第19回MM−1グランプリ





THE FINAL ROUND!!











X子:新旧の面白いコンビが集った今回のMM-1の決勝!

Y美:そんな今回を象徴する、この組からスタート!いきなり!!


エントリーNo.054

月影連盟
推理作家を殺さないで
海堂:問題。いつの時代も人々の心を鷲掴みにする職業と言えば?そう、推理作家!

咲野:月影連盟です。お久しぶりです。相方が早速なんか言ってます。

海堂:推理作家になりたすぎるあまり、大嫌いだった納豆も食べるようになったしジョギングも始めた!

咲野:随分健康的じゃねぇか!一体推理作家の何がお前をそこまで駆り立てるの?

海堂:実はこの前、アガサ・クリスティの名作『そして誰もいなくなった』を読んだんですよ。そしたらもう感動しちゃって!
   読み終えた瞬間、脳みそが沸々と沸騰し始めてスポポーンと大豆が飛び出てきたの。
   その大豆を藁に包んで発酵させたら納豆ができたので美味しくいただきました。
   いやぁ、アガサ・クリスティってすごい!

咲野:アガサ・クリスティよりお前の方がすげぇな!

海堂:何が凄いって、あの緊迫感ね!それに自分がその場にいるかのような臨場感!
   謎の人物に招かれてやってきた10人の招待客たち、外海から隔離された絶海の孤島と不気味な洋館!

咲野:まあ、クローズド・サークル系ミステリーには欠かせない要素だよな。

海堂:一向に現れない招待者、突如鳴り響くテープ、不穏な空気、轟く雷鳴!
   流れ出る溶岩、飛来する彗星、裂ける時空、逃げ惑う無力な民衆たち!!
    
咲野:スケールがでけえな!あの小説そんなディープ・インパクト感ねえだろ!

海堂:自然の脅威には人間などまるで歯が立たず、地球は壊滅したのであった……『そして誰もいなくなった』

咲野:うまいことタイトルと合致したけども!

海堂:この小説のあまりの衝撃に、いざという時に誰よりも早く逃げられるようジョギングを始めましたね。

咲野:ジョギングで太刀打ちできる相手ではねえだろ!

海堂:そんなこんなで、僕もこういうの書きたいなあと思ったわけですよ。

咲野:この後の展開に不安を隠しきれないよ。

海堂:で、早速書いてきました。『そしたら誰もいなくなっていた』

咲野:案の定かよ!何だその飲み会に遅れて行ったら既に解散してた感じのタイトル!

海堂:このジャンルは手を変え品を変え、亜流作品が山のように作られてますからね。僕のはオリジナリティを追及した作品になってます。
   ペンネームは、考案中に食べた納豆が予想以上にパリパリしていて驚いたので『アラマ・クリスピィ』と名付けました。

咲野:くだらねえよ!クリスティの遺族に腹掻っ捌いて詫びろ!

海堂:読みますよ。
   「兵庫県は淡路島のとある不気味な館、ここに年齢も職業もバラバラな7人の男と3人の女が集められた」

咲野:まあ舞台の驚くべきムードの無さはともかく、設定は『そして誰もいなくなった』そのままだな。

海堂:「自己紹介もほどほどに、食卓に並べられた豪華な料理を楽しんでいるとき、隣の部屋から謎の声が響き渡ってきた。
    『君たちを招待したのはこの私、U.N.オーエンだ。君たちを呼んだのは次の罪で告発するためだ』

咲野:全員が過去に法律で裁かれなかった罪を犯していて、それを糾弾するテープが流れるわけだ。

海堂:『一橋!お前は友人を無理やり連帯保証人に仕立て上げ、借金地獄にして自殺に追い込んだ!』」

咲野:おぉ、それっぽくなってきましたよ。

海堂:「一橋、極度の罪悪感によりフォークを喉に突き刺して死亡」

咲野:早速一人死んだ!「こんなテープは嘘っぱちだ」とかそういうこと言い合う流れじゃないの!?

海堂:「場は不穏な空気に包まれた。なおもテープは続く。
    『二階堂!お前は授業の最後に出席カードを配るタイプの講義でラスト5分前に入室して出席カードを提出し続けた!』」

咲野:そんな大学生おるけども!それは何ら法律に触れてないだろ!

海堂:「二階堂、極度の罪悪感によりナイフで頸動脈を切って死亡」

咲野:こいつも死んじゃった!マンボウメンタルの集まりなのかよ!

海堂:「場は不穏な空気に包まれた。なおもテープは続く。
    『三本松!お前はツイッターで”栗山千明と寺田心が結婚するらしい”とデマ情報を流し、多くの栗山千明ファンを絶望の淵に追い込んだ!』」

咲野:それはもう騙される方がバカなんじゃないのかな!?

海堂:「三本松、極度の罪悪感によりベレッタ84でこめかみを撃って死亡」

咲野:食堂にそんな物騒なもん置いとくんじゃねぇよ!

海堂:「場は不穏な空気に包まれた。なおもテープは続く。
    『四井!お前はツイッターで”四国がオーストラリアに吸収合併されるらしい”とデマ情報を流し、多くの四国民を絶望の淵に追い込んだ!』」

咲夜:だからそれは騙される方がバカじゃねえか!お前の中の人間のピュアっぷりどうなってんだよ!

海堂:「四井、極度の罪悪感により糞尿を撒き散らして死亡」

咲野:もうダメだ、阿鼻叫喚の糞尿地獄だ。ダヴィンチもパゾリーニも真っ青だ。

海堂:「『ウッ!』
    九条、餅を喉に詰まらせて死亡」

咲野:いよいよ本筋と関係ないところで勝手に死ぬやつまで出てきた!

海堂:「場は不穏な空気に包まれた。なおもテープは続く。
    『五代!お前は母親の財布の千円札をすべて二千円札にすり替えた!』」

咲野:それはむしろちょっとした親孝行じゃねえか!

海堂:「五代、適度な罪悪感により泡を噴いて気絶!」

咲野:生き残った!気絶はしたものの一命をとりとめた!
   使いづらい二千円札に替えたところに適度な罪悪感を感じたの!?

海堂:「場は不穏な空気に包まれた。なおもテープは続く。
    『六本木、七瀬、八戸!お前らは連名で女子高の日常を描いた漫画「女子高インフェルノ」を出版し、
     俺の女子高に対するイメージを完膚なきまでにぶち壊した!』」

咲野:それはもう完全に筆者の私怨入ってるじゃねえか!どんな理想持ってたんだよお前は!

海堂:「六本木、七瀬、八戸、互いに牽制しあって身動きが取れない!」

咲野:何そのヘビ・カエル・ナメクジの三すくみ的な関係!?

海堂:「場は不穏な空気に包まれた。なおもテープは続く。
    『九条!お前はアウトレットモールのマネキンの乳をすべて揉みつくした!』」

咲野:九条死んでてよかったな!生きてたら罪悪感どころか羞恥心で自殺モンだよこれは!

海堂:「場は不穏な空気に包まれた。なおもテープは続く。
    『十姉妹!お前はアウトレットモールのマネキンの乳をすべて揉みつくした!』」

咲野:九条と被っちゃったよ!!いやむしろ九条と一緒に揉んで回ったのか!?

海堂:「十姉妹、料理にキレる。
    『おい!納豆チャーハンに空薬莢が入ってたぞ!シェフを呼べシェフを!』」

咲野:それ三本松が自殺した時に飛び出たやつじゃねえか!シェフの存ずるところじゃねえよ!
   つーかこの状況下で何のんきにメシ食ってんだコイツは!

