―2度とありえないと思われた長文界の2大スター、

 第1回王者パピーゲバと第2回王者ゆーた(センチメンタルゼリービーンパニック)の激闘が再び!

 第1回大会2位以来の参戦NIKEに、MM−1において常に優勝候補の名が高いデブガリズム!

 2大牙城を壊した第3回王者に続けと、前回3位の新星・薬罐部に、初決勝の女性漫才KOYOMI!

 ベテランコント師のトロイデの再戦と、こちらもベテランいぶし銀のトリオ漫才オールナイトテクテク!

 さらには自ら討って出てきたサイドハンド・ボーラーズが貫禄を見せ付けるのか!?

 非常に調和とバランスが取れ、参加者の数も質も毎回レベルUPした今大会を制すのは誰だ!?


(ナレーション:柴川ふみ)





































第4回























MM−1グランプリ ファイナルラウンド!!
















洋平:さぁ、ついに始まりました、MM−1グランプリファイナルです!

たつ:いよいよ、4代目MM−1王者が決まる瞬間が近づいてきました。

シン:そうですね・・・

洋平:さて、その前に私たちの自己紹介といきましょうか。
   今回初めて決勝の司会を担当させていただきます、「寄せ集めブラザーズ」です。よろしくお願いします。

たつ:はい、またなんで第4回にして我々が抜擢されたんだって感じですけど・・・

シン:僕たちなんかを知ってるか覚えてる人なんてこの世にいないですよ。

洋平:この世にいないとまで言うか! 一応オンバト企画などの大きな舞台にも出演したことあるから大丈夫だ・・・と信じてます、はい。

たつ:でも、俺たちがかつて出てた「無の空間」や「ATTIC's Room」は残念ながらもう無いですし。

シン:・・・うん、僕たちが出ると全部そのサイトは終わってしまう!

洋平:なんで俺らが疫病神みたいな言い方するんだ! 別にそれはたまたまだろ!
   もうそんなどうでもいい話はいらないから、さぁ今から決勝戦を開始いたしましょう!

たつ:ではまずは決勝審査員7名の紹介をいたしましょうか。

洋平:はい、では左の席のお方から順に紹介していきます。
   槍沢 雑さん、ケースバイケースさん、翔さん、ひろちょぴさん、柴川ふみさん、岡田三十さん、夏草さんとなってます。

たつ:今回、参加グループは計56組のみなさんに参加をいただきました。
    いよいよ、その中から見事勝ち抜いたファイナリスト9組たちの漫才決戦が始まります!

洋平:ではいきましょうか。お待たせいたしました・・・ 
   MM−1グランプリ、ファイナルラウンド開幕です!

   まずはこのコンビからです、みなさん拍手!










