X子:さて、まず5組のネタが終わりました。

Y美:続いて6組目は、このコンビです!



エントリーNo.006

木工用ボンドーズ
ウニ
木工用:ウニが好きです

ボンド:あー、ウニおいしいよね

木工用:どんぐらいウニが好きかというとね

ボンド:お、どんぐらい好きか言ったげて

木工用:ウニがすごい好きです

ボンド:こいつウニすげえ好きなんです!!!

木工用:すごい好きだからね、ウニ料理専門店なんか開いてみたいと思うの

ボンド:ほう、面白そうじゃん

木工用:ちょっとお店の雰囲気やってみるからお客さんとして入ってきて

ボンド:いいよー




木工用:いらっしゃいませー、ウニ料理専門店「ウニ」です

ボンド:あ!分かりやすい!

木工用:どうぞ、こちらお掛けになってください

ボンド:ああ、丁寧にありがとうございます

木工用:ウニの殻でできたイスです

ボンド:あ!とても痛い!

木工用:普通のイスもあります

ボンド:そっちがいいです!

木工用:かしこまりました、それでは料理をご用意いたしますので少々お待ちくださいませ

ボンド:食べ終わったら外科に行こう!

木工用:お待たせいたしました。本日はウニ料理のフルコースをご用意しております

ボンド:いやー、すごく楽しみ!

木工用:まずはこちら、ウニのお刺身でございます

ボンド:お、定番ですね

木工用:今回特別に、お皿にたっぷり盛らせていただきました

ボンド:わー、贅沢ですね!

木工用:こちらわさび醤油でお召し上がりください

ボンド:わさび醤油とこんなに相性のいいもの、他には様々な魚介類くらいしかないですね!
    パクッ。うーん、おいしいです!

木工用:続きましてこちら、ウニのメッターでございます

ボンド:ほう、メッター。どういう意味ですか?

木工用:これはフランス語で「包み込む」という意味でございます

ボンド:はー、なるほど!オシャレですね!

木工用:ですので、ウニをウニで包んだ料理でございます

ボンド:あーーーーーーー、多めのウニですね!ウニをウニで包んでるんで、多めのウニですね!

木工用:こちらわさび醤油でお召し上がりください

ボンド:わさび醤油とこんなに相性のいいもの、他には様々な魚介類くらいしかないですね!
    パクッ。うーん、おいしいです!

木工用:続きましてこちら、ウニのバイリーゲンでございます

ボンド:これも聞いたことないですね。どういう意味ですか?

木工用:これはドイツ語で「添える」という意味でございます

ボンド:はー、なるほど!ん?

木工用:ですので、ウニにウニを添えた料理でございます

ボンド:多めのウニだよ!!!!!さっきから多めのウニしか出てきてねえよ!!
    ボキャブラリーで誤魔化してんじゃねえぞ!!

木工用:こちらわさび醤油でお召し上がりください

ボンド:味付けワンパターンだな!!鼻ツーンとして仕方ないわ!!!!

木工用:続きましてこちら、ア ロット オブ ウニです

ボンド:多めのウニだよ!!!!さすがに分かるわ!!

木工用:こちらそのままでお召し上がりください

ボンド:ここに来て素材の味で勝負すんなよ!!!もう舌にわさび醤油が染みついてるよ!!!!

木工用:続きましてこちら、ウニクリームパスタでございます

ボンド:お、そういうのそういうの!ウニの可能性ちゃんと引き出してんじゃん

木工用:今回パスタの代わりに、ウニをところてん状にしたものを使用しております

ボンド:多めのウニだよ!!!!結果多めのウニだよ!!!ウニにとろっとしたウニがかかってるだけだよ!!

木工用:わさび醤油でお召し上がりください

ボンド:ウニのクリームがかかってるというのに!!ウニのクリームで勝負してくれ!!!

木工用:続きましてこちら、ウニの4段重ねでございます

ボンド:多めのウニだよ!!!!ウニを4つ重ねたらそれは多めのウニだよ!!!!

木工用:続きましてこちら、お皿の縁にウニを一周させたものです

ボンド:多めのウニだよ!!!!お皿の縁にウニを一周させたらそれは多めのウニだよ!!!!

木工用:続きましてこちら、多めのウニです

ボンド:多めのウニだよ!!!!「多めのウニだよ」だよ!!!!

木工用:続きましてこちら、ウニ多めです

ボンド:だよだよ!!!!『「多めのウニだよ」だよ』略して、「だよだよ」、だよ!!!!

木工用:続きましてこちら、ウニ ウニ味 増量 です

ボンド:だよだよ!!!!だよだよだよ!!!!!!

木工用:続きましてこちら、ウニ2kgです

ボンド:だよだよだよ!!!!だよだよだよだよ!!!!!!

木工用:続きましてこちら、ウニ2.1kgです

ボンド:だよだよだよだよ!!!!だよだよだよだよだよ!!!!!!

木工用:続きましてこちら、ウニ2.11kgです

ボンド:お前いい加減にしろよ!!!!!!!!これ以上ツッコミの形骸化を進行させるんじゃねえよ!!

木工用:少しウニが多かったですかね

ボンド:少しどころじゃねえよ!

木工用:箸休めにこちらどうぞ

ボンド:なんですかこれ

木工用:ウニ1個です

ボンド:少なめのウニだよ!!!!多めのウニがいっぱい出たところに少なめのウニが加わったら、結果多めのウニだよ!!!!
    だよだよだよだよだよだよ!!!!!!!

木工用:こちらどうぞ、ちっちゃいウニです

ボンド:少なめのウニだよ!!!!多めのウニがいっぱい出たところに少なめのウニが加わったら、結果多めのウニだよ!!!!
   だよだよだよだよだよだよだよ!!!!!!!

木工用:こちらどうぞ、ウニ ウニ味 減量 です

ボンド:少なめのウニだよ!!!!多めのウニがいっぱい出たところに少なめのウニが加わったら、結果多めのウニだよ!!!!
   だよだよだよだよだよだよだよだよ!!!!!!!

木工用:こちらどうぞ、お冷です

ボンド:あ、ありがとうございます・・・

木工用:ウニでできてます

ボンド:ウニだよ!!!!多めのウニがいっぱい出たところにウニが加わったら、結果多めのウニだよ!!!!
    だよだよだよだよだよだよだよだよだよ!!!!!!!

木工用:こちらどうぞ、何もないです

ボンド:何もないだよ!!!!多めのウニがいっぱい出たところに何もないが加わったら、結果多めのウニだよ!!!!
    だよだよだよだよだよだよだよだよだよだよ!!!!!!!

木工用:こちらどうぞ、×0です

ボンド:×0だよ!!!!多めのウニがいっぱい出たところに0を掛けたら、結果0だよ!!!!
    ・・・0じゃん!!!!!

木工用:0になりました

ボンド:おい!!!!!!!今まで積み上げてきた「だよ」返せよ!!!!

木工用:こちらどうぞ、多めの「だよ」です

ボンド:多めの「だよ」だよ!!!!0に多めの「だよ」が加わったら、結果多めの「だよ」だよ!!!!
    だよだよだよだよだよだよだよだよだよだよだよだよだよだよ!!!!!!

木工用:「だよ」が返ってきて良かったですね

ボンド:良かったです!!!!

木工用:最後にこちらどうぞ

ボンド:なんですか!

木工用:外科の案内状です

ボンド:いってきまーーーーす!!!!!


X子:ありがとうございましましましまし!

Y美:藍殿TTさん、いかがでしょうか?