海堂:「シェフ、極度の罪悪感により窓から身を投げて死亡」

咲野:いやシェフいたのかよ!11人目出てきちゃったじゃねえか!

海堂:「十姉妹、なおもキレる。
    『大体駅まで迎えにもこない、掃除も行き届いてない、礼儀もなってない、そんなことで館の使用人が務まるのか!』」

咲野:キレ方が大奥様のそれじゃねえか!この館10人の客以外にもそんなに色々いたの!?

海堂:「運転手、家政婦、執事、互いに牽制しあって身動きが取れない!」

咲野:三すくみアゲイン!!
   五人の死者と一人の気絶中と二組の三すくみが混在してるこの状況、何だこれ!

海堂:「執事がつぶやく。
    『こんな殺人鬼がいる食堂にいられるか!私は部屋に帰らせてもらう!』」

咲野:唐突にベッタベタなミステリー感出してきな!もはやミステリでもなんでもないけど!

海堂:「三すくみの均衡が崩れた!
    運転手、客を駅まで迎えに行かなかった罪悪感によりコルトM1848で上腕二頭筋を撃ち抜いて死亡」

咲野:無個性キャラの大掃除が始まった!

海堂:「家政婦、ろくに掃除をしなかった罪悪感によりスプリングフィールドXDで大腿四頭筋を撃ち抜いて死亡」

咲野:いちいち狙撃ポイントがニッチすぎるだろ!あとこの食堂武器庫かなんかなの!?

海堂:「執事、礼儀を軽んじた罪悪感と三すくみの均衡を崩した罪悪感によりチャーターアームズAR7で全身の筋肉を撃ち抜いて死亡」

咲野:罪悪感が二重になると死に方も派手になるとかそういう細かい設定いらねえんだよ!

海堂:「六本木、七瀬、八戸、食堂の写真を撮ってインスタグラムにアップし始めた!」

咲野:いきなりどうしたんだよ!この惨状を前にして承認欲求が過ぎるよ!

海堂:「六本木、死体の写真をSNSにアップした罪悪感によりパンケーキの海に溺れて死亡」

咲野:アップしてから死ぬまでの流れが早ええよ!周りに流されちゃったのかよ!あと死因がメルヘンすぎて女子受け狙いが露骨だぞ!

海堂:「三すくみの均衡が崩れた!
    七瀬、六本木の彼氏と浮気していた罪悪感によりSeventeenの袋とじに頭を挟まれ死亡」

咲野:ここにきて罪悪感が生々しいな!あともうそのハードコアな死因にはつっこまねえぞ!

海堂:「八戸、『女子高インフェルノ』の印税をごまかしていた罪悪感によりパンプスのヒールがうなじに突き刺さって死亡」

咲野:だから罪悪感の生々しさ!何なの、女子高の生々しさを暴露されたことへの怨みなの!?

海堂:「十姉妹、死んだ八戸のおっぱいを揉みつくした罪悪感により満面の笑みを浮かべながらエア腹上死」

咲野:嬉しいのか悲しいのかよく分からねえ野郎だな!どんだけおっぱいに執着あるんだコイツ!

海堂:「十姉妹が死に、そして誰もいなくなったかと思われたが、別室でこの映像を眺める一人の男がいた」

咲野:もうどんな急展開にも期待できないよ……

海堂:「彼の名は通称U.N.オーエン、本名ウエヤマ・ナオト・オーエン。この事件の黒幕である」

咲野:誰だよその馬の骨は!つーか最後にいきなり出てきたやつが犯人って一番やっちゃダメなパターンだろ!

海堂:「彼の職業は臨床心理士。心に罪悪感を抱える人々を集めて互いの感情を吐露させ、トラウマを克服させることを目的としていた」

咲野:目的はともかく方法が突飛すぎるわ!バトルロワイヤル並みにサクサク死んでいったぞ!

海堂:「自身の稚拙な計画によって多数の死者を出してしまったウエヤマ教授はつぶやいた。
    『こんなことになるなんて……私は……私は……』」

咲野:まさか……

海堂:「ウエヤマ教授、刑務所生活への不安に耐えきれずジョギングで逃亡」

咲野:いやお前は罪悪感に打ちひしがれろや!!何こっそり自分だけ生き残ってんだよ!!

海堂:「エピローグ」

咲野:早ええよ!!終盤の処理が雑すぎるよ!!本家ならまだ皆が招待状受け取って「これなんだろう」とか言ってるとこだよ!!

海堂:「不気味の館の惨劇は、近隣のレジャーランド・淡路ワールドパークONOKOROで遊んでいた家族連れの通報によって世間に知られることとなった」

咲野:そんな観光地のど真ん中に突っ立ってたのかよ!!館のおどろおどろしさが一気に吹っ飛んでいったわ!!

海堂:「この館から唯一生還した五代浩介氏は、惨劇の様子をこう語った。
    『謎の人物から招待状が来て、で館に行ったら同じように招待された人たちがいて……』」

咲野:そういや一人気絶してたやついたな!せめてコイツだけでも助かってよかったよ!

海堂:「『食事をしていたらみんなの悪事を糾弾するテープが流れて、あまりの罪悪感で気を失って、しばらくして目が覚めて……そしたら誰もいなくなっていた』完」

咲野:うまいことタイトルと合致したアゲイン!!
   何だよこれ、推理小説どころかバイオレンス小説じゃねぇか!お前本当にミステリー書きたかったの!?

海堂:もちろんですよ!他にもアロハ・フリスビィ名義で『そしたら誰かの付け髭が飛んできた』ってのも書いたんですけど聞きます?

咲野:俺がジョギングで逃亡したいよ!!もういいわ!!



X子:ありがとうございました。いやー懐かしいコンビが帰ってきましたねぇ!

Y美:では、審査員の方々からのコメントをいただきたいと思います。
   おなじみけうけげんさん、いかがでしょうか?

 
・お久しぶりです。ブランクあっても全く錆び付いていない文章力と伏線回収に脱帽です。
 最初の納豆や隕石辺りまではそこそこでしたが、『そしたら誰もいなくなっていた』でエンジンがかかり、
 物語が始まってからはもうフルスロットルでした。人が死ぬたびに噴くレベルでハマりました。
 強いてあげるなら死に方が一部ハマらなかったのと、糞尿地獄は後々の伏線に使えたかなってことくらいです。
 あと餅とか納豆チャーハンとか、出されてる料理のメニューの統一感の無さにはツッコめたかなと。
 とはいえ大幅減点するほどではなく、非常にクオリティの高い名作でした。
 完成度と沸点の高さから、今大会最高得点をつけさせていただきます。非常に面白かったです。
 

X子:おお、いきなり「今大会最高得点」が出ましたね!

Y美:決勝からの審査となります藍殿TTさん、いかがでしょうか?

 
・ボケるための土台造りが秀逸でした。自由度が高い死ぬボケの羅列になりがちな部分をうまくパターン化していて、
 それをどう崩していくのか どう展開させていくのかというような課題にも持ち前の技術でうまく作られていたように思います。
 互いに牽制し合って身動きがとれない が非常にアホらしい状況で面白かったです。
 “そして誰もいなくなった”パロディってタイトルと合致させるのは比較的簡単そうな部類に感じますけど、そんなことより 本の紹介としても非常に優れてましたね。
 元ネタを読んでみたくなるって、パロディとして至高ではないかと。
 

X子:月影連盟のネタは、原作への愛みたいなのも感じるわよねぇ。

Y美:久々にMM-1の舞台に戻ってきた牧原ナオミさん、いかがでしょうか?

