第9回MM−1グランプリ






THE FINAL ROUND!!












X子:はいどうもー!
   決勝戦の司会を務めます「乙女の方程式」です!

Y美:よろしくおねがいします!

X子:いやはや。MM−1グランプリも、かれこれ9回目ですよ!

Y美:時が経つのは早いねぇ。

X子:それではさっそく決勝戦のルールを説明していきたいと思います。

   まず最初に、皆様には決勝に進出した9組のネタを順にご覧いただきます。
   そう、第9回MM−1だけにね!!

Y美:………?
   あ、決勝に進出した「9組」とかけたのね。だから何なのよ!
   念のため言っておきますが、9組進出はいつも通りのことですからね?

X子:その後、9位から順に結果を発表していきます。
   そう……第9回MM−1だけにね!!

Y美:だから開催回関係ないでしょ!
   前回は8位から発表したのか、って話だよ…

X子:そして各組のネタの後には、それぞれ3名の審査員の方からコメントをいただきます。
   そう……第3回MM−1だけにね!

Y美:もはや意味不明だよ!!
   ちなみに審査コメントを先に3つだけ紹介しているのは第6回からの事です。

X子:全員分の審査コメントは、最終結果発表後にまとめて紹介します。
   そう…………だね!

Y美:うん。





X子:……では、さっそく1組目の方にネタを披露していただきましょう。

Y美:はい。トップバッターはこのコンビです、どうぞ!


No.036 

リリコミンストレルショー
コンヴィニエンスットーア
悪原:あくぅーはらんらんらん、まちぃーまちんちんちん。りりこみんーすとれるしょぉ〜♪

町々:止めてよ……なんか俺の名前が下品になってる……。

悪原:みたいなリリコミンストレルショーです!!
   みんな元気!? 俺も元気だよ!! なーんちゃって、うっそぴょーん!! 癌です!!

町々:嘘つけよ。かなり元気に見えるよ。

悪原:さあ、と言うワケで漫才始めようぜ! そうだな、始めようか! 
   そうよね、漫才したほうがいいわよね! おおそうじゃ、全くその通りじゃよ!

町々:お前別人格しまえよ……。俺、置いてきぼりじゃねえか……。

悪原:ところでさ、生けとし生けるものがいとあはれに群雄割拠して、
   這い寄る旧支配者たちが色々と混沌を売ってる24時間営業の便利なお店ってあるじゃん?

町々:え、な、何言ってんの!? ……コ、コンビニのこと……?

悪原:あぁ、そうだコンビニだ! コンビニだコンビニだぁ!

町々:コンビニで合ってたんだ……。群雄割拠とか旧支配者たちとか、また得意の幻覚なんだろうな……。

悪原:いやー、昨日生まれて初めてコンビニ行ったんだけど凄いね。

町々:初めて? 今までコンビニ童貞とか、お前の生活一体どうなってたんだよ。

悪原:で、話は戻るけどコンビニってすごいよね!

町々:いつ脇道に逸れたんだよ。お前一つ前もコンビニ凄いとしか言ってねえよ。

悪原:あれなんだな、スリルってものがあるんだよ。空気が緊迫しててね。

町々:あ? ……すりる? お前何言ってんの?

悪原:あれ? 違う? 俺が行った時は物すげえ状況だったんだけど。

町々:ふーん。

悪原:じゃあやってみせるからさ。お前拳銃持った人やって、俺人質やるから。

町々:あ、それコンビニ強盗だわ! そん時強盗が押し入ってたんだよ! お前、コンビニデビュー散々だな!

悪原:う、嘘っ!? コンビニ強盗!? うわー、写メれば良かった……。

町々:殺されちゃうよ!

悪原:そして写メを町々に一億通送れば良かった……。

町々:やっぱ殺されちゃえよ! 拒否るぞ! ……てゆーか、お前俺のメアド知ってんのか?

悪原:あ、そう言えば知らなかったよ! メールアドレス教えて!

町々:ごめん生理的にムリ。

悪原:で、要するに俺が生まれて初めて行ったコンビニに強盗が押し入ってきた、ってわけでさ。

町々:お前ってなんか気持ちの切り替え早いな。

悪原:うん。と言うワケで今からコンビニ強盗の話をするけど、お前笑い死ぬなよ。

町々:大丈夫だよ、俺別にお前ツボじゃねえもん。

悪原:真剣に聞けよ! もしお前が死んだら……俺はいったい誰と漫才すればいいんだよぉ!

町々:その辺で虫捕まえてコンビ組めばいいだろ。

悪原:話します!

町々:いいんだ……。

悪原:オウイェー ディス イズ マッチョ コンビーニ!

町々:ん? ……あぁ、訳すと多分「私は今コンビニにいます」だと思います。マッチョはこいつなりの冠詞ですね。
   で、今コンビニにいます、それで?

悪原:で、俺が拳銃片手にレジスターを開け閉めして遊んでたんだな。

町々:よし一旦止めてみようか。

悪原:なにゆえ!?

町々:うん……なんだろう? 本当はお前がコンビニ強盗だったってオチだったら、お前のことぶち殺していいかな。

悪原:そんなワケないだろ! バカかお前!

町々:ないんだ……。

悪原:で、そんな風に遊んでたら、突然レジ付近のおでんの中から、覆面被った人みたいなおもちが飛び出してきたんだよ。

町々:……ん?

悪原:おでんの中から、覆面被った人みたいなおもちが飛び出してきたの!

町々:……もち巾着?

悪原:強盗に決まってんだろ! バカかお前!

町々:決まってるんだ……。……今日のこいつ説得力あるな……。

悪原:で、そのおもちが「金を出せ!」って言ってさ。

町々:あ、リアルに強盗だ! すっげえ意味不明だけど、強盗がおでんから飛び出てきたのな。

悪原:で、そしたら、レジの女の子がビックリして拳銃片手でレジスター開け閉めの手を止めてさ。

町々:レジもかよ。お前ら二人して何してたんだ。

悪原:それで、まあ俺ら二人、人質になってみるじゃん?

町々:何か言い回しに余裕があるな……。

悪原:それで強盗が言うんだよ。
   「この鞄の中にありったけの金とありったけのチロルチョコとありったけ肉まんを詰めろ!」ってさ。

町々:食いモンの方いらねえだろ。肉まんの熱でチョコが溶けてお札がベタベタになる図しか見えねえし……。

悪原:で、女の子が鞄に詰めてるうちに「あっ、蒸したタオルも詰めろ!」って。

町々:そら見ろ!

悪原:でも、どうしてなのかな……。タオル何に使うのかな……。

町々:お前想像力ゼロかよ。それで?

