第13回MM−1グランプリ






THE FINAL ROUND!!












X子:はいどうもー!
   決勝戦の司会を務めます「乙女の方程式」です!
   それではさっそく1組目の方にネタを披露していただきましょう。

Y美:どうしてここ最近のMM−1決勝は導入の展開がこんなに早いかな!?
   まぁとにかく行っちゃいましょう。トップバッターはこのコンビです、どうぞ!


エントリーNo.036 「蒼き星の神話」

ライジングブルー
5・7・5狂詩曲
青澤:どうもよろしくお願いします。 いきなりなんですけど、最近はまってるものがありまして。
   俳句にはまってるんですよ。 だから今日はあなたにも俳句に興味を持ってもらいたいと思ってね。

昇川:俳句ですか? でも、なんかこう俳句って高尚で手を出しづらい感じがするんですよね・・・

青澤:いやいや、そんなことないですよ。 若い人でも俳句を趣味にしてる人ってたくさんいるんですから。

昇川:それに俳句ってあれじゃないですか、いろいろルールがあったりするでしょう? 5・7・5で字数が決まってたりさ。
   あとあれでしょ、なんか必ず入れなきゃいけないものがあるんでしょ?

青澤:はいはい、確かにそういうルールもありますね。 でもそういうルールがあるからこそ趣が出てきたりもするのよ。

昇川:何を入れるんだっけ? スポンサーだっけ?

青澤:スポンサーじゃねぇよ! 俳句にそんなビジネス的な要素ないわ! 「季語」だよ「季語」!

昇川:ああ、そうかWEGOかぁ

青澤:WEGOじゃねぇよ季語だよ! 具体的なスポンサーみたいなの出してこなくていいから!

昇川:季語ね。 それにしてもやっぱり俳句ってややこしいわ〜

青澤:そんなことないって。 あなたも俳句やってみましょうよ。

昇川:いや、俺は遠慮しとくわ。 まずそもそも今日は漫才をしに来てるんですから俳句の話はここらへんにしときましょ。
   話を変えさせてもらってもよろしいですか?

青澤:俳句ダメですか。 まあしょうがない、気を取り直して話題を変えますか。

昇川:別の話題で行きましょう。 それで最近思うんですけど、極限の状況でどう行動するかっていうのは非常に大事なことですよね。

青澤:大事だね。 やっぱり災害のニュースを見たりするといろいろ考えさせられることもありますし。

昇川:そうだよな。 そこで自分なりに極限の状況って何だろうかと考えてみたんだけど、
   パッと思いついたのが無人島でのサバイバル生活ね。 だから今日はそういう時のシミュレーションをやってみましょうよ。

青澤:あー、映画とかでよくあるやつね。 わかりました。



青澤:「ちくしょう、この島に流れ着いてもう3日。 たまたま仲間が持っていた食料もいよいよ尽きてしまった・・・
     なんとしても何か食べるものを探し出さないとみんな飢え死にしてしまう!」

昇川:「柿食えば?」

青澤:「え?」

昇川:「いや、さっき山の方に食料探しに行ったら偶然にも柿の木が生えててさ。 柿がたくさんなってたのよ。 だから『柿、食えば』」?

青澤:「そ、そうだったのか。 あ、ありがとな。」

昇川:「(ゴーン ゴーン)」

青澤:「ん? この音は一体なんだ?」

昇川:「これ? いや、さっき食料探しに行った時にかつてこの島に暮らしていたと思われる住民が使っていたらしき鐘が見つかってさ。
     だから試しに仲間にその鐘を鳴らさせてみたのよ。」

青澤:「な、なるほど、そうなんだ。 確かに大きな音が鳴るものがあると助かりやすいかもな。」

昇川:「・・・お、おい! あれ見ろ! 遠くに船が見えるぞ!」

青澤:「何だって!? 本当だ! これは助かるチャンスだぞ!」

昇川:「やった! 鐘が鳴るなり船が来たぞ! 『鐘が鳴るなり』! 鐘が鳴るなり来たぞ!」

青澤:!?

昇川:「よし、気づいてもらえるようにもう1回鐘を鳴らしに行くぞ!」

青澤:いやちょっと待って! ちょっと待ってもらっていいかな! ちょっと気になることがあるんだけど!

昇川:どうした! 早く船に気づいてもらわないと・・・

青澤:もはやそれどころではないよ! ・・・お前、俳句、結構好きだろ!?

昇川:はぁ!? 何のことだよ!? 俳句の話はさっき終わりにしたはずだろ!

青澤:そうだけどだってお前、さっきからセリフにちょくちょく名作俳句のワードが混じってるから! 

昇川:そんな、ただの偶然に決まってんだろ! いいから無人島のくだりの続きをやるぞ。

青澤:偶然・・・なのかなぁ。 まあいいや、続きやりましょう。

昇川:「・・・よし、鐘を鳴らして船に助けを求めないと。 『法隆寺』、もう1回鐘を鳴らしてきてくれ!」

青澤:うぉい! ストップストップ! はい最後のキーワードいただきました! ビンゴです!

昇川:まだ言ってんのか! なんなんだよもう! 何がビンゴだよ! これじゃあ話が進まないだろうが!

青澤:だってビンゴじゃん! 正直に言えよ! お前俳句好きだろ! じゃなきゃこのタイミングで法隆寺なんて出てくるわけねぇもん!

昇川:それは、たまたま俺らの仲間に法隆寺っていう名字の人がいただけじゃんか!

青澤:どんなたまたまだよ! 法隆寺なんて名字初めて聞いたわ! 認めろよ、狙ってるんだろ!?

昇川:お前マジでいいかげんにしろよ! お前だけだぞそんな興奮してるの! 

青澤:でも俳句がビンゴしたのは事実じゃん! 「柿食えば 鐘がなるなり 法隆寺」だぞ!? これが偶然だとでも言うんか!?

昇川:偶然だよ! お前一回落ち着けよ! 一人で興奮しやがって!
   ほら、見てみろよお客さんの表情を! このお客さんの『閑(しず)けさや』!

青澤:・・・ん!? ん!? これはまさか!?

昇川:とにかくこうなったらまた話を変えて仕切り直そう。
   僕、お宝を鑑定してもらう番組に出てみたいんですよ。 だからあなたは頭を切り換えてその番組の司会者をやってください。

青澤:お、おう! ここはいっちょお前の言う通りにやってみるべきなのか!? それが疑惑を解明するための近道なのか!?
   「・・・それでは昇川さん、あなたのお宝はなんですか?」

昇川:「はい、こちらになります。これは家に先祖代々伝わる大きな岩なんです。
     高額な物だと思うんですけど、ちょっとここの部分にシミがあるんですよね・・・
     岩にシミがいるのが気になるんですよね・・・ 『岩にシミいる』のがなぁ・・・」

青澤:おっ、来た来た! リーチ来ました! ただこれに関してはものすごい強引な感じがする! なんか無理矢理感がすごい!