 
・怒涛のボケラッシュ。ちゃんと五代が気絶した箇所もかっちりとラスト手前で回収している辺り素敵。
 何でそうなるの!?的なボケが楽しいと感じさせる所に作者様の技量が見え隠れします。
 無個性キャラの大掃除、という表現も、力技のボケを見事なテクニックで処理できていると思います。
 ただこれは仕方ないのかも知れませんが、やはり登場人物の散乱さは否めない部分でもあります。
 

X子:なるほどなるほど。これだけ大人数がちゃんと出てくるネタもなかなか無いわね。



Y美:さて、どんどん参りましょう。

X子:続いて、2組目はこの方たちです!



エントリーNo.051

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前田:ラジオのパーソナリティがやりたいんでやりますね

安正:いつになくオラオラ系ですね、どうぞ





前田:こんばんは、ラジオです

安正:ラジオさんになっちゃいますよ

前田:この番組はラジオ和歌山をキーステーションに全国1放送局に配信されています

安正:ウルトラ和歌山ローカル番組

前田:和歌山だけに紀伊ステーション

安正:いよっ

前田:まずはこのコーナーから参りましょう、お悩み相談棟のコーナー

安正:大学みたいですね

前田:このコーナーではリスナーからのお悩みを募集しております

安正:まあそういうのありますね

前田:それでは本日も搾悩していきましょう

安正:サキュバスの言い方

前田:えー、和歌山県、ラジオネーム「サッカー」からいただきました

安正:サッカーさん

前田:「恋、してます。どうしましょう」  とのことですね

安正:えらいざっくりしてますね

前田:恋、いいですよね。いいってよく聞きます
   恋してると、もう、恋してるって状態ですもんね、めちゃくちゃいいと思います
   でも恋してると眠たくなりますよね。寝た方がいいと思いました。以上です

安正:向いてないですよ、搾悩向いてないですよ。ダラダラ何言ってるんですか

前田:えー、トラクター差し上げまーす

安正:太っ腹が過ぎる

前田:それでは続きましてのお悩みです。和歌山県、ラジオネーム「テニス」からいただきました

安正:テニスさん

前田:「先日、転倒してヒザから血が出てきてしまいました。どうしましょう」  とのことですね

安正:消毒してしまいですよ

前田:転倒、いいですよね。いいってよく聞きます
   転倒してると、もう、転倒してるって状態ですもんね、めちゃくちゃいいと思います
   でも転倒してると眠たくなりますよね。寝た方がいいと思いました。以上です

安正:ツールに任せてます? 転倒してると眠たくなるの危なすぎますよ

前田:えー、コピー機4台差し上げまーす

安正:いらぬ腹を太らせすぎですよ

前田:それでは続きましてのお悩みです。和歌山県、ラジオネーム「ボウリング」からいただきました

安正:スポーツの名前単体でつけるの流行ってるんですか?もっと凝りません?

前田:「卵焼きを作りたいんですが、卵がありません。どうしましょう」  とのことですね

安正:買うか諦めるしかないでしょうよ

前田:えー、本棚10個差し上げまーす

安正:せめてツール使いましょうよ、いらぬ腹だけ太らせないで下さいよ

前田:それでは聞いてください、ゴムで、伸縮

安正:何を聞かせるつもりなんですか

前田:ビヨーン

安正:でしょうね よくサンプリングできたもんですよ

前田:(CM)

安正:うわっ、CMだ

前田:さあ、本日はスペシャルゲストが来ておりません

安正:来てないんですね

前田:それではお呼びしましょう、スペシャルゲストの福山雅治さんです

いない福山雅治:(いない)

安正:1行返してください

前田:それでは続いてのコーナーに参りましょう、シャキシャキ生野菜のコーナー

安正:福山いてもそれやるつもりだったんですか?

前田:このコーナーではリスナーからシャキシャキしていると思う野菜の名前を募集しております

安正:誰が企画通したんですか、和歌山ラジオ何やってるんですか

前田:早速紹介していきましょう、和歌山県、ラジオネーム「バレーボール」からいただきました

安正:さっきから思ってたんですけど、「和歌山県、」っていうのいらないですよ ウルトラ和歌山ローカルなんで和歌山からしかこないんですよ

前田:「トマト」

安正:ダウト

前田:えー、ボールペン差し上げまーす

安正:さすがに太りませんでしたね

前田:続きまして、和歌山県、ラジオネーム「バドミントン」からいただきました

安正:複数届いてるのが奇跡ですよ、キャベツとかレタスとか紹介してもう終わりでしょう

前田:「サンチュ」

安正:いい塩梅

前田:サンチュ、いいですよね。いいってよく聞きます
   サンチュしてると、もう、サンチュしてるって状態ですもんね。めちゃくちゃいいと思います
   でもサンチュしてると眠たくなりますよね。寝た方がいいと思います。以上です

安正:なんで急にツール使ったんですか

前田:えー、マンション2つ差し上げまーす

安正:「サンチュ」って書いて名前と住所書いて送っただけで大地主じゃないですか たまったもんじゃない

前田:ここでtraffic information~nu

安正:「交通情報ん〜ぬ」

前田:100人に聞きました、交通をどこでお知りになりましたか?
   【交通は分かるがどこで知ったかは分からない:82% 辞書:12% その他:6%】

安正:「交通」の情報求めてないですよ

前田:それでは聞いてください、大雨の後で、濁流

安正:だから何を聞かせるつもりなんですか

前田:ナンノニヌンナネノニンナヌノナニンナナナネノニニナニナニナネンネン

安正:な行に聞こえる濁流聞いたことないですよ

前田:(IN)

安正:うわっ、INだ。なぜか、急に、INだ。 えっ、なんで?何が?

前田:ここでお便りが届いております

安正:濁流とお便りの間に「IN」ってなんですか?どういうことですか?

前田:ありがたいですね、お便り、大事にしていきたいですね

安正:今までなんとなくついていってきましたけどちょっともう分かんないんです

前田:えー、東京都、

安正:radiko使ってる人いるんですか?わざわざ和歌山ローカル放送をradikoで聞いてる人いるんですか?

前田:「野球」からいただきました

安正:濁流とお便りの間に「IN」が入る放送をわざわざradikoをプレミアム登録して聞く人います?

前田:「こんにちは」 とのことですね

安正:radikoプレミアム登録までしておいて送ったお便りが挨拶だけの人います?命名ルールを守っておいて?

前田:こんにちは、いいですよね。いいってよく聞きます
   こんにちはしてると、もう、こんにちはって状態ですもんね、めちゃくちゃいいと思います
   でもこんにちはしてると眠たくなりますよね。寝た方がいいと思います。以上です

安正:お便りを大事にしたいと思ってる人が返事ツールで済ませます?

前田:えー、木星の衛星3つ差し上げまーす

安正:ちょっと僕もう帰るんで後10行程度なんかやっててください

前田:えっ

いない安正:(いない)

前田:あー、そうですか。えー、そうですね。本日は何か中継が繋がってないとのことなので呼んでみましょう。中継先の川平慈英さーん

いない川平慈英:(いない)

前田:そうですよね、いないですよね。えー、じゃあ、えー、天気予報をね、お伝えしたいと思います

ない天気データ:(ない)

前田:そうですよね、和歌山に天候ないですもんね。ありましたっけ?でもあったら「ある天気データ」になるはずですもんね
   えー、それではここで聞いてください、星野源で、恋

聞こえない音源:(聞こえない)

前田:そうですよね、聞こえないですよね、和歌山ですもんね、和歌山だからなんなんですかね
   えー、ここで一旦大声を出してみたいと思います。これで出なかったら僕も帰ります

出ない大声といない前田:(出ない)(いない)

いた忍者:もういいでござる


X子:(いない)

Y美:いてよ!?