悪原:そしたら女の子が怯えて泣いちゃってさ。

町々:そりゃあ恐いもんなあ。でも、きちんと傍にいて守っててやったんだろうな?

悪原:うん。でも俺涙を拭いてあげたかったんだけど、タオルもう無かったからほっといたよ。だから俺はつくねを食べたよ、つくねを。

町々:お前そう言う時くらい自分主義やめろよ……!

悪原:涙の味がしたよ。

町々:しらねえよ。味がタレじゃなかっただけだろ。

悪原:そしたら女の子が泣いてるのを見てほっとけなかったんだろうね。
   強盗が「この鞄の中にお前の涙と悲しみをありったけ詰めろ!」って言ってさ。

町々:強盗しゃらくせえよ! 全然かっこいいこと言えてないよ!

悪原:そうなのか!? モテモテ代表のお前から見て、今のセリフはかっこよくないのか!?

町々:かっこよくねえし、そのセリフはモテねえよ。モテモテの俺だったらそんな事言わないね。

悪原:そっか……俺、かっこいいと思っちゃってたよ……。じゃ、じゃあモテ男代表のお前はそう言うときなんて言うんだよ!

町々:そりゃあ「その涙を、俺に分けてくれないか? ……うん、君の涙の味がして、旨い」ってつくねを食うに決まってんだろ。

悪原:キモッ!!

町々:キモくねえよ。大体の女はこれで落ちるし。

悪原:そうなのか……!? そのセリフ、女には効くのか……!?

町々:あと、「おでんはツユが染み込んでいるものだろう? 俺は、君のために強くなる。
   君のその美しい涙が俺をより強くするんだ。……そう、俺は今、君のおでんなのさ」ってそっと目元にキスするかな。

悪原:えぇえ!? キモ過ぎて意味わかんないよ!

町々:まあ、いざとなったらウインドーの前で無理矢理キスして「ごらん、丸見えだよ」って煽るのもアリだろう。

悪原:そうなんだ……クズみたいだ……。もう俺、モテなくても良い気がしてきたよ……。

町々:で、その後どうしたんだよ?

悪原:うん、女の子泣き止んでさ。真っ赤な顔で「私をあなたのエスパー伊藤にしてください」って言って鞄の中に入っていったよ。

町々:惚れたのかよ! 女の子、良くそんなクソみたいな口説き文句で落ちたな。

悪原:で、そうこうしている内に警察が入ってきてさ! みんな仲良く御用、みたいな!

町々:何で全員捕まってるんだよ! 強盗だけ捕まれば良いだろ!

悪原:でも俺、拳銃片手にレジを開け閉めしたり、つくねを勝手に食ったりしてたよ。

町々:そうだったな! じゃあお前捕まるよな!

悪原:そして、連行されるパトカーの中で俺は一人思ったんだ。
   どうして俺はコンビニで拳銃片手にレジを開け閉めしてしまったんだろうって……。

町々:俺、それ最初に思ったよ。何で?

悪原:それは……俺が、彼女の心のレジスターをこじ開けて愛を奪い取る、恋強盗になれない男だったからさ……。

町々:あー、そのセリフはモテない。

悪原:お前には言われたくねえよ!! いい加減にしろ!!



二人:…どーもで。


X子:ありがとうございました。さすがの勢いでしたね!

Y美:では今回も、さっそく審査員の方々からのコメントをいただきたいと思います。
   まず、前大会優勝者のKKジハードさん、いかがでしょうか?

 
・久々に山下さんのネタが見れて懐古感を感じまする。
 ネタの方ですが、このコンビにしかできない両方ともブラックな面が垣間見えるボケツッコミの掛け合いがしっかりできているところはさすがです。
 しかし、破天荒に展開していってるのにボケの一発一発が決まり切っていない部分がところどころあり、全体的に調和がとれていないように感じてしまいました。
 特にツッコミの町々が急にキモいモテキャラ的になった部分が浮いてしまって、「ここ必要かな?」という違和感もありました。
 その部分はオチへの伏線だったとは思いますが、そこが浮きすぎるととってつけたようにも感じてしまいます。
 ボケの一つ一つがいいだけに、全体的な調和と不自然に思われない展開の導入が不十分なのが目立って非常にもったいない。
 そこが加われば相当化けるネタだと思います。
 

X子:なるほど。キャラの出し方のバランスが重要、ということですね。

Y美:続きまして、今回初めて審査員を務めていただいたエフラムルートさん、いかがでしたでしょうか?

 
・話の流れはしっかりしているし、漫才としての構築もレベルの高いものだったとは思うのですが、個人的には笑いの量で物足りなかったです。
 2人のテンションの浮き沈みや切り替えがはっきりし過ぎているので、それが逆に僕の中では、そこで読み手としてのテンションもリセットされてしまった印象です。
 後半町々さんのダサい感じのキャラが、急に悪原さんのキャラを上回ってしまった感じも勿体無いかなと思いました。
 それだけキャラ付けもはっきりしている訳ですし、もっと一貫してキャラクターを推しても良いんじゃないかと思います。


X子:なるほど…レベルが高いだけに、少々の違和感が勿体無いところですね。

Y美:では最後に、久々に予選から審査をしていただいた槍沢 雑さん、いかがでしょうか?

 
・久しぶりに拝見しますが、悪原の奔放さと町々をの心を抉るような鋭さは健在ですね。
 二人のキャラクターで支離滅裂な話をネタとして成立している剛腕ぶりが素晴らしいです。予想できない急展開がくるたび戸惑うよりも先に笑いっぱなしでした。
 コンビニ強盗の話になって早々、

 >悪原:で、俺が拳銃片手にレジスターを開け閉めして遊んでたんだな。

 >町々:よし一旦止めてみようか。

 >悪原:なにゆえ!?

 >町々:うん……なんだろう? 本当はお前がコンビニ強盗だったってオチだったら、お前のことぶち殺していいかな。

 それなりに安定するけれどありがちな落とし所を放り捨てるアナーキーさがすごく好きです。

 行数制限があるからしかたないですが、モテ話の脱線から戻ってすぐに警察が来てあっさり話が終わったのが尻すぼみで、最後の最後で急失速していたので、
 できればもうちょっと警察なり女の子なりを使って遊ばせてもほしかったです。


X子:なるほど。展開の早さ、みたいなのがうまく効いてましたね。



Y美:さて、どんどん参りましょう。

X子:続いて2組目、このコンビです、どうぞ!



エントリーNo.051

アベレージ
アイドルをプロデュース
山川:はいど〜も、アベレージです!

村田:突然なんですけど俺、夢があるんですよ。

山川:何よ?

