん恭平ちゃんが心配だったからじゃない。それより、誰よ、その女郎!」 恭平「そんな言い方すんなよ。彼女だよ、彼女」 ママ「ひぃぃぃ!彼女だなんて野蛮よ、恭平ちゃん。ママ、そんな子に育てた憶えはないわよぉぉ!」 恭平「知らねえよ、関係ねえだろ!何で彼女がいたらダメなんだよ!」 パパ「恭平、母さんはお前が執拗以上に心配なんだ。わかってやれ」 恭平「その執拗以上が問題なんだよ!てか、何で父さんまでいるんだよ!」 パパ「父さんだけじゃないぞ。何と、結縁さんもいるんだぞ」 結縁「……坊ちゃん、ごきげんよう」 恭平「誰だよ、その初老!『何と』とか言われてもわかるか!初対面だよ!」 結縁「ふむ、14歳の初体験(アバンチュール)ですな……」 恭平「意味深に言うんじゃねえよ!てか、誰なんだよ!」 孝子「あ、あの……えぇっと、あの、はじめまして、お父さん、お母さん、知らない人」 ママ「あぁん?誰が『お母さん』やて?おまはんオモロイこと言うやないの、えぇ?」 孝子「え、あ、あの……?」 ママ「あたしゃ、あんさん産んだ憶えないわ!それとも腹ん中、入っとー証拠でもあんのか、ワレ?」 恭平「母さん、いろいろ混ざってどこの人だよ……」 ママ「ハッ!違うのよ、恭平ちゃん。これはママじゃないの!そう、黒魔術にかかってただけなのぉ」 恭平「しがみ付くな!わかんねえけど、わかったよ!てか、母さんたち何しに来たんだよ!帰れよ!」 ママ「今日は参観日よ!」 恭平「何のだよ!ウソつくなら、もっとマシなウソつけよ!」 パパ「いいか、恭平。あてられても落ち着いてちゃんと答えるんだぞ」 恭平「だから参観日じゃねえよ!てか、だいたい何で父さんまで来てんだよ!帰れよ!」 パパ「何を言うんだ、恭平。父兄参観日に父親が来てないのは不自然だろう」 恭平「参観日自体がウソなんだから、全部が不自然なんだよ!」 ママ「何てこと言うの、恭平ちゃん。パパは会社をズル休みしてまで駆けつけてくれたのよ」 恭平「せめて育児休暇とれよ!母さんたちの中では父兄参観日なんだろ」 結縁「坊ちゃん。エスケープなさるのも、また一興なんですぞ」 恭平「関係ねえよ!てか、だから、あんたいったい誰なんだよ!」 結縁「……兄ですぞ」 孝子「はじめまして、お兄さん」 恭平「違うって!他人だよ!てか、父兄参観日つながりで兄役で来る必要性ねえよ!歳離れすぎだし」 パパ「恭平、いよいよお前にこのことを話す時がきたようだ……」 ママ「あなた!」 恭平「そんな衝撃の事実、ここで言うんじゃねえよ!てか、どう見たって違うじゃん、他人じゃん」 結縁「いいえ、坊ちゃん。兄と呼んでも構いませんぞ。心はいつでもモダンボーイですから」 孝子「そうだよ、恭平くん。兄弟ゲンカはダメだよ……」 恭平「孝子ちゃんまで何言ってんだよ」 ママ「そうよ!精神が不安定な、今の恭平ちゃんの弱みに付け込んで、何する気なの、この女狐め!」 恭平「……精神が不安定なのは母さんだろ。てか、孝子ちゃんに対して僻んでんじゃねえよ!」 ママ「きぃぃ!全く、スカートからそんなあられもない太腿さらして女としての恥じらいはないの?」 恭平「母さんこそ恥じらいはどうしたんだよ!てか、これが規定の長さのスカートなんだよ」 孝子「恭平くんと会う時はスカート3センチ短くしてるんだよ……」 恭平「ぅえっ?」 ママ「んまぁぁぁ!つ、ついに化けの皮を剥がしたわね、この好色者!好色占拠法違反よぉぉぉ!」 パパ「恭平に会う時――つまり、登下校の時には、そのスカートが短くなっていくわけだな」 結縁「まさに、潮の満ち引きと同じですな。……いろんな意味で」 パパ「オゥッフ!結縁さん、刺激が強すぎますよ。そんなプラィヴェィトな時間があったとは……」 ママ「何よ、その時計仕掛けの色仕掛け!恭平ちゃんをかどわかそうったって、そうはいかないわ!」 孝子「そ、そんな、違います。わたしはただ恭平くんと二人の青春期を過ごそうとしただけで……」 ママ「ひぃぃぃ!何が青春期よ!すでに思春期も通り越して発情期よ!何回成長期を迎える気なの?」 恭平「わけわかんねえこと言ってんじゃねえよ!俺が孝子ちゃんと付き合ってて何が悪いんだよ!」 パパ「恭平、親として気がかりなのは当然なんだ!――で、交尾は、やったのか?どうなんだ?」 恭平「なっ!んなこと聞くなよ!か、関係ねえだろ!」 ママ「きぃぃぃーっ!破廉恥極まりないわ!あたしの恭平ちゃんが毒牙に汚されていくわぁぁぁ……」 結縁「避妊具は1箱分で足りましたかな、坊ちゃん?」 恭平「バッ、まだキスしかしてねえよ!」 孝子「あぅぅ……二人だけの秘密って言ったのに……」 ママ「キ、キ、キッスですってぇぇぇ?」 結縁「求め合う唇と唇は絡み合い、その奥に眠る舌先が二人の唾液を溶かすように入り乱れ――」 ママ「ぎぃーっ!どうしてそんな小娘がいいのよ!そんなに口吸いがしたいならママがしてあげるわ」 恭平「だぁっ!やめろよ、寄るな、気持ち悪い!てか、口吸いっていつの時代だよ!」 パパ「で、味はどうだったんだ?レモンの味はしたか?ん、それともピーチか?」 恭平「余計な詮索すんじゃねえよ!そんなにフルーティーに満ち満ちてたまるかよ!」 孝子「わ、わたしは、ア、アップルの味がしました……」 恭平「どんな暴露してんだよ、孝子ちゃん」 ママ「ははぁん!そんなにリンゴがええんなら、この毒リンゴでも食らいな!この毒妖婦!」 孝子「や、やめてください、お義母さま……」 ママ「お黙り、この強姦魔!あたしだけの恭平ちゃんを手込めにしようたって、そうはさせないわ!」 恭平「何でそんな展開になるんだよ!昼ドラるんじゃねえよ!――ほら、父さんも何か言ってくれよ」 パパ「恭平、『まだキスしか――』ということは、その先を考慮に入れた発言だな」 孝子「……ぽっ♪」 ママ「ひぃぃぃ!恭平ちゃん、これ以上あの女童に何をするつもりなの。やめて頂戴、お願いよぉぉ」 パパ「もちろん最終的には、雄しべと雌しべが『ちょんちょん』だよな、恭平♪」 恭平「何なんだよ!変なオブラートの包み方すんじゃねえよ!余計卑猥じゃねえか!」 結縁「さて、坊ちゃん、まずはこの縄で正統派の亀甲縛りの練習から始めましょうか」 恭平「しねえよ!んなもん!何だよ、正統派って。変化球があんのかよ」 孝子「……は、初めてだからマニアックなのは痛くしないでね」 恭平「孝子ちゃんまで何言ってんだよ!」 