トップで登場するのは、4回目の挑戦にして初の決勝進出、 そして初の女性コンビファイナリストとなったこのコンビだ! 旋風を巻き起こせるか!? エントリーNo.006  高と低の日めくり劇場 KOYOMI 「スポーツ」 2人「はいどうも〜。」 睦月「めくれ萌えるカレンダー、」 如月「KOYOMIで・・・って待って待って待って!」 睦月「はいはいはい?」 如月「冒頭からとんでもない変化球を投げつけられたんだけど。」 睦月「なんのコト?」 如月「いや、挨拶よ挨拶。『めくれ笑いのカレンダー』でしょ、なに勝手にイロモノ宣言してんのよ。」 睦月「だってさぁ、今いわゆる『萌え』ってのが流行ってるじゃん。」 如月「まぁ、流行ってるっちゃあ流行ってるね。で、ソレがどうしたのよ。」 睦月「だからさ、『萌え』を取り込んだら人気出るかなぁって思って。」 如月「あのさぁ、そんな小細工使わないで実力で売れていこうよ。」 睦月「・・・そう言われたらコッチも反論できないけどさぁ。でも、いい作戦じゃない?」 如月「まぁ、確かにいい作戦かもね。『萌え』を取り入れるのって。」 睦月「でしょ?だからさ、人気が落ちてきてるモノに『萌え』を取り込んだら、人気を誤爆させたりできるんじゃないかなぁ。」 如月「何を誤って爆発させちゃったかは知らないけどさ。アンタが思う人気が落ちてきてるモノって何よ?」 睦月「例えば・・・、日本の野球とか。」 如月「野球ね・・・。確かに人気ある選手はメジャーリーグに行っちゃったりしてるから、人気が落ちてきてると言えば落ちてきてるけど。」 睦月「日本野球がアメリカのメジャーに負けないタメにもさ、日本の文化である『萌え』を使って対抗するんだよ!」 如月「日本の文化イコール『萌え』っていうのは一抹の寂しさを感じるけども。てかどうやって野球に『萌え』を取り入れるのさ。」 睦月「まずはユニフォームからテコ入れしていこうと思うんだ。」 如月「コスプレとかさせるの?メイド服とか巫女服とか動きづらそうだけど。」 睦月「だから、コスプレはコスプレでも動きやすいように運動服、つまりブルマにすればいいんじゃないかな。」 如月「ブルマかぁ・・・。う〜ん、大丈夫?色んなイミでキツくない?」 睦月「大丈夫だって。んで、相手チームはもう1つの運動服の代表格、スクール水着にするの。」 如月「うん、数ある選択肢の中から陸用じゃない水着を選んだ理由が分かんない。」 睦月「陸に上がったマーメイド、ってコトだよ。」 如月「うん、上手いコト言ったつもりだろうけど残念ながらイミ分かんないから。」 睦月「まぁ、ユニフォームはこんなカンジかな?」 如月「ってか、ブルマにしろ水着にしろ、太ももとかむき出しなんだけど。スライディングとかどうすんの?」 睦月「みんな、スライディングなんかより太もものほうが興味あるって。」 如月「アンタさ、さっきから選手は女って仮定してるみたいだけど、プロ野球選手は筋骨隆々の成人男性だよ?」 睦月「大丈夫大丈夫、世の中には筋肉フェチって言う人たちもいるんだからさ。」 如月「萌えの基準は知らないけども、少なくともスク水とかブルマとか着てるおっさんに萌え萌え言ってる人は関わっちゃいけないタイプの人だと思うけど。」 睦月「とにかく、ユニフォームはコレでOKっと。」 如月「序盤にしてすでに取り返しのつかないコトになってる気がするのは私だけじゃないはず。」 睦月「えっと、バットは萌えの定番、魔女っ娘ステッキでしょ、」 如月「魔法ってかパワーの世界だけどね、バッティングって。」 睦月「ボールはかわいさをアピールするタメにぬいぐるみでしょ、」 如月「限りなく残虐的だね。ぬいぐるみを棒で叩きのめすってコトは。」 睦月「んで、ベースは四角くて手ごろな大きさのプレステ3。」 如月「ソニーも驚愕の贅沢な使用法だね。」 睦月「だって、ちょうどいい四角いモノがなかったんだもん。」 如月「一体、一試合で何十万の損害が出るのさ。コレじゃあ人気回復どころか赤字街道まっしぐらじゃん。」 睦月「そっかぁ。やっぱ野球と萌えは相性悪いのかなぁ・・・。」 如月「野球と萌えの相性ってか、アンタの思考能力の浅はかさが悪い。」 睦月「じゃ、じゃあさ、格闘技。ボクシングとかはどうだろ?」 如月「ソレこそ相反するんじゃない?」 睦月「でもさ、恋愛シミュレーションゲームのキャラみたいな女の子同士が戦う格闘ゲームとかもあるみたいだよ。」 如月「へぇ、そうなんだ。それなら意外にいけるかもしれないね。」 睦月「だから、この睦月に掛かればちょちょいのちょいで!」 如月「・・・ちょちょいのちょい、なんていってる人に萌えが語れるとは到底思えないんだけど。」 睦月「ソ、ソコは別にいいじゃん。とにかく、まずはやっぱり格好からだよね。」 如月「どうせまたブルマだとかスク水だとか言うんでしょ?」 睦月「違う違う、今度はケモノ萌えで行こうと思うんだ。」 如月「・・・獣?獣に萌えるの?そんなのホントにあるの?」 睦月「ソレがあるみたいなんだって。ほら、ネコミミとかウサミミとかさ。」 如月「あぁ、そういうコト。」 睦月「だから、選手はヘッドギアの代わりにネコミミを付けるでしょ、」 如月「安全性重視で行こうよ。何でキケンを冒してまでダメな方に進んでるのよ。」 睦月「グローブの代わりに両手両足にネコの足のグローブはめるでしょ、」 如月「ネコグローブに何の価値を見出したのか知らないけど、ヤメた方がいいと思うよ。」 睦月「いやいや、価値ならあるって。鋭いツメが付いてるから、殺傷能力アップ!」 如月「もはやボクシングの枠を超えてると思うのは私だけ?」 睦月「相手の心臓目掛けて、」 如月「萌えはドコに行ったのよ萌えは。ただの残虐犯じゃん。」 睦月「一突きだにゃ。」 如月「口調で行為をカバーできたと思ってるならソレは大間違いだからね。」 睦月「そいで、マウスピースの代わりにするっどいキバはめるでしょ、」 如月「アンタはボクシングに萌え以外に何を求めてるのさ。」 睦月「え?今まで以上の白熱さ。」 如月「そんなんにしちゃったら禁忌のスポーツとして歴史の闇に葬られるよ?」 睦月「そっかぁ、せっかく萌えを取り込んでも消失したらイミないもんね。じゃあキバはなしか。」 如月「私はそうしたほうが得策だと思うよ。」 睦月「じゃあ代わりにお魚かなんか銜える?」 如月「多分、裸足の成人女性が追いかけてくるからヤメた方がいいと思うよ。」 睦月「そっか、みんなどころかお日様にまでも笑われるもんね。」 如月「知ってる?マウスピースって歯を守るタメに着けるんだよ?生魚銜えてもしょうがないじゃん。」 睦月「じゃあ、キシリトールかなんかにする?」 如月「相手は虫歯菌じゃないから。人間のパンチから歯が折れるのを防ぐの。」 睦月「まぁ、マウスピースの代わりは後で考えるとして・・・、あとボクシングに必要なのは・・・。」 如月「レフェリーとか、ゴングとかじゃない?」 睦月「ゴングかぁ。ゴングって『カーン!』って音鳴るヤツだよね。」 如月「そう、試合開始とか終了とかのトキに鳴らすヤツ。」 睦月「アレは、う〜ん・・・・・。ホンモノのネコに鳴かせればいいか。」 如月「ずいぶんと荒業に出たね。」 睦月「ネコを木槌で叩いて『ニ゛ャ゛ー』って鳴いたら試合開始。」 如月「残虐なることはなはだしいよ。なんか今日アンタと話してアンタの陰の部分が見えた気がする。」 睦月「陰の部分って?」 如月「わざわざ聞かなきゃ分かんない?今までの自分の言動をノートに書いて分析でもしたら?     ・・・とにかく、こんな残虐的な改革したトコロで人気回復も萌えもへったくれもないよ。」 睦月「そう・・・じゃああの最終作戦を出すしかないか。」 如月「最終作戦って何よ?」 睦月「始球式とかラウンドガールに私を起用すればみんなイチコロ!」 如月「・・・もう、呆れて物も言えないよ。」 睦月「アナタの心臓、一突きだにゃん!」 如月「・・・相方が一刻も早く正気を取り戻しますように。」 睦月「以上、アナタを笑わす、」 如月「1年間。」 睦月「KOYOMIでした〜。」 如月「ありがとうございました。」