村田:女性アイドルをプロデュースしたいんですよ。

山川:無理だろ。どうせ金儲けがしたいとかそんな魂胆だろ?

村田:そんな軽い気持ちじゃないよ!俺はな、売れっ子愛$をプロデュースすることによって芸能界の発展をだな・・・

山川:欲が隠しきれてねぇぞ。

村田:とにかく!ちゃんとどうすれば売れるかちゃんと戦略もしてるんだよ。

山川:まあ、とりあえず聞いてみるわ。

村田:今時、アイドルも1つのキャラだけじゃ売れないと思うんだよ。

   そこで俺は考えた。1つのキャラに筋肉キャラを足せば売れると思うんだよ。

山川:どういうことだよ?筋肉キャラってアイドルに不適合すぎると思うけど。

村田:例えば、不思議系アイドルってよくいるだろ?

   『いちご姫わぁ、富山県からきたコリン♪』みたいな。

山川:富山県そんなコリン星みたいな扱いされてねぇよ!立派な県だわ!

村田:この不思議系に筋肉キャラを足してみると・・・

   『ニンニク姫わぁ、上腕二等筋星から来たニク〜♪』・・・売れそうだろ?

山川:売れねぇよ!嫌だよ語尾がニクのアイドルなんて!

村田:あと、ツンデレキャラも人気あるだろ。

   人前ではデレデレとした態度なのに、二人っきりだとツンツンしちゃうみたいな。

山川:それ単なる拒否反応だよ!

村田:そこに筋肉キャラを足すと、思わずオタクがぼえ〜と叫んじゃう発言が聞けますよ。

山川:萌え〜とさせて!土管の上からの奇声は聞きたくない!

村田:『べ、別にアンタのために腹筋してるんじゃないからねッ!』

山川:どういう状況だよ!?

村田:あと、天然キャラに筋肉キャラを足したら可愛さが上昇しちゃうぞ〜。

  『はわわ!間違えて筋トレ後じゃなくて筋トレ前にプロテイン飲んじゃった〜!』

山川:プロテインを飲むタイミング気にするアイドル嫌だよ!

村田:このアイドル達でユニットを組めばバカ売れ間違いなし!

山川:バカウケ間違いなしだわ!

村田:ユニット名は「せきChu☆きりつきん♪」

山川:脊柱起立筋を可愛く表記しても無駄だぞ!

村田:このアイドル達と俺が司会の番組なんか企画したら大成功すると思うんだよ〜。

山川:そんな糸クズみたいな素材からよく夢が広がるね・・・

村田:何だよさっきから否定ばっかしやがって。

   じゃあ、この場を借りて番組を進行するから見てくれよ。

山川:やってみろよ愚か者。

村田:こんばんは!司会の村田広明です!
   
   きょうも始まりました!アイドル番組「アイドルパラダイス」!

山川:大コケ臭がプンプンするタイトルだな!

村田:では早速、アイドル達を呼びましょう!セキリの皆〜!

山川:略し方!本当に売れさせる気あんのかこいつ!

村田:不・ツ・天『皆さんこんばんはっ!筋トレ前にクエン酸を取ると疲労が取れるよっ!せきChu☆きりつきん♪です!』

山川:自己紹介に筋トレの豆知識言うアイドル嫌だわ!

村田:今日も自己紹介が揃いましたね!いつものダブルバイセップスのポーズも決まって!

山川:それ上腕二頭筋を強調するボディビルダーのポーズじゃねぇか!

村田:では、早速最初のコーナーに行きましょう!

   不・ツ・天『愛情いっぱい♪マッスルクッキング〜!!』

山川:何だそのコーナー。

村田:このコーナーはですね、筋肉に良い料理をセキリのメンバーが紹介するコーナーです!

   不『本日の料理は鶏ささみのフライだニク〜!』

山川:蹴散らしたくなるなこいつの口調。

村田:天『わ〜!確かに鶏のささみは動物性たんぱく質が多く、細くて硬い筋肉をつくるならもってこいだもんね〜!』

山川:無邪気に言われても・・・

村田:天『ははわ!細くて硬い筋肉をつくるのは植物性たんぱく質で、動物性たんぱく質は大きな筋肉を作るのに最適だった〜!』

山川:だから萌えねぇよ!筋肉の予備知識備えてないから!

村田:不『では、用意する材料を言うニク〜。メモのご用意ニク!

     鶏ささみニク、片栗粉ニク、下味にじょうゆニク、酒ニク、すりおろしにんにくニク。』

山川:語尾のせいでややこしいわ!肉だらけだ!

村田:不『そして完成品がこちらで〜す!では実食タイム!』

山川:作り方は!?本当に紹介しただけか!

村田:不『わあ〜!おいしいニク〜!』天『とってもジューシーだね!』

   ツ『プロテインにも合うわね・・・』

山川:何と飲み合わせているんだよ!?

   それに筋トレ後に飲まないと効果ないんじゃないのか!?

村田:いや、マッスルクッキングでセキリのメンバーはスクワットしながら番組を進めていってるから大丈夫。

山川:何の意味があるんだよ!?鬱陶しくて仕方ないわ!

村田:次はおまちかねミュージックのコーナーです!セキリの皆、準備お願いします!

山川:ミュージック?歌の紹介とかか?

村田:さあ、準備が整ったようです!

   ・・・お〜と、3人でバク転の連続!そして、メンバーが次々と跳び箱を飛んでいく!

山川:マッスルミュージカルかよ!ある意味惹かれるけど!

村田:ちなみに、今流れている挿入歌は彼女達のデビュー曲「三角筋を鍛える乙女」

山川:乙女は三角筋を鍛えない!曲のメッセージ性が分からないよ!

村田:セキリの皆さんお疲れ様でした!

   天『今日は新ユニフォームだったので緊張しました♪』

山川:どんどん番組が進行していくな・・・

村田:確かにノースリーブで胸肉が協調されてセクシーですね〜。

山川:胸元って言え!ボディービルダー目線で言うな!

村田:ツ『べ、別にノースリーブで腕の血管を見せたいんじゃないんだからねッ!』

山川:見たくねぇよ!腕の血管がくっきり見えているってガチムチじゃねえか!

村田:では、最後はお知らせのコーナーです。

   不・ツ・天『はい!私たちのデビューシングル「三角筋を鍛える乙女/残虐なる愛撫」が本日発売です!』

山川:カップリング曲すげぇいかつい!!路線がぐっちゃぐちゃ!

村田:不『さらに私たちの着ボイスをプレゼントするニク!

     私達が筋トレしているときの声を録音しているだニク〜!

山川:どこに需要があるんだそのボイス!