結縁「ふむ、バージンチャーンス!存分に『お楽しみ会』ですぞ、これは」 パパ「いいか、制服は脱がしても、靴下だけは脱がさないのがポイントだぞ、恭平」 恭平「うるせえよ!そんなアドバイスいらねえよ!」 ママ「……あなた、ちょっとお話が」 パパ「いや、あの……そ、そうだ、恭平。そんなことより、お前はこんなところで何をしてるんだ?」 恭平「漫才をしようとしてたんだよ!『西郷隆盛』のネタの!父さんたちが邪魔してんだろ!」 ママ「ちょっと誰よ、その西郷隆盛って?まさか2人目の女とか言うんじゃ……」 恭平「西郷隆盛は男だよ!歴史上の人物だよ!知ってるだろ、義務教育内の知識!」 パパ「早まるな、恭平!義務教育であろうと、性教育として男同士は問題だぞ」 ママ「そうよ!卑弥呼や小野妹子ならともかく、男って……」 恭平「小町で来いよ!妹子は女人じゃねえよ!――てか、西郷隆盛を尊敬してるってネタなんだよ!」 孝子「そ、そうですよ。えぇっと――だね〜。でも、恭平くん、社会は得意なんじゃなかった?」 恭平「いきなりネタに入らないで、孝子ちゃん!もう時間ないし」 孝子「じゃ、じゃあ――え、何で?そこは雑炊じゃなくて、うどんでしょ」 恭平「だからってオチ寸前からしても意味わかんないってば、孝子ちゃん」 ママ「何よ、恭平ちゃん!不潔よ!ママには構ってくれないのね。もう、ママ、独りぼっちよ……」 パパ「父さんなんか、会社で独りぼっちだ……」 結縁「ふむ。人には、いつしか別れはくるものですぞ……」 ママ「ああ、あたしの恭平ちゃん(と書いて『エンジェル』と読む)が親離れしていくぅぅぅ……」 恭平「……子離れしろよ」
あべ:ありがとうございました! おか:いや〜、1組目からすごかったですね・・・ ていうかいきなりこれがトップで出てくるって、順番的にどうなんでしょうか!? あべ:そこはくじ引きで決まった順番なので仕方ない! まぁこういうこともあります。    では、審査員のみなさんの感想を聞いていきましょうか。まずは槍沢さん。 槍沢:なにこの混沌。キャラの立った登場人物が俺が俺がと前に出てくる空騒ぎが実に面白い。 何一つ話が進まないし、同じような話題をループさせているだけなんですが、その進まなさがよかったです。 豊富なボキャブラリーと読んでいて気持ちいい流れるようなリズムも最高。 行数制限のためかラストが中途半端だったことは惜しいですが、それ以外は文句のつけようがなかったです。 実験的なネタで好き嫌い分かれるかもしれませんが、個人的には年間で三本の指に入るほど笑いました。 おか:お〜、いきなり高評価が出ましたよ! あべ:では銀沙灘さん、ケースバイケースさんにも感想を伺ってみましょうか。 銀沙灘:噂に聞いてた通り、凄い面白かったです。 罵りや間接的表現が非常にボキャブラリー豊かで。 5人いてもそれぞれの個性が上手く溶け合って絶妙な仕上がりになってました。 そういう人物の使い方は見習いたいものです。 ケース:彼女の門限が7時って嘆いている中学生を見たことあります。 やっぱり中学生って制限厳しいですよね。義務教育ですし。 これだけの人数を使いながら最後まで混乱しなかったというのはさすがの文章力と思いますが、 結局最後まで結縁さんの正体が不明なのはよかったのか悪かったのか。 実際に使っておもしろくなるかどうかは未知数なのですが、 僕なら結縁さんをもっと使ったんじゃないか、とだけ言っておきます。 あべ:ありがとうございます。では最後は、ゆーたさんお願いします。 ゆーた:これ漫才のくくりでいいんか?ってちょっと思いましたw まぁ僕が書く漫才もコントっちゃコントですし、その辺の質問はナシですけどもね。ネタの内容なんですが、 この人数でまったくゴチャゴチャしておらず、さらには一人一人の役割がしっかりしていて、無駄が無いのがすばらしいと思います。 そしてしっかりと面白い。本当に評価に値するべきところだらけでした。 僕3人の漫才でも苦戦して書いてるので、今後の参考にさせていただきたいと思いますw  言及すべき点はやっぱりオチなんじゃないかなと思いました。 最初の絡みの時点で、『多分オチはこう逃げるのかな』と思ったとおりになってしまったのが非常に残念でした。 個人的には最後の最後に裏切りがほしかったんですよね。 ここまでの完成度のものが書けるからこそ、オチはもっと高度なものを期待してしまいました。 っていうか、最後の方ちょっと詰め込みすぎた感もありまして。まぁこの人数で100行のネタ書くのって たぶん難しいと思うし、妥協した点も多分いっぱいあるんだろうなって思いました。 もっとやりたかったっていう感じが滲み出ていたので、フルのネタがあれば他のところで見てみたいですね。 おか:・・・はい、たっぷりと的確に語っていただきありがとうごさいます。さすがですね。 あべ:では次へといきましょう。続いて2組目は、このコンビです。
「影の期待株」 第2回ではあと一歩のところで決勝進出を逃すも、今回は見事に決勝進出。 漫才コンビとしての露出は少ないが、水面下で実力をつけてきた期待株だ! エントリーNo.010  静かなる毒舌漫才師 ローテンション 「不動産屋」 クワ:不動産屋になりたいんですよ。 カブ:何だよいきなり。急に自我の夢を語られても。 クワ:だってさ、最近は信用できない会社が多すぎるじゃん。 カブ:確かにそうだけどね。うちの実家も雨漏りとかすると嘆いてましたよ。 クワ:それはもう申し訳ないとしか言えないな。 カブ:お前なんかやらかしたのかよ! クワ:実はこの間一人将棋をやってたんだけど、つい屋根を突き破っちゃって。 カブ:そんなエキサイティングな動きをする駒はねぇよ!しかも一人将棋なら自分の家でやってろ! クワ:でも欠陥住宅の被害はそれだけにとどまらないんですよ。 カブ:いや、全部お前の責任だろ!他人事みたいに言いやがって。 クワ:でも僕のエピソードも聞いてくださいよ。 カブ:何だよ。 クワ:この間リモコンでテレビを作動させようと思ったんですけど、全然電源が付かないから猛抗議したんです。 カブ:それ物件とまるで関係ないだろ!お門違いも甚だしいな! クワ:それで、僕はこんな日本じゃいけないと思って日ごろから勉強してきたんですけど、今日はその成果を存分に発揮したいと思うんだ。 