たつ:ありがとうございました! シン:トップバッターってことで、プレッシャーも人一倍かかる中でよくがんばって漫才をやってましたね。 洋平:では、今回の審査員のみなさんに、コメントをお伺いいたしましょう。 槍沢:スポーツに萌えを取り入れるというアイディアや、捻ったボキャブラリーが面白いです (特に、睦月「一突きだにゃ。」には爆笑しました)。 しかし、肝心の萌えの取り入れ方が中途半端というか、浅すぎる気がします。 コスプレなど巷で言われているを安易に持ってきた感じで、ネコミミのところなど萌えとスポーツが 上手くはまっているところもあるんですが、大半は、別にこのスポーツじゃなくても、 あるいはこの萌え要素じゃなくてもかまわないなと思えるボケばかりで、設定を生かしきれていなかったです。 また、野球のベースに、萌えとは直接つながらないプレステ3が出てきたのにはちょっと違和感が。 みなづきさんの中で萌えとおたくとゲームがごっちゃになっているように思えました。 ケース:よくできてるとは思うんですが、前半でひいてしまったのです。 悪い意味で自分の中にはない発想でした。後半はちょっと盛り上がってきたのですが・・・ 翔:ツッコミの言い回しが個人的にはとても好きです 野球の部分が少し道具に頼りがちかなぁとも思いましたが ボクシングのほうでは競技系のボケも入っていましたし安定感がありました ひろ:睦月の「一突きだにゃ。」にはかなり萌えましたw(ぉぃ 全体的に「人気を誤爆」『ニ゛ャ゛ー』など、ツボを突いてくるボケが多くて面白かったです。 ただ、話が単調だったのか、少し盛り上がりに欠けていた気がします。 柴川:初の女性コンビとしてのファイナリスト、おめでとう御座います。 最初に感じた印象として非常に会話に近い漫才だなということでした。 天然のような自然なボケの睦月に、如月が非常に丁寧に睦月の内面を抉る様なツッコミをするのが良い味出してました。 ただし、睦月のツッコミ(冷静な反し)はちょっとやり過ぎのようにも思えます。 睦月がそれを徹底していると言えばそうなのですが、 基本的にずっとボケを暗に攻撃しているので、高圧的で嫌な印象を持ってしまいました。 もっとツッコミは素直になってもいいんじゃないでしょうか。 この傾向の笑いは今の流行で、おぎやはぎやPOISON GIRL BANDといった面々がそうですが、 基本的にツッコミはボケに対して愛があるからこそ面白いし、 そうでなければボケの自由奔放なくだらない話には着いて行けないと感じるのです。 だから、印象的なツッコミのフレーズで笑わせようとしているのは良く分かるのですが、 結果として面白いのに活かしきれてなくて残念で、どうもそこまで嵌らないんですよね・・・。 後、こういう淡々とした漫才の場合は、もっと遊んだ方がいいとも思います。 どこかでツッコミがメリハリ・緩急をつける必要があるという風にも私的には感じました。 それでもKOYOMIというコンビらしさは随所に光っていましし、今までより格段と面白かったです。 ですからこれから先、どんどん優勝候補に挙がってくるコンビになると思いました。 岡田:萌えに徹する、という部分まではよかったのですが話が全く意味の分からない方向へ行った感じがします。 特にハマるフおうなレーズもなく、終始静かだったかもしれません。 夏草:王道のような、激しいボケツッコミが無い、そういったネタの中ではずばぬけていいと思います。 ただ、そのツッコミの言い回しというか、それがくどく感じられた部分もありました。 洋平:はい、みなさんコメントありがとうございました。 シン:やっぱり決勝の審査員は言うことが違いますね。 たつ:でも、今回のKOYOMIさんのネタはある意味大成功だったと思いますよ。    あの、ひろちょびさんの萌えた表情が見られただけでも・・・ 洋平:そんなところに注目してしまったか! まぁ、見てる方を満足させられたといった点では良かったと言えるでしょうけど。    では次、2組目のコンビはこちらです!
元々ピン芸人として活躍していたが、なんとこの大会でコンビを結成。 相方は、ロボットだ! まさに、頭脳派コンビの参戦だ! エントリーNo.043  一撃必殺の爆笑兵器 パワーボマー 「アカウント!」 川村:どうもー。川村です! ロボ:ロボ君です!ピコピコピー! 川村:僕ら、人間とロボットで漫才してるわけなんですけども    ねー、ロボ君。最近、面白いことがないんだよねえ。    刺激がないというかヒマというかさ。 ロボ:ピコピコピー!そんなのロボ君にまかしておいてくれよ!    実はロボ君、おもしろサイトを作ったんだ!    アカウントを取得して、ログインすれば誰でも楽しめるのさ! 川村:へー!本格的! ロボ:今、パソコンは持っているかい? 川村:うん。 ロボ:じゃあ、そこからロボ君にアクセスしてごらん? 川村:あ!画面が出てきた! ロボ:じゃあ、ロボ君はおしゃべり機能を停止するよ。    川村君のアカウント取得の処理を行わなければならないからね!    画面に出てくる指示に従ってアカウントを取得するのだ! 川村:おーッ! 『アカウント取得画面    *の付いてる項目は必ず入力してください  *希望するID:           (4〜31字の半角英数字)』 川村:えーと、KAWAMURAっと。 『エラー!同名の登録がすでに……4万2351人います』 川村:あーそっかー。単純だもんなー。    って!なんで4万人以上も同名の登録を認めといて、僕は認めてくれないんだよ!    じゃあ、ロボ君の名前も合わせてKAWAMURA-ROBOKUNっと。 『エラー!同名の登録がすでに7万8350人います』 川村:複雑にしたのに増えたよ! 『二度のエラーにより、IDが自動で決定されました。……お客様のID: KAWAMURA 』 川村:そのシステムのせいで、KAWAMURAが異常に多いのか!!結局最初に希望したヤツだし……。 『*パスワード:           (4000〜4001字の半角英数字)  (他人に推測されやすいものはやめてください)』 川村:入力しなきゃいけないパスワードが長いって!!    覚えられないよ!!二度とログインできないよ!    しかも幅が狭いから、本当にぴったり文字数数えなきゃいけないし……    もういい!なんか適当に、えいやーーーーーーッ!っと 『*パスワードの確認:        (4000〜4001字の尻文字)』 川村:尻文字で確認ってなんだよ!!パソコンの前で腰をうねうねと尻文字書いて何を確認すんだよ!    なんだ、長いパスワードを忘れないために    尻文字で書いたあの思い出とともに……ってか!?    大体、4000字も尻文字やったら、腰砕けるよ!!    