村田:天『息切れ声が凄く出ちゃって・・・何だか恥ずかしいですぅ・・・///』

山川:おっ、ちょっと聞きたいかも・・・。何か着エロみたいになってるけど・・・

村田:今回は特別に一部分聞かせたいと思いま〜す!不・ツ・天『ええ〜!』

   天『・・・はぁ・・・ふぅ・・・ふん!ふん!ふんっ!!ふぅぅぅんっっ!!!』

山川:興ざめだぁ!!本格的に筋トレしているだけか!

村田:着『べ、別にアンタのために腹筋してるんじゃないからねッ!』

山川:来たるべき状況が来たよ!でも相変わらず意味が分からない!

村田:お問い合わせは番組のホームページか、セキリのメンバーが入会しているニクシーに応募してください。

山川:ミクシーじゃなくて!?何だよニクシーって!

村田:じゃあ、今週の「アイドルパラダイス」はここまで!じゃあ、いつもの挨拶をお願いします!

   不・ツ・天『では来週を見てください!バイバイ〜!』(背中の広がりを強調するポーズをする)

山川:それラットスプレッドじゃねぇか!!何だよこの番組、ゴミ屑以下だよ!

村田:・・・あのさ、お前にどうしても言いたいことがある。

山川:あぁ?

村田:前田敦子の事を悪く言うなぁーーー!!

山川:いつの話だよ!?はっきり言ってフジテレビよりクソだぞこの番組!

村田:そうか・・・

   じゃあ、今度は特殊性癖キャラを足したアイドルを考えててな・・・

山川:却下!!いい加減にしろ!

2人:どうも、ありがとうございました。


X子:ありがとうございました。

Y美:ではまず、今回も健在の緑コメント、夏草さんにコメントをいただきたいと思います。

 
・突込みがちょっと甘いけど、ボケの強烈さでカバーされてる。
 今まで見てきたアベレージのネタで一番生き生きしてて良かったです。


X子:おおー。夏草さんがなかなかの高評価をしているようですね。
   これはもしかして上位フラグでしょうか!?

Y美:続きまして、槍沢 雑さんはいかがでしょう?

 
・「筋肉+アイドル」という設定に沿った良質なボケと的確なツッコミばかりで設定負けすることなく面白かったです。揃いのポーズを想像したら声出して笑いました。
 ただ、せっかく三人のアイドルのキャラクターを設定したわりにネタに積極的に生かされておらず――しいて言えば、不思議系の語尾ぐらい?――あまり違いが見えないのが残念です。
 一定以上のクオリティはあるから飽きこそしないものの、ボケは筋肉に一辺倒だからどうしても単調に感じられ山場がなかったので、
 やはりもっと三人のキャラクターをより強調するようなにかアイディアを入れて欲しいです。


X子:なるほど…もっとキャラが差別化されていても良かったのね。

Y美:では、今回初めて審査員を務めていただいた六升さんにもお話を伺いましょう。

 
・既存の理解しやすい基礎設定に一つ、インパクトとオリジナリティの抜群なひねりを上乗せするこの構図は、しっかり作れていればやはり純粋に強いですね。
 かなり楽しめました。
 安定した高クオリティが持続出来ていた印象です。
 もう少し爆発的なアクセント部分が数か所欲しい気はしましたが、流れるように飲み込め、堪能できた心地よさは素晴らしかったです。
 センスも技術もガッツリとエンジョイさせていただきました。


X子:なるほど。苦労の末ついに決勝に上がってきたコンビだけある、ってところね。



Y美:さて、どんどん参りましょう。

X子:3組目は、前回覆面で話題となったこのコンビです!



エントリーNo.014

俺の塩
昔話
俺:俺です

塩:塩です

俺:俺の塩です

塩:よろしくお願いします

俺:昔話って良いよな

塩:良いよな

俺:なんか良くわかんないんだけど伝統的なものがあるよな

塩:あるある

俺:あまりに好きすぎて昔話を作ってみた

塩:あ、そう

俺:読んでいいか?

塩:止めはしないけど

俺:じゃあ読むぞ
  「浦島イケル・ジャクソン」

塩:聞いたことあるものと聞いたことあるものが混じって逆に聞いたこと無い

俺:昔々西海岸で亀が子供たちにいじめられていました

塩:アメリカが舞台なのね

俺:「ヘイ!ヨウ!ヨウ!
   お前の甲羅超ダセエ!海の臭いで超クセエ!
   悪そうなやつは大体友達!セイ、ヨウ!」

塩:うーん、やっぱり本場のHIPHOPは違うなあ

俺:「やっぱりハンバーガーは最高だぜ!ハッハッハ!」

塩:取って付けたようなアメリカン要素が素敵

俺:すると海の中から突然妖怪ダイダラボッチが現れて亀と子供たちを食べてしまいました

塩:展開が読めないなあ

俺:(キュピーン!)「んっ!?これは、今まで食べてきたものとコクも深みも違う!」

塩:どこの海原雄山だよお前は

俺:ところ変わって別の海岸

塩:斬新な場面転換

俺:ここでも亀が子供たちにいじめられていました

塩:人気者だなあ

俺:すると突然「君たち!いじめはやめるんだ!ポーーーーーウ!」

塩:分かりやすい登場方法は嫌いじゃないな

俺:そこに現れたのは浦島イケル・ジャクソン

塩:よっ!今日の主役!

俺:「ヒッ!ヤッ!フー!」
  突然浦島イケルが踊ったかと思うと次の瞬間亀をいじめていた子供たちが灰になってしまいました

塩:何だよこいつ最強かよ

俺:「君大丈夫かい?」「はい」「とりあえず家で手当てをしよう、ちょうどスッポン鍋も出来ている頃だろう」

塩:共食いじゃねえか

俺:その後何故か浦島イケルの家へ行くことを猛烈に拒否した亀が助けてくれたお礼に竜宮城へ連れて行くことになりました 

塩:亀も助けてもらったんだからちょっとくらい妥協しろよ

俺:途中トイレ休憩でSAに寄りつつ無事竜宮城につきました

塩:漏れちゃったら困るからね

俺:「ここが竜宮城です、さあ入ってください」「ヒッ!ヤッ!フー!」
  竜宮城は灰になってしまいました

塩:鬼かこいつ

俺:「私の住処が!お前何してんグフッ!」
  浦島イケルは亀のみぞおちに強烈な一撃を喰らわせました

塩:何でそこは実力行使なんだよ何で亀のみぞおちに攻撃が当るんだよ

俺:「お前も灰になれ!ヒッ!ヤッ!フー!」

塩:あー、亀終わったな

俺:「そんなもの喰らうか・・・!」「な、何っ!?」

塩:普通にバトルものになってきてるんだけど

俺:「俺には乙姫様から頂いたこれがあるんだ!」「それは、俺の攻撃を無効化する白くてデコボコする白い球体!」

塩:多分だけどそれゴルフボールじゃね?