   マグネッツさん、いかがでしょうか?

 
・全部面白かったです!言うことなし!
 

X子:(なるほど)

Y美:コメントまで適当にならないで!?しかし高得点が望めそうなコメント!

   藍殿TTさん、いかがでしょうか?

 
・雰囲気が良いですよね。サッカーとかテニスを呼び捨てにしてるのをサッカーさん、テニスさん って訂正してるだけでこんなに笑えるのは雰囲気づくりの賜物かと。
 確かなボケと確かなツッコミで力強いやり取りが生み出されていました。
 唐突に終わらせに入った感じは見てとれましたが、「いた忍者:もういいでござる」のために10行捧げるのもまあ悪くはないですね。
 

いたX子:なるほど

Y美:いた!いたけどコメントが適当!!

   KKジハードさん、いかがでしょうか?

 
・いない福山雅治:(いない) ←何言ってんだこいつ。
 淡々とした流れからのシュールかつ強烈な展開に、絶妙な天丼と唐突なボケのタイミングとテクニックの盛り込みがふんだんふんだん。
 そして最後のいないラッシュあたりで、このユニットの個性を決定的に見せつけたという印象です。
 (IN)あたりでちょっと空気が緩みすぎた感があるのがちょいともったいないですが、完成度は極めて高いです。
 いつまでもこの世界観を保っていてほしいものです。以上、いない審査員でした。
 

いないX子:(いない)

Y美: い ろ よ ! !



   …さて、どんどん参りましょう。

X子:続いて、3組目はこの方たちです!



エントリーNo.048

フタゴササカワ
しょうよう君とみづき君の子供の話
笹川照陽:はいどーも、フタゴササカワです!よろしくお願いします!
     というわけでねー。初めてのMM−1なんで気合い入れてべしゃりたいと思いますけどもー。

笹川光月:ねー。とりあえずね、最初に言っとかなきゃいけないんですけどね。
     まぁ大抵の人が察してるとは思うんですがね。そうです、僕達フーリガンです。

照陽:そこじゃねぇよ!ていうかフーリガンじゃねぇよ!

光月:さーて、今日も客席にバンバン火炎ビンをぶん投げていきたいと思いますけどもー。

照陽:フーリガンじゃねぇよ!!本場イングランドの悪質なフーリガンじゃねぇよ!!
   そうじゃなくてね、フタゴササカワって名前通り、僕達一卵性の双子の兄弟で漫才やってます。

光月:こっちの照陽が先に母胎から出た方で、僕、光月がまだ母胎に居座っていた方です。

照陽:兄と弟でよくね!?何でわざわざ気持ち悪い表現すんだよ!

光月:こう最初に産道から照陽がシュパーン!!追って光月がシュパーン!!
   「逃げる照陽、追う光月」で覚えて下さいよろしくお願いします。

照陽:そんなスピード感ある誕生してねぇよ!いや記憶はないけれども!!

光月:そんなことよりな、今日はな、兄者にな、聞いて欲しいことがあるんだよ。

照陽:いや急に何だよ、兄者とか初卸しの呼び方してきて。

光月:聞いてよ、聞かなきゃ法事でしか会わない酒乱のおじさんにお前の電話番号教えるぞ。

照陽:マジでやめろよ!!年1耐えればいいレベルのおじさんに接点を作るなよ!!

光月:更には役所との揉め事を2つ抱えていると噂のおばさんをお前のフリして口説くぞ。

照陽:厄介な親族ばっかり寄越してくんなよ!!てかお前はそれでいいのか!?

光月:大丈夫、僕は身内の熟女を口説くことに何の抵抗もないから。(ふふーん)

照陽:いらんカミングアウトすんな!双子の弟の性癖なんか1番聞きたくねぇんだよ!!
   わかったよ、言いたいことがあるなら早く言えよ。

光月:オッケ。あのさ。僕達もさ、いずれは結婚するじゃん?双子と言えど。

照陽:言えどってことはないけどな。双子に結婚しないイメージ無いけどな。

光月:そんで将来的にお互いに子供が生まれたとして、色々今のうちに決めときたいと思ってさ。
   名前とか被っちゃイヤだろ?ただでさえ顔が被ってんのに。

照陽:被ってるって言うな。遺伝子の不思議をダブり扱いすんな。
   まあ、今のうちに決めておくってのは悪くないな。ただでさえ俺達双子だから被りやすいし。

光月:だろ?2人揃って子供の名前が「毒虫喰らいノ介」とかだったら恥ずかしいだろ?

照陽:恥云々の前にセンスが死んでるわ!被ってたまるかそんな忌み名!!

光月:そんなわけで色々と被らないように話しておこうってわけさ。
   まずは名前だよな。お前何て付ける?何喰らいノ介にする?

照陽:喰らいノ介にしねぇよ!!男の子だった場合は決めててさ。
   俺の名前から一文字取って「照平」にしようと思ってて。良くない?

光月:ほうほう、照平喰らいノ介ね。

照陽:喰らわすんじゃねぇよ!人の息子の名前をノ介に喰らわすんじゃねぇよ!!照平単騎待ち!

光月:まあ、いいと思うよ照平。で、もう片方は何にする?

照陽:………………は?

光月:だから、双子なんだからもう片方の名前は何にするのって。照平と何?何平何ノ介?

照陽:いや、いやいやいや!!ちょっと待って!?怖い!同じ顔の人が理解できないこと言ってる!怖い!!

光月:僕はねー、男の子だったらね、兄が毒虫喰らいノ介でー、弟が毒沼呑まれ三郎がいいなーって……。(うきうき)

照陽:酷いセンスだ!!同じ羊水に浸かっていたとは思えないセンスだ!!

光月:こう最初に毒虫喰らいノ介がシュパーン!!追って毒沼呑まれ三郎がシュパーン!!
   「逃げる毒虫、追う毒沼」で覚えて帰って下さい。

照陽:気に入ってんのかそのキャッチフレーズ!!何で双子は産道から連射されると思ってんだ!!
   いやちょっと待って!?聞いて、話を聞いておくれ弟者!!

光月:おっとどうした?父さんのへそくりは神棚に隠してあるぞ?

照陽:聞いてねえよ!!またちょっと罰当たりな隠し場所だな!!
   あのさ……何で生まれてくる子供が双子であること前提で話をしてるの……?

光月:いや何言ってんの、僕達双子なんだから生まれてくる子供も双子に決まってるでしょ。

照陽:そんなことはねえよ!?そんなカエルの子はカエルみたいに言われてもそんなことはねえよ!?

光月:女の子だったらねー、姉が毒蝮丸かじり子でー、妹が花園這いずり回りー奈にしようかなーって……。(うきうき)

照陽:妹だけ方向性が違う!センスが死んでることは変わらないが!!
   とりあえず話を聞いて!?あと真剣に姓名判断師への相談を検討して!?

光月:おっとどうした?母さんのへそくりは骨壺の中だぞ?