ねー、ロボ君、これ大丈夫なの!?もういい、無視して先に進もう!     『エラー! パスワードが一致しません!』 川村:なんで、尻文字のことがわかるんだよ! 『エラーにより、パスワードが自動で決定されました。…… KAWAMURA 』 川村:IDとパスワードが一緒ってセキュリティー面ですっごくまずいパターンなんだけど!    大体、4000字はどうしたんだよ!    っていうかさ、さっきのパターンからしてエラーした人、みんなこのパスワードじゃないの!?    みんな同じアカウントにログインしちゃわない!?ねーロボ君!? 『お客様情報の入力  ID、パスワードを忘れた際の本人確認に使用します。  *性別: ・男性 ・女性 ・ロボ君 ・川村君 』 川村:なんかおかしいよね!?ロボ君は百歩譲って、まあアリとしよう!    なんで、僕が性別のひとつになってるんだよ!!僕、性別は男だから!!    ねえ、ロボ君!ロボ君は僕をなんだと思ってるの!?    まあ、川村君と入力しよう。 『*生年月日: ・川村暦   (  )年 (  )月 (  )日 』         ・川村紀元前 川村:ねぇ!!川村暦って何!?もしかして僕が生まれたその年が元年になっちゃってるの!?    僕はわかるけど、ほかのひとアカウント取得するときどうすんのよ……。    ……えーっと、0年…あれ?1年か?平成元年は1年のことだったよな。    じゃあ、1年7月21日っと。 『エラー! 性別が川村君なら、生年月日は川村暦1年1月1日です!このニセモノめ!』 川村:あ、もうそこまで僕基準なんだ!!    ロボ君さ、なんか僕のこと、すっごい絶対視してない!? 『あっ!でも、旧暦(西暦)での川村君の誕生日と一致してるので、きっと川村君本人なのでオッケーです』 川村:あ!オッケーだった!……まあ、そこまで気を使ってくれるなら    普通に西暦で聞いてくれたほうがいいんだけどさ……。    ……大体、いつ、西暦が旧暦になったんだよ……。 『*国/地域:  ・川村君の支配下にある国          ・それ以外の愚かな国々  』 川村:ロボ君!!ないから!!僕の支配下にある国なんて一国もないから!!    ホントにさ、ロボ君は僕のことをなんだと思ってるの!?    ……まあ、支配下にある国を選ばないとエラーになるんだろうな。    僕、川村君だし……。 『*職種:  ・神        ・ロボ君        ・むしけら 』 川村:………あの、神って選択肢は僕のことを想定してお作りになられたのでしょうか?    僕、ただの人間なんです!普通の男の子なんです!    ううう……神……ポチッ。 『エラー!』 川村:ええええ!ロボ君、僕のこと虫けらだと思ってるの!? 『川村君は、ここで神と選ぶような傲慢な人間じゃありません! 謙遜してむしけらを選ぶのが世界一の人格者の川村君なのだ!このニセモノめ!』 川村:相変わらず、ロボ君の僕に対する絶対視は変わらない!!    えーっと、むしけらを選択。 『エラー!川村君はむしけらなんかじゃない!』 川村:どうすりゃいいんだよ!! 『あっ!でも、それだと矛盾して先に進めないから、オッケーです。あと職種は神に設定しときます。』 川村:矛盾してることがわかってるなら、この選択肢をはずせよ!! 『*好きな川村君:  ・おいしそうにハンバーグをほおばってるとき            ・頬杖をついて窓の外を見ながら、はあ、とため息をついてるとき            ・お風呂上りに全裸でフローリングの床を「つめたーい」ってゴロゴロするとき            ・ロボ君の身体をピカピカに磨いてくれるとき               』 川村:ちょっと!ロボ君、はずかしいから! 『          ・アメリカを支配下において、ワインを片手にほくそえんだとき            ・大衆の前で川村を崇めぬ者は人間にあらず!と叫んだとき             ・ギロチン台でいままさに処刑されようとしていたとき天に向かい             「王のための国にあらず!民のための国であれ!」             と叫び、それに感涙したときの国王がただちに処刑をやめさせ             それどころか国の内政を任せる役職を与えたとき        』 川村:ないから!!そんなエピソードはもってないから!!    えーっと、じゃあロボ君の身体をピカピカに磨いてくれるときでいいや。 『エヘヘー!』 川村:あ!よろこんだ!……かわいいなあ。 『* 秘密の質問:近所の女子大生の着替えを覗ける絶妙スポットは?    秘密の答え:(                  )   』 川村:本当に秘密の質問だ! 『 (該当する回答がない場合、川村君の居城、「太田グリーンハイツ407号室」と入力しておいてください)』 川村:あの、ロボ君!僕、女子大生の着替えなんて覗いてないよ!!    ロボ君は僕のこと覗き魔だと思ってたの!?断じて違うからね!!    ……あとそういう住所みたいな個人情報は書かないでほしいなあ……。 『 画像認証         IDの不正な自動登録を防ぐため、認証を行います      下に少し見えにくい、川村君のクレジットカードのナンバーと暗証番号が表示されています 』 川村:ちょっと!ちょっと!ちょっと!ロボ君!起きてロボ君!えい! ロボ:あーーー!……川村君!途中で起こしたりしたら、入力したやつが消えちゃうよ!    また最初っからやり直しだよ!ピコピコピー 川村:だって、カードのナンバーと暗証番号はダメだよ! ロボ:見えにくくしても? 川村:ダメ!!IDの不正な自動登録より恐ろしい不正が起きちゃうよ!! ロボ:川村君が、ほぼ世界を手中に収めてるのに? 川村:ロボ君のその発想がいったいどこから来てるのか謎なんだけど、ホントに僕、そんなんじゃないから!!    とにかく、カードナンバーと暗証番号はすぐさま削除して! ロボ:はーい。ピコピコピー 川村:ところでさ、ロボ君の作った面白サイトってどんな内容なの? ロボ:川村君がハンバーグを食べてたり、女子大生の着替えを覗いてる姿の画像が満載なんだー!    おもしろいよー! 川村:……アカウントの必要ねーーーーーーーー!! ロボ:ピコピ? 川村:あと、覗きはやってないからな!ロボ君!もう帰るよ! ロボ:ピコピー! (終)
