01 | NAO | 募金の横で貯金箱をもって。 | 1票 |
02 | 19名 | グランドピアノ片手にマッスル界隈で流しをやる | 3票 |
03 | 雅三郎 | 靴底にもの凄い磁石を仕込んで金目の物を吸い付ける。 | 4票 |
04 | たっくんちょ | 街角でギターケースを広げて熱唱している若者の98%は政治家らしいです。 | 7票 |
05 | 雷神 | ある夏の夜の事だった。俺がヴィーナスと出会ったのは。 飽き飽きしてきた海岸沿いの国道ツーリング・・・。空は俺の心境のようにどんより曇っていた。 下らない街、サビついた人間関係、何もかもにうんざりしてる。「しゃらくせえ」と吐き捨てる。 やがて、雨がアスファルトを叩いた。ピアニッシモからわずか数秒でフォルテッシモ。「・・・クソッ!」 俺はすぐに国道から外れ、屋根つきのバス停へと逃げ込んだ。 夕立だろう。空を見ながら俺は思った。こんな狭い街でくすぶっている俺、何もできない、何にもなれない俺。 今夜だってツーリングの最中にこのザマだ。・・・だらしがねえ。格好悪い。むせ返る湿気にうつむいた時、あの夏が始まった。 電話ボックスから飛び出してきた女が、言った。 「・・・乗せてよ」 突然の言葉に思考回路はすぐには動かなかった。恐らくは泣いていたであろう赤い目、ワンレングスの黒い滑らかな髪、そして・・・ 俺好みの、女神のような美貌。彼女が、俺のマシンの後部座席を指していた。夕立はもう、上がっていた。 「・・・それで?」 「駅まで乗せて、オシマイさ。後日談なんかありゃしねえよ」 港の倉庫を一個丸ごと潰して作られた溜まり場のバーで、俺はバーテンを相手に飲んだ暮れていた。 「きっと彼女は夏の幻・・・夕立の見せた一夜限りの幻影だったのさ」 「詩人だね」マスターがグラスを磨きながら笑う。 「こんな下らない街に、あんな綺麗な女性が実在するわけねえ。『外に出ろ』っていう、天からの啓示・・・ぶーっ」 ドアに目をやり、途端に口の中のビールを毒霧状に噴霧する俺。顔面に直撃を食らうマスター。 「マ、マスター、見ろ!彼女だ!」 「み、見ろといわれても、目が!目がああああ!」 「あ・・・」 彼女はいた。しかし、一人ではなかった。明らかに場数を踏んでそうな、・・・いや、見たことがある。 彼女はここらで一番有名な族の、特攻隊長と呼ばれる男を伴って店内に現れた。もちろん俺なんかに気付くはずはない。 二人は奥のテーブルに腰掛け、大声で飲み物を注文すると、何やら深刻そうに話を始めた。 息を飲んで、遠くからその様子を見守る俺。床をのたうち回るマスター。 間違いない。彼女だ。あの夜タンデムした時かすかに嗅いだ匂いが、俺のスツールの後ろを行く時ほのかに香った。 五分ほど、二人は会話をしていた。徐々にそのやり取りは興奮の度合いを増していく。俺が訝しく思ったその時だった。 彼女がグラスの中の液体を男の顔面めがけてぶちまけたのだ。 ざわめく店内が一瞬シンとなる。男は自分に起きた現実をゆっくり把握していくように身動き一つしなかった。 「弥生・・・・・・、テメエ!」 乾いた音が店内に響いた。男が、彼女の頬をぶったのだ。店内から悲鳴とどよめきが上がる中、俺は、 スツールを跳ね飛ばして、 何が何だか自分でもよくわからない中、 マスターや他の常連の制止も耳に入れず、 その、特攻隊長に、 殴りかかっていったんだ。 「・・・大丈夫?」 冷たい床の感触が腫れた顔面にひどく心地良い。どれくらい殴られたんだろう。わからない。 ただ、懐かしい声が自分にかけられている事だけはわかった。冷たいハンカチが切れた額にあてられ、傷口に染みる。 「アキラ、あんたこんな子供に何してんのよ!」 「うっせえ!ンなクソガキに構ってんじゃねえ、行くぞ!」 側の彼女と、すでに店を出る支度を終えた男が大声でやり取りしていた。 「待ってよ、アキラ!」 男が店を出て行く。彼女は俺の額にハンカチを乗せたまま、バッグの中をごそごそと探っていた。 何か声をかけようと思った。だが上手く声が出せそうにない。傷みのせいじゃなく、自分のふがいなさのせいで。 「・・・これ」 何かが差し出された。 俺はそれをぼんやりと眺める。 「うちのツレが迷惑かけて、本当ゴメン。ゴメンね・・・」 ツレ。