 
・ボケの見せ方がとても上手くて面白かったです。
 雰囲気と内容のくだらなさが非常にマッチしていてホント面白い。特に「ア  ロット オブ ウニ」でバッチリ掴まれました。
 フリとボケの間にワンテンポおく余裕、とても見習いたいです。
 普通にべた褒めなんですが、
 個人的には、テンポ感がとても良いネタに あまりちゃんと読む意味の無い「だよだよ」の羅列(個数には意味がある)は ちょっと悪い意味でテンポ崩れちゃうかなぁと。
 読む人にもよりますが。
 

X子:だよだよだよだよ!!

Y美:マグネッツさん、いかがでしょうか?

 
・序盤はちょっと弱く感じましたけど、多めのウニラッシュ以降は腹抱えて笑いました。お上手ですね。。。!
 

X子:多めのウニ!

Y美:FANさん、いかがでしょうか?

 
・「こいつウニすげえ好きなんです!!」でもう掴まれました。おもしれ〜〜
 だよ、だけ解釈が要るのでちょっと立ち止まってしまったのと、途中まで全部ノッていたツッコミが急に突き放すタイミングがびっくりしました。それ以外は完璧だと思います。
 

X子:いろいろ絶妙だったわねー。



Y美:さて、どんどん参りましょう。

X子:続いて、7組目はこの方たちです!



エントリーNo.036

非可逆劇場
右から
岡井: 非可逆劇場です。お願いします。
   今日のお客さんはべっぴんさんが多いですね。

平岡: すごいベタな入り方だろ。

岡井: 右からべっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: いやいや、3人目飛ばせよ。3人目ブスでいろよ。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: いつ飛ばすんだよ。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: それは、美人美人ブス美人のときしか使えないボケだから。
   美人美人美人美人のフォーカードじゃ無理だから。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: ブスはよ。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: てか美人多くね? アイドルグループですら、1人はブスいるぞ。
   担当カラー黄色系の明るいブスがいるぞ?

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: 美人多すぎだって。 東京ガールズコレクションかよ。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: あまりの美人の多さに酔ってきたよ。美人酔いだよ。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: 美人はもう飽きたよ。美人は3日で飽きるって言うけど、俺は1分でもう飽きたよ。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。1人飛ばして、べっぴんさん。

平岡: ナイスブス!!!!

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: 64人目で急にブスが飛び出したな。ホラー映画のオバケかよってくらい急に飛び出したもんな。
   まぁ、オバケみたいな顔もしてますけどね。右から64人目のブス、ナイスブスです。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: また、美人ルーティーンかよ。ただ、ブスがいると分かっただけで気持ち楽。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。上戸彩似のべっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: 美人の中でも選りすぐりの美人じゃねえか。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。普通。普通。普通。べっぴんさん。普通。

平岡: いや、ブスでも美人でも無い中途半端なやつはここに来るなよ。
   普通のやつはお笑い見るな。バカ。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。普通。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。普通。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: ここに来て普通が増えすぎだろ。むしろ前半美人しかいなかったの凄えな。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。黒幕。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: 何だ黒幕って。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。おじさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: 女性専用車両に迷い混んだやつかよ。お前痴漢で捕まるぞ。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   1列目終わったんで、次2列目いきますね。

平岡: 2列目いくの!? まだ続くの!?

岡井: 右からべっぴんさん。
   次、3列目いきますね。

平岡: 2列目1人!! 1列目126人に対して2列目1人!! Excelしかできないだろ!!
   この会場はどういう仕組みになってるんだよ。

岡井: 右からべっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: ブスはよ。美人はもういらねえんだよ。
   あと1列に126人って多くないですか? どういう会場なんだよ。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: ブスいねえな。ブス来いや。
   ブス待ち長くないですか?

岡井: べっぴんさん。ブス。べっぴんさん。

平岡: ナイスブ……
   飛ばせや!!!!
   ブスを飛ばすボケだろうが!! 飛ばさないブスはただのブスだよ!!

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: 美人に囲まれたブスってどんな気持ちなんですかね。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。上戸彩似のブス。べっぴんさん。

平岡: ブスの新ジャンルが!! 見たこと無いよ!! 四次元ブスだね!!
   あとブス飛ばせよ。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   3列目終わり! 4列目飛ばして5列目

平岡: 4列目ブスしかいない!! ブスと美人のバランス悪すぎだろ。

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。いもむし。べっぴんさん。べっぴんさん。いもむし。

平岡: 虫!? ここに来ての虫!?

岡井: べっぴんさん。一人飛ばしてべっぴんさん。一人飛ばしてべっぴんさん。一人飛ばしてべっぴんさん。一人飛ばしてべっぴんさん。
   一人飛ばしてべっぴんさん。一人飛ばしてべっぴんさん。一人飛ばしてべっぴんさん。一人飛ばしてべっぴんさん。
   一人飛ばしてべっぴんさん。一人飛ばしてべっぴんさん。一人飛ばしてべっぴんさん。一人飛ばしてべっぴんさん。
   一人飛ばしてべっぴんさん。一人飛ばしてべっぴんさん。一人飛ばしてべっぴんさん。一人飛ばしてべっぴんさん。

平岡: ブスと美人のミルフィーユ!

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。母親。べっぴんさん。

平岡: 岡井さんの実の母が美人に囲まれとる!
   おばさんこんにちわ。いつもお世話になっております。

岡井: あとは全員べっぴんさん。

平岡: 最後適当!
   やっと漫才本編に入れますよ。

岡井: 突然なんですけどやりたいことがありまして、
   客を1列目から順に美人とブスに分類して、ブスを飛ばしたいので、ここでやってみますね。

平岡: 待て。

岡井: 1列目右からべっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: まさかの2周目!!
   これは耐えられん!!

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: 待てよ!! こんなの無理だって!! 前代未聞だよ!!

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   
平岡: マジで無理だって!!

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。一人飛ばしてべっぴんさん。

平岡: ナァァァァァイスブス!!!!!!!
   64人目は安定のブス!!!!

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。空席。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。空席。

平岡: 空席!? 漫才の途中で帰ったのかぁぁぁぁ!!

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。上戸彩似の空席。べっぴんさん。

平岡: 上戸彩似の面影が残っとるんかい!!

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。空席。空席。空席。べっぴんさん。空席。
   べっぴんさん。べっぴんさん。空席。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。空席。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: お笑い見るなって言ったから普通のやつ全員帰った!!

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。黒幕。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: さっきからいる黒幕は何なんだぁぁぁぁぁ!!

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。おじさんと両隣の警察。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: 言った通りにお前は痴漢で捕まった!! バカじじいめぇぇぇ!!

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

   1列目終わったので次2列目。
   右からべっぴんさん。べっぴんさん。2列目終わったので、

平岡: 2列目1人増えてるぅぅぅぅ!! 怖いぃぃぃぃ!!

岡井: 次3列目。
   右からべっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: 3列目序盤の何もない時間帯ぃぃぃぃ!!!!

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。
   べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。

平岡: 3列目ってこんなにも何も起きなかったっけよ!!!! ブスまだかよ!!

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。上戸彩似のべっぴんさん。べっぴんさん。
   3列目終わり。

平岡: この短時間で3列目のブスが整形して美人になってるぅぅぅぅ!!
   おい!! 4次元ブスはどこいったぁぁぁぁ!!!!

岡井: 4列目飛ばして5列目。

平岡: 安定のブス列!!!!

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。蝶。べっぴんさん。べっぴんさん。蝶。

平岡: この短時間でいもむしがサナギを越えて孵化してるぅぅぅぅ!!

岡井: 空席。一人飛ばして空席。一人飛ばして空席。一人飛ばして空席。一人飛ばして空席。
   一人飛ばして空席。一人飛ばして空席。一人飛ばして空席。一人飛ばして空席。
   一人飛ばして空席。一人飛ばして空席。一人飛ばして空席。一人飛ばして空席。
   一人飛ばして空席。一人飛ばして空席。一人飛ばして空席。一人飛ばして空席。

平岡: ミルフィーユの美人が帰ったぁぁぁぁ!! ブスフィーバータイムぅぅぅぅ!!