たつ:はい、ありがとうございました! 洋平:実に見事な、ロボットとの漫才を見せてくれましたね。 たつ:そうですよ。今やこういうこともできるんですね・・・    よし、俺たちもロボットを新メンバーとして迎え入れましょう。 洋平:いや別に4人組にする必要は無いと思うけど・・・ シン:それなら僕とたつとロボットの3人組でこれからやりましょう。 洋平:俺を勝手に解雇するな! もうロボット話は終わりだ、    では、気をとり直して審査員のコメントを聞いていただきましょう。 ケース:ロボット出して来たかあ。すっきりまとまった感じで、安心して笑えました。 槍沢:素っ頓狂に狂ったボケの威力もさることながら、 川村の長々としたツッコミがずーっとツボをくすぐり続けてきて面白い! 作りこみの細かさが素晴らしいです。 翔:選択肢のセンスが素晴らしいですね 川村君が凄い高名な人物にのし上がっていく様がとても面白いです 後は、オチにもう一捻りあれば尚更よかったです ひろ:川村君とロボ君の関係がいいですよね。何かこう、ほのぼのとした感じで萌えましたw ほのぼのしているんですけど、ロボ君のとことん川村君好きなところから いろいろ誤解が生じて笑いに繋がっていく、というそのあたりが面白かったです。 柴川:ここまでテンポの良い漫才が出来るのは一流の証だとまじまじと感じさせられました。 内容は”かなりの反則技”で、「漫才じゃないじゃないか!」と突っ込みたいところですが、 構成は本当に基本に忠実で、アクセントもしっかりついていて本当に素晴らしいと思いました。 選択肢の選びようがなくて、どうしようもなくなってしまう川村君の反応がいちいち面白くて、 ”これしか選べないという状況を作る”ということが、面白いことにつながるということを知っている作者にまんまとやられた気がしています。 ロボ君と川村君の2人の愛情も垣間見えて、さりげなく川村君の性犯罪を晒している辺りも笑えます。 川村君は捕まるのも時間の問題ですね。個人的に、暦のくだりはそこまではまらなかったのですが、 こういう細かいボケも綺麗に処理をしているところには尊敬の念を抱きます。 明らかに技術では1番抜き出ていると思いますし、マイナス点は無いに等しいと思いますが、 欲を言えば予想だにしなかったもう一展開を期待したかったというのが本音です。 岡田:やはりそれなりの瞬発力は持ってますね。「尻文字」で一気に力抜けしました。 ただ、それが終始続いたかと言われると疑問で全体的な破壊力はそれほどでもなかったかもしれません。 夏草:当初、「ロボットと漫才てどんなんやねん」って思ってて、いざネタを読んで、成程こういうことかぁと納得しました。 KAWAMURAからはじまり、最後ロボとの漫才に戻ったところも秀逸に締められていたと思います。 洋平:ありがとうございました。では次は3組目、このコンビの登場です。
ここまで毎回優勝候補に名を連ねながら、あと1歩のところで悔し涙を飲んできた。 本命不在のこの決勝戦で、ついに抜け出すことができるか!? エントリーNo.018  骨肉の2人話 デブガリズム 「守護霊さん」 デブ:デブガリズムでーす!お願いします。 ガリ:それにしても幽霊って怖いですよね。 デブ:まぁ目に見えない存在ですからね。 ガリ:でもそんなことを言いながらもアナタの背中にも守護霊さんいらっしゃるじゃないですか。 デブ:えぇ!?俺の背後!? ガリ:いやいやいや、守護霊さんはアナタを危険から守ってくれる、良い霊ですから良いんですよ。 デブ:ちょっとー、お前まさか幽霊とか見える人? ガリ:ほら、今日のお客さんにも良い守護霊さんが憑いた人が多いですよ。    右から見ていっても、守護霊さん、守護霊さん、一人とばして守護霊さん。 デブ:ひとり守護霊ついてない! ガリ:お客さん・・・帰りは産気づいたイノシシに気をつけてくださいね・・・ デブ:どんな事故だよ!でもあなたが言うことですからねぇ。なんか信じられないっていうか。 ガリ:じゃあ皆さんの守護霊さんがどんな人か言ってあげましょうか? デブ:お、そういうの良いじゃないですか。 ガリ:右のお客さんは武士、その隣は紫式部みたいな方、その隣の方は・・・そのぉ・・・ デブ:ついてないんだよね! ガリ:い、いや、そんなことない!ゴリラです!ゴリラがついてます! デブ:フォロー下手くそか!ゴリラ背後にいても何の慰めにもなりゃしないよ!    そうだ、俺は?なぁ、俺はどんな守護霊さんついてるの? ガリ:え?デブさんの守護霊ですか?さっきから長ネギでデブさんのケツ叩き続けてますよ。 デブ:バカじゃねぇか! ガリ:頭からブーメランパンツ被って。 デブ:要らない補足してくれやがる!まだゴリラの方がマシだわ! ガリ:大丈夫、バナナ食べてます。 デブ:フォローおせぇよ!長ネギでケツ叩いてる時点でこんなもんアウトじゃないか・・・    冷静に思い返すとバナナも何のフォローにもなってないよね!?何ならバカに輪がかかったよ。 ガリ:アナタね、そんな守護霊さんのことバカにしてちゃバチが当たりますよ?    守護霊さんってとっても人生のためになる言葉をくださるんですから。 デブ:あら、そうなんですか? ガリ:たとえばアソコの武士の守護霊さんは「自分の信じる道を進め」って言ってますよ。 デブ:武士らしいなぁ。 ガリ:あそこの紫式部みたいな方はずーっと「枕草子」って言ってます。 デブ:その人清少納言なんじゃないかしら!?俺見えないから断言はしないけどさ。 ガリ:その隣の方は・・・そのぉ・・・ デブ:守護霊ついてないんだよね!終いにあのお客さん泣き出すぞ。 ガリ:あ、安心してくださいね!ウホウホ言ってますから! デブ:だからゴリラが何のフォローにもなってないんだよ!あ、期待は持てないけど、一応僕の守護霊さんは何て言ってます? ガリ:「ねぇねぇ、背中に指で字を書くからなんて書いたか当てて」って。 デブ:案の定だよ!少しでも淡い期待を抱いた自分が心底かわいそうだ! ガリ:これは多分・・・「うんち」って書いてますね。 デブ:こいつホントに守護霊なの!?お荷物じゃないかな!? ガリ:いや、守護霊さんが言うにはこの言葉には意味があるんですって。 デブ:あら、守護霊らしいこと言ってくれるんですかね? ガリ:「これは君を見て最初に思いついた言葉」ですって。 デブ:俺にとっては意味どころか忌みしか見当たらないわ! ガリ:わかりました、あなたの守護霊さんは芸術家です! デブ:マジで言ってんの!?長ネギで人のケツ叩く人よ!? ガリ:そういう芸術の方向性なんですよ! デブ:その方向性には何世紀すすんでも追いつけないわ。    えー、やだやだ!守護霊って変わらないの? ガリ:よろしい、じゃあ僕が霊能力者の先生を何人かご紹介いたしましょう。 デブ:ありがてぇ!この際なんで霊能力者が何人も知り合いにいるんだよみたいな野暮なこと言いませんよ! ガリ:まずは胡散苦斎先生です! デブ:うさんくせぇ!やだ何そのイマイチ信用のおけない名前。 ガリ:今まで日本中を回って5億人を除霊してきたんですよ!? デブ:総人口1億2千万なのに!?    ダメだ、ダメだ、ダメですよ。胡散臭いにもほどがあります。別の人を紹介してください。 ガリ:じゃあロジャー・クリストフ先生は? デブ:外人!いや、でも外人の霊能力者みたいなのもよくテレビに出ますもんね。 ガリ:彼はすごいですよ。今まで背後霊に憑かれた5人を! デブ:人数ガクンとさがったな!0が8個違うぞ。 ガリ:いや、量より質でしょ。 デブ:まあそうですよね。 ガリ:で、まぁロジャーは背後霊に憑かれた5人を満足させるポテトサラダを作ったんですよ。 デブ:除霊とか関係ない!そいつコックか何かなのかな!? ガリ:いや、まぁアメリカのグッチ裕三みたいな。 デブ:じゃあ霊能力者じゃねぇよ!! ガリ:まぁポテトサラダに満足した5人中5人が帰り道で産気づいたヌーの群れに巻き込まれて亡くなってるんですけどね。 デブ:縁起わりぃよ!なんでそんな縁起悪いポテトサラダ作る人間を紹介されなきゃいけないんだよ! ガリ:もう何なんですか、さっきから産気づいた狸みたいに興奮して。 デブ:なんでさっきから何でもかんでも産気づいてるんだよ!ダメダメ、他の人。 ガリ:じゃあマサヒコはどうですか? デブ:どこの馬の骨だよそいつ!