カブ:しょうがねぇなあ。 じゃあ俺が紹介される側に回るから、お前は上手く物件を紹介してくれよ。 クワ:任せてよ。    ・・・さあお客さん着きましたよ。続いての物件はこちらになります。 カブ:うわぁ、白くて清潔感にあふれてますね。一軒屋ってこんなに広いんですね。 クワ:そうなんですよ。 しかも夜になってごらんなさい。窓から夜景が見れるんですよ。 カブ:いやそれ当たり前でしょうよ。 クワ:我が社もびっくりしたんですけどね、日光が見当たらないんですよ! カブ:十二分に自然の摂理じゃないですか!貴社様の驚く沸点が低すぎますよ! クワ:しかもこの石をひっくり返してごらんなさい。あなどれないほどハサミムシ出てきますよ! カブ:いいですよ僕そんなところに食いつきませんから!なんで急に鼻息が荒くなってるんですか!    そんな事よりこの物件は築何年なんですか? クワ:ワン・ツーフィニッシュです。 カブ:ことごとく意味分かんないよ! もういいから中を見せてください。 クワ:それでは家の中にお入りいただきたいと思いますが、準備はよろしいですか? カブ:えっ、準備なんて必要なんですか? クワ:はい。ドアを開けて中に入ったとき、そこらじゅうに散らばっているアダルトビデオとティッシュに気を取られないよう注意してください。 カブ:何で今だに生活感あふれてるんだよ!前の家主が出て行った後に掃除とかしろよ! クワ:ええ、でもその代わりといっては何ですが、玄関ドアの技術がかなり進歩しているんですよ。 カブ:あっそれは嬉しいですね。指紋認証とかですか? クワ:いえ、そういうのじゃなくて、よく外出するとき「あれ?鍵ちゃんと掛けたかな?」って思う事があるじゃないですか。    でもご安心ください。何とこのドアは鍵がかからないんです! カブ:それ大声で言えることじゃないよ!結局は年がら年中オープンていう事じゃねえか! クワ:これは空き巣の心理を逆手に取った画期的な対策なんです。 カブ:対策どころか水を得た魚のように空き巣が犯行に及んじゃうよ! クワ:それでは、以上の点を踏まえまして早速開けますよ。 カブ:何を踏まえたんですか。 クワ:(ガチャ) ほらご覧下さいお客様!この天井は従来の物件よりも相当高いの位置にあるので、結構な爽快感があるでしょう。 カブ:確かに思ったよりもゆとりのある空間ですね。 クワ:しかもこの物件は最新の科学技術によって自然に優しい形になっているんですよ。 カブ:おお、それはポイント高いですね。 クワ:こちらの壁から放出されるフロンガスは約30%カットしていますし。 カブ:何で壁からフロンガスが出ちゃってるんですか!それ家の中から摘出されるべき物質じゃありませんよ! クワ:しかも地球温暖化を和らげるために、24時間ぶっ通しでクーラーがガンガン効いています。 カブ:それ素敵に温暖化に拍車をかけてるよ!俺そんなんじゃ地球に合わす顔が無いよ! クワ:喜ぶのはまだ早いですよ。(ガチャ) 次にこちらがリビングになります。 カブ:喜んで無いですけど・・・あっ、ここのフローリングが綺麗ですね。ここは見たところ欠点はなさそうですけど。 クワ:いや、それがですね。この間私の方で床が傾いているかどうか確かめにきたんですけど、案の定おむすびが転がっちゃったんですよ。 カブ:ビー玉とかを転がせよ!よく見ると至る所にごはん粒がこびり付いてるじゃないか! クワ:今ならおむすびとセットでおじいさんと床に穴も付いてくるんですが・・・ カブ:おとぎ話を始めようとするなよ!そんなのわざわざ要らないですから!    ・・・あ、リビングとキッチンが一緒になってるじゃないですか。 クワ:そうなんですよ。お客さんよく見つけましたね。 カブ:いや一目で分かるよ。 でもよかったですよ、この間取りは僕の好みですね。 クワ:ほお、それはよかったですね。じつはこのキッチンもさまざまな工夫がこなされているんですよ。 カブ:へえ。 あ、蛇口が等間隔で二つ取り付けられていますね。 クワ:そうなんですよ。お客様、まずはこちらの方の蛇口を捻ってみてください。 カブ:(キュッキュッキュッ・・・) あれ、全然水が出ないんですけど。 クワ:実はこれダミーなんです。 カブ:いりませんよ別に! クワ:何をおっしゃるのですか。例えば知らない誰かが家からなんなく侵入して、勝手に蛇口を捻られたらなんか嫌じゃないですか。 カブ:それだけの目的で不法侵入する奴が何処にいるんだよ!それより勝手に家に入られない構造とかを考えろよ! クワ:じゃあそんなに言うんだったらもう一つの蛇口も捻ってみてください。 カブ:(キュッキュッキュッ・・・) うわ!何か出てきた! クワ:こちらは重油が出てきます。 カブ:意図は何だよ意図は!中東の成金の豪邸でもこんな設備ないよ! クワ:こちらに重油を配備する事によって、心当たりが無い人でもここで車にガソリンを供給する事ができます。 カブ:なんですぐこの家に赤の他人を入れたがるんだよ!俄然よく分かんねえよ! クワ:ちなみに重油が出る方の蛇口をずっと開きっぱなしにしてみてください。OPECに怒られます。 カブ:当たり前だよすこぶる化石燃料の無駄遣いしてんだから!    もうキッチンは分かりましたから早く次のところを見せてくださいよ! クワ:分かりました。キッチンと隣接しているこちらがトイレになります。 カブ:好ましくないところにあるなあ。(ガチャ)・・・あ、想像してたよりも遥かに清潔じゃないですか。 クワ:いや、前の住人のうんこの色が白かっただけです。 カブ:鳩かよ!そんな冷静に解説してる場合じゃないだろ!流せよはやく! クワ:お客さん、実はですね。こちらのトイレはダミーになっているんですよ。 カブ:なんで余計な物を設置しちゃうんですか!そんな事して何のメリットがあるんですか! クワ:知らない誰かがトイレに勝手に入ってたら嫌じゃないですか!これは巧妙なる手口の罠なんですよ! カブ:トイレが流れない方が嫌だよ!なんでこの家は誰かを引っ掛ける前提で作られているんだよ!    もういいよお前!お前の夢は被害者の会ができる前にやめちまえ。 クワ:・・・馬鹿やろう!男である限り、一度持った夢はあきらめられねえんだよ! カブ:世のため人のために捨てやがれ!