照陽:なんで両親共に罰当たりなとこに隠してんだよ!そんでお前はなんで知ってんだよ!!
   いや、俺達が双子だからって子供まで双子なわけないじゃん。どんだけの確率だと思ってんだよ。

光月:………えぇー……?あれ、照陽、もしかして頭にブーメラン刺さった……?

照陽:狂ったことを心配されている!!俺そこまで一般論から外れたこと言った!?

光月:医者に診てもらった方がいいかな……あ、酒乱のおじさんが医者だから……。

照陽:絶対連絡すんなよ!?関わりたくないおじさんに恩とか作りたくないんだよ!!

光月:双子から双子は生まれないって……じゃあ双子は何から生まれてくるんだよ……。

照陽:普通の親からだよ!!ていうか俺達の両親が双子じゃねぇだろうが!!

光月:あれ?知らなかった?父さんも母さんも双子だよ?

照陽:嘘ぉ!?なんでそんな重大な真実を漫才の流れで弟から告げられんの!?

光月:母さんの双子の姉は、現在佐賀県でチーママをやっております。

照陽:知りたくなかった!!母親とそっくりな人物がチーママやってる姿なんて想像したくなかった!!

光月:父さんの双子の兄は、カリフォルニアでラブラドールレトリバーのダニを取る仕事をしています。

照陽:なんだその仕事は!双子同士で結婚云々の前になんだその職種は!

光月:ちなみに役所との揉め事を2つ抱えているおばさんは9つ子です。

照陽:ちなみのカロリーが高ぇよ!!なんだここのつごって、発音する時バカみてぇな顔になるな!!

光月:9人合わせて138の揉め事を役所と抱えています。

照陽:一族の恥だよ!!家計簿から外して貰おうよ、9人まとめて修正テープで消しちまえよ!!
   ていうかなんでそんな大事なこと、俺は知らなかったの!?教えといてよ!!

光月:アレだね、照陽がヘラブナ釣りに熱中し過ぎて終電逃した日に家族会議あったからね。

照陽:日を改めろよ!!なんで俺が長靴しか釣れなかった一方その頃に開催してんだよ!!

光月:ちなみにその夜、僕は初めてプレスリーを聞きました……。

照陽:何の話!?これ一体何の話!?何の目覚めの話!?

光月:おっとごめん、子供の話だったね。
   次は子供の職業を決めようか。やっぱり教育方針も被らせないように……。

照陽:もはやどうでもいいわ!!笹川家の秘密を知らされた今に至っちゃどうでもいいわ!!

光月:やっぱり双子は同じ職業にした方が目立つよな……。
   双子測量士、双子ひよこ鑑定士、双子エクソシスト……悩むな……。

照陽:奇をてらうな!だいたい子供の職業なんて子供が決めるもんだろが。

光月:何言ってんの?子供は親の所有物なんだから親が将来を決めるのは当然だろ?(きょとん)

照陽:悪い親だ!こいつ人を育てる資格のない人間だ!

光月:僕達だって親の敷いたレールに従ってフーリガンになったんだろ?

照陽:フーリガンじゃねえよ!!フーリガンになるレールなんかねえよ!!

光月:さーて、今日も客席にいる女性の髪の毛を右側だけ5センチ切っていきたいと思いますけどもー。

照陽:どこのフーリガンだよ!どこのスタジアムに生息するフーリガンなんだよ!?

光月:そんなことより子供の職業だよな……。
   うーん……エクソシストは照平喰らいノ介に譲るとして……。

照陽:させねえよ!?俺の照平はエクソシストにはさせねえよ!?喰らいノ介とも名付けねえよ!?

光月:ハッ、そうだ!!
   上がブーメラン職人、下がブーメランのプロの双子とかウケるのでは……!?

照陽:ウケねえよ!子供の将来を考える上で「ウケる」は絶対使っちゃダメだよ!!

光月:これはバズるぞ、足立区在住のフリスビー職人とフリスビー名人の双子を越えるぞ……!!

照陽:似たようなのいるじゃねえか!!じゃあバズんねえよ、そいつら知らねえんだから似た存在もウケねえよ!!

光月:そうなると名前もブーメラン作りノ介とブーメラン投げ三郎にするべきかな……!?(わくわく)

照陽:己の闇を見ているかのようだ!!同じ顔の人間が、倫理もセンスも破綻している!!

光月:女の子だったら姉がブーメラン作り子で、妹がキラキラブーメラン投げますわー奈だな……!!

照陽:なんで妹だけ毛色が違うの!?なんで妹だけ別方面のクソ親になってんの!?

光月:よーし、そうと決まれば今のうちからブーメランの英才教育の準備だ!
   ブーメランの服を纏わせ、ブーメラン型の肉だけを食わせる!!
   そうだ照陽、お前の子供達をブーメラン作りの指導者とブーメラン投げの指導者に育てるというのは……。

照陽:いいかげんにしやしゃんせぇぇぇぇぇっ!!お兄ちゃんパンチ!!(ドガッ)

光月:ぐはんっ!な、殴ったね、9つ子のうち2人にもまだ殴られたことないのに!!

照陽:お前揉め事おばさんナインのうち7人に殴られてんのかよ!!何の確執があるんだ!
   さっきから聞いてたらふざけやがって!!お前さ、子供のことを何だと思ってんの!?

光月:………エラの感じは確かに面影あるけど、やっぱり整形はしてるんじゃないかと……。

照陽:桑田真澄の子供のことをどう思うかは聞いてない!MATTのことは聞いてない!!
   いいか!?子供の将来の選択権は子供にあるんだよ!親は後押しこそしても、全部決めていいなんてことはない!!

光月:……でも酒乱おじさんは、三代続く家系に従って医者に……。

照陽:酒乱忘れろ!!またスペック高ぇな法事で毎回スベるくせに!!
   子供は自分で夢を見る!!その夢のために学び、鍛え、努力し、叶える!!
   その道のりを邪魔しようなんざ他の誰が許しても、兄の俺が許さねえ!!わかったか!?

光月:………照陽………やっぱり僕に似てるなぁ………。

照陽:わかってねえ!!ここに来て俺を鏡として使い出す手垢の付いた双子ボケを!!

光月:冗談だよ……目が覚めたよ、子供の人生は子供のものだもんな……。
   ありがとう照陽、お礼に法事の席で毎回酔って脱ぐエロい未亡人のLINE教えてあげる……。

照陽:お前の親族との連絡網広すぎんだろ。同年代の親族と絡めや。
   まぁ、考え直してくれればいいよ。子供の名前も考え直せよ?喰らわすなよ?

光月:そうだ、今の照陽の話を聞いて新しい名前思いついたんだ!聞いてくれない?

照陽:大丈夫なんだろうな?毒虫とかブーメラン出てきた瞬間八つ裂きにしてやるからな。

光月:照陽は言ってくれた……子供は夢を見て、学び、鍛え、努力し、叶える……。
   まなび、かなえる……そう、女の子が産まれたら「マナ」と「カナ」にしよう!!

照陽:被ってるわ!!いいかげんにしろ!!

2人:以上、フタゴササカワがお送りしました!!ありがとうございました!!



X子:ありがとうございました。うーん、同じ「きょうだい」コンビとして応援したくなるわね!

Y美:たしかにそういう共通点あるわね…
   KKジハードさん、いかがでしょうか?