もはや「先生」もついてないじゃないか! ガリ:いや、背後霊は憑いてるんですけどね。 デブ:そんな自分のケツも拭けてないヤツに任せられるか! ガリ:長渕を歌わせたら右に出る者がいないんですよ!? デブ:もう霊関係ないじゃん!他のやつ! ガリ:いや、これで全部なんですけど・・・ デブ:えぇー!?まともなラインナップがない!もういいよ、唯一除霊のできるうさんくさいに頼むよ。 ガリ:じゃあちょっと胡散苦斎先生に電話しますんで。 デブ:本番中だぞ?もういいけどさ・・・ ガリ:もしもし・・・はい・・・はい・・・    デブさん、なんか電話越しでも除霊ができるらしいんですけど。 デブ:うさんくせぇ!実にうさんくせぇけど任せるよ!やってもらって。 ガリ:先生、お願いし・・・あ、もう終わった。 デブ:うさんくせぇ!なんでそんなすぐ終わるんだよ!どう考えてもうさんくせぇ! ガリ:ありがとうございました。おお、デブさん!さっそく良い守護霊さんが降りて来てますよ!武士、武士! デブ:良かった、良かった!さっきのやつはどっか行ったんですね!じゃあさっそく漫才しきりなおしますか! ガリ:ということでデブガリズムでーす!よろしくお願いします! デブ:にしても今日も色々なお客さん集まりましたね。 ガリ:ちょっと右から順番に守護霊みていきますか。 デブ:なんで守護霊だよ! ガリ:お侍さん、清少納言さん、頭からブーメランパンツ被った芸術家。お、さっきまで憑いてなかったお客さんに守護霊ついて良かったですねぇ。ね、デブさん! デブ:すごい罪悪感! 二人:どうも、すいませんでした!
たつ:ありがとうございました。 洋平:さすが優勝候補なだけありますね! 会場はもちろん、審査員席も爆笑の連続でしたし・・・    では注目のコメントを伺っていきましょう。 槍沢:素晴らしいですね。二人の掛け合いは勢いがあって滑らかに読めて、実際の漫才を見ているようだし、 ネタも発想がすごくバカで面白いし。守護霊のビジュアルを想像したら笑い転げましたよ。 産気づいた猪とか、意味じゃなくて忌みとか細かいところも上手いし、なにより散々引っ張った憑かれていないお客さんの使い方が見事。 綺麗に落ちたんで、思わずおお! と声を上げてしまいました。 ひとつ残念なのは、霊能力者の先生を紹介するくだりがそれまでの守護霊に比べて爆発力が不足していて (というか、守護霊のインパクトが強すぎて)、勢いが落ちていることですが、 それ以外は綺麗にまとまった完成度の高いネタで文句のつけようがないくらい面白かったです。 翔:一人飛ばしてっていうのはありふれているんですけど今回の使い方は素直に笑ってしまいました もう中盤までほとんどパーフェクトでした。正直笑いっぱなしで 5億人とか、センスが飛びぬけていますね 個人的に言うと胡散苦斎先生の登場があっさりすぎたのが残念です ひろ:これはすごいと思いました。もう最初っから笑いが途切れることがありませんでした。 「さっきから長ネギでデブさんのケツ叩き続けてますよ。」「ねぇねぇ、背中に指で字を書くからなんて書いたか当てて」 「背後霊に憑かれた5人を満足させるポテトサラダを作ったんですよ。」「じゃあマサヒコはどうですか?」 「どこの馬の骨だよそいつ!」こんなフレーズが出てくるごとに大爆笑でした。 強いていうなら、全部のボケが面白かったので、逆に最後の最後にオチで笑いが止まってしまったのが惜しいところですが、 このオチはオチで非常に斬新で良かったんじゃないでしょうか。話の流れの上手さなんかも含めて、非常に面白かったです。 これはもう、極限に限りなく近い点数を付けさせていただきました。 柴川:3組目にして、これはという作品に出会いました。 これまでたくさんの王道の漫才をを拝見してきましたが、ここまできっちり決まったのは無かったんじゃないでしょうか。 ”客弄り”という古典的な手法(?)なのですが、漫才の形式が出来ていて、きっちりと処理が出来ていて、いやー面白かったですねえ。 それだけでなく合間合間に出てくるフレーズも唸るボケが多かったです。 一連の「産気づいたヌーの群れ」のボケはちょっと手垢が着き過ぎているとは思いましたが、 それ以外は本当に面白かったです。優勝もありえるんじゃないかなあ?? 岡田:これは結構いい感じですね。「長ネギでケツ叩く」とか「ゴリラ」系とか個人的にハマるものが結構ありました。 これだけ(個人的ながら)面白いフレーズがあったのですから下ネタの「うんち」は別なのに差し替えても良かったのではないでしょうか。 夏草:霊をテーマにした漫才は数多くあったんですが、紫式部、グッチ裕三等の固有名詞ボケも光っていて、安定感があったと思います。 胡散苦斎先生を持ってきたのは少々ベタかもしれません。 ケース:観客を出すと、一気にリアリティが高まりますよね。 そのリアリティの中で、観客をこういういじり方をするってどうなんだろう。 少なくとも、突然出てきた漫才師に、「守護霊がいない」っていじられ方をすると、僕はいやですねえ。 完成度を考えるともうちょっと高い点をつけるべきなのかもしれませんが、 読後感を考えるとこれ以上の点をつける気にはなれません。ごめんなさい。 洋平:ありがとうございました。 たつ:さすがの高評価連発でしたね・・・ そんな中、最後のケースバイケースさんだけみなさんとは違った感じのコメントでしたが。 洋平:そのへんは最終結果にどう影響してくるのかも注目ですね。    では、続いては4組目、トリオの登場です!
MM−1史上初、トリオ漫才師が決勝進出! 今大会のダークホースはこのトリオだ、この3人にしかできないネタで魅せてくれるか!? エントリーNo.034  全速力の3足歩行 オールナイトテクテク 「誕生日パーティ」 3人:はいどうも、よろしくお願いします。 水夏:僕とウエは最近演劇にハマっているんですよ。 ウエ:そうなんだ!! 演劇大好き!! BL:なるほど、最近コソコソしたりしてると思ったら……。    言ってよっ! 寂しいじゃないか! 水夏:えっ、演劇って別にエロいことじゃないよ。 BL:コソコソ=エロいことと考える脳内じゃないよ! 演じる劇のことだよねっ!    ボクも大好きさ、仲間に入れてよ、悲しいじゃないか。 ウエ:でも台本は2人用しかないから……。 水夏:だから、今日は舞台の袖のほうで頷いていて欲しいんだ。 BL:えっ、何台本? 今やるの? 創作?    輪をかけて酷いよっ! ボクも演じる喜びを感じたいよ! 水夏:そうだ、おかしいところがあったら指摘してよ、今後の参考にするから。    うん、これ名案だ。 ウエ:そして僕らの存在の明暗がしっかりわかれたね! BL:ボクは暗じゃない!! そこはもうビシビシ指摘するよ!    勝手なこと言わないでよっ、必死になっちゃうよ。 水夏:では早速、演劇を。タイトル「ひっそり桃子ちゃんの誕生日パーティ」。 BL:大丈夫なのそのタイトル!    まず2人出てくるかどうかが不安だよ、1人で過ごしそうな雰囲気が漂ってるよ。 水夏:よいしょっ、よいっしょっ、ふぅ、誕生日ケーキを自分の部屋に持ち込んだぞっ! BL:あぁ、水夏が桃子ちゃん役ということか。 水夏:誰にもバレずに持ち込んだ、日本の警察はチョロいなぁ、イヒヒヒ。 BL:麻薬的なアレ! 誕生日ケーキ……本当に誕生日ケーキだよね?! 水夏:……誰にも止められなかった、構って欲しいのに……あぁ、また私1人。 