昇川:おい、集中しろよ! 何また騒いでんだよ! いいから続けるぞ!
   「どうですかね? 何円ぐらいになりそうですか?」

青澤:ご、ごめんごめん。 続ければいいんだな。
   「はい。 それでは早速、鑑定士の方にうかがってみましょう。」

昇川:「お願いします。 どうですか鑑定士さん」

青澤:「さあ、いかがでしょうか鑑定士の蝉川さん?」 「・・・ミーンミンミン・・・」

昇川:『セミの声』!? 鑑定士かと思ったらなんでセミの声なんだよ!? いくら蝉川っていう名字だからってセミの声はおかしいd・・・

青澤:チェックメイトーッ!! ビンゴをいただきました! これは嬉しい!
   何が嬉しいって最後のキーワードを俺がアシストして導いたことね! これは気持ちがいい! 達成感がある!

昇川:一人で何言ってんだ!? 何に対して気持ちよがってるんだよ! 俺の発言を遮ってまではしゃぎやがって、バカにしてんのか!?

青澤:バカにしちゃいないよ! むしろ今のに関しては俺はお前に感謝されてもいいくらいだよ! 
   俺がアシストしなかったら「セミの声」なんて流れ上絶対出てこないからな! ほら、ひざまづいて俺に感謝しな!

昇川:なんでひざまづかなきゃいけないんだよ! 大体流れって何の流れだよ!
   それにそもそもお前ツッコミだろ! 何で急にツッコミのお前がセミの声とかボケを入れてきてんだよ!

青澤:もはやツッコミどころではないんだよ! はっきり言って俺はもうこの突如始まった俳句ゲームに快感を覚えているよ!
   もう待ちきれないよ! 体中がお前の放つキーワードを欲しているよ! 我慢ができないよ!

昇川:いいかげんにしろ!! お前のせいで話がめちゃくちゃで全然進まないよ、このアホ! バカ! 『やせ蛙』!

青澤:・・ん、おおーっ! 来た! 罵詈雑言にまぎれて新作が始まったぞ! よしどんどん来い!
   このキーワードにまだピンと来てない人は検索して調べてみよう! そして、自分ならどうアシストするか一緒に考えてみよう!

昇川:うるせぇなさっきから! 視聴者参加型っぽくしてんじゃねーよ! もう頭に来た! これ以上なんか言ったら手が出るぞ!

青澤:手が出るだって!? じゃあ俺もそれに耐えられるように今から修行の旅に出るぞ!

昇川:はぁ!? 勝手に変な方向に話を持っていくなよ! お前本当にどうしちゃったんだよ! 今日のお前何かおかしいぞ!?

青澤:おかしいのはお前の方だろ! 俺はお前のせいで俳句の新たな楽しみ方に目覚めちゃったんだよ!
   とにかく修行だ! 手始めにDA PUMPのボーカルと相撲で勝負するぞ! はっけよーい、のこったのこった!

昇川:相撲だと!? しかもなんでそんな歌手の人と勝負するんだよ!? 
   本当にふざけやがって、お前なんか負けちまえばいいんだ! がんばれISSA! 『負けるなISSA』!

青澤:はい、いただきました! 新作の第2章いただきました! 私、本日2アシストでございます!
   今のアシストはセオリー通りだから正解できた人は多かったんじゃないかな!? 正解したみんな、おめでとう!

昇川:いつの間にクイズになったんだよ! あとその「いただきました」とか「アシスト」とかいうのやめろ! 俺がなんかしてるみたいだろ!

青澤:だからお前はなんかしてるんだよ! とにかくこの調子で最後まで行くぞ!
   ISSAの次は修行の集大成としてモハメド・アリと対決だ!

昇川:モハメド・アリ!? ISSAと戦って急にモハメド・アリ!? 落差すごいなお前!

青澤:・・・。

昇川:・・・なんだよ。 何か言えよ。

青澤:・・もう一声!

昇川:は?

青澤:もう一声! もう1回言うぞ、ISSAの次はモハメド・アリと勝負だ! 

昇川:・・・もう一声・・・? ・・・い、いくらなんでもモハメド・アリてお前! よく向こうもオファー受けてくれたな!

青澤:違う、それじゃない! もっと来い、もっと来い!

昇川:違うってなんだよ!? ・・・ISSAの次にアリ!? この並びでアリ!? 『これにアリ』!?

青澤:き、決まったァァァァッッ!! ゴォォォーーール!!
   こんな快感初めてだぁぁっっ!! 粘ってよかったぁぁぁっ!! もう一声って言ってみるもんだなぁぁぁ!!

昇川:なんなんだよ! 何一人で快感覚えちゃってんだよ! いつものお前はどこ行っちゃったんだ!? 

青澤:つーか逆になんでお前も自覚が無いんだよ! そっちの方がなんなんだよ!

昇川:何のことだよ! 自覚も何も俺には何のことかさっぱりわかんないよ!

青澤:本当にわかんないのか!? でも、自覚もなしにここまでワードが出てくるってことは余程俳句の素質があるのかもしれないな・・・
   よし、試しにお前も俳句を一つ作ってみてくれ! 頼む! 1回でいいから!

昇川:まだ言ってんのかよ! ・・・もうわかった! そこまで言うなら1回だけ作ってみるよ。

青澤:本当か! じゃあ早速考えてみてくれ。 よし、これはきっと名作ができるに違いねぇや・・・

昇川:行くぞ。 ・・・・・・よし、できた。発表します。 「夏の夜(よ)に」

青澤:うん。

昇川:「風にゆらめく」

青澤:おお、いいよいいよ。いい感じ!

昇川:・・・「カーディガン」

青澤:・・・ん? 「夏の夜に 風にゆらめく カーディガン」?? 

昇川:どうよ?

青澤:どうって・・・とりあえず、これはどういう情景を表現した句なの?

昇川:情景? まぁ情景っていうより、「夏用の新作カーディガン、WEGOで発売中」っていうメッセージを込めてみたんだけどね。

青澤:・・お前、スポンサーに配慮してんじゃねぇよ! いいかげんにしろ!

二人:どうもありがとうございました。


X子:ありがとう ございましたラ イジングブ

Y美:…ルーさんでした、ありがとうございました!

   ではさっそく、審査員の方々からのコメントをいただきましょう。
   3回ぶりに審査員に戻ってきた銀沙灘さん、いかがでしたしょうか?

 
・うおおお……すげー。ここまでツッコミで出しゃばっても煩くない漫才は初めて見たぁ……。
 最初は往年のサバイバルシミュレーションネタのリメイクかなーなんて思いましたが、完全に新作でしたね。
 自由過ぎる発想を活かしたボケや設定が多い今大会に置いて、既存の俳句を軸に展開を組み立てるこの技術力。 お見事です。
 「優勝するならココだ!」 本能がそう言いました。
 

X子:おお、いきなりの「優勝」発言出ましたよ!?

Y美:続きまして、今回も審査員を務めますけうけげんさん、いかがでしょうか?