 
・これはすげえ。面白い。双子というギミックを完璧に活かしています。
 双子ネタというとボケが限定されそうなイメージがありましたが、このネタを見たら可能性が全然あると見せつけられましたね。
 双子という要素をふんだんに取り入れつつも、親族のハチャメチャ振りなども織り交ぜていて面白いです。
 何よりも、漫才の構成力が半端なく高いです。奔放なボケをツッコミが完璧に引き出しています。「喰らわすんじゃねえよ!」が好きです。
 まだ伸びしろや可能性も秘めているとは思うので、このスタイルで突き進んでほしいですね。親戚付き合いに気を付けながら。
 

X子:親戚要素出してきたのは斬新だったわね。私たちも今度漫才で取り入れてみようかしら?

Y美:牧原ナオミさん、いかがでしょうか?

 
・普通ツッコミで笑いの核を持ってくるタイプって、どうしてもボケが弱いからそうなるんですよね。私も勿論そうです。
 ですがこのネタは、弱いボケを補完するのではなく、強いボケを更に強めているというか、ソフトバンクの打線にメジャー級の外国人を更に揃えましたよー的な戦慄を覚えました。どれだけ勝つ気なんだよと。
 最強ワードは【同じ羊水に浸かっていたとは思えない】【カリフォルニアでラブラドールレトリバーのダニを取る仕事】でした。
 後はフーリガンの部分ももう少し話を膨らませることが出来るんじゃないかな、といった贅沢な悩みだけです。ご馳走様でした。
 

X子:牧原さん、双子の男の子を食べてしまうとは…

Y美:やめなさいって…

   マグネッツさん、いかがでしょうか?

 
・けうけげんさんの覆面に見えました。
 あまりハマらないボケも多少ありましたが全体的に面白かったです。特にプレスリーが好きです。
 ただ家計簿じゃなく家系図!!
 

X子:誰かの覆面っぽさはあったけど、果たして…!?



Y美:さて、どんどん参りましょう。

X子:続いて、4組目はこの方たちです!



エントリーNo.035

チアノイズ
ゾン42か49
矢野:チアノイズです。よろしくお願いします。

ゾン:人が死ぬ瞬間、良いよな。いっぱい殺したいな。

矢野:こいつはこう言うヤバい奴です。石を投げないでください。もっと的確にダメージ当てれるやつお願いします。

ゾン:人が死ぬ瞬間とかけまして、大阪府の財政とときます。
   その心は、どちらも風情(府税)があるでしょう。

矢野:前提に共感できない謎かけやめろ。

ゾン:そんなことより聞いてくれ。俺強くなったんだよ。

矢野:何だそれ。

ゾン:そう、山に籠り、老師の元で修行をしてきたんだ。

矢野:何で老師って山に住みたがるんろうな。

ゾン:老師は凄いんだ。老師の数々の殺人エピソードには惚れ惚れさせられたよ。

矢野:なるほど、山から出ると捕まるからか。

ゾン:東京タワーを根元からへし折った時のエピソードとか凄かったんだぞ。

矢野:東京タワー折れたことねえよ。騙されるなよ。お前はバカかよ。

ゾン:まさかテコの原理なんてものがあるなんてな……。

矢野:お前はバカだよ。

ゾン:そんな凄い老師と俺がどこで知り合ったか、気にならないか?

矢野:ならねえよ。

ゾン:あれは俺が趣味の登山に励んで居た時のことだ。

矢野:お前が健康的な趣味持つなよ。

ゾン:いつものように登山コースを離れて歩いてると、小さな小屋を見つけたんだ。

矢野:何でいつもコースを外れてんだよ。

ゾン:遭難者の死体探しだよ。

矢野:全然健康的じゃねえのかよ。

ゾン:小屋を見つけた時も中に死体が残ってる可能性があって、思わず小躍りしたよ。

矢野:足滑らせて谷底落ちれば良いのに。

ゾン:俺たちの業界では小屋と死体のセットは、カモがネギ背負ってきたみたいなもんだからな。

矢野:そんな業界存在しててたまるかよ。

ゾン:しかし、俺が小屋に足を踏み入れた瞬間、幾つもの重機が天井から落ちてきたんだ。

矢野:重機が天井に収まる、小屋??