岡井: べっぴんさん。べっぴんさん。べっぴんさん。倒れた母親と両隣の警察。

平岡: 何があったぁぁぁぁ!! 大丈夫かおばさんんんんんん!! 

岡井: スナイパーのべっぴんさん。

平岡: お前が撃ったんだろぉぉぉぉ!! さっきはただの美人かと思ったが、人は見た目に寄らないのかぁぁぁぁ!?


   いや、黒幕ぅぅぅぅぅぅ!!!! きっと、あいつが元凶だぁぁぁぁぁ!!!!

岡井: あとはスナイパーのべっぴんさん。

平岡: スナイパーが飽和しとる!!!! 依頼の需要と供給があってないだろ!!!!

岡井: これ楽しかったんで、もう1周していいですか?

平岡: もう見てらんない!! もういいよ!!
   どうもありがとうございました。


X子:ありがとうございました!!

Y美:けうけげんさん、いかがでしょうか?

 
・今回のMM−1べっぴんさん多くない?べっぴんさんとアスキーアートが多くない?
 非可逆劇場さんのリフレインを追求する姿勢にはマジで脱帽です。どんどん面白くなる。
 序盤のひたすらリフレインは「ブスはよ」「黄色系の明るいブス」など平岡のワードで飽きさせず
 そこから徐々に普通、おじさん、飛ばされないブスと変化を付けるのも上手い。
 この時点で充分面白かったのに、2周目突入して今までの全てがフリだと判明した時の衝撃たるや。
 そうなれば2周目はもう確変状態でした。同じことをやっているだけで面白いのに
 「上戸彩似の面影」「2列目1人増えてる」「3列目ってこんなに何も無かったっけ」などキレは増すばかり。
 黒幕やいもむしが他と比べて世界観が浮いてるように見えたというような減点理由はありますが
 リフレインネタとして最高峰の漫才として語り継がれるレベルだと思います。なんでここまでリフレインにこだわりを。
 

X子:ふむ、ふむ、ふむ。ふむ。

Y美:FANさん、いかがでしょうか?

 
・ボケ方が限られる設定の中で、ここまでやれるんだ、と思いました。面白かったです。二周目いくとか。
 ツッコミの方がおかしくなるのいいですね。ナイスブス!!が面白すぎるのでもっと言ってほしかったです。
 

X子:ナイスブス!!

Y美:お前が言ってどうする。
   彼。さん、いかがでしょうか?

 
・面白かったです。べっぴんさんだけでいってやるぞという気合いと、
 きっちり平岡がフレーズで笑いを取っていく所と、二週目の展開と、
 総合力の非常に高いネタだなと感じました。
 あとはこれはもう仕方ないんですけど、同じフリでボケていくので、
 一週目のボケを二週目で見た時に、どんなボケだったか覚えていない所がありました。
 ボケのインパクトなのか、ネタと行数が合っていないのか、僕の記憶力が終わっているのか。
 そのあたりの調整次第で1000点ぐらいつけられるネタになるなと思いました。
 

X子:この会場、結構キャパ大きいなぁとは思ったわね。



Y美:さて、どんどん参りましょう。

X子:続いて、8組目はこの方たちです!



エントリーNo.050

シベリア派遣部隊
暁WORKS
碓氷:絶対に売れるゲームを考えてきた。聞け。

市河:ずいぶんと直球な導入だなァ! ま、お前のそういうとこ嫌いじゃないけどな。

碓氷:喜べ、市河の好きなギャルゲーだぞ。

市河:別に好きじゃねーよ。ゲームで彼女作んのはパワプロのサクセスくらいだ。

碓氷:タイトルは「ワクワク漫才部」。

市河:お、なんかファニーな匂いがすんぞ。

碓氷:高校生の主人公が幼馴染の誘いで漫才部に入って、女子部員たちとの学園生活を満喫しつつ、
   最終的には部員の誰かとコンビを組みM-1優勝を目指す育成型恋愛シミュレーションゲームだ。

市河:目標だけ一丁前だなコノヤロー。

碓氷:肝心の部員紹介だが、漫才部は主人公を除くと3人だ。

市河:ほう。

碓氷:まず一人目、「前橋 なつき(16歳)」

市河:……おう。

碓氷:私立あかつき大学附属高校の2年生。
   主人公の幼馴染であり、天真爛漫な性格でクラスの人気者。
   食べる事が大好きだけど、料理はちょっぴり不得意。

市河:まあ、よくいるヒロイン枠ってコじゃね?

碓氷:漫才部の副部長で、帰宅部だった主人公を部に招き入れた張本人。
   元気と思い切りのいいツッコミが持ち味だが、「ヤベーじゃねえか!」しか喋れない。

市河:致命的じゃねえかそれ! ツッコミとしては汎用性ありそうだけど、漫才はできねーよ!!

碓氷:二人目、「宇都宮 玲嘉(38歳)」
   私立あかつき大学附属高校の3年生。

市河:オイ年齢。オイ年齢! なんか時空を超越してんぞ!

碓氷:学園のオーバーエイジ枠として20年間高校3年生でいる主人公の先輩。
   今年ついに同級生の子供と同じクラスになった。

市河:なんだそのサッカーの国際大会みてーな制度は!! 早く卒業させてやれよ!

碓氷:クールな性格と近寄りがたいオーラのせいでクラスでは孤立した存在。
   一方、漫才部では部長として部員をまとめるお姉さん的存在として好かれている。

市河:ここだけ聞くと、ありがちな先輩枠って感じなんだけどなー。

碓氷:そして三人目、「水戸 詩緒里(15歳)」

市河:お、3人の苗字が北関東だな。わかりやすい。

碓氷:私立あかつき大学附属高校の1年生。
   日本生まれイギリス育ちの帰国子女で、主人公の後輩。
   元々物静かで人見知りする性格だったが、漫才部への入部を期に少しずつ殻を破ろうと模索している。

市河:あ、オレこのコ推すわ。一番いいコそう。

碓氷:漫才部では一番年下ながら、その実力は他2人も一目置くポテンシャルを秘めている。
   客席に石灰を撒いたり、舞台上でナイフを出して自分の皮膚を切り裂いたりと破天荒なパワースタイルが武器で、
   過去に出演したライブは一度の完走を除き、全て強制終了を食らっている。

市河:扱いづれえええ!! 撤回だわ、こういうヤツが一番扱いに困るっつーの!!

碓氷:ちなみに、Dの86。

市河:…………悩ましい設定つけんなよ。ちょっと評価回復しちゃうじゃねーか。

碓氷:―――という事で、以上がキャラ紹介だ。

市河:いや、もう……言いたい事は山ほどあるんだが、言っちゃいけない事は山脈ほどある。

碓氷:OK。じゃあお前主人公でゲームスタートな。

市河:スタートと言われても何をどうすれば。



【サウンド】
⇒ステレオ モノラル
VOICE;■■■■■−−−−−
B G M;■■■■■−−−−−
S   E;■■■■■−−−−−

【文章】
文字速度;はやい  ⇒ふつう おそい
フォント;おっきい ⇒ふつう ちっちゃい

【その他】
モザイク;⇒あり  うすめ  なし



市河:誰がゲーム始める前にオプションいじる派とか言ったよ!!! いいよ全部デフォで!