 
・うぇーんうぇーん、スリーオールさんがアホになっちまっただー。
 凄いなこのネタ。「お前知ってるだろ!?」って漫才はわりとオーソドックスだと思うのですが、
 ボケを無自覚にしてツッコミを暴走させることで、こんなにもバカバカしく出来るとは。
 「ひざまづいて俺に感謝しな!」「みんなも一緒に考えてみよう!」などフレーズも抜群で、勢いが全く衰えなかったです。
 強いて言うなら、俳句ゲームが始まる前半がやや退屈だったかなーと。
 後半の暴走がこのネタの肝なので前半のボケ数の少なさは仕方ないのですが、
 もしも邪魔しない程度にボケを盛り込むことが出来れば、このネタは完璧なバカ漫才になります。
 あとこれはこっちの問題なのですが、WEGOを知らなかったためツカミとオチはピンと来ませんでした。
 

X子:なるほど。今までのスリーオールさんの殻を破った部分はあったかもしれませんね。

Y美:続いて、今回初めて審査員を務めました藍殿TTさん、いかがでしょうか?

 
・名句を組み込ませたパートの 笑いの渦に巻き込んでいくカンジ、すごかったです。面白い掛け合いでした。
 次の名句への繋ぎ方も絶妙。
 「柿食えば」までが長かったのと最後が行数割いた割には……っていうのが印象的にマイナスなところ。
 

X子:ありがとうございます。
   両面に触れましたが、得点的にどんなことになっているのでしょうか。



Y美:さて、どんどん参りましょう。

X子:続いて、2組目はこの方たちです!



エントリーNo.039 「バカ漫才バカ一代」

リーベルパウンド
終焉
古城:最近、自動車を買おうと思ってさ。

氷谷:いいじゃないですか。

古城:でも、何買おうか迷ってんだよね。

氷谷:三輪車でも買ったらいいじゃないですか。

古城:三輪車なんて子供の乗り物じゃねえか。

氷谷:子供の乗り物だから児童車という事で。

古城:やかましいわ!

氷谷:自動車といえばなにか好きなメーカーとかはないんですか?

古城:うーん…これといって無いんだよな。色々あるけど

氷谷:オッサン自動車とか?

古城:オッサン自動車ってなんだよ!ひょっとして日産のパチモンか!?

氷谷:オッサンはいい車たくさんありますよ。

古城:そうは言われてもメーカー名の時点でどうしようもなく不安だよ。

氷谷:その中でもオッサンGTはかなり凄いですよ。
   なんといっても先ず安全性がいいです。

古城:エアバック的なものが凄いとかか。

氷谷:何かにぶつかるとおっさんが飛び出て抱きついてくれます!

古城:それはそれで凄いけど無駄だわ!
   
氷谷:エアハッグです!

古城:いいよそういうネーミングは!
   ってか普段オッサン車内にいるのかよ!

氷谷:そうですね。でもこのおっさんが結構幅とって5人乗りの予定が3人乗りになってしまいました。

古城:キッツキツじゃねえか!容量の無駄づかいやめろよ!

氷谷:家族のいるおっさんも居るんで2人乗り、1人乗り、0人乗りっていうのもあるんですけど。

古城:なんで買ったのに乗れないんだよ!一家族の巣にすんのやめろ!

氷谷:2人乗りのを買いましょう。

古城:なんでわざわざ2人乗り選ばなきゃいけないんだよ!

氷谷:是非カップル水いらずで乗りたいものですね。

古城:完全に浸水状態だよ!水が溢れかえってるよ!

氷谷:あ、カップルで思い出したんですけど。
   女の人を乗っけてるとしょっちゅうおっさんが飛び出してきますんで。

古城:欲望剥き出しじゃねえか!

氷谷:そして毎回そこに奥さんが出てきて修羅場に。

古城:なんでしょっちゅう修羅場になるんだよ!
   雰囲気台無しな上に危険とか迷惑極まりない!

氷谷:嫌ですか?

古城:だいぶ嫌だよ。もっと別のないの?

氷谷:外車とかどうです?ベンツとか。

古城:ベンツいいじゃない。

氷谷:ベンツSSモデルっていう5人乗りで限定1個のやつなんですけど度肝抜かれますよ。
   
古城:マジかよ。

氷谷:まず、トランクには何者かに殺害された人が…。

古城:そういう度肝の抜き方期待してねえよ!
   
氷谷:外車ですからね

古城:外車つっても被害者の方のガイシャじゃねえかよ!

氷谷:今なら後部座席に犯人も付いてきます。

古城:殺人者と一緒とか!

氷谷:なんと只今なら後部座席に共犯者もセットでついてくるみたいで。

古城:どんどん状況が悪化していくじゃねえか!

氷谷:助手席に刑事さんもついてきますよ。

古城:それはちょっと安心だな。もう最初の時点で糞だけど。

氷谷:刑事さんは街並みに夢中で犯人を捕まえる気ないんですけど。

古城:捕まえて!乗る人の身を心配して!

氷谷:ずっと、街並みを見て「なんじゃあこりゃあ!」を連呼してます。

古城:どんな非文明人だよ!名言の安売りすんな!

氷谷:この車安全性も凄くて、新幹線に真正面からぶつかるくらいの衝撃が加わると超高性能のエアバックが開くんですよ。

古城:エアバックが開く条件厳しすぎるだろ!

氷谷:それでこの車の最高速度は60キロなんですけど。

古城:最高速度が遅すぎて絶対エアバック開かねぇから!
   というか前の心配もいいけど後ろが心配だよ特に!

氷谷:エアバックよりバックが気になりますか。

古城:いいよ韻を踏もうとしなくて!

氷谷:バックという事はイスの座り心地が気になりますか?

古城:違うわ!後ろのヤバい2人が気になんだよ!

氷谷:イスはロデオボーイになっててエンジンをかけると同時に作動するようになってます。

古城:なんでロデオボーイにしたんだよ!
   そんなグイングイン動いたら運転しづらくてしょうがねえわ!

氷谷:あと、従来のワイパーは完全に雨が拭きとれないですよね。

古城:まぁ、ちょっと拭けない部分があるよね。

氷谷:この車についてる極太ワイパーなら完全に拭きとれるんですよ。
   でも、前はほとんど真っ暗になりますけどね。

古城:全然前が見えねぇのかよ!
   
氷谷:まぁ、人間なんて最終的には視界が真っ暗になるんだからいいじゃないですか。

古城:極論うるせえよ!後ろに殺人者がいるせいでシャレになってねぇし!

氷谷:オプションも充実してて。カーナビもつけられます。

古城:カーナビあったら便利だけど…。

氷谷:目的地を設定すると「なんじゃあこりゃあ!」って言ってくれます。

古城:さっきの役にたたねぇ刑事!カーナビなのに全然理解してねぇじゃねえか!

氷谷:他にもドイツ製メカお坊さんとかもつけてるみたいですよ。つけます?

古城:なんか死ぬ前提ですすめられてる気がするけど!
   んで、ドイツ製メカお坊さんって!

氷谷:ドイツ製メカお坊さんはソーセージで人のビール腹を叩いてお経を読むんですけど。

古城:むやみにドイツナイズされすぎて迷宮に迷いこんでるじゃねえか!
   そんでいい加減に後ろのヤバいのなんとかしろよ!