俺:「そしてこれがお前を倒す武器だ!」「それは、俺の弱点である先ほどの球体を打って穴に入れるための棒!」

塩:多分だけどそれゴルフクラブじゃね?

俺:「そう、これはかの勇者イシカワから譲り受けた伝説の武器!」

塩:多分だけどお前雨の日に電車待ってる間傘でゴルフの素振りやってるだろ

俺:「喰らえ!」「う、うわーーーーー!」
  すると突然妖怪ダイダラボッチが現れて亀と浦島イケルを食べてしまいました

塩:何でこいつ再登場してきたんだよ

俺:(キュピーン!)「んっ!?これは、今まで食べてきたものとコクも深みも違う!」

塩:結局何食ってもそれなんじゃねえか

俺:一方その頃地球では

塩:今までの話が宇宙の話だったとか壮大すぎて何も言えない

俺:竜宮城では浦島太郎と乙姫様が幸せに暮らしていました

塩:あらちょっと妬けちゃう

俺:そしてその二人の間に出来た子供が、後のジャネット・ジャクソンとなるのでした、めでたしめでたし

塩:・・・いや、糞みたいな出来だな

俺:しゅん

塩:いや大体さあ・・・共食いはダメだろ

俺:いや、そこかーい!

二人:どうも、ありがとうございました


X子:ありがとうございました。

Y美:ではまず六升さん、いかがでしょうか?

 
・コレすっごいわぁ!
 展開一つ一つが結構無茶やってるのに、勢いと浦島イケルのキャラだけでスラスラ読めるモノにしてしまっている。
 その上ツッコミが飽くまでマイペースを貫くので、話を冷静な側面から切り取るような視点も作れていて、ボケの奔放さで置いてけぼりを食らいそうな所をキチンと止めてくれている。
 このバランスは素晴らしい。
 こんなに上手く超展開を観せるネタは、そうそう無いんじゃないかと思います。
 爆笑させていただきました。

 P.S. 最初読んだ時に「本場のHIGH-POPは違うなぁ」って誤読してスイマセン。


X子:おお、六升さんから「コレすっごいわぁ!」頂きました!これはなかなかの高得点が期待できますね。
   ところで、「本場のHIGH-POP」はどうしてあんなネタを……

Y美:こらこらこら!ってか一応準決勝まで来てるし、管理人自身は高得点付けてますからね!

   では続きまして、久々に決勝審査員を務めていただく、さんはいかがでしょう?

 
・導入をもうちょっと短くできたんじゃないか、という部分とオチが雑という部分とゴルフボールのくだりが唐突すぎてハマらなかったこと以外はこのスタイルでは完璧なんじゃないでしょうか
 ボケをシンプルなぼやきでさらに面白さを増幅させて、淡々としたやりとりにどんどん飲まれていきました
 前半がかなり好きですね。後半も「一方その頃地球では」とかハマるところもありましたが、少しだけ息切れ感がありました


X子:おお、「完璧」という言葉が出て来ましたね。やはり好評なネタだったようです。

Y美:それでは最後にエフラムルートさん、いかがでしょうか?

 
・おい、こういう特定の審査員狙い撃ちとか止せやいw!
 1度ジャンバトで見た事あるのにクソ笑ったでおい・・・www
 てか、ジャンバトの時のマイコーりょうがジャネットになってるし!
 とりあえず、ジャンバトで指摘した所が変わってはいるけど、相対評価的な部分と、
 ジャンバトと違って今回は100点満点での審査という事で、この点数でよろしくお願いします。


X子:確か、ジャンバトで445KBのネタでしたよね。
   高評価からさらに磨きをかけての挑戦、ということでした。



Y美:さて、どんどん参りましょう。

X子:4組目も決勝には初進出のコンビです、どうぞ!



エントリーNo.024

こけまみれコオロギ
食べ物
○どうもこけまみれコオロギです。よろしくお願いします。

★お前は食べ物のことどう思う?

○いきなり何ですか?
 うーん、まぁ僕はお肉が好きです。お魚も野菜も好きですけどね。
 あっ、でも唯一セロリだけは苦手です。

★お前の好き嫌いの話じゃない!食べ物のことをどう思うかってこと!

○食べ物のこと…?
 …えーっと、味がする。

★違う!お前は食べ物の気持ちを考えたことあるんかって聞いてるんや!

○気持ちって何ですか!?

★じゃあ逆にお前は食べ物になりたい?

○いや、なりたくはないです。

★なんで?

○食べられたくはないですからね。

★やろ?食べ物もきっとそう思ってるはずなんや。

○確かにたくさんの命を頂いて私たちの食は成り立ってますから感謝はしてます。
 でも仕方ないですよ。

★そっか…

○やっぱり、動物や植物とかの犠牲に支えられて私たちは生きていますからね。

★そっか…

○どうしたんですか、そんな顔して。

★お前もそういう考えができるようになったことがうれしくて。その心意気受け取ったぞ!

○そんな大袈裟な。

★良いか、落ち着いて聞いてくれ。

○な、なんですか!?

★この前の会議でお前が食べ物に選ばれたんや。

○えっ、どういうことですか!?

★満場一致や。

○おい!その会議の出席者!

★お前は今日から食べ物として生きていってほしい。

○それだいぶ矛盾してます!

★要するに、おいしく食べられちゃって下さい。

○嫌ですよ!食べられたくないですよ!

★やっぱり、動物や植物とかの犠牲に支えられて私たちは生きていますからね。

○さっき僕が言いましたけど!

★ご安心下さい。食べられるだけです。

○それが重い!ちょっ、ちょっとほんとにダメですって!

★仕方ないよね。

○いやいや、仕方なくないです。

★自分のときだけ仕方なくないって言うのは卑怯ですよ。

○そ、そうですけど…
 だいたい僕なんて食べてもおいしくないと思います。

★それは心配いりません。今はおいしくなる為の通信教育とかあるんで。

○その通信教育の為にお金払いたくないですよ!

★私の自腹で加入しときました。
 さぁ、君も頑張って高級食材になろー!

○余計なお世話すぎます!

★今から始めてもすぐ他の食べ物に追いつくことができるんで頑張って下さい。
 ポイントためて自分が盛りつけられたい素敵なお皿をゲットして下さい。

○絶対途中で辞めてやる!
 どうにか食べられないで済む方法はないんですか?