あべ:ありがとうございました! おか:では、今回もさっそく審査員のみなさんに感想お願いいたします。 ケース:「誰かが家に侵入してきて〜」のあたりは個人的に好きなボケです。 というより作り方が自分に似ているのかな。言い回しのはこちらの方がよく工夫されている感がありますが。 ただ、あんまり漢字が多いと読みづらいという弊害が生じるので、その辺りのバランスが難しいところですね。 あべ:なるほど、銀沙灘さん、槍沢さんはどう感じたでしょうか? 銀沙灘:一人将棋やダミーといった発想力が素晴らしいです。ツッコミも非常に適確です。 ただですね、前の住人の設定があやふやじゃないかと思います。 あの、何ていったらいいんですかね。生活感溢れてるという現実味満天のボケがありましたが、 後で鳩のような糞を出すという非現実的なボケも来て、 一体前の住人ってどんな人(?)なんだろうって疑問に思ってしまいました。 ネタ中で触れていればよかったんですが、その辺の像が定まってませんでした。 前の住人関係のボケを引っ張ったりして具体化させた方が絵も浮かびやすくなると思います。 槍沢:かなりオーソドックスにまとまっていて、ツッコミのフレーズにところどころで光るものがあって面白かったですが、 若干ぼけに当たり外れが激しかったのと大きな山場がなかったのが惜しいです。 おか:ありがとうございます。では最後はゆーたさん。 ゆーた:漫才としての出来は物凄く良かったです。ボケが面白くて、ツッコミもほぼ成功してますし、完成度が高かったです。 ただ、ツッコミが最初から飛ばしすぎなんじゃないかなと。ここでそこまで反応するのかと思ってしまうところがあって、 もう少し抑えるところは抑えて欲しかったです。言い回しは面白いものが多いんですけどね。 で、オチなんですけど、これちゃんと落ちてるのかな?って思うんですよね。 もう少しいいものがあると思うんで、変えたほうがいいと思います。 そんなオチに重点を置いてみてるわけじゃないんですが、ちょっともったいないですね。 あべ:ありがとうございました。さぁ、では次へといきましょうか。 おか:次は注目ですよ、ファイナリストの発表直前に決勝進出者を予想した際に、誰も進出することを予想していなかったコンビが登場です。 あべ:そうなんですか、それはもうがんばって欲しいですね。ではいきましょう、3組目はこのコンビです。
「無名」 デビューしてまだ1年弱で、MM−1関係者含めて誰もがビックリの決勝進出だ。 さぁここまで来たからには失うものは何もない、旋風を巻き起こせ! エントリーNo.025  七色しゃべくりワールド セブンセブンス 「爆弾」 2人:よろしくおねがいしま〜す 南 :俺さ爆弾処理班になりたいんだよ 速水:爆弾処理班? 何それ 南 :映画とかであるじゃん、爆弾犯が仕掛けた爆弾を解除するやつ    赤と青どっちのコードを切ればいいんだ!!みたいな 速水:すっげえ危険じゃん、ちょっとサボったらドカーンだろ? 南 :何でサボる前提!?ちゃんと仕事するから 速水:いや、お前は絶対サボるって、爆弾がある横でボンバーマンをやって遊ぶだろ 南 :しねえよ! だいたい「やった!敵殺した」と思ったら次の瞬間自分が吹っ飛ぶぞ 速水:その痛みで人は成長するんだよ 南 :即死するんだよ!  速水:だいたい爆弾てさ、例えばどういうところに仕掛けられるの? 南 :出来るだけ被害の大きくなるようなところじゃねえの、そうだな・・・東京ドームとか 速水:そこ貸しきって爆弾を 南 :被害でねえよ! 何で貸しきっちゃうんだよ 速水:じゃあ被害出すためにチケット手売りするよ 南 :わざわざ!? 大体チケット買って、来るやつなんていねえだろ 速水:東京ドームで爆破イベントやりまーす!!って言ったら来るよ 南 :楽しそうだな! もうそれ犯罪じゃないっぽいぞ 速水:5万人は見込めるね 南 :巨人戦なみじゃねえか!  速水:そして5万人で爆破のカウントダウン     5ぉぉぉ! 4! 3! 2ぃぃぃ! 1! 0ぉぉぉ! ・・・・・ポンッ 南 :音しょぼいよ! それ爆弾の音じゃねえよ 速水:だから客の怒りが爆発 南 :うるさいよ! 速水:・・・・・・いま思ったけどさ 南 :なんだよ 速水:東京ドームって中で1回爆発あったからあんな風にモコッてなってるのかな 南 :あれはドームの構造だよ! いきなり何かと思ったらそんなこと考えてたの?    大体ね、東京ドームに爆弾仕掛けるなら有名ミュージシャンのコンサート中に仕掛けるとかじゃなきゃ 速水:そんなことしたら爆発でギターの弦が切れちゃうぜ 南 :そんなんですむか! 何万人も死ぬわ! 速水:じゃあ野球の試合がある日に仕掛けるとかもいいの? 南 :そう 速水:で、処理班が試合の邪魔にならないように爆弾を解除 南 :試合は中止しろよ! 何で続けるの 速水:たまにファールボールが飛んできて危ないから爆弾を盾に 南 :もっと危ねえよ! 速水:ファールボールに〜 ご注意くださ〜い、とアナウンスが流れる 南 :他にあるよ! 注意すべきな物が!  速水:まあでもどんなことがあっても処理班は爆弾解除に集中 南 :それはいいけど他のことにも目を向けて欲しいよ、客を避難させたり 速水:するかと思ったら時々試合をチラ見 南 :なにちょっと気になってんだよ! 