会社の知り合いからYS11の体験飛行があるからどう?と連絡を受け、一も二もなく飛びつきました。
前日は雨だったのですが10月20日の朝はきれいに晴れ、これなら大丈夫といざ出発。行き先は空自静浜基地です。
当日は土曜日で、基地は静まり返っています。搭乗機の到着が見れるかと待ち構えていたのですが、それらしい気配は全くなく、受付け開始の時刻が迫ったので正門で受付を済ませ、案内に従って管制棟へ。
部屋で待つのもつまらないので外へでたところ・・・あの懐かしいダートの音が聞こえるではありませんか。最終旋回から見事な着陸で、静浜に降り立ちました。
商用飛行は既に終了しましたが、どっこいまだ自衛隊では現役で、海上自衛隊第61飛行隊(厚木)のYS11-M
9043号機が、左エンジンだけでタキシングしてきました。駐機するとタラップを降ろし、早速エンジン点検です。
当日は2グループに分けられ、この頃1回目のグループはブリーフィングを受けています。
約30分のブリーフィングを終わり搭乗していきます。この機体は左舷胴体の日の丸部分に大きな貨物用ハッチがあるため搭乗人員は40名です。
2グループ目の私たちが代わってブリーフィングを受けている間に離陸していったため離陸の画像は取れませんでした。
しょぼ〜ん
ブリーフィング内容は、61飛行隊の任務、YS11-M
の性能、本日の飛行経路、緊急時の行動、搭乗時には右プロペラは回っているため決して列から離れない事等の注意の後、いよいよ認識票が「お守り」と言う名目で各人に配布されました。
ブリーフィングをされたパイロットのT3佐は2004年駿河湾マリンフェスタで清水港に来た事がある(哨戒へり?)とのことで親近感
さていよいよ搭乗です。指定座席の22番は主翼のほぼ中央、下方の視界はだめですがこの席でしか見ることの出来ないものを発見!ターボプロップでも水エタノール噴射で離昇出力を上げることができるんですね。
いよいよ左エンジンも回りだしタキシングを開始しました。当日は本機以外はいないためノンストップで誘導路から滑走路に入りそのとたんエンジン音が高くなりあっという間に1040離陸、
眼下は基地東端約200mの焼津市惣右衛門141付近
まだまだ上昇中、エンジンナセルの上に見える景色は焼津港
静岡市街、日本平を正横にしたあたりでレベルオフ。速度は150kt、高度は1500ft(とブリーフィングでいっていましたが後ほどコクピットの高度計を見たら2000ftでした)左前方には頂上をちょっと白くした富士山、エンジンナセルに描かれたロールスロイスのエンブレムと願ったりかなったりの構図に思わずムフフ(完全自己陶酔)
ここでコクピットの見学が前席から順に行われました。機長が風景の説明をしてくれますがこちらの興味はもっぱら計器類
清水港の沖合いで反転し帰路につきます。往路と違って伊豆半島の他は海ばかり。機内の表示はこのくらいしか面白いものはなし。エアコンもなく団扇が備えつけてあったのにはびっくりしました。
海は広いな〜大きいな〜と外を眺めていたらエンジン音が下がりました。もう前方には静浜基地が見えてきて、1102着陸、貴重な体験をさせていただきました。当日は午後風が強くなったのですが、午前中はほとんど風がなく気流も安定しており期待していたゆれは全くありませんでした。画像は基地東端約500mの下小杉718番地付近です。
当日オプションで用意された航空管制のブリーフィングを受けている最中にYSは独特のエンジン音とともに離陸してしまいまたもや離陸の様子を取ることができませんでした。
ぐすん(泣)
最後に自衛隊バージョントイレマーク!でさようなら