碓氷:『今日で入部して一ヶ月。そろそろ部の雰囲気にも慣れて頃だし、誰と組むか決めようかな。』

市河:……ああ、オレのセリフか。唐突に始まったからわかんねーや。

碓氷:『幼馴染の前橋が一番気が合うけど、「ヤベーじゃねえか!」しか喋れないからネタ作るが大変そうだ…。
    宇都宮部長なら経験豊富だから漫才での心配は無いけど、38歳独身女と組むのは何かと重いし…。
    水戸は水戸で、この間漫才中に興奮してマイクスタンドへし折ってたしなあ…。』

市河:全員どうしようもねえなあ!! バカとババアとサイコパスて!
   つーかゲームスタートのわりにまあまあ中盤ぽくねーかコレ。

碓氷:『……考えても一人に決められない。でも、次のライブまで時間も無い。
    よし。とりあえず、今日部室で最初に話した人と試しに組んでみよう。
    目の前の偶然に運命を託し、意を決して部室の扉を開ける。』



『宇都宮■■■■■:はああああああああ(殴り合い)

 前橋■■■■■:ヤベーじゃねえかあああ(殴り合い)』



 碓氷:『部室に入ると、宇都宮と前橋が殴り合いのケンカをしていた。』

 市河:待て待て待て待て!! ノーバイオレンス!ノーバイオレンス!
    初回の初球からビーンボール放るんじゃねえ!



『 前橋■■■■■:→(長押し)+B(フライングボディープレス)

 宇都宮■■■■■:L1(両腕でガード)』

 碓氷:『あれ? ぼくプロレス部の部室に入っちゃったかな?』

 市河:のんきにボケてる場合かよ! いいから早く止めろよ!!

 碓氷:『どちらに加勢しますか?

     宇都宮   前橋   』

 市河:だから止めろっつーの!



『宇都宮■■■■■:→(タメ)↑+B(サマーソルトキック)

  前橋■■:ヤベーヤベー!ヤベっ……ヤベッ!、ヤベーじゃねえか!!(血)』



 碓氷:『どちらに加勢しますか?

     宇都宮   前橋   』

 市河:あーもー!じゃー前橋! 弱ってる方を助けるに決まってんだろ!
    なんかライフゲージみたいなの減ってるし。



|||
宇都宮


宇
都宮  宇都宮宇都
橋前橋 前橋前橋前
前橋前 橋前橋前橋
橋前橋 前橋前橋前



市河:は!?!?!?

碓氷:『宇都宮部長の攻撃をふせげ!』

市河:ゲームが違うんだが!? さっきとゲームが違うんだが!?



  |||
   宇
   都
宇  宮
都宮  宇都宮宇都
橋前橋 前橋前橋前
前橋前 橋前橋前橋
橋前橋 前橋前橋前



 碓氷:『宇都宮部長の攻撃をふせげ!』

 市河:落ちものパズルゲームで何をどうふせげっつーんだよバカ!!
   配置的にテトリスじゃねーか!!

『 前 :ヤベーーーーー!!!』



   |
宇  |
都宮 |宇都宮宇都
橋前橋宇前橋前橋前
前橋前都橋前橋前橋
橋前橋宮前橋前橋前



『 前 :ヤ……』





宇
都宮  宇都宮宇都





 碓氷:『漫才部の部員が3人になってしまった。』

 市河:まえばしいいいいいいいいいいいい!!
    ああ……バカな事を除けば一番親しみのある部員だったのに……。



『宇都宮:…………あら。市河君、いたの? 来たなら挨拶くらいしなさいよ、もう。
     それより、次のライブは来週よ? もう”どっち”と組むか決めたの?

     …………その様子じゃ、まだ悩んでるようね。
     でも、ネタ作りや稽古の時間を考えたら、そろそろ決めないとダメよ?

     ねえ? 試しに、私と……漫才してみない?』



 碓氷:『宇都宮とコンビを組みますか?

    はい    いいえ    』


 市河:ヤダアアアアア!!! ぜってーヤダ!!
    部員を殺……、いや、消……? とにかく部員を消したやつとなんか組みたくねーよ!!
    いいえだこんなもん! いいえしかありえねえ!!





宇都宮:『…………その様子じゃ、まだ悩んでるようね。
     でも、ネタ作りや稽古の時間を考えたら、そろそろ決めないとダメよ?

     ねえ? 試しに、私と……漫才してみない?』



『碓氷:宇都宮とコンビを組みますか?

    はい    いいえ    』



 市河:しつけーなテメー!! そんなボケでもねー台詞繰り返したところでつまんねーんだよ!
    だからいいえだって言って……



    待って。



    碓氷、お前、なんで……



    『』 の 中 に い る ん だ ? ?





宇都宮:あー、気づかれちゃったかー。
    ま、もう入れ替えは終わったから、今更遅いんだけどね。

 市河:い、入れ替えって、どういう事だよ……。碓氷はどこだよ。

宇都宮:簡単な話よ。貴方のいるMM-1の世界も、私のいたゲーム世界も、文章上は同じ世界線。ただの空想。
    ネタも演者も、書き手のさじ加減ひとつでいくらでも自在に変えられる、脆い世界。

 市河:……簡単な話か、それ?

宇都宮:ほら、今大会だって漫才師としてありえない相方が何人、いや、何体いた?
    現実では絶対に演じられない表現や展開を取り入れた漫才をしたコンビが何組いた?

    MM-1の漫才は、一般的な”漫才”と違うのよ。

    20回の歴史の中で独自の進化を遂げた、いわばMM-1漫才。
    第1回から出てる貴方ならこの変遷を肌で感じてるはずよ。
    テキスト上で漫才の体を成していればなんでもあり。それが今のMM-1のデファクトスタンダード。
    だから、相方の入れ替えくらい驚く程のことではないわ。

    ……長文とはいえ、長文が過ぎたわね。

    さあ、漫才の続きをしましょうか。

 市河:あ、すまん。途中からおっぱいのこと考えてたから聞いてねえ。

宇都宮:ファッキン! スケベな妄想で現実逃避してんじゃないわよ。

    …………いいわ。バカな貴方のためにもう一度説明してあげる。
    相方の入れ替え・変更なんて本質的には何の意味の無い事なの。
    本体はネタ。私たちはネタにおいて発言者を区別するためのただの記号。ボケとツッコミ。AとB。
    そういう機械的な存在。
    だからAという存在がCに替わったところで、何も関係無い。わかるでしょ?

 市河:は? AがCになったら相当変わるだろ! 見た目とか触り心地とか!!

宇都宮:ズレたツッコミしてんじゃねーよ三流の芸人が!!
    ったく……、アンタのレベルに合わせてたら無駄に疲れるわ……。

    それより、絶対に売れるゲームを考えてきたわ。聞きなさい。

 市河:絶対に売れるゲームなんてあるわけねーだろいい加減にしろ!どうもありがとうございましたー!

宇都宮:即落ち2行漫才にしてんじゃねーよ踏み潰すぞクソ虫が!

 市河:……いいか、その雑でエゴくて上から目線でクッソムカつく導入は碓氷だから許せるセリフだ。
    あいつ以外に言われて漫才始めんのは相方のオレが認めねー!!

宇都宮:…………あっそ。
    もういいわ。アンタも要らない。
    要らない。
    消す。
    二度と長文の舞台に立てないよう存在を抹消する。
    碓氷と同じ、『ワクワク漫才部』の中で終わらない一生を生きなさい。

 市河:おいおい、冗談はやめろよ……。

宇都宮:漫才で冗談言って悪いかしら?
    心配しないで。時間はかからないわ。
    きっと次のセリフには、

    もう『』がついてるから



???:一人で行かないでくださいよ〜〜〜!! 忘れちゃだめですよ……宇都宮部長ォ!!

宇都宮:そ、その声……

 市河:なんだなんだ!?

 水戸:ヒャッハアアアアアアアアアアア

宇都宮:うそ!?!? どうしてお前が……!!