★かつて、あなたと同じことを考えていた食べ物がたくさんいました。
 しかし彼らも結局は食べられてしまったんです。

○その食べ物はなんですか?

★例えばウニ、栗、貝類…
 身を何かで覆おうことによって守ろうとした者たちはことごとく剥かれてしまいましたね。

○あっ、この前デパートで栗剥くための道具見ましたよ。

★あとゴーヤです。彼は苦くなれば食べられなくて済むと考え、頑張って修業した結果苦くなることができました。
 しかし、人々からは「この苦みが良い」という屈辱的な言葉を浴びせられ、ゴーヤの努力は水の泡となりました。

○ゴーヤさん…。

★1番かわいそうなのはフグです。
 彼はお世辞にもセンスがあるとは言い難いタイプでした。
 しかし不器用ながら努力する姿は他の食べ物たちに希望と感動を与えました。

○見た目によらず努力家なんだ。

★そんな彼が厳しい修行を経て毒を持てたときは肩を抱き合って喜びました。

○感動ですね。肩の位置が疑問ですけど。

★それなのに!なんで人々はそんな彼をわざわざ免許を取ってまでさばくのでしょうか?
 なぜ罪もない彼がこんな目にあわなければならないのでしょうか?

○くそー、試験合格者め! 

★これが食べ物の運命です。
 仕方ないですね、食べ物君。

○仕方ないとしてもその呼び方は止めてください。

★というわけでね、今日はあなたをどんな風に調理しようか話そうと思いまーす!
 「こんな味付けされてぇ〜!」とかありますか?

○そもそも味付けされたくないです!

★素材本来の味を楽しむ感じですか?

○そんな自ら味を出せる自信はないです。

★というわけでね、さっそく調理していきたいと思いまーす!

○待ってください!まだ食べないでください!

★どうしたの?悩みがあるならお兄さんが聞くからね!

○まさに悩みの中にいます!

★好きな子に想い伝えたいなら待ちますけど。

○違います!

★恥ずかしがらなくても良いですよ。
 というわけでね、今日は食べ物くんの好きな子が来てくれてまーす!

○その「というわけでね」ってやつ止めてください!
 だいたい誰を呼んだんですか?

★あなたの好きなお肉ちゃんです!

○好きですけど食べ物じゃないですか!

★あなたも食べ物ですけど。

○あーそうやったー。

★ほらっ、お肉ちゃんが冷凍庫裏で待ってますよ。

○それちょっと前に買った残りとかじゃないんですか?

★あなたの愛の炎で解凍してあげて下さい。

○うるせっ!

★女食材を1パックで待たせるのはどうかと思いますよ。

○…分かりました。僕も男食材ですから。

★心の準備は良いですか?

○大丈夫です。

★じゃあさっそくお肉ちゃんの解凍でーす。(チーン)

○ま、前から焼肉とか好きでした。良かったら僕と温かい家庭料理を築いてください。

★お肉ちゃん「はい、喜んで」

○お肉ちゃん…僕が幸せにするよ。

★ゴホンッ、では、
 あなたはお肉を食べられるまで愛することを誓いますか?

○誓います。

★それでは誓いのキスを。

○チュッ(生臭っ!)

★私、感動しました。

○僕たち、絶対おいしい食べ物になります。

★程よい調理時間お幸せに。

○はい、また食卓で会いましょう。



★行ってしまいましたね。
 それでは私もそろそろ煮込まれる時間なので失礼します。


X子:ありがとうございました。

Y美:では今回も、さっそく審査員の方々からのコメントをいただきたいと思います。
   まずエフラムルートさん、いかがでしょうか?

  
・話のトーンと言いますか、2人のテンションや話の流れの構成など、いろいろな要素が相まって、良くも悪くも漫才らしくない漫才という印象です。
 僕の中では、前置きが長くてその間に期待値が下がってしまっていたのですが、ゴーヤのあたりからメチャクチャ笑わせて頂きました。
 「人が食べられる」という本来ならブラックな要素を、上手い事ポップな感じに見せられていたと思います。


X子:なるほど。個性が上手く生きた結果ですね。

Y美:続いて、さんはいかがでしょう?

 
・★の持論で展開する感じがかなり面白かったです。好きな子に思い伝える部分から結構パワーダウンしちゃってたかなぁ、と。
 俺の塩と同じく淡々としたやりとりで進んでいくスタイルですが、空気感は俺の塩よりは弱いかなぁ、と感じましたね
 何が悪いというのは分からないんですが・・・
 「食べ物が食べられないように努力した」ところを言及するくだりも面白かったんですが、ここで○がツッコミに回らなかったのはちょっと違うかなぁ、と感じました


X子:ふむふむ。確かに俺の塩の方がバシバシ飛ばしていたところもあって、難しいところね。

Y美:それでは最後にKKジハードさん、いかがでしょうか?

 
・何だろうなぁ。この特に飾らない感じが読んでると癖になってきます。スルメか君は!
 この二人の空気感と設定ですでにこのユニットの確固たるスタイルが出来ていて、緩いボケとシンプルイズベストなツッコミがお見事。
 後は全体的なボリュームですかね。要所要所でボケの弱い部分があり、穴になっていてもったいなかったです。
 特に前半で大きな笑いのポイントが少なくツカまれにくい導入に感じるので、そこの強化でもっとぐいっと引っ張れるかと。

 点数には関係ない個人的な事ですが、前からこけまみれコオロギさん好きでした。特に名前が。まみれねえよコオロギは。


X子:「まみれねえよコオロギは。」ものすごいツッコミ出ました!

Y美:どういう感想を抱くべきコメントなのか…



Y美:さて、どんどん参りましょう。

X子:続いて、5組目はこの方たちです!



エントリーNo.023

有機丸アポロ
Ghost Rush!
遠山:どうも、有機丸アポロです。

出雲:こんにちは、守護霊紹介しますと、コイツが戦国武将で俺がバクです。

遠山:出来れば自己の紹介をさせてくれよ。ていうかお前バクに守護されてんの?