氷谷:あっ…犯人について教えて欲しいと。

古城:いや、そういう事じゃなくて…。

氷谷:犯人は最初に話したおっさんの奥さんです。

古城:話つながってた!という事は被害者はおっさんか!

氷谷:車ということでカーッとなってしまったんでしょうね。

古城:やかましい!いい加減にしろ。


X子:ありがとうございましカー。

Y美:ボケるならもうちょい捻りなさいよ!

   では、今回初めて予選から審査を務めていただいたとれいんさん、いかがでしょうか?

 
・オッサン自動車の単語の時点でちょっと不安になったんですけど
 そのすぐの3~4行後ですぐに不安をふっ飛ばしてくれました。
 後はもう笑いっぱなしになっちゃったので余計な事言いません。
 面白かったです。この馬鹿!(笑
 

X子:おお、これはかなりの高得点の予感!?

Y美:決勝審査員の鬼ちゃんさん、いかがでしょうか?

 
・ロデオボーイのくだりがちょっと唐突でしかもすぐに話題にしなくなったので必要だったのかな?と思いました。
 ただ全体的にくだらないボケが散りばめられていて始終笑って読めました。
 ところで何が終焉なんですか?
 

X子:タイトルいつも意味深な気がするけど、今回のは確かによく分からなかったわね…

Y美:では、けうけげんさん、いかがでしょうか?

 
・伊野波はいつの間に漫才協会に入会したんですか?
 とにかく上手い、それに尽きます。それに面白さもちゃんと付与してる。
 「浸水状態」「ガイシャ」など、単体でも上手いボケを最終的に繋げる辺りがなお上手い。
 終盤に行くほど笑いと期待値が増えていく、模範的な漫才構成でした。
 気になったのはガイシャ以降展開が急だったかなぁ……やや状況作りが無理矢理に思えました。
 また、個人的には「GT」「SS」など車名でも上手いこと言えたんじゃないかと……。
 非常に完成度が高いため、笑いに繋げられる箇所は細部まで使い潰してほしかったです。
 

X子:「模範的」。さすがベテランコンビだけあるわね。



Y美:さて、どんどん参りましょう。

X子:続いて、3組目はこの方たちです!



エントリーNo.017 「決戦のRマゲドン」

バトルロワイR
アムステルダム(○ランダ)の防衛線
R:はいどーも! バトルロワイRです! よろしくお願いします!

?:Qゲートからの登場というわけでね。いやせっかくだからRゲートに投稿しろよって話ですけども。

R:最近、ベランダのインテリアに凝ってるんだ。

?:いや、もうちょっとバトルロワイRなのにRゲートを選ばなかったことをイジりたかったけどお前は待ってくれないのな。
  まぁいいけど。で、なかなかオシャレな趣味だな。ウチなんて洗濯物を干す棒と観葉植物がちょっとあるくらいだわ。

R:まぁ、平和なとこに住んでる人は別に良いんじゃないかな。俺のとこなんて上下左右の部屋に敵が住んでるからさ。

?:いや、どんな状況だよ。敵ってなんだよ敵って。

R:文字通りの意味の敵だよ。隙あれば殺される。

?:ヤバイとこ住んでんじゃねえか。

R:そうだよ。ある日 上下左右の部屋からベランダを通して一斉にダイナマイトが投げ込まれたくらいだもん。
  あれからだよ。ベランダのインテリアも凝ったほうが良いなって思ったのは。

?:どんな危険地帯だよ。そんな所だったらせっかくインテリア凝ってもメチャクチャのグチャグチャにされそうなんだが。

R:愚問だね。インテリアって言葉をよくわかってないみたいだから教えてあげるよ。

  インテリア[interior] @建物の内部。室内。A「インテリアデザイン」の略。B要塞化

?:そんな殺伐とした独自の解釈が載ってるのはナポレオンもビックリなお前の脳内辞書だけだ。

R:いやー、入口から部屋の中に至るまでしっかり要塞化したつもりでいたけど、ベランダはうっかり忘れてたからね。
  耳なし芳一かよ!って感じのウッカリだよね。

?:同調しにくいわ。っていうか、警察はどうしたんだよ。警察に介入されるだろ。

R:警察は介入できないとこだから。

?:ヤバイとこ住んでんじゃねえか。どこの租界だよ。

R:とにかく自力で戦わなければ生き残れない。だから戦いの最前線であるベランダのインテリアに凝ってるんだよ。
  まず右の部屋対策としては「非常時はこれを突き破って避難してください」的なベランダの仕切りを3重にしたんだ。

?:絶対それ防御甘いだろ。1枚も破ってみたことはないんだけど3枚くらいならいけそうな気がするぞ。

R:仕切りの間にはベーコン・レタス・トマトを挟んであるよ。

?:なんのためのBLTなんだよ。サンドウィッチっぽさはいらないだろ!

R:突き破ると カリッ、シャキッ、グチャ ってなるし。

?:なるけども。でも、その程度の嫌悪で侵攻を諦めてくれる隣人じゃないだろ。

R:破られた場合にも備えて、足元には信仰する神の踏絵を置いておくよ。仕切りを破った勢いそのままで気づけずに踏んでしまったらどんなにショックだろうか。

?:それが効く相手なら良いんだけど、効かない相手なら僅かな段差にすぎないからな。

R:これで右の部屋から攻めてきても返り討ちだな。

?:自信の根拠がわからない。

R:次に左の部屋対策だけど、先述のベランダの仕切りを2重にしたんだ。

?:より甘くなってんじゃねえか。なんで右の住人よりも左の住人をちょっと見くびってんだよ。

R:そんなことはないよ。こっちの2つの仕切りは形を工夫してあるから。
  なんとあのベルリンの壁を完全に真似た形状だからなかなか乗り越えられないぞ。

?:真似るなら形状じゃなくて壁の素材を真似ろよ。突き破れる素材だったら乗り越えることなんて相手は考えないよ。

R:もしも破られた時は大丈夫。その先には全身を映せるサイズの鏡を配置してるから。これで自滅するよ。

?:どういう効果を期待してるんだよ。己の姿の醜さに目をやられるのか? 人は自分の姿に見慣れる生き物から、ブスでも自分では気づかなかったりするんだぞ。

R:これで左の対策も完璧だろ?