 水戸:一人じゃ漫才できないじゃないですか〜! あたしもついてきますよ部長ォ〜!!!
    あはははは! This! Is! The! Painkillerrrrrrrrrrrr!!
    【コンプラ】!【コンプラ】!【コンプラ】!!!(コンプラ)

宇都宮:バカ!!あ゙ッ……【コンプラ】!! どう……して!?
    【コンプラ】は【コンプラ】で【コンプラ】してな…ガッ!!(コンプラ)

 市河:た、助かった…………モザイクありの設定にしてよかった……
    そうか……書き手の、さじ加減で……、いかにも規制まっしぐらな行為が……
    こうして法令遵守された安全な行為に見えてしまうのか……。

『宇都宮:【コンプラ】…………【コンプラ】アアアアアアアアア!!!(コンプラ)』

『 水戸:…………解散なんて一生させませんからね、部長。(コンプラ)』





―――ボケとツッコミ。それを区別する2つの名前は宇都宮の言う通り、ただの記号、AとBでしかないかもしれない。
きっと、別の誰かが同じネタをやっても、そのネタのおもしろさは変わらないかもしれない。



だけど、それでもオレらはオレらだ。

AはAだ。BはBだ。
碓氷は碓氷だ。市河は市河だ。

2人にしかできない漫才が、ある。

2人だからできる漫才が、ある!

オレらに替わりなんかいないんだ―――







碓氷:絶対に売れるゲームを考えてきた。聞け。

市河:ずいぶんと直球な導入だなァ! ま、お前のそういうとこ大好きだけどな。

碓氷:…………キモ。


X子:ありがとうございました…え…すご…キモ…

Y美:けうけげんさん、いかがでしょうか?

 
・マジかこれ。長文であることを活かしたメタネタは数多見てきましたがこれは完全なる初見。
 まずいきなり自身のサブユニット弄ってくる時点でぶっ飛んでますし、
 「プロレス部に入っちゃったかな?」、テトリスで消える前橋など見応えたっぷりだったのですが
 碓氷と宇都宮の入れ替わりにはマジでちょっとゾクッとしました。今大会サスペンス多くない?
 シリアス路線に入って笑いが控えめになったかと思いきや、水戸とモザイクの回収には舌を巻きました。
 オチも綺麗でしたし、第1回から出てるシベリア派遣部隊にしか出来ないネタに浸らせて頂きました。
 あかつきとどっちが好きか考えた結果、個人的な好みとドラマ性の強さでこちらの点数をちょっと上げさせて頂きます。
 

X子:ここだけの話、全予選審査員があかつきより高得点をつけてたわね!

Y美:FANさん、いかがでしょうか?

 
・うわ、びっくりしちゃった。こんな自ユニットの使い方あるんだ。発見だ。一番点数の付け方に迷う……
 こういうネタだからこそ細かいボケが散りばめられているの良かったです。モザイク選べるんかい!!
 

X子:ゲームいじりでも、設定画面でてくるネタあんまりないわね!

Y美:藍殿TTさん、いかがでしょうか?

 
・今回のメタなネタの中で1番重みがあって好きです。とても振り切っている。
 読んでいて、超展開に突入してからの追い上げが凄かったです。
 色々な仕掛けが凄くて面白いネタでした。
 第20回記念ネタとしては優勝かと。
 

X子:いや本当その通りだと思うわ!



Y美:さて、どんどん参りましょう。

X子:続いて、9組目はこの方たちです!



エントリーNo.030

棒人間とカギカッコさん
医者と患者

       ┏━┓
       ┃ ┃棒人間と、
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「カギカッコさんです。よろしくお願いします。」 
       ┏┻┓
       ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃厚切りジェイソンじゃないですよ。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「分かってますよ。」
       ┏┻┓
       ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃突然ですが、医者と患者のコントがしたいです。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「いいですね。」
       ┏┻┓
       ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃僕が患者をやるので、カギカッコさんは医者をお願いします。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「分かりました。」
       ┏┻┓
       ┃ ┃







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、なんだか体が熱っぽいです。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「風邪薬出しておきますね。」
       ┏┻┓
       ┃ ┃







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、右膝が腫れてしまいました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「湿布薬出しておきますね。」
       ●┻┓
       ┃ ┃







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、右脚が分裂してしまいました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「なんてこったい。」
     ┏━┳┻┓
     ┃ ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃左脚も分裂しました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「バランスが取れてよかったですね。」
     ┏━┳┻┳━┓
     ┃ ┃ ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃先生、右脚がすくすくと育ちました。歩きづらいです・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「切り落としましょう。」
     ┏━┳┻┳━┓
     ┃ ┃ ┃ ┃
     ┃ ┃
     ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃左脚も育ちました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳┻┳━┓
     ┃ ┃ ┃ ┃
     ┃ ┃ ┃ ┃ 「また切り落としますね。」
         ┃ ┃
         ┃ ┃
         ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃今度は両脚ともに伸びてきました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳┻┳━┓
     ┃ ┃ ┃ ┃
     ┃ ┃ ┃ ┃ 「キリがないですね・・・。」
     ┃ ┃ ┃ ┃
         ┃ ┃
         ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃高いレベルでバランスが取れてきました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳┻┳━┓
     ┃ ┃ ┃ ┃
     ┃ ┃ ┃ ┃
     ┃ ┃ ┃ ┃ 「もうこのままでいいんじゃないでしょうか。」
     ┃ ┃ ┃ ┃
     ┃ ┃ ┃ ┃
     ┃ ┃ ┃ ┃
     ┃ ┃ ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃息子も育ちました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳╋┳━┓
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃ 「モテ期到来ですね。」
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃先生、右脚が個性を出し始めました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳╋┳━┓
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃┏┛┃┃ ┃
     ┃┃ ┃┃ ┃ 「アイロンかけときましょうか。」
     ┃┗┓┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃ 
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃┏┛┃┃ ┃
     ┃┃ ┃┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃左脚が対抗心を燃やし始めました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳╋┳━┓
     ┃ ┃┃┗┓┃
     ┃┏┛┃ ┃┃
     ┃┃ ┃┏┛┃ 「しょうがない子ですね。」
     ┃┗┓┃┗┓┃ 
     ┃ ┃┃ ┃┃
     ┃ ┃┃ ┃┃
     ┃┏┛┃┏┛┃
     ┃┃ ┃┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃絡まっちゃいました・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳╋┳━┓
     ┃ ┃┃┗┓┃
     ┃┏┛┃ ┃┃
     ┃┃┏╋━┛┃ 「あらら・・・。とりあえず引っ張りましょう。」
     ┃┗╋╋┓ ┃ 
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃┏╋╋┛ ┃
     ┃┃┗╋┓ ┃







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、脚が腫れてきました。痛いです。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳╋┳━┓
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃ 「無理に引っ張ったせいでしょうか・・・。」
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ●┃● ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃腫れがひどくなってきました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳╋┳━┓
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃ 「だんご三兄弟になっちゃいましたね。」
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ●┃┃ ┃
     ┃ ●┃┃ ┃
     ┃ ●┃● ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃だんご三兄弟が双子になりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳╋┳━┓
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃ 「ややこしいですね。」
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ●┃● ┃
     ┃ ●┃● ┃
     ┃ ●┃● ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃三兄弟の三兄弟が三兄弟になりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳╋┳━┓
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃ 「『三兄弟』がゲシュタルト崩壊しそうです・・・。1回全部切り落としましょう。」
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃スッキリしました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「二足歩行の幸せを噛み締めてください。」 
       ┏┻┓
       ┃ ┃







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、右脚が右脚になりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「ちょっと何言ってるのか分かんないです。」
       ┏┻┓
       右 ┃
       脚  


       ┏━┓
       ┃ ┃左脚も左脚になりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「日本語って難しいですね。」
       ┏┻┓
       右 左
       脚 脚


       ┏━┓
       ┃ ┃分裂しました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「忘れた頃に・・・。」
     ┏━┳┻┳━┓
     右 右 左 左
     脚 脚 脚 脚