出雲:いやー、そんなことより夢を食べてみたくなることってあるじゃないですかー。

遠山:お前だいぶバクに精神持ってかれてるぞ。とんだ悪霊じゃねぇかよ。

出雲:それじゃあお前夢専門レストランの店員やって。俺バク、いや客をやるから。
   「わー、ここが最近出来た夢専門レストランかー。早速入ってみよう。カランコロンカラン」

遠山:いい加減ちゃんとした話しないとまたお前ん家の犬逃がすぞ。

出雲:子供の頃って結構食べ物の好き嫌いが多かったじゃん。

遠山:好き嫌いの話だな。確かに俺も子供の頃はピーマンとか食べられなかったわ。

出雲:そうそう、俺も子供の頃はコンクリート食べられなかったもん。

遠山:それは好き嫌いとは言わねえよ?何故ならコンクリートは食べ物じゃないから。建築資材だから。

出雲:硬くてさ、乳歯しか生えてない子供じゃなかなか噛み切れないじゃん。

遠山:永久歯でもムリだよ。人体は生まれてから死ぬまでコンクリート食うこと想定されてねぇんだよ。

出雲:まぁ、今は大人だから人並みにはコンクリート食べられるようになったよ?

遠山:もうそれは並の人じゃねぇよ。今度家系図見せて?きっと結構近い位置にガッチャンとか書いてあるから。

出雲:まぁ、そんなコンクリートより遥かに美味しいのが、夢ね!?バクヘヘヘヘ!!

遠山:またバクに主導権持っていかれた!相方が悪いバクに乗っ取られようとしている!!

出雲:やっぱり俺が好きな夢は『野球選手になりたい』ね!いい感じに甘くて歯ごたえがあるんだよ!
   よし、お前は『野球選手になりたい』が評判の夢専門レストランの店員やって!?俺は客やるから!
   「へー、ここが『野球選手になりたい』が評判の夢専門レストランかー!早速入ってみよう。カランコロンカラン」

遠山:話戻さないとまたお前の家の冷蔵庫の中身片っ端から煮込むぞ。

出雲:でも好き嫌いって簡単には克服出来ないからね。親は頭を悩ませてると思うよ。

遠山:皆さん、これは愛ですからね。相方を思っているからこそですから。
   まぁ親もさ、子供に好き嫌いさせないために色々言ってきたじゃん。

出雲:ああ、言われたな。「おきなさい。 おきなさい わたしの かわいい いずもや……。」

遠山:ドラクエの母親じゃねぇか!好き嫌い直す話なのに何で大冒険が始まるんだ!!

出雲:「きょうは とても たいせつなひ。 いずもが はじめて コンクリートを かじるひ だったでしょ。」

遠山:どんな記念日だよ!七五三感覚で子供にコンクリートかじらせる母親いねぇよ!
   あとお前の母ちゃんも「いずも」だろうが。名字を名前として設定するからそうなるんだよ。

出雲:「ぶきや コンクリートは かじらなけりゃ いみがないぜ」

遠山:うるせぇ村人A!少なくとも武器は装備することに意味を見いだせ!

出雲:こうして俺はコンクリート嫌いを克服して、人としてレベルアップしたんだ。

遠山:明らかにレベルダウンだけどな。もはやバグだけどな。
   そうじゃなくて、よく言われるのは「もったいないオバケ」とかだろ。

出雲:「もったいないオバケを たおしてまいれ!」

遠山:ドラクエじゃねえっつってんだろ!!戦わせようとすんなオバケと!
   そうじゃなくてさ、食べ物を残すとどこからともなくもったいないオバケが現れて。

出雲:母親を飲み込んで石にする。

遠山:聞いたことねぇよ!!代償が重すぎて支えられない!!

出雲:懐かしいなぁ。もったいないオバケによって石に変えられた母親を救うために嫌いな物食べたりしたよな。

遠山:俺の知ってるもったいないオバケと違うんだけど!そんな使命感に駆られてピーマン食ったこと無いんだけど!!

出雲:あれ……もしかして、お前の母ちゃん、石になったこと無いの……!?

遠山:え、何で親の愛情を受けて来なかった子みたいになってんの!?石になることが愛の証なの!?

出雲:えっと、あの、なんて言っていいのかわかんないけど……。
   そ、そうだ、今日ウチに来いよ、美味しいご馳走を用意するよ……。

遠山:すげぇ気を使われてる!やたらバクに乗っ取られてるようなバカに気を使われてる!
   どういうことなんだ母ちゃん!後で帰って問い詰めるからな!!産んでくれてありがとう!!!

出雲:ま、まぁ、それはともかくよ。好き嫌いの他にもさ、子供が直さなきゃならないことあるじゃん。

遠山:もうそれどころではないけどな。今俺は世界に対して疑心暗鬼になっているからな。

出雲:そうか、なら仕方ない!じゃあお前が夢専門レストランの店員ね、俺リポーターやるから!

遠山:しばらく沈静化していたバクが再発しやがった!しかも多少設定に変化をつけてきた!

出雲:「さっ、皆さんこんにちは〜!グルメレポーターのバク磨呂です〜!
    本日はこちら、『野球選手になりたい』が評判のお店にやってきました〜。
    こちらのお店は行きつけの芸能バクも多く、大和田バクさんやバク千賀子さん、たバクら健さんなどがよく来られるそうです!
   うーわ、ここからでもスッゴい良い夢の匂いがしますよ〜!まさに夢のマレー半島や〜!
    それでは早速入ってみましょう!カランコロンカラン」

遠山:話を戻したら後でまたお前の大好きなhydeのモノマネをやってやるぞ。

出雲:だからさ、それぞれの問題に対応出来るオバケを作るべきだと思うんだよ。

遠山:皆さん、バカをコントロールする秘訣はアメとムチですからね。
   それぞれの問題に対応出来るオバケってなんだよ。詳しく聞かせてくれよ。

出雲:あぁ、例えば「はしたないオバケ」。

遠山:はしたないって……おてんばな女の子のとこにでも現れるのか?

出雲:YES。棒でウンチつついたり、地球真っ二つに割るようなおてんば娘のところに出てくる。

遠山:アラレちゃんしかいねえけどなそんな奴。で、はしたないオバケは何をするんだよ。

出雲:その子の母親を飲み込んで石にする。

遠山:そこ一緒かよ!!完全に母親、ていうかみどり先生巻き添えじゃん!義母だし!
   やるならおてんば娘の方、てかアラレちゃんをやれよ!!

出雲:アラレちゃんの方をやったら返り討ちに遭いそうなので親を狙います。

遠山:ずりぃ!!やり方が小汚いよ、子供の教育に使用される資格無いよはしたないオバケ!!

出雲:そう、やり口が小汚いはしたないオバケのもとには「こきたないオバケ」が現れます。

遠山:何でオバケ同士でやり合ってんだよ!協調性持てよ!!
   なんだ、こきたないオバケははしたないオバケの親を石にするのか!?オバケに親とかいんのかよ!

出雲:いや、こきたないオバケはおてんば娘の父親の方を飲み込んで石にします。

遠山:なんで協力してんだ!!無関係のさらに無関係で石にされる父親、てか博士が可哀想だ!!