BL:いや止められないことは当然だよ、というか悲しいよこのキャラクター……。 水夏:さてと、ロウソクに火をつけようっと! テンション上げよう! どうせ誰もいないんだし! BL:最後の台詞がっ!! 悲しさだよ、悲しさがどうとは言わないけど、悲しさだよ。    絶対この子、学校では静かなタイプだよ。 水夏:燃えろ、燃えろ、イヒヒヒ。 BL:ちょいちょい犯罪者の香りのする主人公は嫌だ!    感情も不安定で何か怖いよ、公の場でする劇じゃないよ。 水夏:あぁ、火を見ると落ち着く……もっと大きな火を見たい……!! BL:この子、半年後には法律によって裁かれそうだよ!    誰かこの子を正しい道に戻してくれないのかっ! 水夏:あっ、吹き消そうっと、早くケーキが食べたいし。 BL:良かったぁ、乙女の要素のおかげで火をとりあえずは消してくれるよ。 ウエ:トントン、トントン。 BL:あっ、完全にウエの存在忘れてた!    ドアを叩いてる、誰なんだろう、もしかすると友達かもっ! ウエ:入るよー。 水夏:はーい!! わー、やったぁ、本当に来てくれたんだ! BL:あっ、テンション上がってる! 絶対友達だ! ウエ:モモちゃん、誕生日おめでとう! はい、プレジデント。 BL:プレゼントだよ、大統領じゃないよ、かわいいリボンをトッピングしてるアレだよ。 水夏:やったぁ!! ジョージ・ブッショさん、初めまして! あっ、日本語通じるかな。 ウエ:大丈夫、彼は日本通だから。 BL:本物のプレジデントだった!!    一気にひっそりとしない誕生日パーティにっ! いやある種、お忍びだろうけども!! ウエ:じゃあ、俺はこのへんでまた仕事に戻るよ。 BL:あれ、友達じゃないのかな……。 水夏:ありがとう、パパ!! ウエ:じゃあ、プレジデントと仲良くなっ。 BL:確かに親なら可能性があるけども、いや、無いけども…… プレジデント置いていくの!? ウエ:ガチャ、バタン。 水夏:ねぇねぇ、プレジデントさん、一緒にケーキを食べよう! ウエ:おぉ、それはいいですネ。 BL:ウエは1人2役なのかぁ。 ウエ:むしろケーキが食べたくて来たみたいなところありますからネ。 BL:それなら母国で食べようよ、重要なアレとかありそうだよ、それなのに何故日本に……。 水夏:はいケーキ、指で押し潰すように切ってわけました。 BL:怖いよ! またこの子の怖さが出たよ! 言動がいちいち恐怖感を煽るよ。 ウエ:ゴクッ! 年頃の女の子の指で!! BL:プレジデント変態だ!!    任せられないよ、何を任せられないか詳しく言うと問題が起きそうだから言わないけど、任せられないよ。 ウエ:モグモグ、モグモグ、うん、うまいネ、うまいネ! エッヘッヘッへ……。 BL:プレジデント危ない人だ!!    デンジャーというとこのレッドだよ! レンジャーモノでいってもレッドだよ! リーダー格のレベルだよ! ウエ:ウッへッヘ、何か見えるネ、大きな大きな月が空を縦横無尽に、アハハハ。 BL:プレジデントによる幻覚だ!! 何でだ!! 水夏:フフフ、本当日本の警察はチョロいなぁ。 BL:麻薬的な、いやもうそのものだよ! 本当にアレだった!! 水夏:もうあの国もダメだな、私は歴史に残る……。 BL:本当に危ない人はこの子だった!! ウエ:この1週間後、大統領は警察に捕まる。 BL:そりゃそうだ! いやむしろ遅いくらいだよ! 水夏:この1週間後、桃子は警察に捕まる。 BL:ボクの言った半年すらかからずに捕まった!! 水夏:どうだった、この演劇。 BL:変なところしかないよ!! 指摘し放題だったよ!!    もうウエよりボクのほうが明だったよ! 圧倒的な明だったよ! 水夏:好評……。 ウエ:嬉しい! BL:褒めてないから! たくさん指摘できる良い作品だとかそういう意味じゃないからっ!    もういいよ!! 3人:どうもありがとうございました。
たつ:ありがとうございました。 洋平:決勝史上初のトリオ漫才師でしたが、やっぱりこれは同じトリオとして見ても凄いことだと、    舞台を見てあらためて思いましたね。 シン:僕たちにはとても勝てません。 洋平:あっさり降参宣言してしまったか! そんなこと言わず私たちもがんばりましょう。    では審査員のみなさんお願いします。 翔:何だコレ。凄く良い意味でバカらしい 不条理な演劇が進んでいくに連れて もっと見たい、もっと見たいと言う感情が生まれてきました キャラがしっかりと生かされているからすっきりしてますよね 槍沢:ナンセンスな二人の劇も面白いんですが、それ以上にBLの詳しいけれど、抽象的なツッコミが最高。 言い回しの豊かさがいいですね。 岡田:危ないネタですねぇ。「3人の必要性」という点はクリアできてたと思いますが 肝心の破壊力がやや物足りなかったです。題材が物騒すぎたからでしょうか。 柴川:3人の漫才でも、グチャグチャしない構成だったのは見事だったと思います。 ボケも縛りに囚われない自由な、「演劇の台本」というネタでしたし、 そういう意味ではやりやすかっただろうし、標準以上のボケの威力もあって笑いました。 ただ優勝となると、ちょっとこのスタイルでは難しいかなとも同時に感じます。 どうしてもまだ話題が散漫で、「何でいきなりこんな人(もの)が!」というのが多いように思いました。 なのでオチも決まりきらなかった印象は受けます。後、気になる点が1箇所。 BL:ウエは1人2役なのかぁ。 このセリフはBLの心情からして「俺にやらせろ!」ではないでしょうか。 2人用の脚本を書いてきたというのにBLは怒っていたはずですから。ちょっと気になりました。 ケース: BL:ウエは1人2役なのかぁ。ここに、「それなら僕も入れてくれよ!」というツッコミがきそうな気がしました。 「ジョージ・ブッショ」というギリギリのところをついてますね。ギリギリなネタなんですが、なんか笑ってしまいました。 洋平:ありがとうございました。では続いては、5組目の登場です。 たつ:次はあのコンビが登場ですか・・・ 注目です。
衝撃のMM−1デビューを果たした第2回大会から早1年、 再びこの決勝の舞台に帰ってきた! 今大会では果たして何が飛び出すのか!? エントリーNo.055  静かに燃える活火山 トロイデ 「両親が残した物」 A:はいどうもトロイデです B:うちの両親がもうすぐ死にそうなんだ A:え?ダブルで? B:うん、何か二人ともずっと息が苦しくてもがいてるんだ。なんか首を絞められてる感じがするって。 A:えー・・・それは・・・ B:六日ぐらい A:しぶといよ B:1日目2日目は「ゆっくり安静にしててよ!」ってなってたんだけど   もうなんか3日目ぐらいからは「ご飯作ってよー」ってなってしまって A:でも息しにくいんでしょ? B:うん、父親も母親も苦しそうに炊事洗濯とか仕事に行ったりしてる A:大丈夫なの? B:うん、今日の朝も   「あ"な"たぁぁ"い"って"らっ"しゃ"いぃぃ"」   「い"って"く"る"よぉぉおお」   「ちょっ"と"あ"な"たぁぁぁ"!ネ"ク"タ"イ"ちゃん"と"締"め"な"い"と"ぉおおお(キュキュッ)」   「やめてぐれええええええええええええええええ死ぬううううううううううう」   って A:にぎやかだね B:なんか元気にやってるよ  A:お母さんも料理大変なんじゃない B:でもね、何か息苦しくなってから献立も変わったんだ A:え?