速水:しかも小久保が出たら見とれる 南 :ファン!? ちゃんと解除しろ! 速水:小久保が三振したら仕事のやる気がなくなる 南 :小久保打てーーーー! 速水:逆に、ホームラン打ったら飛び跳ねて喜ぶ 南 :それも危ねえ!  速水:興奮して爆弾を客席にポイッ 南 :マスコット人形か! 速水:でもお前の憧れてる爆弾処理班なんてこんな奴ばっかだよ 南 :ありえねえよ! そんな小久保に左右される奴の集まりはそんな重要な任務受けねえよ 速水:しかもこれだけじゃない、他の場所でも処理班はドジを連発 南 :まだあんのかよ 速水:ペットショップに爆弾が! 処理班出動! しかしノミアレルギー 南 :ダメじゃねえか! 速水:ここのコードを ハックション 切ってと ハックション で次に ハックション 南 :誰かに代わってもらえ! 速水:家電屋に爆弾が! 処理班出動! しかしプラズマテレビに夢中 南 :ちゃんと仕事しろ! 速水:わーー キレイな画質ーーー  ここの赤いコードを切って    すごい臨場感だーーー   ここの青いコードを切って 南 :片手間にやるな! 速水:コンビニに爆弾が! 処理班出動! 客や店員を避難させといて商品を物色 南 :泥棒じゃねえか! 速水:マクドナルドに爆弾が! 処理班出動! 客や店員を避難させといて・・・でもハンバーガーは好みじゃないからスルー 南 :なんだったら良かったんだよ! 速水:そしてポツリ 「どうせなら寿司屋に仕掛けとけよ」 南 :悪すぎだろ! 速水:遊園地に爆弾が! 処理班出動! 「ゴメン1回ジェットコースター乗った後でいい?」 南 :ダメだよ! 楽しもうとするな! 速水:歯科病院に爆弾が! 処理班出動! 「ちょうど良かった、虫歯が痛くて」 南 :だから仕事しろ! 何ついでに治してもらおうとしてんだ    もうやめてくれよ、頼むから 速水:止めないでくれよ、今から『花火会場に爆弾、処理班は「ついでに爆弾も爆破させよう」と言った』    っていうボケを言うから 南 :もう言っちゃってんじゃねえか! あのね、ちょっと爆弾処理班を馬鹿にしすぎだから 速水:・・・わかったよ、じゃあ爆弾処理班に応援メッセージを送るよ。それでいいだろ? 南 :まぁそれなら 速水:爆弾処理班の皆さんこれからも頑張ってください 南 :小学生みたいだな 速水:そのために、僕達はできるだけ爆弾を仕掛けます 南 :ダメだよ! 何だできるだけって 速水:月イチペースでやります 南 :多すぎるよ! 月イチペースでみんなにやられたら 速水:みんなは爆弾処理班のために爆弾を仕掛け      爆弾処理班はみんなのために爆弾の解除 南 :すげえ悪循環だよ! 速水:はい、これで爆弾処理班の勇ましい姿を見る機会が増えるよ 南 :いいかげんにしろ 2人:どうもありがとうございました
あべ:ありがとうございました! おか:いや〜、最後まで熱演を見せてくれましたね。 あべ:では審査員のみなさんに感想を聞いていきたいと思います。まずは銀沙灘さん。 銀沙灘:このネタ審査するの3回目なんですが、いちばんの笑い所が毎回変わってしまいました。 言い方を変えれば満遍なく面白いってことですが。 しかし終盤の畳み掛けのボケが偏ってるような気がします。やる気無しか極悪か。 統一するのも悪くないと思いますが、それも中途半端なので もう少しバリエーションを増やしたり、前に使ったボケを再利用してもいいかなあと思います。 これは採点には無関係ですが、そろそろ小久保から別の選手に替えたほうがいいですね。 更にどうでもいいですがそろそろ巨人戦での5万人は見込めなくなると思います(苦笑 おか:・・・はい、最後は全く関係ないコメントまでいただいてありがとうございました。 あべ:確かにそうだけどわざわざ言わなくていいから! ではケースさん、槍沢さんお願いします。 槍沢:テンポよく馬鹿なボケが続いて笑いました。仕掛けられた場所を変えることで、ボケのバリエーションが豊富になったのもよかったです。 ただ、後半ボケの羅列になってやや単調だったのとオチが弱かったのがちょっと残念かな。でもかなりおもしろかったですよ。 ケース:僕のミステリーの知識はかたよっているのでなんともいえませんが、 球場に爆弾が仕掛けられてたら止めないのがむしろ普通だと思います。 うまいボケがポンポン出てくる感じでよかったのですが、 最後の「〜に爆弾が!」はあれだけの数をやるならひとひねりほしかった。 おか:では最後はもちろんこの人、ゆーたさん。 あべ:もはや締めは全部ゆーたさんか!? まぁともかくお願いします。 ゆーた:面白いですよ。でも用件だけですよねホントに。面白い発想をしてるのに、淡白すぎるんですよ。 ホントに普通の面白さで終わっているので、これから先、自分自身の持ち味を見つけて欲しいと思います。 基盤が出来てるのでこれから先、どんな風にも化けると思います。頑張ってください。 おか:ありがとうございました。 あべ:さぁ、続いて4組目はこのコンビです。