?:そういう隣人を小バカにした感じも上下左右から攻められる要因なんだろうな。

R:次に下の部屋対策だけど、これはベランダにボットン便所を置いて使う。これだけ。

?:ひどい垂れ流し攻撃だな。左右への対策はあくまでも自衛なのに、下へは日常的に排泄物攻撃かよ。

R:下の部屋に住んでるのは女性だし、洗濯物とかも干してるみたい。

?:容赦なさ過ぎるだろ。心が荒みきってるな。

R:あわよくば冬季は下の部屋のベランダに向けて尿でツララができるんじゃないかと思ってる。

?:もうその不衛生な話題はやめてくれよ。

R:さらに俺の部屋のベランダから「祝・県大会準優勝」って垂れ幕を垂らして日照権を侵害する。

?:不衛生な上に日も当たらないとか地獄絵図だよ下の部屋! 学校とかでしか見ない垂れ幕を一般家庭で掲げやがって。

R:これで下の部屋の奴は早急にダウンするだろうし、次は上の部屋対策だね。

?:左右の奴に比べて酷い仕打ちだったな。

R:上の部屋の奴は自分の部屋からロープを使って降りてくるだろうから、まずは偽のヘリポートを用意してそこに着地するように誘導する。

?:誘導されねえよ。ロープで降りてくる敵を引き寄せるほどの義務感をヘリポートのマークは持ってないわ。

R:だが、そこに着地したら一貫の終わりなのさ。実はそのヘリポートはただの薄い薄いトイレのフタだからね。人が乗ったらバキッていくからね。

?:トイレの上にニセのヘリポート作ったのかよ。

R:そう。これで相手は階下の地獄へと堕ちていくね。

?:どんだけ巧妙に作ってもその策にはハマらないと思うけどな。

R:さらにその後は、地獄へ堕ちた相手に対して天使に扮した俺が救いを与えると見せかけて突き放すという 期待させてその期待を裏切る精神攻撃もね。

?:とことん嫌なやつだな。

R:天使に扮するために女性用の白ワンピースを着てね。

?:女性用じゃない白ワンピースがあるみたいな言い方で逃げ道を作るなよ。

R:頭に輪っかもつけるよ。だけど、まわりの人に見られてコスプレの趣味があると思われるとちょっと面倒だからね。
  もし誰かに指摘されたらこう言うよ。「それはあなたが見たデイドリーム、すなわちコス昼夢だよ」って。

?:白昼夢だよ。コスチュームだって漏れちゃってんじゃねえか。

R:これで上対策もバッチリということで、次は道路を挟んで向かい側にあるマンションへの対策だね。そっちは距離がある分、主に銃火器で攻めてくるから。

?:向かい側にも敵いるのかよ。狙われ過ぎだろ。

R:まぁ、俺が日ごろからベランダに出て干してる布団を叩きながらテンポよく大声で挑発したりしてるからね。

?:それ何年前のトレンドだよ。

R:でも、銃火器での攻撃なら点数を書いた的をたくさん置くことで標準を俺から逸らせるからね。

?:逸らせねえよ。謎の配点が為された的なんか狙わずにお前を狙うわ。

R:俺に当てても2点、的に当てたら6点だよ。

?:それでもだよ。3倍良い点だとしても意味のない点数稼ぎはしないんだよ。

R:でも、今月分の得点ランキングを発表したら更に盛り上がるよ。

?:盛り上げるなよ! 盛り上がったらお前にデメリットしかないだろ。

R:そうでもないよ。このベランダでの戦いは聴衆からお金を取るからね。

?:いや、どんなビジネスだよ。ヤバイとこ住んでんじゃねえか。

R:観客の皆様に楽しんでもらえる戦いがしたいんだよ!

?:見せ物なら下の階に排泄物で攻めるのやめろよ。

R:垂れ幕で隠してるんだから大丈夫だよ。

?:隠してたのかよ! マイナスな部分は隠すとか本能のままだな。

R:というわけでね、日々 神経をすり減らしながら過ごしているわけですよ。死の恐怖と酷い悪臭で。

?:だったら下への攻め方は変えろよ!

R:ちなみに蚊や鳥なんかも俺の命を狙ってベランダに攻めてくるよ。

?:もう敵が多いってレベルじゃねえよ。本能的に殺意を掻き立てさせる何かをもってるとしか思えないわ。

R:でも、まったく相手にはならないんだけどね。蚊は蚊取線香を用意して落とすし、鳥は鳥取県で作られたお線香 通称 鳥取線香を用意して落とすし。

?:それじゃ たぶん蚊は取れても、鳥は取れねえぞ。

R:まぁ、そんなことは置いといてね。最後に告知だけさせてもらおうかと。
  今度 ウチのベランダで焼肉パーティーをします。こだわりのインテリアで皆さんをお出迎えするので是非きてください。

?:そんな危険地帯 絶対 行くわけねえし、集合住宅のベランダで焼肉パーティーはやめとけ! もうこれ結構!


X子:あーり、がーと、ございましーた!

Y美:ワーイワーイバトルロワーイのマネ…?

   鬼ちゃんさん、いかがでしょうか?

 
・よくもまあこんな設定で書けましたね(笑)。
 垂れ幕の使い方が最後まで上手かったです。
 盛り上がりに欠けはしたものの、一つの話題を最後まで貫き通せていたなと思います。
 

X子:たしかに「ベランダ」が舞台になる漫才もめずらしかったわよね。

Y美:とれいんさん、いかがでしょうか?

 
・ちゃんと絵が容易に想像できるのがまずお見事です。
 きちんと1つ1つがバカですし。
 ボケが単発で終わらずちゃんと後のやりとりに生きてるのも上手いです。
 つーかどんだけ広いベランダだよ
 

X子:おお、これも比較的べた褒めなコメントですね!

Y美:では、ご本人である藍殿TTさん、いかがでしょうか?

 
・あなたがこのコメントを読んでいるということは、もう敗れてしまったのですね。
 自分が他の組に書いた審査コメントを自らにも照らし合わせ、また次 頑張りましょうね。
 特にテンポだよ。
 

X子:うーん。この場で読まれうること忘れてないかしらね…



Y美:どんどん参りましょう。

X子:4組目はこの方たちです!



エントリーNo.031 「ふーたんぬるかー」

灯風
君の元へ
 ナオ:はいどーもー!灯風です、よろしくお願いします!!漫才がんばっていきましょう!
    僕がツッコミのナオで、こちらがボケのゴウ……………………
 
 
 
 
 
 
 
    っていなーーーーーーい!!ボケのゴウがいなーーーーーーい!!
    なんで!?直前までネタ合わせしてたのに……どこ行ったんだよ!?

さーな:…………ねえ。

 ナオ:うわっ!!え、いつの間に!?で、誰、この女の子…………

さーな:ねえ、キミ。

 ナオ:……確実に僕のことだよな…………なに?

さーな:食べかけのハンバーガー、要る?

 ナオ:…………え?

さーな:食べかけのハンバーガー、あげる。はい。

 ナオ:えーっ……無理やり渡されてしまった………………

さーな:あ、それね!マクドナルドの、一個前の期間限定のやつなんだよ!!

 ナオ:…え、一個前なの?じゃあこれ買ってから結構日が経ってるのかよ。

さーな:ほら、食べかけのハンバーガー、あげたよ!

 ナオ:……受け取った、けど…………

さーな:キミの代わりに私にお礼を言っておくよ。ありがとう〜!!

 ナオ:……いや、まずお礼を言おうともしてないんだけど。……まずさ、なんで食べかけなの?

さーな:ああ!それはね、私は、味見をしようとしたの。

 ナオ:…しようとしたってどういうこと?したんじゃないの?