ゾン:さらに謎のじじいが俺の顔に執拗に水鉄砲を当ててくるんだ。二重の地獄に俺はすっかり参ってしまったよ。

矢野:ほぼ一重だろ。奥二重でもない。

ゾン:そう、そのじじいこそが、老師。

矢野:だろうな。

ゾン:俺は悟ったよ。このじじいは只者じゃない。こいつについて行けば何か新しい殺しの技術が身に着くと。

矢野:水鉄砲ではしゃいでるじじいだが……いやでも重機の件は凄いな。

ゾン:後から聞いた話では、重機の件は単純に霊現象らしい。

矢野:ゴミじじいじゃねえか。

ゾン:それから俺は2年3ヶ月もの間、老師と行動を共にすることとなる……。修行の始まりだ。

矢野:いやメタクソ長えな。

ゾン:まず初日は爆弾の作り方を教わった。

矢野:まさかのいきなり実践的かよ。そのペースで2年3ヶ月持たねえだろ。

ゾン:完全に実用的な爆弾だった。俺も老師も2年間は病院のベッドから動けなかったよ。

矢野:2年3ヶ月持つわ。まさかその期間の殆どが修行ですらないとは。

ゾン:入院することも修行の一環だと、老師はしきりに言っていたよ。

矢野:全然わかんねえよ、何だよ。

ゾン:俺もこれはわからなかった。本当にすぐにでも老師を殺したくて仕方なかった。

矢野:お前もめちゃくちゃ怒ってんじゃねえかよ。出だしから最高につまづいてんじゃねえかよ。

ゾン:退院間際にしてくれた東京タワーの話が無ければ、退院後に真っ先に殺していたさ。

矢野:お前のバカで救われた命があるな。

ゾン:山に戻って、いよいよ修行再開という時には、俺の気力はマックスまで回復していたよ。

矢野:お前はバカだな。

ゾン:戻って行うことにしたのは修行の定番、滝行だ。

矢野:実践から精神面に移行する形式の修行珍しくないか。

ゾン:しかし老師の住む山には滝がなかった。俺は滝を作るとこから始めることになったよ。2ヶ月かかった。

矢野:2年無駄にした人間として悠長すぎるだろ。

ゾン:滝を作ることも修行の一環だと、老師はしきりに言っていたよ。

矢野:まあ確かに精神はすごく鍛えられそうだ。

ゾン:俺はこれもわからなかった。本当にすぐにでも老師を殺したくて仕方なかった。

矢野:わかんねえのかよ。やめちまえよ。

ゾン:違うんだよ。滝を作るって言っても、俺がやったことは工事業者の手配と指示ぐらいのもので、基本暇な2ヶ月だったんだよ。

矢野:お前がやれよ。何だよ。

ゾン:いや、俺が1人で滝なんか作ろうものなら、何年かかるかわかんねえだろうが。

矢野:滝行諦めろよ。

ゾン:でも滝ができた時の感慨はやばかったぞ。やっと滝行が出来ると。

矢野:まあ、そこまで引っ張ればな。

ゾン:様々な感慨と老師への殺意で心の中がごちゃごちゃになりながら、滝を浴び続けたよ。

矢野:精神を統一しろよ。

ゾン:でもやっぱり滝行ってのは凄いな。やがて俺の精神はちゃんと殺意に統一されたんだ。

矢野:そっちに収束するのかよ。と言うかいつものお前とあんま変わってねえよ。

ゾン:その時点で俺の修行の結末は見えた。師匠殺しを達成するまで山は降りれないとな。

矢野:結局殺すのかよ。

ゾン:まずは武器を調達しに家の近くのホームセンターに向かった。

矢野:めちゃくちゃ山降りてんじゃねえかよ。ホームセンターで何の武器買うんだよ。

ゾン:まあ鈍器なら何でもいいけど、折角だからレジスターを強奪したよ。

矢野:お前の折角は全然わかんねえよ。お前と共有してない感覚が沢山あるのもはや安心するよ。

ゾン:そしてレジスターを片手に、再び老師の小屋に向かった。今度は殺すために。

矢野:いいな、どっちも応援できない話。心が楽だ。

ゾン:しかし俺が小屋に足を踏み入れた瞬間、またしても幾つもの重機が天井から落ちてきたんだ。

矢野:お前霊にものすごく嫌われてるだろ。

ゾン:そしてやっぱり老師が俺の顔に執拗に水鉄砲を当ててくるんだ。再び二重の地獄だ。

矢野:だから一重だって。

ゾン:だけどな、こうなることは想定済みだったんだ。俺は霊にものすごく嫌われているからな。

矢野:自覚あるのかよ。

ゾン:老師の水鉄砲に強力な毒を塗っておいたのさ。老師はすぐに死んでしまったよ。

矢野:老師って爆弾の作り方を知っている以外は本当にただの雑魚だな。

ゾン:その様を見ながら俳句を幾つも作ったよ。

矢野:風情感じてんじゃねえよ。

ゾン:今確かおーいお茶のラベルに載ってるからよかったら確認してくれ。

矢野:死の風情を大衆に伝わる形で表現してんじゃねえよ。

ゾン:まあこんな感じで俺の修行の日々は終わったわけだ。

矢野:ものすごく時間を無駄にしてるんだってことはわかった。

ゾン:でもちゃんと成果はあったよ。一気に何人もの人を殺せるような技術が身についたんだ。
   これも修行あってこそ。本当に老師には感謝だよ。

矢野:爆弾の作り方教わったからだろ。初日しか成果ねえんだよ。いい加減にしろ。

二人:どうもありがとうございました。


X子:ありがとうございました。ツッコミにキレがあったわね!

Y美:彼。さん、いかがでしょうか?

 
・構成面、ボケの切れ味、読んでいる時のテンポ、キャラクターの表現、どれをとってもよくできた漫才だと思いました。
 特に話の内容のばかばかしさと矢野が共感できる部分とのバランスがとてもよくできていて、キャラクターと言う縛りの中でしっかりとボケ、ツッコミに幅を持たせられていると思います。
 ただ残念だったのはゾンが何者かよくわからないなと感じてしまったことです。
 普通の苗字ならサイコパス的な人間なんだなと思うんですけど、殺し屋的な感じなのか、犯罪者的なやつなのか、そのあたりだけちょっとイメージしにくかったです。
 それでも十二分に面白い漫才でした。
 

X子:昔「セルフィッシュ」というコンビの「とれ」がわからなかったんだけど、作者「とれいん」さんだったのよね…

Y美:何故ここでそれを思い出す…

   スリーオールさん、いかがでしょうか?

 
・急に俳句を作り出す等、鋭くて好きなボケもあって面白かったんですが、
 序盤でやばいやつ感をふんだんにフッてた分、もっとすごい暴れ方を期待してしまった部分もありました。
 

X子:なるほど、ヤバいコンビなりの課題があるのね。

Y美:チアノイズの作者マグネッツさん、いかがでしょうか?

 
・頑張ったんですけどねーどうですかねーわかんないですねーもうなにも
 

X子:そうねーぜんぜんわからないわねー



Y美:さて、どんどん参りましょう。

X子:続いて、5組目はこの方たちです!



エントリーNo.052

XENOGLOSSIA
爪の適正な長さ
歌姫:爪の適正な長さって何センチだと思います!?

寛子:え、それ本当に100行保つ話題? ていうかそんな高いテンションで話す話題?

歌姫:わたくしは、6センチだと思いますのよ!

寛子:長えな。キーボードでちょっと調子のってエンターキー叩いたら、勢い余って折れちゃいそうだよ。

歌姫:でも最近は16.5センチの方がいいという学説もあるらしいんですのよ!

寛子:どこの暇な学会だよ。

歌姫:それでですね! あ、忘れてた! ごきげんよう六川歌姫ですわ! そう、XENOGLOSSIAの!

寛子:漫才の導入ヘタかよ。MM-1出るの何回目だよ。
   えー、大変遺憾ながらこいつの相方の七瀬寛子です。そう、XENOGLOSSIAの。

歌姫:まあ見ての通りわたくし正義感が強いんですけれども!

寛子:正義感の強さは見た目に表れる要素じゃねえんだよ。

歌姫:ですので寛子さん! 自殺してくださいまし!

寛子:それは絶対に正義感の強いヤツが言うセリフじゃないだろ。

歌姫:分かってないですわねー! もー、おバカさんなんですからーっ!

寛子:ごめん、ちょっと今本気で近くに凶器になりそうなものが無いか探しちゃった。無くて助かったと思えよ。

歌姫:わたくし正義感が強いから、自殺したがっている人を助けてあげたいって話はしましたわよね!?

寛子:してねえよ。お前がしてたのは爪の話だけだよ。

歌姫:ですので寛子さん! 自殺してくださいまし!

寛子:話の前提が分かった状態で聞いてみても、まだサイコパス感が失われてないんだよな。

歌姫:もー、なんで死なないんですの!? 早く死になさいな!

寛子:わざとやってる?
   分かった分かった。自殺しようとしてればいいんだろ。任せとけよ。

歌姫:飛び降り自殺でお願いしますわね!

寛子:人を自殺させようとするだけならまだしも、死に方まで指定してくるのかよ。



歌姫:会話の流れの都合でここが1行分余るので、わたくしが一番おもしろいと思うポケモンの名前を言いますわね。
   ペリッパー。



寛子:あー辛い。相方の邪智暴虐っぷりが辛い。これはもう死ぬしかない。よし、死のう。

歌姫:わくわく!

寛子:こいつの正義感の強さの自負はどこから来てたものだったんだ?
   くっそーぜってぇ死んでやるからな。ちょうどいい10階建てのビルの屋上から、飛び降り自殺してやるからな。
   待ってろよ人が苦しんでるのに見て見ぬ振りし続けてきた世間様よ。

歌姫:もっと高層ビルのがいいですわ!

寛子:人の飛び降りる高さに注文をつけるなよ。

歌姫:38階! そう、38階建てがいいですわね!

寛子:その妙なこだわりはどこ由来の何成分なんだよ。

歌姫:人間が飛び降りる自殺をするときに一番綺麗に肉片が飛び散るのがちょうど38階なのだと、
   この前学会で発表されたばかりなんですのよ!

寛子:お前妙な学会にばかり詳しいなあ。

歌姫:さあ死んで! あなたは今こそ死ぬべきとき!

寛子:これ録音しておいたらなんらかの裁判で有利になれそうだな。
   あーもう死ぬしかない。もうこの38階建ての高層ビルから飛び降りて死ぬことだけが自らの使命。
   屋上の柵を乗り越えて……死ぬ準備も万端だぞー。

歌姫:そしてそこに颯爽と現れるわたくし!
   自殺をするのは、おやめなさぁーい!

寛子:これ以上のマッチポンプがかつてあっただろうか。

歌姫:さっそく柵に駆け寄って、手を差し伸べますわ!
   さあわたくしに感謝をしながらわたくしの手を取って! 死ぬのはクソバカのすることですわ!