「復活」 第1回以来、2大会ぶりの決勝進出。 前回ファイナルでは最下位だったその悔しさを晴らす時がついにやって来た、今大会の優勝候補だ! エントリーNo.013  骨肉の2人話 デブガリズム 「セーラームーン」 ガリ:♪ほ〜そいの〜と〜 デブ:♪ふといので〜 ガリ:ごめんね♪すなーおじゃなくーてー♪ デブ:いきなりなんですか!? ガリ:僕ね、セーラームーンになりたい。 デブ:おぉ、のっけから気持ち悪い。いったい何で? ガリ:地球の平和に目覚めてさ。 デブ:まぁやりたいなら止めないけどさ。でも俺、セーラームーンのことあんま知らないぜ? ガリ:俺も。 デブ:じゃぁなんでセーラームーンを選んだんだよ!? ガリ:セーラー服だよ!悪いか!? デブ:なにを開き直ってんだよ!動機は地球の平和じゃなくて歪んだ性癖じゃねぇか。 ガリ:とにかく誰になんて言われようがセーラームーンになりたいんだよ!頼むよ! デブ:まぁそこまで言うならセーラームーンごっこしてやるけども。 ガリ:やったー!じゃぁ俺はセーラームーンするからお前は黒猫のやつやって。 デブ:見たことないからわからないけど、最善は尽しますよ。 デブ:ウサギ!街で悪者が暴れてるわ! ガリ:あ、ちょっと待って。 デブ:なんですか?頑張ろうとしてるのに。 ガリ:いやさ、作中での猫はもっとスレンダーだったし、デブさんが猫はどうかなぁって思って。 デブ:そんなこと言ったって二人しかいないじゃん! ガリ:でも俺みたいなスレンダーなタイプがやった方がナイスキャストかなぁ、って。 デブ:じゃぁ役割交代でもするか?あぁ!? ガリ:いや、でもセーラームーンやりたいのは俺なワケだし。デブさんがセーラーが着たいって言うなら話は別ですけど。 デブ:じゃぁもう猫の役は出すな!俺が悪役をやる!はい解決! ガリ:それはセーラー服着た俺に殴られるプレイになりますけど…オッケー? デブ:じゃぁ俺は見守る!干渉しない!これで良ぃだろ!?    まったく、あぁ言えばこう言う。 ガリ:ごめんね、素直じゃ無くて。 デブ:うまいこと言わなくて良ぃよ!とりあえず悪者が現れましたと。 ガリ:よし、変身するわよ! デブ:セーラームーンの変身といえばこの掛け声、どうぞ! ガリ:般若波羅蜜多時照・・・・ デブ:そんな不気味なやつじゃなかっただろ!もっと女の子らしいヤツ! ガリ:テクマクマヤコン・テクマクマヤコン デブ:アニメも世代も違いますよ!? ガリ:なんか強そうになぁーれ☆ デブ:そんな大雑把な変身あるか!    メイクアップでしょ、メイクアップ。 ガリ:あぁ、それか。    メーイクアーップ!!に一時間はかかるからちょっと待ってね。 デブ:何ガチでお化粧はじめてんだよ!? ガリ:(パフパフ)あー忙しい、忙しい。 デブ:朝のおばちゃんみたいになってんじゃねぇよ!もう良ぃ、変身しました。ここでお決まりのアノ決めゼリフ! ガリ:般若波羅蜜多時照・・・・ デブ:『今度こそは』みたいな感じで般若心経を出すな! ガリ:何?違うの? デブ:少女マンガだぞ!?もっとちゃんと聞き覚えのあるセリフだから! ガリ:お前はもう死んでいる・・・ デブ:まだ戦闘はじまってないのに!? ガリ:そして私は新世界の神となる・・・ デブ:怖ぇよ!!正義の味方だぜ!?あの「○○に代わっておしおきよ!」ってやつだって! ガリ:あぁ、月に変わって5時起きよ! デブ:ただの早起きじゃねぇか!もういいです、戦って、戦って。 ガリ:いくわよ、怪人テッペンハゲ! デブ:何そいつのネーミングセンス!?なんか萎えるわ。 ガリ:ちょいジュピター、後ろから羽交い絞めにして。オラっ!オラっ! デブ:そんなリンチみたいな戦い方するな! ガリ:でも数での優位をフルに活用するにはこれがベストでしょ? デブ:だとしても正義の戦士ですからね!?リンチはやめろ。 ガリ:『隙あり!くらえ、テッペンハゲビーム!』 デブ:何その情けない攻撃!? ガリ:これを喰らうとてっぺんハゲになるんですよ。 デブ:それメンタルと頭皮にはダメージいくけど肉体的には痛くも痒くもねぇよ! ガリ:きゃぁぁぁぁぁぁ!アルシンドになっちゃうよー! デブ:また古いやつ引っ張り出してきたな! ガリ:『待てー!』 デブ:この声はまさか・・・セーラームーンに味方にしてあの仮面の男の!! ガリ:『アルシンド仮面、参上!』 デブ:すでにやられてるじゃねぇか!! ガリ:『うがぁぁぁぁ!まぶしいぃぃぃぃぃ!』 デブ:なんか怪人まぶしがってる!こいつの光線の生んだ結果なのに!こいつが原因なのに! ガリ:『今だ、セーラームーン!』 デブ:お、セーラームーンのあの力が発動しますよ! ガリ:よぉし!般若波羅蜜多時照・・・・ デブ:呪い殺すつもり!?そろそろセーラー服と般若信教の不釣合い具合に気付けよ!もっとビシ!っとしたやつだから! ガリ:ムーンライトパワーーー!! デブ:そう、それですよ。 ガリ:あー・・・すっごい四重肩が和らいでくわぁ・・・ デブ:なんかムーンライトパワーの効果かわってるよ!? ガリ:『なんかぁ、、ムーンライトパワーを使い出してからというもの、お化粧のノリも代わってきたんですよ。』 デブ:通販か!!ちょい、ちょい、ストップ! ガリ:何だよ?ノリノリなのに。 デブ:ノリ方間違ってるから。お前セーラームーンは向いてないわ。 ガリ:わかった、俺一人だけが楽しそうだからって妬んでんでしょ? デブ:そんなんじゃねぇよ。 ガリ:またまたぁ、ちゃんと判ってんですよ!わかりました、セーラームーンはやめます。    今度は「ふたりはプリキュア」にしましょう! デブ:もういいよ!