さーな:味見をしようとしたの。しようとして、味見の一歩手前までいったの。

 ナオ:一歩手前ってどこだよ。そこまでいったなら味見すればよかっただろ……

さーな:いやいや、よく考えてみて。……私の前歯には、毒が塗ってあるんだよ?

 ナオ:…………は!?

さーな:私、前歯に毒を塗って生活しててね。

 ナオ:えどういうこと!?

さーな:だから普段は前歯は使用しないようにしてるんだけど、味見の時誤って前歯を使って噛み切ってしまったの。
    だからもちろんその噛み切った部分は毒が付いているから味見できなかった。
    …まあその代わり、コンポストに入れたけど。コンポストに入れて、堆肥の一歩手前までいったから満足して、で、燃やしちゃった!

 ナオ:………………この子、ヤバーーーーーーッ!!既にヤバさの3乗ぐらいあるぞ、うわ怖ッ!!え!!

さーな:あ、心配しなくても大丈夫。普段は前歯に触れないように、イワシを食らうペンギンのような食事をしているから。

 ナオ:いや聞いてないから!!

さーな:こんな風に、オウッ、オウッ、オウッ、オウッ…………

 ナオ:………………。

さーな:……食べかけのハンバーガー、もう一個要る?

 ナオ:いや要らない要らない!!そもそも一個も要らない!!
    ……だってさ、食べかけなのは置いといてよ、これ、毒の付いた前歯で噛み切ってるんでしょ!!……これにも毒付いてんじゃん!!

さーな:…………まあ、加熱すれば大丈夫。

 ナオ:大丈夫なわけないだろ!!

さーな:何を言ってるの。よく考えてみて…………………………加熱だよ?

 ナオ:だとしても毒は無理だろ!!加熱を過信しすぎだって!!

さーな:……ああああああああああっ!!

 ナオ:え、何!?怖い怖い!?

さーな:……キミ、小学校の時、会ったことあるよね?

 ナオ:えっ…………!!いや、ないと思うけど……というかあってほしくない……

さーな:ほら!!塾、一緒だったでしょ。

 ナオ:塾?……まず僕、塾に通ったことないんだけど。

さーな:いや違う違う!!塾の概念だよ。一緒だったでしょ?

 ナオ:…は?

さーな:小学生の時、キミ、塾って学校終わった後に学校以上に勉強するために行く場所だと思ってたでしょ?
    私も、塾って学校終わった後に学校以上に勉強するために行く場所だと思ってたの!!
    …ほら、一緒!!ほら、知り合い!!喋ったことある!!やったー!!

 ナオ:………………。

さーな:……私、包丁を毎日所持してるんだ(シャキーン)

 ナオ:…………ひえ〜〜〜〜〜〜!!ひえ〜〜〜〜〜〜!!
    うわ、ヤバすぎてひえ〜〜〜って言っちゃったよ!!本当に怖い時ってそう言っちゃうもんなんだな。

さーな:……食べかけのハンバーガー、三個目要る?

 ナオ:いや要らない要らない。それどころじゃないし。

さーな:……食べかけのモスバーガーもあるけど…………

 ナオ:…………モスバーガーは一応もらっておこうかな……ありがとう。

さーな:…………ねえ、引尾ゴウって知ってる?

 ナオ:引尾ゴウ……俺の相方じゃん!!そうだよ、ゴウがどこ行ったって話だったんだよ!!
    え、ゴウのこと知ってるの!?

さーな:知ってるもなにも……私、引尾ゴウだから。

 ナオ:……は!?いやいや、絶対違うだろ。まず見た目が違うもん。アイツこんなに華奢じゃないし。
    この時期だと絶対派手なサンダル履いてるはずなのに履いてないし。

さーな:私、引尾ゴウなの。なぜなら、私が、引尾ゴウを食べちゃったから。

 ナオ:……食べた?え、食べた!?

さーな:引尾ゴウを、こう、縦に圧縮して、そしたら大きめの濡れせんべいみたいになるの。
    そしたら、それをこう、割いて……オウッ、オウッ、オウッ、オウッ…………

 ナオ:……ひ〜〜〜え〜〜〜!!あああああッ、ひ〜〜〜え〜〜〜!!あああひえ〜〜〜!!あああ!!

さーな:……引尾ゴウを、こう、縦に圧縮して、そしたら大きめの濡れせんべいみたいになるの。
    そしたら、それをこう、割いて……オウッ、オウッ、オウッ、オウッ…………

 ナオ:あああああ!!なんで2回やるんだよー!!なんで怖いやつ2回やるんだよー!!

さーな:…………ねえ。キミの偽名を教えて。

 ナオ:…え、何で!?偽名、を!?

さーな:そう、偽名。ウソの名前。

 ナオ:……いや、偽名というものを名乗ったことがないから、偽名は存在しない……

さーな:ねえ教えて。キミの偽名。ねえ。教えて。教えて…………

 ナオ:…………ヤバさの7万乗ぐらいいってるなこれ…………えっと、偽名、は……七島、です。

さーな:七島!!七島!!!!!……ハハハハハ、七島!!ハハハハハ!!ハーーー!!

 ナオ:………………。

さーな:……キミの名前、デッサンするね……(かきかき)

 ナオ:デッサン!?文字情報を、デッサンする!?……しかも木炭デッサンしてるよー!!かなりちゃんとしたデッサンしてるー!!
    ……しかも、偽名思いつかなくて本名言っちゃった…………

さーな:……ふう。デッサンし終わった………………満足したから、死ぬわ。

 ナオ:え、ちょっと待って!?え!?

さーな:さよなら…(ペロペロペロ)ぐああああああああああ!!

 ナオ:うわ、前歯舐めた!!毒の付いてる前歯、舐めた!!

さーな:(グサッ!!)ぐわああああああああ!!

 ナオ:うわ、所持していたナイフも!!

さーな:(バタッ……)

 ナオ:え、死んだ…………二重に自殺した…………
    ……いや、待ってこれ…………俺の名前が書いてある紙を持って死んでるって、完全に俺が殺したみたいになってんじゃん!!
    やばいよやばいよこれ、どうしよ、え……この名前のデッサン、なんとかして消さないと……





    ………………食べかけのハンバーガーのパン部分で消せるかな……?


X子:……引尾ゴウを、こう、縦に圧縮して、そしたら大きめの濡れせんべいみたいになるの。
   そしたら、それをこう、割いて……オウッ、オウッ、オウッ、オウッ…………

Y美:なんでそこコピっちゃう!?

   藍殿TTさん、いかがでしょうか?

 
・一つ一つの件の威力がすごかったです。
 そしてボケの見せ方も見事にキャラとマッチしてました。何なんだこのトキメキマナコの子はー!
 超面白かったです。
 

X子:「超面白かった」出ました!

Y美:とれいんさん、いかがでしょうか?