出雲:調子がいい時は金属にします。

遠山:ガッチャンに食われる!毎度のことながらペンギン村は大騒ぎだなオイ!!

出雲:大丈夫大丈夫、おてんば娘が立派な大和撫子になれたら石化は解けるから。

遠山:絶対ムリだよ、アラレちゃんは礼儀作法とかに縛られないもん。
   もうはしたないオバケはいいよ、他のオバケ教えろ。

出雲:ああ、次は「はかりしれないオバケ」。

遠山:なんだソイツは!?何の不作法によって呼び出されたのか読めねえんだけど!?

出雲:はかりしれないオバケははかりしれない強さを持つ子供のところに現れます。

遠山:どんな奴だよ!強いだけなら悪いことしてねぇじゃねぇかソイツよ!!

出雲:月を壊したり、大猿になっておじいちゃんを踏み潰すような子のところに現れます。

遠山:悟空じゃねぇか!!幼少期の悟空のもとにしか現れねえじゃねぇか!!
   ドラクエといいアラレちゃんといい悟空といい、お前は鳥山明先生に金でも貰ってんのか!?

出雲:その強さによっては「そこしれないオバケ」「ありえないオバケ」「のっぴきならないオバケ」も現れます。

遠山:どんだけオバケ呼び寄せるんだよ!キャラカブリ倒してるじゃねぇか!
   ソイツら何すんだよ、悟空の親は星を守るために死んでるぞ!?石に出来ねえぞ!!

出雲:はかりしれないオバケ達は鳥山明先生を石にします。

遠山:生みの親かよ!!二次元の存在なのか三次元の存在なのか!!

出雲:安心して、ドラゴンボールを7つ集めたら鳥山先生を元に戻せるから。

遠山:よくわかんない!!ドラゴンボールは創作だろ!?鳥山先生は現実だろ!?さっぱりわかんない!!

出雲:コラコラ、そんなにわかんないって言ってると「わかんないオバケ」が出てくるぞ。

遠山:俺子供じゃねぇんだけど!?子供を戒めるオバケっていうコンセプトじゃなかったっけ!?

出雲:お前だって親からしたらいつまで経っても子供なんだぜ?

遠山:それ言っちゃったらもう何でもアリになっちゃうよ!趣旨破壊だ趣旨破壊!!

出雲:わかんないわかんない言ってたら、わかんないオバケによってお前のお母さんがコンクリートにされちゃうよ。

遠山:なんでここだけ石じゃねぇんだよ!なんでちょっと差別化を図ったんだよ!!

出雲:……なぁ、今度お前ん家に遊びに行っていい……?ジュルリ……。

遠山:大変だ、相方に母親が食べられる!!どんなオバケよりコイツが一番怖いわ!!

出雲:落ち着けよ、漫才中に焦るとか情けないぞ。あっ、「なさけないオバケ」が……。

遠山:畳み掛けるな!大人になってからオバケに泣かされそうになるとはな!

出雲:「おお とおやまよ! あせってしまうとは なさけない!」

遠山:ドラクエの王様じゃねぇかよ!お呼びじゃねぇんだよ!!

出雲:「そなたの いちぞくを かたっぱしから コンクリートに してやろう」

遠山:被害が拡大してしまった! ど、どうすりゃみんなのコンクリート化を解けるんだよ、教えてくれよ!

出雲:コンクリート化は、夢専門レストランのコントをやれば治ります。
   「へー、ここが夢専門レストランかー!早速入ってみよう!カランコロンカラン」

遠山:いらっしゃいませー!今日は非常にいい夢が仕入れてありますよ!
   「野球選手」に「ミュージシャン」、変わり種でいくと「宇宙海賊」なんてどうでしょう!

出雲:そうですねー、今日はあっさりした夢の気分なんで、「コタツを買い換える」でお願いします。

遠山:かしこまりましたー!こちらの夢は現在人気でして、この前来店したYUMEPのキムバクも召し上がられたんですよ!

出雲:マジっすか、だったらいっぱい食べちゃおっかな!バクだけに、バクバクと!

2人:バクへへへへへへへへへ!!!

遠山:ってうぁぁぁ―――――――――――――――――――っい!!!
   何だよコレ、何で公衆の面前でこんな地獄みたいなコントやらなきゃなんないんだよぉ!!
   もうお前一体何がしたいんだよ、子供のためのオバケじゃねぇのかよ!!
   何で俺がこの上ない恐怖を味わわなきゃならんのだ、お前1人だけすげぇ楽しそうにしやがってよぉ!!
   意味わかんねえよ!あっ、こう言ったらまたわかんないオバケが来る!意味わかる!イヤぁぁぁぁぁっ!!!

出雲:まあまあ、楽しかったんだからいいじゃん。やっぱり漫才は楽しまなきゃ「もったいない」だろ?

遠山:もうコイツ手がつけられない!!もういいよ!!

2人:どうもありがとうございました。


X子:ありがとうございました。

Y美:、さん、いかがでしたでしょうか?

 
・本筋はかなり面白かったんですが、夢専門レストランのコントにしようとする一連を入れるのは結構違和感がありました。
 凝った設定で進めていってるのでそれのみで進んで欲しかったなぁ、と。
 でも本当に面白かったです。「義母だし!」で特に笑いました


X子:「本当に面白かったです」出ましたね。さすが、実質4連続決勝進出の実力といったところでしょうか。

Y美:続いて夏草さん、いかがでしょうか?

 
・大会を追うにつれて遠山が段々ヤケになってるのが面白い。
 妖怪の本筋にアラレちゃんとかドラクエが上手く噛み合ってた。
 終盤の畳みかけはいまいちはまらなかった、そこだけ惜しい。


X子:なるほど、有機丸アポロは意外なところで進化をつづけていたのですね…

Y美:言われてみればそうかも…では、KKジハードさん、いかがでしょうか?

 
・完全に全力投球のネタやないか。本気度がビンビン伝わりました。
 「バクに憑りつかれる」「○○オバケ」この二つの設定がなじみ切ってない感を多少感じましたが、難点はそこくらいです。
 ボケの破壊力もそれを生かすツッコミも展開も非の打ちどころがないです。『読み応えのあるネタ』のお手本ですね。

 ネタも面白くて大喜利番組で大活躍して、ほかに何が欲しいんや君は!!!


X子:こちらも高評価が伺えますね。
   ちなみに本放送(4月7日)当日は、裏番組として「IPPONグランプリ」「エンタの神様」を控えている上、
   それこそ日付が変われば「ケータイ大喜利」もあります!!

Y美:放送出来る日が今日しか無かったんだけど、どんな被り方よ!!

後半戦に続く