あべ:ありがとうございました! おか:まさに、優勝を目指す気迫が伝わってくるようなネタでしたね。審査員のみなさんはどう感じたでしょうか? あべ:では、今回初めてです、牧原ナオミさんお願いします。 牧原:安定感バツグンですね。引き出しも古いネタこそ私のツボであります。 ボキャ帝で既出の5時起きがなければ90点台あげたかったかな。 おか;なるほど。まぁこれが決勝最初で最後の出番でしたがお疲れ様でした。 あべ:いやまだ出番はありますから! まったく、何を勝手にそんなこと言ってるんだか。    ではケースさん、銀沙灘さん。槍沢さんにもコメントお願いいたします。 ケース:般若心経おしはよかった。 その他、さりげなく出てくるしょうもないボケが読むスピードを加速させ心地よかったです。 ただ、昔のものを出してくるボケはあまりヒットしなかったなあ・・・ 銀沙灘:やっぱり最高ですわ、このネタ。ボケの破壊力が段違いです。 槍沢:二人の掛け合いのリズムがよく、ボケがしっかりとしていて面白かったです。とくに最初の般若心経は噴出しました。 ただ、デブがセーラームーンをあまり知らないといっている割に、ちょくちょく正しい方向に促しているのは、 ある程度有名なフレーズであるとはいえ違和感がありました。 後半「般若信教」や「四重肩」など誤字が続いたのも残念。 おか:ありがとうございました。では最後の締めは、4回連続ですがゆーたさんお願いします。 あべ:本当に4回連続だな! ゆーた:これ完全版じゃないんですもんね。惜しいなあ。完全に出来上がったほうが出てればもっと点数あげれたんですけども。 それでも面白いことには変わりはないのですがね。多分自分で足りないとこわかってると思うんで、コメントは控えめに。 おか:ありがとうございました。では次へと行きましょうか。 あべ:さぁ今がまさに中盤戦真っ只中、5組目はこのコンビです。
「3大会連続」 第1回大会での衝撃デビューから、今回で3大会連続決勝進出。 この偉業を果たしたのは全参加コンビ中わずか2組ということからも凄さが分かる、さぁ初の栄冠はもう目の前だ! エントリーNo.015  元祖ローテンション漫才 八十八 「宇宙の神秘を垣間見た」 米:人は日々成長していくのです。 寿:どうも八十八です。せめて挨拶はして欲しかったなぁ・・・。 米:人が生きていくうえで、「無駄な一日」というのは決して無いのです。 寿:どうしたの?ねぇ。何かの宗教活動? 米:楽しい一日もあれば、苦しい一日もある。 寿:・・・ちょっと客席で見てていいですかね?隣にいられないですよ。 米:一見何も無いような一日を過ごしても、その日に食べた物や行動は後に自分の体に影響していく。そういった意味で「無駄な一日」ではないのです。 寿:ちょっとすいませんね、この席空いてますか?   あぁ、チョコアイスを椅子にこぼしちゃいましたか。それでも構いません。あの舞台の上にはいられませんからね。 米:そう・・・僕のあの一日も決して無駄なものではなかった・・・・・。 寿:すいませんね、うちの相方さんが。多分マインドコントロールの一種ですから。 米:そう・・・あの火星人と過ごした一日も決して無駄ではなかった・・・・・。 寿:・・・・・。すいません、舞台に戻りますから道あけて下さい。すいませーん。 米:そんな火星人から今日、手紙が届きまして。 寿:ちょっと米さん、何こんな所で人智を超えた何かを語ろうとしてるんですか。 米:・・・ケツにうんこついてるよ。 寿:うんこじゃない、チョコアイスだ。   え?火星人と遊んでたんですか? 米:ほら、ちょっと前に地域新聞にのってたじゃん。 寿:いや、そんな県内とか市内レベルの事件に治まってる事にもビックリですよ。   いつの話ですか? 米:1ヶ月ぐらい前ですかね?私がヒトコブラクダのコブの真ん中をへこましてフタコブラクダにするバイトをしてる時でした。 寿:どんなバイトですか、それは。 米:いや、最近天然モノのフタコブラクダが減ってるって社会現象にもなってるじゃないですか。 寿:聞いた事もないですよ。 米:それでね、そのバイトをしてる時に空から火星人がムーンサルトプレスで落ちて来たんですよ。 寿:プロレス技で? 米:火星でプロレス試合してる途中にね。ちょっと飛びすぎて宇宙に出ちゃったんだって。 寿:ちょっと宇宙の神秘を垣間見たような気がしましたよ。 米:そうして出会った僕らは、その日一日中、黒ひげ危機一髪をしてましてね。 寿:神秘的要素激減じゃないですか。何ゆえ黒ひげに走るかなぁ? 米:それ以来、黒ひげは消息不明に・・・。 寿:本来、黒ひげ海賊を助けるゲームなのにねぇ。 米:まぁ、そんな一日を過ごした友から、このたび手紙が届いたんですよ。 寿:火星からですか?文字とか違うんじゃないですか? 米:いや、黒ひげと平行して一日で日本語を完璧に叩き込んでやりましたから。 寿:随分と学習能力高いみたいですね。 米:まぁ、そのせいか随分やつれて8本あった足が6本に減ってましたけど。 寿:大惨事ですね。 米:今度、この方法をバイトに応用しようと思っているのですが。 寿:ヒトコブラクダをやつれさせてコブの真ん中をへこます・・・。まぁ物は試しですからやってみればいいかと。 米:では、火星人からの手紙を読んでみたいと思いますけれども。 寿:宜しくお願いします。 米:えーと、「拝啓、米殿。先日は余のお戯れにお付き合いいただき誠に感謝しているしだいでござる。」 寿:おぉ、何か逆ににわか仕込み感が漂ってますね。 米:「この度は、その節のお礼がしたくて在庫一掃セールを実施します。」 寿:その手紙、広告に書いてないですか? 米:みたいですね。 寿:ちゃんとした便箋使って欲しかったところですけど・・・・・って、広告に書いてある字も普通に日本語じゃなかったですか? 米:いや、これは私が地球のお土産としてプレゼントしたものですね。 寿:もっといろいろあったでしょ、あげる物。こうやって送り返されてきてるしさぁ。 米:えーと続きは・・・ここかな?「また地球の方に出血大サービスで伺いたいと思います。」 寿:混じってる混じってる。地球的にはけっこう話題になるかもしれないけどそんなサービス精神いりませんよ。 米:「その時は米さんも破産覚悟でむかえて下さい。」 寿:混じってる混じってる。どんだけ盛大に出迎えないといけないんですか。 米:そのためにバイトを頑張るしかないわけですけれども。 寿:はいはい、頑張れ頑張れ。 米:「あ、そうそう。あの時行方不明になった黒ひげさんは、火星で救出されました。」 寿:火星まで飛んで行ったんですか。宇宙の神秘を垣間見たような気がしましたよ。 米:「地球との重力の違いからかもしれませんが、今では大きくなって元気に動いておられます。」 寿:ミステリックですわ。何?重力でそうなったりするんですか? 米:今度ヒトコブラクダを火星に連れていこうと思うんですが。 寿:重力でコブの真ん中をへこます・・・まぁ物は試し。 