 
・なんだこれ(笑)
 無茶苦茶なキャラが出てきたなあ。
 でもやりとりに不自然なところはないし成立してるのが
 凄いなあ。なんでもありになりそうでちゃんときわどい所で
 コントロールできてるし。
 強引な説得力とでも言うのでしょうか。
 ええと、面白かったです。
 

X子:そうね、さーなちゃんのキャラは衝撃的かつ面白かったわね。

Y美:予選審査員としては初めて、、さん、いかがでしょうか?

 
・この子本当にやばいなあ。包丁取り出すところでめちゃくちゃ笑いました
 ただ空気が異質すぎて暗すぎて偽名の辺りからはちょっとどよーんとした気分になりました
 ヤバすぎると笑えないんだなあって感じるネタでした。
 

X子:確かに、ヤバさ加減は難しいところよね。



Y美:さて、どんどん参りましょう。

X子:続いて、5組目はこの方たちです!



エントリーNo.022 「華やかなる漫才の饗宴」

PARTY NOISE
peach×pet×peacock
竹林鳴子:私はひょっとしたらキジなのかもしれません……。

神崎 駿:はいどーもー!! PARTY NOISEですよろしくお願いしまーす! 言うまでもなく人でーす!!

鳴子:最近私、桃太郎っぽい人を見るとついて行きたくて仕方ないんです……。

神崎:全国の桃太郎っぽい方々お気をつけくださーい! 気付いたら鳴子ちゃんがついてきてる恐れがありまーす!

鳴子:ハッ、こんなことをしてる場合じゃありません!
   一刻も早く鬼ヶ島に行って赤鬼の眼球をつつかなくては! ばっさばっさケーン!!

神崎:逃がさないよー? 漫才中に鬼退治には向かわせないよー?(がしっ)

鳴子:離してください! ハッ、キジである私を捕まえて離さないということは、神崎君はトラバサミだったんですか!?(じたばた)

神崎:人だよー。キジと罠のコンビとか組めたもんじゃないよー。
   ていうかどうしちゃったんだよ鳴子ちゃん、何故いきなり自分を見失っちゃったんだよ。

鳴子:それと言うのもですね。先日実家に帰ったら、父が犬用の首輪着けて四つん這いになってまして。

神崎:何のエピソードだよー。突如として何の話が始まったんだよー。

鳴子:そのリードを持った母が、私を見るなり猿のように顔が真っ赤になりまして。

神崎:そりゃ娘にプレイ見られたら顔も赤らむよー。てか公共で両親の性癖ぶっちゃけるなよー。

鳴子:父が犬で母が猿なら、娘の私はキジに決まってるじゃないですか!

神崎:現実逃避だよー。この子両親のアブノーマルを受け入れられなくて現実から目を背けてるだけだよー。

鳴子:犬と猿の間に産まれた子なんて、キジに決まってるじゃないですか!!

神崎:おそらく産まれてくるのはキメラだよー。哺乳類と哺乳類の間から鳥類は生まれ得ないんだよー。

鳴子:ハッ、こんなことをしている場合じゃありません!
   今すぐヤクルト本社に行ってスワローズをキジーズに変えるよう交渉しなければ! ばっさばっさケーン!

神崎:だからどこ行くんだよー。一人取り残された僕はどうすりゃいいんだよー。

鳴子:ニヤニヤしてればいいんじゃないですか?

神崎:サイコ野郎だよー。相方消えてニタニタしてたらただのヤベェ奴だよー。

鳴子:少なくとも父は、固まる私を見て四つん這いになりながらニヤニヤしてましたよ?

神崎:トラウマもんだよー。一刻も早く記憶から抹消しようねー。
   とりあえず今は漫才しようよ、漫才という人間の文化をやり遂げようよ。飛んでかないでよ。

鳴子:わかりました、しばらくの間、自分がキジだということは忘れます。

神崎:まずキジではないということを思い出してほしいんだけどねー。人としての尊厳を取り戻してほしいんだけどねー。

鳴子:さて、何の話をしましょうか? 桃が流れてきた場合以外での「どんぶらこ」の使い方ですか?

神崎:キジが抜けてないよー。そんでどんぶらこは多分桃以外の使用法無いよー。

鳴子:私としては2塁に牽制球を送るシーンなんかで使えるのではと思うのですが。

神崎:マヌケだよー。熱狂のスタジアムでどんぶらことか聞こえたら三塁コーチャーにしばかれるよー。
   じゃあさ、とりあえず僕の話を聞いてくれない?

鳴子:何ですか、神崎君が実家に帰ったら両親が鮮魚でシバきあってた話ですか?

神崎:そんな家庭じゃ無いよー。とんだサラブレッドコンビになっちゃうよー。
   あのね、最近僕ね、ペットとして犬を飼うつもりなんだけど。

鳴子:……? 犬をCow……? えっ、犬と牛の2択で迷ってるってことですか……?

神崎:深読みしすぎだよー。牛飼えるほどの敷地面積持ってないよー。

鳴子:敷地に関しては飼っちゃえばどうにでもなるじゃないですか。

神崎:どうにもならないよー。そんなサイズ大きめの服買うみたいに牛飼っちゃダメだよー。

鳴子:いやぁ、牛はまだしも犬はやめた方がいいと思いますよ……?

神崎:まず牛は選択肢に無いからねー。何で犬ダメなの、可愛いじゃん。愛くるしいじゃんういやつじゃん。

鳴子:いや、だって犬なんて、桃太郎って昔話が無かったら知られてなかったような動物じゃないですか。

神崎:それキジだけどねー。桃太郎の恩恵を何よりも賜ってるのキジだけどねー。

鳴子:それにほら、犬の鳴き声ワンワンですよ? ………ぶっちゃけ引きません?

神崎:引きませーん。ドン引きする要素がありませーん。むしろケンケン鳴くキジの方が引きまーす。

鳴子:だから犬飼うくらいなら、キジである私を飼った方が絶対いいですよ!

神崎:何を張り合ってんだよー。何で相方からペットにクラスチェンジしようとしてんだよー。

鳴子:フフン、私は飼いやすいですよ。エサも3食きびだんごで構いませんし。

神崎:奴隷の待遇じゃんよー。やるんだったら健康的な食事を保つよー。

鳴子:定期的に散歩に連れてってくれれば、あとは殴る蹴るしてもいたぶり転がしても構いません。

神崎:君は果たしてどうなりたいのー? 鳴子ちゃんのペット観がハリガネみたいにねじくれてるよー。

鳴子:あっ、もちろん鮮魚でシバいても構いませんよーっ!?

神崎:やんないかんねー。神崎家に鮮魚でシバく伝統無いかんねー。

鳴子:だからその犬と牛の2択にキジを入れる方向でワンチャンお願いします! キジだけどワンチャン!!

神崎:クソだよー。頼み方がクソだよー。そして最初から犬1択なんだよー。

鳴子:牛には負けても仕方ありません!! でも犬にだけは負けたくないんです、キジのプライドにかけて!!

神崎:捨てちゃえー。キジのプライドなんかポイ捨ててヒトの常識取り戻せー。
   悪いけど犬を飼う思いは曲げないよ、ポメラニアンがペットショップで僕を待ってるんだよ。

鳴子:ハァ、わかってませんね……犬なんかより私の方が絶対役に立ちますよ?