何? B:しめ鯖とかロールキャベツとか A:メッセージ性高すぎるよ B:特に苦しい日はロールキャベツがボンッキュッボンよ A:手に力が入るんだね B:お父さんも仕事場で大変みたいだよ A:お父さん仕事何してるの? B:おしぼり工場 A:凄いタイムリーじゃないですか B:お父さんは「女優が舞台で死ぬのと一緒」って A:ちょっと違うと思う。 B:そうかな。 A:というか病院行かないの? B:行ったんだけどお医者さんも原因が分かんないって A:そうなんだ。 B:一応入院したんだけど、横のベッドで寝てたビーラッパーが   「こいつらデスボイスちょーウメー」とか言ってくるし A:もうデビューしちゃえばいいのにね B:したよ A:したの? B:「クールビューティーシーサイドメンチカツ」っていう名前で A:なんで最後にお惣菜出てくるの B:略してクビシメなんだけど A:結構メンチカツは無くてはならない存在だったんだ B:曲聞く? A:あるの? B:持ってきたけど A:んじゃ聞いてみるよ B:分かった。曲名は「ありがとう」行くよ(ポチッ) ♪ お箸!お箸何処!?見たことあるの!?君!僕のお箸見たことあるの!? どこ!?何処にあるの!?仙台にあるの!?僕、泉佐野出身なんだよ!? 仙台の何処にあるの!?モンブラン!?仙台のモンブランってお店にあるの!? 何!?喫茶店!?カフェ!?え、違うの!?おっぱいおっぱい会社が経営してる病院!? 何だよ!まずおっぱいおっぱいって何だよ!何だよモンブラン病院って! あー!ありがとうメンチカツー! ♪ B:だって A:だってじゃねえよ B:もう泉佐野のスーパーでお箸買っちゃえばいいのにね A:問題点そこじゃねえよ B:これで今度インディーズデビューするんだって。 A:んまぁ、元気にやってるなら良かったよ B:そうだね (プルルルルプルルルル) A:おい、漫才中だよ B:ごめんごめん、ちょっと待って。もしもしー。   え!?ウソ!?・・・・分かった・・・。うん、すぐに行く A:どうしたの? B:両親が・・・亡くなったって・・ A:え!?ウソだろ・・・・ B:うん、やっぱり窒息死だって・・・ A:そうか・・・何の病気だったんだろうな。 B:分かんない。 A:とりあえず、俺のことは良いから病院行って来いよ。何処の病院? B:仙台の・・・モンブラン病院・・・ A:歌詞のメッセージ性高すぎるよ・・・。
たつ:ありがとうございました。 洋平:はい、今回もトロイデワールド全開で・・・なんていうか、さすがでした。    では審査員のみなさんは果たしてどう評価したでしょうか。 夏草:うわぁ、いいなこれ。バカばかしさ全開で良かったと思います。 ただこのネタの中心(?)の歌の部分がはまりませんでした。「ありがとうメンチカツー!」は噴きました。 柴川:自由って素晴らしいよなと納得しきりでした。 世間は何かとシュールと騒ぎますが、こういうのを本当にシュールっていうんじゃないのかと僕は思うのです。 語彙とか突然のインパクトはまさしく今回NO1でした。 ちょっと漫才とは逸脱したものを感じますが、オチもこんな感じなのが1番収まるのかなあとも感じます。 ただ、やっぱり変な余韻とは裏腹に、ちょっとすっきりしない気もします。(狙いだったら許して下さい。) でも間違いなく自分のやりたいことは出来たのではないかと、そう思いましたし感じました。 槍沢:予測不能すぎる奇抜な展開と淡々と語るボケ、特に朝の会話としたよに完全にノックアウトされました。 解決されない謎が山とあるんですけれど、その積み残し方もなんだか面白い。 岡田:ホントの最初だけチョロっと良かったんですけどそこから先が全然でしたね。 題材の関係上、暗めになるのは仕方ないにしろあの中途半端な終わり方は何とかならなかったのでしょうか。 ケース:結局原因不明のまま死んでしまったのが個人的には不気味だったりします。 発想は独特なものがあるのですが、ちょっと笑いの量が物足りなかったですね。 翔:凄く評価しづらいですねぇ…… しかしツッコミのフレーズも素晴らしいし 素直に笑った量で点数を決めたいと思います 洋平:ありがとうございました。ではここで、恒例のあの企画へといきましょうか。 たつ:今回も開催いたしました。MM−1優勝者予想です! 洋平:はい、今回も投票方法は今までと同じく、優勝、第2位、第3位になるコンビをそれぞれ1組予想していただくというものでした。 こちらが、みなさんの投票となりました、どうぞ。
優勝 第2位 第3位
センチメンタルゼリービーンパニック パワーボマー デブガリズム
NIKE デブガリズム サイドハンド・ボーラーズ
トロイデ センチメンタルゼリービーンパニック デブガリズム
パワーボマー デブガリズム サイドハンド・ボーラーズ
デブガリズム 薬罐部 パワーボマー
センチメンタルゼリービーンパニック NIKE パワーボマー
センチメンタルゼリービーンパニック 薬罐部 デブガリズム
薬罐部 サイドハンド・ボーラーズ パワーボマー
NIKE パワーボマー デブガリズム
デブガリズム NIKE サイドハンド・ボーラーズ
NIKE 薬罐部 パワーボマー
デブガリズム パワーボマー サイドハンド・ボーラーズ
サイドハンド・ボーラーズ NIKE KOYOMI
NIKE センチメンタルゼリービーンパニック パワーボマー
NIKE 薬罐部 トロイデ
パワーボマー デブガリズム 薬罐部
デブガリズム 薬罐部 NIKE
洋平:以上のような投票結果となりました。 シン:しかし、今回はいつにも増してバラけましたね・・・ たつ:それだけ、今回は今まで以上に実力伯仲の激戦っていうことでしょう。 洋平:いろんな予想が出ましたが、ではここで皆さんの予想をコメント付きで紹介していきましょう。    まずは、翔さん。「1位 デブガリズム、2位 NIKE、3位 サイドハンド・ボーラーズ」    コメント「多分的中しました」。 たつ;早くも的中宣言が出てしまった! よっぽど自信があるのでしょうか!? シン:きっと、翔さんは審査員もやってるから、結果をカンニングで知ってしまったのですよ。 洋平:いやそれは絶対ないから! 人聞きの悪いこと言うな!    気をとり直して、次の予想はこちらです。「1位 NIKE、2位 センチメンタルゼリービーンパニック、3位 パワーボマー」    こちらは、山下 銃さんからです。 たつ:第3回チャンピオンからも予想が来ましたか! 完全に引退したと思ってたのに! 洋平:コメントは「ムズぅ!?    初予想です。引退してる今でもネタは通してる僕。こんな感じなのかなあ……。」 シン:でもこうして、今でも見てくれてるのは嬉しいですね。 洋平:ではそろそろ次で最後にしましょう。こちらは、マッスグさんの予想。    「1位 NIKE、2位 薬罐部、3位 トロイデ」    コメントは、「エディ・マーフィーは紙コップで作れません」。 たつ:いや最後のコメント全然関係ないじゃないか!  シン:こういうワケ分からんこと書く人、1人はいると思ってた。 洋平:はい、いましたね。ちなみにこんなこと書いたのはマッスグさん1人だけでしたが。 たつ:・・・なんていうか、さすがシュール路線まっしぐらのマッスグさんって感じですね。 洋平:さぁ果たして、今回こそ予想的中者は現れるのしょうか? いよいよ舞台は後半戦、そして結果発表の瞬間が・・・ MM−1トップに戻る