米:「あ、そういえば最近ヒトコブラクダを火星に送り込んでくる人がたくさんいます。」 寿:先駆者がいたよ。パイオニアが。 米:「ラクダ達はみんな8本足になっています。」 寿:突然変異じゃないですか。火星人化していってるじゃないですか。 米:・・・これは憶測の話になるのですが・・・誰かが火星にタコを連れて行き、突然変異で8本足になったものが火星人と呼ばれるようになったという説は考え られませんか? 寿:タコはもともと8本足。 米:・・・ベストジーニスト賞級の発見だと思ったのに・・・。 寿:ジャンルがまるで違うじゃないですか。   もういいですから続き言ってくださいよ。 米:えーと、「これからもコジマは安さ世界一に挑戦します。」 寿:完全に広告部分じゃないですか。忘れかけてた頃合に。 米:「養殖フタコブラクダ 1980円」 寿:まぁ随分とお安い事。流石世界一。 米:・・・そんなに安く売られたらフタコブメーカーが儲からないっていうのに・・・。 寿:愚痴るな愚痴るな。確かにバイトの身としては大変だろうけど。火星人お出迎え用の費用も必要なのにね。 米:・・・ん?最後に何か書いてありますね。「この手紙があなたの所に届くころには、また地球に赴いていると思いますので宜しくお願いいたします。」だって。 寿:えっ?来てるんですかね? 米:・・・・・・・あっ。 寿:どうしました? 米:・・・・・・・あのさぁ・・・・・。 寿:はい。 米:・・・・・・・火星人ってさぁ・・・・・。 寿:はい。 米:・・・・・・・茶色くて・・・・・。 寿:・・・はい。 米:・・・・・・・例えるなら・・・・・チョコアイスみたいなものなんですよ・・・・・。 寿:・・・・・・・。 米:・・・・・・・寿さんのケツについてるのって・・・・・。 寿:これはウンコだよ。
あべ:ありがとうございました〜。 おか:では今回も審査員の感想の方を聞いてみたいと思います。槍沢さん、ケースさん。銀沙灘さんお願いします。 槍沢:掛け合いなく進む出だしからはじまりひねくれた発想のオンパレードで面白かったです。 なんですかフタコブラクダのバイトって! 手紙に入ったあたりから感覚的なボケが続いて失速したかと思いました が、チラシの小ボケやオチでしっかりと盛り返していました。 ケース:オチが惜しい。 それまでは最初のタメといい、手紙のわけわからなさといい、ドツボだったのですが。 銀沙灘:ラクダのヒトコブを押してフタコブかー。良い発想ですね。序盤の呆れ具合もまた。 ですがオチで火星人の姿が見えなくなってしまいました。タコっぽいやつなのか、チョコアイスみたいなのか。 茶色いタコっぽいやつ、って考えれば丸く収まりそうですが、それでもタコは流石に潰れてウンコみたいにはならないだろうなあ、と。 いつもはできていたはずの盛り上がりも見当たりませんでした。 おか:ありがとうございました。では最後に、審査委員長のゆーたさんお願いします。 あべ:いつから審査委員長になってたんだ!? まぁともかくお願いします。 ゆーた:イマイチ弾けきれてない感じがしました。もっと広げられそうな題材だけに、惜しいですね。 ヒートアップしない形式の漫才であるが故の悪い部分が出ている気がします。 この芸風に限界があるということではないのですが、終盤にきても今ひとつ盛り上げようとしても盛り上げられなかった感があります。 後半になってもっとドカンとくるボケが出てくれば良かったんだと思うんですが…。 ボケて欲しい部分でそんなに強くない「フタコブラクダ」を出しすぎな気がするんですよね。 チャンスを生かしきれてないです。ラクダのボケは最初に出てきた部分だけでお腹いっぱいなんですよ。 最初は凄く新鮮でいいボケだったんですけど、何回出しても面白いボケかっていうとそれは違うんですよ。 特異なボケなだけに、出されれば出されるほど威力がなくなってきてもったいなかったです。 発想は良いんですが、今回は構成が悪かったなという感じです。 おか:ありがとうございました。さすが審査委員長のコメントでしたね。 あべ:だからいつゆーたさんが委員長になったんだ!? おか:まぁ審査委員長が俺でないことだけは確かですね、何年やってもろくな感想文が言えないですから。    その点、ゆーたさんや俺以外の決勝審査員のみなさんは素晴らしいと思います。 あべ:そんなことここで言う話なのかが疑問ですが・・・ では次へいきましょう、前半5組が終わりましたところで    さぁ今回も募集いたしました、みなさんの優勝者予想の方を発表したいと思います! おか:この企画、今回も懲りずにやりますか。    前回、前々回といずれも的中者ゼロという結果になり、もはやこの企画の存在意義自体を問われかねないという状態になってますが・・・ あべ:そのへんは気にせずいきましょう!    今回も投票方法は前回と同じく、優勝、第2位、第3位になるコンビをそれぞれ1組予想していただくというものでした。 おか:はい、そういうことでございます。 あべ:今回は、全19人のみなさんから投票をいただきました。ありがとうございました。 おか:前回より増えるというのは奇跡的ですね。こんな、誰も当たらないであろう企画に・・・ あべ:だからそれは言うな! ・・・まぁ気をとり直しましていきましょう。こちらが、みなさんの投票となりました、どうぞ。
優勝 第2位 第3位
シンナーズ 月明星稀 feat.パパ&ママ&結縁さん 薬罐部
パピーゲバ デブガリズム 月明星稀 feat.パパ&ママ&結縁さん
デブガリズム パピーゲバ 薬罐部
シンナーズ 月明星稀 feat.パパ&ママ&結縁さん パピーゲバ
パピーゲバ デブガリズム 月明星稀 feat.パパ&ママ&結縁さん
パピーゲバ 月明星稀 feat.パパ&ママ&結縁さん シンナーズ
パピーゲバ 月明星稀 feat.パパ&ママ&結縁さん ローテンション
デブガリズム パピーゲバ ローテンション
薬罐部 デブガリズム パピーゲバ
パピーゲバ デブガリズム シンナーズ
デブガリズム ローテンション 薬罐部
デブガリズム パピーゲバ シンナーズ
パピーゲバ デブガリズム ROKI
パピーゲバ 八十八 シンナーズ
パピーゲバ デブガリズム シンナーズ
シンナーズ 月明星稀 feat.パパ&ママ&結縁さん 薬罐部
パピーゲバ シンナーズ デブガリズム
デブガリズム パピーゲバ 月明星稀 feat.パパ&ママ&結縁さん
パピーゲバ 月明星稀 feat.パパ&ママ&結縁さん デブガリズム
あべ:以上のような投票結果となりました! おか:みなさんの優勝者予想では、パピーゲバさんが計10票でトップでございます。 あべ:そしてデブガリズムさんが5票で続いていますか。 おか:個人的には、セブンセブンスさんにも誰か票を入れて欲しかったですけどね・・・ あべ:まぁあくまで予想ですから結果はまた全然別でしょう! さぁ果たして、今回こそ予想的中者は現れるのしょうか? いよいよ舞台は後半戦、そして結果発表の瞬間が・・・ MM−1トップに戻る