神崎:人なんだからそうじゃなきゃ困るんだけどねー。じゃあ聞くけど、鳴子ちゃんはペットとして何してくれるの?

鳴子:よくぞ聞いてくれました。考えても見てください。仮に、神崎君の家に鬼が侵入したとしましょう。

神崎:うん、全く考えられないわー。泥棒ならまだしも鬼は無いわー。

鳴子:鬼がどんぶらこどんぶらこと侵入したとしましょう。

神崎:絶対使い方間違えてるよー。どんぶらこの活きる場所は桃が流れてきたタイミングしか無いんだよー。

鳴子:その鬼が、神崎君の家にある金銀財宝を根こそぎ持っていこうとしてます。

神崎:そんなん無いよー。金銀財宝の蓄えがあったらこんなところで鳴子ちゃん相手にあたふたしてないよー。

鳴子:そうか、神崎君ちにあるのは金銀財宝じゃなくて鮮魚か……。

神崎:だから無いよー。いや、その日の夕飯によってはあるかも知れないけどー。

鳴子:こんな状況なら犬なんて、せいぜい吠えるか噛みつくくらいしか出来ないでしょう?

神崎:充分だよー。犬に望むセキュリティっつったらそれくらいだよー。

鳴子:その程度じゃ泥棒は追い返せても、鬼には金棒でぶっ潰されておしまいです。

神崎:泥棒追い返せるだけで充分なんだけどねー。犬も鬼と戦う気構えは無いだろうしねー。

鳴子:ワンワン、ワンワン!! ワンワ、ブンッ!! ズシーン!! ギャワッ、どんぶらこどんぶらこ……。

神崎:惨劇を擬音で表さないでー? エグいしさ、なんで最後桃がしゃしゃり出て来やがったのー?

鳴子:最後のは犬が三途の川の下流へ流れていく音です。

神崎:不要な描写だよー。泳がせないで渡し船に乗せてあげてよー。
   じゃあ鳴子ちゃんはどうやって鬼に立ち向かうの? もうこの質問自体が異常だけどさ。

鳴子:よくぞ聞いてくれました! まずはキジとしての特性を生かし、高く飛び上がります!

神崎:人だからムリだよー。大前提の時点で計画が破綻しているよー。

鳴子:そして、すかさずこの鋭いクチバシで鬼の眼球をつつきます!

神崎:クチバシなんか無いよー。くちびるしか無いよ、ただ鬼の目にソフトキッスするだけだよー。

鳴子:さらにさらに! 私には、従来のキジには無い、手があります!!

神崎:人だからねー。手がある時点で翼は無いということを早く理解してくれないかなー。

鳴子:その手でスマートフォンを取り出し! 通話機能を作動させ! イチ! イチ!! ゼロォッ!!!

神崎:最初からそれだけやってくれないかなー。通報だけしてくれれば鬼との戦闘は望んでないからさー。

鳴子:もしもしケーン!! たった今ケーン!! 家に鬼がケーンケーンケーン!!!

神崎:キジの主張が強すぎるよー。絶対イタ電だと思われるよー。

鳴子:ケーンケンケンケーン!! 庭からモーモーモー!! 蘇った犬がワンワンワーン!!

神崎:めっちゃうっさいよー。そんなムツゴロウ王国みたいなの築きたくないよ、ゾンビ犬まで現れたしさー。

鳴子:一方その頃猿は温泉に浸かっていました。

神崎:仲間に入れてあげてよー。鬼退治仲間として話題に入れてあげてよー。

鳴子:そして神崎君が帰ってくる頃には、そこには息絶えた鬼が転がっていることでしょう……フフ……。

神崎:僕んちで何やってんだよー。帰ってきたらバケモノの死体と血まみれの鳴子ちゃんとか非日常ホラーだよー。

鳴子:どうですか、こんなこと犬には出来やしないでしょう!!(ふんすふんす)

神崎:望んでないんだよー。僕はペットに癒しを求めているのであって、戦闘力は判断材料にならないよー。

鳴子:こんなに役に立つ私を、どうかペットにしてください!! 靴でもなんでも食べますから!!

神崎:何が君をそこまで駆り立てるんだよー。恐らく父方のDNAが色濃いよー。
   悪いけど僕は犬を飼う姿勢を崩さないよ、ふわっふわのポメラニアンに日々の疲れを癒してもらうんだよ。

鳴子:わかりましたよ、そこまで言うなら鬼ヶ島のペットショップに行ってポメラニアンを探してきましょう! ばっさばっさケーン!!

神崎:最寄りでいいよー。そのブリッジ感覚でばっさばっさやるのやめてよー。

鳴子:さぁ神崎君もご一緒に! ばっさばっさケーン!!

神崎:やんないよー。コンビ揃って飛んでっちゃったらお客さんどうすりゃいいんだよー。

鳴子:ニヤニヤしてればいいんじゃないですか?

神崎:狂気の沙汰だよー。とんだクレイジー集団の出来上がりだよー。
   しっかりしてよ、鳴子ちゃんはキジじゃないんだよ。すぐ飛び去りたがるのやめてくれよ。

鳴子:飛び去る……サル……!? ハッ、もしかしたら私は猿なのかもしれません!

神崎:人だよー!!


X子:ありがとうございましばく。

Y美:シンプルイズベスト。

   久々の決勝審査員となりましたKKジハードさん、いかがでしょうか?

 
・キャラを生かしつつ漫才の質的にもレベルの高いものを作るのは難しかったりするのですが、そういう部分でこのネタはかなり完成度の高いものだと思います。
 ボケの暴走をツッコミのへ垂れた感じがうまく生かしていて、強烈なボケをうまく料理していると思います。
 ただ、前半は出だしから強烈で盛り上がりがあったのですが、後半はテンションだよりの部分が少々目立ってしまっている部分があったかなと。
 前半を上回る暴走っぷりを後半で出して、きっちり料理してあればさらに評価は高かったです。あなたならできる。そしてしばく。
 

X子:ありがとうございましばく。

Y美:いやいや…

   、さん、いかがでしょうか?

 
・キャラ漫才なんですけどアクがそれほどなく綺麗に流れるような文章運びだなあと思いました
 「ニヤニヤしてればいいんじゃないですか?」「庭でモーモーモー!」辺りが特に面白かったです。
 綺麗すぎて引っかかりがなく、読む事も忘れ笑ってしまうみたいな感じが無かったのは個人的には減点対象かな、と思いました。あくまで自分の評価基準です
 

X子:ふむふむ、減点対象がありつつどこまで高得点かが気になるわね。

Y美:御本人、けうけげんさん、何かありますでしょうか?

 
・新ネタが全く進まなかった結果、過去ネタに手を出してしまいました。
 我ながら鳴子ちゃんのワケわかんなさには手を焼いております。なんだコイツ。
 そうこうしてる間に円城さんやさーなさんなど電波キャラが増え、戦々恐々でございます。
 

X子:そうねぇ。決勝レベルでも変な娘が増えたわよねぇ。


後半戦に続く