       ┏━┓
       ┃ ┃先生、下半身でトーナメントが始まりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「なんだこれ。」
    ┏━━━┻━━━┓       
  ┏━┻━┓   ┏━┻━┓
 ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓
 右 左 右 右 左 左 右 左
 脚 脚 脚 脚 脚 脚 脚 脚


       ┏━┓
       ┃ ┃1回戦が終了しました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「ちゃんと左右揃うといいですね。」
      ┏━┻━┓       
     ┏┻┓ ┏┻┓
     左 右 左 右
     脚 脚 脚 脚


       ┏━┓
       ┃ ┃左だけ勝ち上がりました・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「ご愁傷さまです・・・。」
       ┏┻┓
       左 左
       脚 脚







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、新しいトーナメントが始まりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「夢も希望もないですね。」
    ┏━━━┻━━━┓       
  ┏━┻━┓   ┏━┻━┓
 ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓
 右 鼻 睾 左 腋 右 臍 左
 脚   丸 腕 毛 腕   脚


       ┏━┓
       ┃ ┃睾丸と腋毛は嫌です・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「神に祈りましょう。」
      ┏━┻━┓       
     ┏┻┓ ┏┻┓
     右 睾 腋 左
     脚 丸 毛 脚


       ┏━┓
       ┃ ┃大丈夫でした!
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「よかったですね!」
       ┏┻┓
       右 左
       脚 脚


       ┏━┓
       ┃ ┃右脚が優勝しました・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        右    「強く生きてください・・・。」
        脚







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、竜王戦決勝トーナメントが始まりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「楽しみですね。」
 ┏━━━━━━┻━━━━━━━┓
┏┻━┓         ┏━━┻━┓
┃ ┏┻━┓      ┏┻┓  ┏┻━┓
┃ ┃ ┏┻━┓    ┃ ┃ ┏┻┓ ┃
┃ ┃ ┃ ┏┻━┓  ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 
┃ ┃ ┃ ┃ ┏┻┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 
松 久 阿 佐 増 藤 丸 稲 佐 村 羽
尾 保 久 々 田 井 山 葉 藤 山 生
  利 津 木 康 聡 忠   康 慈 善
歩 明 主 勇 弘 太 久 陽 光 明 治
八 王 税 気 四 四 九 八 九 七 三
段 将 八 五 段 段 段 段 段 段 冠
    段 段


       ┏━┓
       ┃ ┃羽生さんが優勝しました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        羽    「よっ! 下半身永世七冠っ!」
        生
        善
        治
        二
        冠







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、カタカナのトーメントが始まりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「そろそろネタも終盤です。『オチ』が揃うといいですね。」
    ┏━━━┻━━━┓       
  ┏━┻━┓   ┏━┻━┓
 ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓
 オ ヌ モ リ ユ ノ ス チ


       ┏━┓
       ┃ ┃1回戦が終了しました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「これは・・・?」
      ┏━┻━┓       
     ┏┻┓ ┏┻┓
     オ モ ノ チ


       ┏━┓
       ┃ ┃モチでした・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「モチ・・・。」
       ┏┻┓
       モ チ







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、また新しいトーナメントが始まりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「これならいけるでしょう。」
    ┏━━━┻━━━┓       
  ┏━┻━┓   ┏━┻━┓
 ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓
┏┻┓┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃
モ オオ オ オ チ チ チ チ


       ┏━┓
       ┃ ┃「モ」が勝利しました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「まだ大丈夫。」
    ┏━━━┻━━━┓       
  ┏━┻━┓   ┏━┻━┓
 ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓
 モ オ オ オ チ チ チ チ


       ┏━┓
       ┃ ┃ベスト4が出揃いました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「あ、あれ?」
      ┏━┻━┓       
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     モ オ チ チ


       ┏━┓
       ┃ ┃モチでした・・・。
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       ━╋━
        ┃    「モチ・・・。」
       ┏┻┓
       モ チ







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、新しいトーナメントです。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
       ┏┻┓
      ┏┻┓┃
     ┏┻┓┃┃
    ┏┻┓┃┃┃   「こんなトーナメントは嫌いです。」
   ┏┻┓┃┃┃┃
  ┏┻┓┃┃┃┃┃
 ┏┻┓┃┃┃┃┃┃
┏┻┓┃┃┃┃┃┃┃
オ モモモモモモモチ


       ┏━┓
       ┃ ┃「オ」が勝ち上がってますよ。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
       ┏┻┓
      ┏┻┓┃   「どうせダメですよ・・・。」
     ┏┻┓┃┃
    ┏┻┓┃┃┃
   ┏┻┓┃┃┃┃
  ┏┻┓┃┃┃┃┃
  オ モモモモモチ


       ┏━┓
       ┃ ┃破竹の勢いですね!
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
       ┏┻┓  「もう騙されませんよ・・・。」
      ┏┻┓┃
     ┏┻┓┃┃
    ┏┻┓┃┃┃
    オ モモモチ


       ┏━┓
       ┃ ┃こ、これは・・・!
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃   「まさか・・・!」
       ┏┻┓
      ┏┻┓┃
      オ モチ


       ┏━┓
       ┃ ┃モチでした・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃   「モチ・・・。」
       ┏┻┓
       モ チ







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、最強のモチを決めるトーナメントが始まりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃   「興味ないです・・・。」
    ┏━━━┻━━━┓       
  ┏━┻━┓   ┏━┻━┓
 ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓
 キ ア カ ワ ク カ タ ズ
 ナ ン シ ラ ズ ガ イ ン
 コ コ ワ ビ モ ミ コ ダ
 モ ロ モ モ チ モ モ モ
 チ モ チ チ   チ チ チ
   チ


       ┏━┓
       ┃ ┃タイコモチが優勝しました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        タ   「唯一餅じゃないやつ・・・。」
        イ
        コ
        モ
        チ







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、最後のトーナメントです。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃   「もう期待するのはやめました。」
      ┏━┻━┓       
     ┏┻┓ ┏┻┓
     モ オ チ チ


       ┏━┓
       ┃ ┃揃いました!
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃   「やったーーーー!!!」
       ┏┻┓
       オ チ


       ┏━┓
       ┃ ┃「オ」がドーピングで失格。「モ」が繰り上がりました・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃   「モチ・・・。もういいです・・・。」
       ┏┻┓
       モ チ


X子:ありがとうございました。えっ、これは本当にすご!?

Y美:彼。さん、いかがでしょうか?

 
・面白い!見せ方に工夫があって、中のボケはわかりやすくて、
 見せ方ならではのボケも多分に含まれていて、非常に面白かったです。
 ボケの内容自体はそこまでぶっ飛んでる感じはないのですが、
 見せ方、テンポの良さと非常にマッチしていて、ちょうど良いバランスになっていると思いました。
 モチの流れとか、わかってても笑ってしまう、テキストで、この空気感を表現できるのはすごいと思いました。
 

X子:いやー、AAでここまで突き抜けられるとはねー。

Y美:藍殿TTさん、いかがでしょうか?

 
・凄い!面白すぎる!冷静に見てみても、試みだけじゃなくフレーズや構成も最高でした!
 カギカッコさんの位置も絶妙に見やすい位置ですね。
 しかも100行ピッタリ!MM-1史上最縦長では!?こんなネタが作ってみたいです。
 ただただ面白かったので、かけた労力が報われる結果になると良いですね!
 

X子:いやー本当これどうなるのかしら!?

Y美:とれいんさん、いかがでしょうか?

 
・いやこれインパクト以上にしっかりしてますね。
 この仕掛けの中でどうすれば最大限に活かせるか。
 枠組みの中での面白を追求できてて凄いです。
 面白かったです。
 

X子:ありがとうございました!