寛子:先人の死者にむち打つような言い方はやめてやれよ。
   ……そんな自殺をするなって言われたって、もうとっくに気持ちを決めてるんだから、放っておいてくれよ。

歌姫:わたくしの手をお取りになるんですのよ!

寛子:こっちはもう生きてるのが辛いんだよ。

歌姫:さあわたくしのもち肌のやーわからな手を取って!

寛子:もう生きていたくないんだって。

歌姫:わたくしの六千円のネイルアートの施された瀟洒なお手てをとるんですのよ!

寛子:自殺者の話を聞けお前は。あと、なにをへらへらと自分のお手てを自慢してきてんだよ。

歌姫:自慢……?

寛子:自慢をしていたという自覚すらも無いのか。

歌姫:まあ早くお手をとってくださいませんと、話も先に進みませんし! さあ、お早く!

寛子:そんなシステマチックに自殺を止められてたまるかよ。
   こっちは死ぬ覚悟を固めてきてんだ。今更こんな能天気な女に言われたからって引き下がれるかよ。

歌姫:なんで死のうと思ったんですのーっ!?

寛子:それ、今まさに目の前で死のうとしている人に、そのテンションで聞いたら一番いけないやつじゃねえの。

歌姫:教えて教えてー! 教えてくださいましーっ!

寛子:グーが出る前に一度引っ込め。

歌姫:遺書とか書いてませんの!?

寛子:ぐいぐいくるなお前。

歌姫:あーっ! そうそう! 靴を並べて置いてその上に遺書乗っけるやつ! あーれ見たかったんですのよー!
   どこどこ、どこにありますの!?

寛子:当の自殺者を目の前にして、見たかったとか言うなよ。

歌姫:あ、あった! わたくし踏んでましたわ!

寛子:なんてことをしてくれてんだよ。

歌姫:オホホ! クロックスじゃありませんの! わたくし初めて見ましたわクロックス!
   口に出して面白い日本語の第一位ってクロックスですわよね!

寛子:お前一つの台詞にいくつの失礼を重ねれば気が済むんだよ。

歌姫:あった遺書! 遺書ありましたわ! もー、なんでくしゃくしゃになってますの!?
   死ぬ前の想いをしたためてるんですから、もっと上等な紙をお使いなさいなー!

寛子:お前、自分が踏んだという記憶はもう綺麗さっぱりなくなってるっていうのか?

歌姫:どれどれ。

寛子:当然な顔して中読むのやめてくれよ。

歌姫:あっ、これ封筒に入ってる! もー、こういう余計な一手間加えるのやめてくださいません!?
   読む人のことまったく考えてないで、書き手のやりたいようにやったのが丸わかり!
   そんなんだから死のうと思うくらい追いつめられちゃうんですのよー!

寛子:じゃあ死ぬね。

歌姫:はいはいお待ちなさいな! こっち今遺書読んでますから、ちょっと待つくらいはしててくださいましよ!

寛子:片手間で自殺をとどめさせるな。

歌姫:えーと、確かポケットにペーパーナイフが入っていたはず……。

寛子:そこは育ちがいい。

歌姫:あ、ありましたわ! ではこのペーパーナイフで封筒の端っこをぺりぺり……っと。よーし、開きましたわー!

寛子:これ隣で待たされてるこっちはどんな顔をしてればいいのかわかんないんだけど?

歌姫:笑えばいいと思いますわよ!

寛子:脊髄反射で答えんな。

歌姫:えーどれどれ! 『遺書! ここまで育ててくれたお父さんお母さん、先立つ不孝をお許しください』!

寛子:本人の目の前で音読をするな。

歌姫:『勤めている会社がブラック企業で毎日毎日仕事ばかりの日々が耐えきれず、死ぬことにしました』と!
   ははー、働いていないのになぜか不思議とお金が増えていくわたくしにはとても理解できない死亡動機!

寛子:死ぬ前にせめてこいつを殺したい。

歌姫:働くのが嫌なら、お仕事をやめてしまえばいいじゃありませんのー! もー、おバカさんですわねー!

寛子:なんでこいつこの態度で目の前の自殺志願者が自殺を思いとどまると思ってるんだ?

歌姫:何が問題なんですの!? お仕事をやめるだけじゃあ駄目なんですの!?

寛子:なんだこいつ。人のの気持ちがわからない怪物かよ。決まってるだろ、今の仕事を辞めたらもう次の仕事も決まらなくて、
   お金もなくなって生きていけなくなって、そんな思いをしていくくらいだったら、
   いっそ今死んでやるって思ってるんだろうがよ。もうほっといてくれよ。

歌姫:じゃあ、お金が貰えれば生きていけるわけですのね!?

寛子:えっ?

歌姫:あげます!

寛子:えっ? えっ?

歌姫:億で大丈夫ですかしら? あ、でも今後の人生考えると兆とかですかしら?
   京を動かすにはちょっとお偉方の方々とお話をしないといけなくなるからお時間かかってしまうんですのよね〜。

寛子:えっ? えっ? えっ?

歌姫:億、あげまーすわ!



寛子:……こうして自殺をしようとしていた一人の若者は、何故か億の大金を手に入れて、
   その後の人生をおもしろおかしく暮らすこととなるのでした。



歌姫:助けられましたわね!

寛子:金持ちってずるいわって思ったよ。もうなんか気持ちが辛くなってきたら、ここらで終わりにしてくれると嬉しいな。

歌姫:というわけで! 歌姫と!

寛子:寛子の。

2人:単なる雑談、おしまい。ありがとうございました。


X子:ありがとうございました。
   審査員の皆様方、批評してくださいまし!

Y美:そういうパクリ方…?

   藍殿TTさん、いかがでしょうか?

 
・すげえアホじゃないですか。遺書踏んでたとか超アホじゃないですか。
 すっとぼけた感じがとても面白かったです。金あげて解決とか王道展開ですけど見せ方が良くて力強いものになってました。
 あとコントに入る前の あの一行、やっぱりたまに連続しちゃう時あるんで「うわーそうきたかー」って感じでこれだけでも高評価です。
 ネタのタイトルが個人的にはかなりワクワク感が引き立てられるものだったので中身見てオイッとは思いました。
 

X子:前もあったと思うんだけど、一応タイトルに触れてるっちゃ触れてるのよねぇ。

Y美:彼。さん、いかがでしょうか?

 
・自殺を止めるというテーマはありがちながら、歌姫のスタンスが斬新だったのですごく新鮮に見えました。
 お嬢様のキャラクターも描けていてよかったと思ったんですが、最後のお金で解決する部分がちょっともったいなかったなと感じました。
 うまくハマれば大きいボケになったんだと思いますが、今までの流れの作りこみに比べてえらくあっさりしているように感じたことと、
 それまでの二人の関係性からあっさりお金で解決することに寛子が乗っかったことで違和感が出たのかもしれません。そこだけすごくもったいなかったです。
 

X子:そうねー、私は億で解決ってやつ好きだったけども。

Y美:マグネッツさん、いかがでしょうか?

 
・やり取りの完成度がものすごく高いと思います。キャラを生かした「自慢……?」を放り込んでくるのがいいですね。
 ボケ自体はややベタなものも多く、それでも笑えるんですけどもう一歩踏み込みがあるとさらに良いですね。
 

X子:XENOGLOSSIAはある種、キャラ生かしの本家みたいなところもあるわねぇ。



Y美:さて、どんどん参りましょう。

X子:続いて、6組目はこの方たちです!

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