その言葉が奴の拳より強烈に俺を殴りつける。ドアの外から男の怒鳴り声がした。何と言ったかはわからない。 「すぐ行くわよ!」 それから彼女は、マスターに詫びを入れて、男のあとを追って店を出て行った。 客たちは目の前で起こった事件に関する感想で徐々に賑わいを取り戻していく。 俺はよろよろと立ち上がり、彼女から差し出された一枚の札を握り締めた。 くだらねえぜ。何もかもがくだらねえ。 弱っちい俺、腐ってる街、湿っぽい夏。何もかもが・・・ 「・・・くだらねえぜ・・・!」 大粒の涙が頬を伝い、床にこぼれた。こんな大昔の学者のフォトグラフが何だってんだ。金を握らされるくらいなら、あんな無謀なマネはしない。 彼女は俺に、気がつかなかった。そして、俺なんかじゃ手の届かない、遠くの存在だった。 あの夜タンデムシートから感じた体温が、徐々に遠ざかっていく。 いや、終われるものか。絶対にもう一度彼女に会ってみせる。会って、俺の事を思い出してもらう。 こんな下らない街だが、下らない俺だが、やっと見つけたヴィーナスなんだ。 このまま、終われるはずがない。 俺は手にした一万円札をぎゅっと握り締め、まだ零れ落ちようとする涙をこらえた。 そう、俺の夏は、この時から暑さを増していく・・・・・・・・・ (つづく) ***** というような事を二、三度繰り返す。 | 6票 |
06 | 寿 | 毎日日課としてアルミ缶500個。現在の所、達成率122% | 2票 |
07 | YOSSY | ポッキーの代わりに札束が入っているUFOキャッチャーで | 2票 |
08 | もっこり大使 | 植民地アメリカへの高額な印税 | 1票 |
09 | かねちょび | 横取り40萬 | 6票 |
10 | ウードン | 政治家は踊って歌って転んで落ちて資金を削ります。 | 1票 |
11 | トーマス | オレオレ詐欺で資金を調達 | 2票 |
12 | チョンチョン | 講演中に1度舞台の上に自分のお金をぶちまけてから 「あっ、おひねりありがとうございます。そちらの方からは」 と言って客席にプレッシャーをかける | 4票 |
13 | ガス電池 | 選挙演説がうるさい→苦情の電話が殺到→電話代がかかる→NT○が儲かる→NT○「また一つ大声で演説のほどを・・・」と賄賂→ますます選挙演説がうるさい | 7票 |
14 | ゆー | そうだな、じゃ、お金を集めてきたら教えてあげるよ。 | 6票 |
15 | ちょ | 隠しブロック | 7票 |
01 | NAO | 募金の横で貯金箱をもって。 | 1票 |
02 | 19名 | グランドピアノ片手にマッスル界隈で流しをやる | 3票 |
03 | 雅三郎 | 靴底にもの凄い磁石を仕込んで金目の物を吸い付ける。 | 4票 |
04 | たっくんちょ | 街角でギターケースを広げて熱唱している若者の98%は政治家らしいです。 | 7票 |
05 | 雷神 | ある夏の夜の事だった。俺がヴィーナスと出会ったのは。 (表を見やすくするために中略させていただきました) というような事を二、三度繰り返す。 | 6票 |
06 | 寿 | 毎日日課としてアルミ缶500個。現在の所、達成率122% | 2票 |
07 | YOSSY | ポッキーの代わりに札束が入っているUFOキャッチャーで | 2票 |
08 | もっこり大使 | 植民地アメリカへの高額な印税 | 1票 |
09 | かねちょび | 横取り40萬 | 6票 |
10 | ウードン | 政治家は踊って歌って転んで落ちて資金を削ります。 | 1票 |
11 | トーマス | オレオレ詐欺で資金を調達 | 2票 |
12 | チョンチョン | 講演中に1度舞台の上に自分のお金をぶちまけてから 「あっ、おひねりありがとうございます。そちらの方からは」 と言って客席にプレッシャーをかける | 4票 |
13 | ガス電池 | 選挙演説がうるさい→苦情の電話が殺到→電話代がかかる→NT○が儲かる →NT○「また一つ大声で演説のほどを・・・」と賄賂→ますます選挙演説がうるさい | 7票 |
14 | ゆー | そうだな、じゃ、お金を集めてきたら教えてあげるよ。 | 6票 |
15 | ちょ | 隠しブロック | 7票 |