Y美:さて、どんどん参りましょう。

X子:続いて、10組目はこの方たちです!



エントリーNo.011

ミルキーケース騎士団
英雄譚は色褪せない
啓介:はいどーもー!! ミルキーケース騎士団ですよろしくお願いしますー!!

ミル:(やたら通気性が良く夏場でも着ていられそうな鎧を纏って登場)

啓介:はいそんなわけでね、ファンタジー世界からやってきた女騎士のミルさんと漫才やってますけれどもー。

ミル:皆の者、お初にお目にかかる。私は女騎士のミル・ブロッサム!!
   聖ケッカヴィジニア王国に仕える誇り高き女騎士!王国の為に戦い、王国の為に死ぬ!
   好きなスライムはマグマスライム!!嫌いなスライムはムラサキマダラオオスラくっ殺せ!!

啓介:何がどうした!?自己紹介の最中にお前の精神に何があった!?

ミル:くそっ、ツタヤで借りていたDVDの返却期限が昨日だったことを思い出した……何たる不覚!!殺せ!!

啓介:返しに行けや!死で償う必要ねえよ、延滞料金払えば許して貰えることだよ!

ミル:さぁ殺せ!そして私の首を、ツタヤの店員に差し出すといい……!!

啓介:何のけじめだ!!DVDの代わりに生首帰ってくるとか聞いたことねえサイクルだわ!!
   いいから漫才しようぜ、そんで漫才した後にツタヤに馬を走らせろよ。

ミル:……フッ、そうだな……私は生きて漫才を成し遂げ、ツタヤに「ゲロッパ!」を返しに行かなくてはな……!!

啓介:何借りてんだ。別に何借りてもいいけど何借りてんだ。

ミル:というのも、私は映画が大好きでな。ファンタジー世界でも任務の合間にツタヤでDVD借りたものだ。

啓介:ファンタジー世界にもツタヤ出店してんのかよ。流石ツタヤどこにでもあるな。

ミル:懐かしいな……霊山でゴーストドラゴンを討ち倒した夜、宿屋で見た「チェケラッチョ!」……。(しみじみ)

啓介:余韻が台無しだよ。そんで基本的に映画のチョイスが微妙だなおい。

ミル:映画に限らず物語が大好きでな。
   特に幼少期母親に読み聞かせてもらった絵本「スライムたろう」は強く頭に残っている。

啓介:スライムたろうて。現時点じゃ元ネタが桃なのか金なのか浦島なのかもわからんぞ。

ミル:あとは「ゴーレムたろう」「エルフたろう」「ドラゴンたろう」「マグマカマキリたろう」……。

啓介:だから元ネタなんだよ!!なんで上の句潰しのたろう残しなんだよ!!

ミル:あと思い出深いのが「走れスライム」「ごんスライム」「大造スライムとがんスライム」だな。

啓介:何そのスライムにまみれた教科書オールスターズ!!スライム走れんのか!

ミル:懐かしいな……スライムに捕らえられたスライムを助けるためスライムの結婚式に急ぐスライム……。(しみじみ)

啓介:何が面白いんだ!! ただスライムが跋扈するだけの物語に何の教訓があるんだ!!

ミル:そうだ、今日はいい機会だし、私が「スライムたろう」を読み聞かせてやろう!
   構わないな!?どうしてもイヤだと言うのなら仕方ない、いつものように私を殺せ。

啓介:殺したことねえよ!!やめろ角が立つだろ、俺ご近所じゃガンジー啓介と呼ばれるほどの聖人君子で通ってんだぞ!!

ミル:いつものように私を殺した後いつものように血をすすり、その夜いつものように漫才をするが良い。

啓介:これは紛れもない名誉毀損だからな!?相方じゃなかったら法廷案件だからな!?
   もうわかったよ、これ以上俺のクリーンなイメージ壊されたら適わん、早く話せよ。

ミル:ありがとう!!お礼に後日ツタヤ店員の首をくれてやろう!!

啓介:もうお前女騎士とかじゃねえよ!!国に監視つけられるタイプのやつだよ!!もう早く話せよ。

ミル:よし、では始めるぞ、あーあー、こほん……ころせー、くっころせー……。

啓介:なんだその発声練習。袖でやったら他の芸人ビビるからやめとけよ。

ミル:えー『スライムたろう』
   「昔々あるところに、勇者アルファルドと賢者マリエッタがいました」

啓介:おじいさんおばあさんポジションが仰々しい!!
   いきなり勇者とか出ちゃうの!? スライムたろう霞むよ!?

ミル:「勇者アルファルドは魔王ルコナーを征伐した後、名を捨てて最果ての街で静かに暮らしていました。
   なお彼は、討ち滅ぼした魔王ルコナーの魂が彼の妻である賢者マリエッタの体に住み着いていることを知りません」

啓介:ごめん、今からでもいいからそっち主軸にしてくれないかな!?
   スライムたろうとかどうだっていいよ、エピローグでぷるぷるさせときゃいいよ!!

ミル:「ある日、勇者アルファルドが山へゴブリン退治に、賢者マリエッタが川へ水のマナを溜めに行くと」

啓介:専門用語が多すぎてよくわかんねえ!興味のない資格の説明を受けているかのようだ!

ミル:「川上から大きなスライムが、どんぶらすらいむどんぶらすらいむと流れてきました」

啓介:どんぶらこでよくね!? どういう流れ方なのかちっとも想像出来ない!

ミル:ちなみに通常のスライムは水に入ると溶けてしまうため、このスライムは水に耐性のあるアクアスライムだとわかるな。

啓介:謎の解説を挟むな!!絶対他に説明すべきことあるだろ!

ミル:「賢者マリエッタは言いました。
    『グハハハハ、こんなに大きなスライムは危険だ!吾輩が両断してくれようぞグハハハハ!』」

啓介:魔王の魂が強い!!勇者よく気付かないでいられたな!!

ミル:「賢者マリエッタは風斬の魔法でスライムを真っ二つにしました。ズバァァァッ!!!
    するとびっくり、さっきまで巨大スライムがいたところに、スライムAとスライムBが!!」

啓介:分裂してない!?そいつ攻撃すると増えるタイプじゃない!?よくわかんねえけど!!

ミル:「スライムAは人畜無害ということもあり、スライムたろうと名付けられ2人に育てられました。
   一方スライムBは邪悪な存在で、人を襲い金品を奪ったあげく、島を占拠しておにスライムとして君臨しました」

啓介:あ、鬼のポジションスライムBなんだ!?賢者余計なことしなけりゃ良かったんじゃない!?

ミル:「スライムたろうは言いました。
    『お二人とも、私は島へ向かいますたろう。片割れの愚行は私が止めねばなりませんたろう』」

啓介:語尾のキャラ付けがクソだ!語尾たろうって何だよ、せめてスライムを活かせよ!

ミル:「賢者マリエッタは言いました。
    『グハハハハ、おにスライム誕生は私の責任でもある!!!
     貴様にはこのきびだんごを授ける、必ずやおにスライムを根絶やしにするのだゲァーヒャッヒャッヒャーッ!!!』」

啓介:魔王濃くなってない!?今んとこ賢者感感じた部分ゼロだぞ!?

ミル:「勇者アルファルドは言いました。
    『ぶきや ぼうぐは ちゃんと そうび しないと いみが ないよ』」

啓介:何でだ!!何で勇者は最序盤の村人に成り下がってんだ!!

ミル:「2人の想いを背負い、スライムたろうは旅立ちました」
   ちなみに余談ではあるが、時を同じくして北の海を守るマーメイドプリンセスが消息を絶ったのはまた別の話だ。

啓介:だからサイドストーリーのが抜群に面白そうなんだけど!
   もうスライムたろう爆死させてスピンオフしようぜ!!

ミル:「おにスライムヶ島を目指し進むスライムたろう。
    ゴーレムの封印された洞窟、ゴブリンの働く炭鉱、マグマカマキリに支配された街などを越えて進みます」

啓介:それらを描写しろや!! イベントをことごとく透かすなや!!

ミル:「するとそこに、いぬスライム、さるスライム、がんスライムが現れました」

啓介:1匹出演作品間違えてるぞ!?そいつ大造スライムの管轄下だぞ!?

ミル:余談ではあるが、スライムは食べた動物の特性を吸収する性質があるため、彼らはそれぞれの動物を喰っているぞ。

啓介:怖い裏設定をバラすな!ちょいとほのぼのした絵面が台無しだよ!!

ミル:「いぬスライムは言いました。
    『スライムたろうさん、僕達お腹ペコペコだワン』」

啓介:語尾だけだとただの犬だな。スライムである必要性が皆無だな。

ミル:「さるスライムは言いました。
    『ア、アンタがお腰に付けたきび団子、アタシ達にくれてもいいんだからねッキー!』」

啓介:無駄なキャラ付けだよ。サルにツンデレ要素絶対いらねぇよ。

ミル:「がんスライムは言いました。
    『クエーッ!!クエックエックエックエーッ!!!』」

啓介:なんでコイツだけ野性味強いんだ!!マジでただのがんじゃねぇか!!

ミル:これも余談だが、人語を話すスライムは例外なく人を食べている。

啓介:マジで知りたくなかった!!その補足説明やめてくれよ、今んとこ裏目にしか出てねえよ!!

ミル:「スライムたろうは言いました。
    『今から向かうおにスライム退治、ついて行くならあげましょうたろう』」

啓介:じゃあコイツも人喰ってるじゃねえか!!たろう的なやつを喰ってるじゃねえか!!

ミル:「こうして3匹のお供を連れたスライムたろうはおにスライムヶ島へと向かいました」

啓介:もうダメだ、俺はこの物語を愛せない!おぞましいモンスターの群れとしか思えない!

ミル:「エルフとダークエルフの争いが続く森、ヴァンパイアの住む古城、
    マーメイドプリンセスがいなくなったことで毒の海域となった北の海を越えて進みます」

啓介:だからそれらをストーリーに組み込めよ!! 絶対本筋より面白ぇじゃん!!
   マーメイドプリンセスの下りとか掘り下げろよ、俺もうマーメイドプリンセスの虜なんだよ!!

ミル:「旅路の果てに遂にスライムたろう一行はおにスライムヶ島へと辿り着きました」

啓介:うるせぇー! マーメイドプリンセスを見せろー! ぷるぷるしたものはもう懲り懲りだー!

ミル「『ここがおにスライムヶ島ワンか……』
   『遂にアタシ達、ここまで来たっキーね……』
   『つーかー、早くやっつけて帰るっきゃなくねクエーッ?』」

啓介:がんスライム人喰いやがったな!?恐らくギャル的なやつ喰いやがったな!?

ミル:「するとそこに姿を見せたおにスライム!!
    『ふふふ……流石は我が半身マーメイド……来ると思っていたよプリンセス……』」

啓介:コイツマーメイドプリンセス喰ってやがる!!なんてヤツだ俺のマーメイドプリンセスを!!

ミル:「元は血を分けた同じ存在マーメイド……葬るのは惜しいプリンセス……。
    どうだい、1つに戻らないかいマーメイド? 我等はノアの方舟を創り出す存在になれるさプリンセス」

啓介:コイツの世界観なんだよ!! なんでぷるぷるのクセしてこんなラスボスぶれるんだよ!!

ミル:「ふざけるな、人を傷つけ世界を支配しようとするお前は許せないたろう!
    いいか覚えとけたろう、命は平等たろう、死んでいい命なんてないたろう!!」

啓介:お前たろう喰ってんだろうが!! お前の一味ツンデレやギャル喰ってんだろうが!!

ミル:「おにスライムに対し一斉に攻撃を仕掛けるお供たち!!
    いぬスライムは火炎放射を放ち、さるスライムは樹木を操り、がんスライムは雷を落とす!!」

啓介:動物の特性を全く活かしていない!!道中どんだけ凄えヤツ喰ったんだ!!

ミル:「しかし攻撃をどれだけ喰らっても平気な顔のおにスライム。
     『これで終わりマーメイド?ならばこちらの番だプリンセス!!』
     おにスライムが右手を掲げると、島の周囲を取り囲む海水が竜の形となり一行に襲いかかる!!」

啓介:ちくしょう、全員スライムの分際でいっぱしのバトル感出しやがって!!スライムに右手なんてあんのか!!

ミル:「スライムの弱点である水を浴びて瀕死のお供達! しかし一人、凛と立つスライムたろう!!」

啓介:すげぇ、クライマックスなのに全然ワクワクしねぇ!やっぱスライムって題材が悪いな!

ミル:「『な、何故マーメイド、何故水を浴びて溶けないのだプリンセス!?』
     『ふっ、忘れたのかいたろう……僕は水に耐性のあるアクアスライムだ!!!』ばーん!!!」

啓介:何の伏線回収だ!!まさか伏線が話ではなく語り手の補足説明にあろうとはな!!

ミル:「『今度はこちらの番たろう……喰らえ、風斬!!!』
    巨大な風の刃がおにスライムを両断する!!!ズバァァァッ!!!」

啓介:あれ、賢者喰ってない!?その技冒頭でお前ら分裂させた技だよね!?

ミル:「激しい戦いの末、遂にスライムたろうはおにスライムを倒しました。
    『終わった……これで村に平和が訪れるたろうイヌサルガンマーメイドプリンセスおにスライム……!!!』」

啓介:全員喰っちゃってんじゃねえか!!悪の討伐譚じゃねえよ、単なる弱肉強食の話だよ!!
   おいいい加減にしろよ、メチャクチャじゃんかよ。どうしてくれるんだよ。

ミル:…………くっ、殺せし殺せし!!

啓介:めでたしめでたしみたいに言うな!!もういいよバーカ!!

ミル:くっ、終わりし終わりし!!




X子:ありがとうございまし!!

Y美:ちょっと違わない…?

   彼。さん、いかがでしょうか?

 
・情報量が多いネタながら、キャラの描写や、ツッコミの客観性、ネタ全体の構成力から
 スッと設定が入ってきて、非常に読みやすく仕上がっていると思いました。
 桃太郎という手垢のついた設定でも独自の設定を織り込むことで他にマネできない展開を作り、
 なおかつファンタジー設定の枠を飛び越えない範囲でしっかり裏切りを作れていて
 素晴らしい手腕だと感じました。人を食う設定を思いついたのがお見事ですね。
 ただその構成力が前面にですぎて相対的にボケがこじんまりしちゃった部分があると思うので
 そこの突き抜けがあれば完ぺきだったなと思いました。
 

X子:そうねー、本当に全てがすごい!

Y美:とれいんさん、いかがでしょうか?

 
・文章の書き方はトップクラスで上手いです。
 ずっとニヤニヤしながら読ませていただきました。
 漫才中にあった他の昔話も気になるので
 全部まとめて文庫サイズで読みたいですね(笑)
 大好きです。お見事でした!
 

X子:ありがとうございました。

Y美:作者のけうけげんさん、いかがでしょうか?

 
・新ユニットか畔野暮らしの新ネタを書く予定が既存ネタの加筆になっちまいました。
 わりと「食べた生物の特性を得る」ってくだりが書きたかっただけな気がします。
 信じられないだろう?コイツら優勝経験者なんだぜ?
 

X子:ありがとうございました。



Y美:さて、いよいよ敗者復活組の発表です。

X子:11組目はこの方たちです!

果たして敗者復活はどの組なのか…!?