Team IndigoMagic Museum

Autobaks Ralliy 94 Extra story




□スカベンジャラリー 番外編
・湯煙の向こう側

ということで無事ゴールし、後は表彰式を待つだけとなって
ここで番外編を紹介しましょう。



支給された弁当とウーロン茶で食事を済ませてほっと一息
くつろぐ時間を惜しんで、我々は都機川温泉につかりに行く
ことにした。
この温泉は最近出来たらしくてまだ巷にはあまり知られて
ないらしい。ラリーの主催者が参加者の労をねぎらうため、
無料で(もちろん参加費に含まれているのではあろうが)
入泉出来るよう手配してくれたらしい。粋な計らいだ。

我々は持参した入浴セットを小脇に抱えていそいそと
近くにある温泉のある場所へと向かった。その建物に入ろうと
して、入り口のドアを空けると大量の靴が転がっていた。
そう、中は超満員状態。「しかたない。」我々は混雑が緩和される
のを待つことにした。とその時、宿(一応温泉宿らしい)の女将と
おぼしき女性が、「今は女性がいないので、女湯に入っても結構で
すよ。」話を更に聞くと、どうやら既に他の野郎どもが女湯に入って
いるらしい。しかも奴らは中から鍵をかけて他の者の進入を妨げている
ようだ。とにかく、「女湯に入れる」という言葉の響きに我々は理性を
失いかけていたのである。女将の言葉を聞いた瞬間、まるで
兜こうじ(字を忘れてしまった)がマジンガーZにパイルダーオンした
時の様に我々の目が一瞬光っていたのは言うまでもない。

待つことしばらく、やっと女湯から野郎どもが出てきて、いざ突入
したところ、タイミング良く(悪く)男湯からも大量に男どもが出てきた
のである。我々はしかたなく後ろ髪をひかれるおもいで、男湯の敷居を
跨いだのである。私(aky)とmatuが男湯の脱衣場に入ってきたが、
もう一人ピエールの姿が見えない。扉を再びあけて廊下の様子を伺ったが
奴の姿はどこにも見えない。そうである。ピエールは女湯へと潜入したので
ある。「何という奴だ」、少々羨ましく思いながらakyとmatuは
既に男湯への道を引き返すことが出来なくなっており、そのまま男湯に
入るしかなかったのである。ピエールの執念を思い知らされると同時に
見習うべきものありと心に刻んだのであった。

男湯の中には、先に入っていたおっさん(一般客らしい)が3人いた。
彼らは「うっ、ひゃっ、ひゃっ、ひゃっ!!」と高笑いで浮かれていた。
我らは不本意ながら満月のように見事な太鼓腹のおっさん達と湯船を共に
ことになったのである。別に女湯に入ったからと言って、女性がいる
訳ではないのに妙に悔しい思いをするのであった。(;_;)

風呂からあがるとピエールは勝ち誇った様に満足気な面もちで現れた。
「我奇襲に成功せり。(トラ、トラ、トラ)」と言わんばかりであった。



我々が風呂からあがってしばらくすると表彰式が始まった。
表彰は各チームの代表者が1人、合計15人立ち上がって下位から順に
成績発表し呼ばれた者は着席して行き、最後に立っていた者が優勝チーム
という方式で行われた。順位はピエール君がお知らせした通りであった。

優勝商品は自由選択方式で15チーム分の商品を目の前に並べて1位から
順に欲しい物を取っていくというやり方であった。優勝チームが手に取った
物は言わずと知れたGPSカーナビゲーションシステムであった(;_;)。
我がチーム(ピエールが取りに行った)が手にした物は原色のきつい
訳の分からないバッグらしき物であった。

ノーマルの順位賞の他に、「ブービー賞」、「パフォーマンス賞」、
「ベストインプレッション賞」等の特別賞も発表されたが、我がチームが
手にした物は、結局7位のバッグ1個であった。
成績も平凡なら走りも平凡。なんと目だたないチームであろうか(~_~)。

ということで、表彰式も終わり解散となって出口付近では主催者が
持ち込んだ景品(オートバックスで配るようなカー用品メーカーのロゴ入
りのライターやタイピン等)の大放出会となり、皆3品ずつくらいもらって
帰ったのである。あまり使える物はないのだが何か得した気分である。

最後になって気分良く我らは家路につくのであった。



これにて「’94スカベンジャラリー報告」全編の終了であります。
長い間ご愛読頂きまして、有り難うございました。
また来年「’95スカベンジャラリー報告」でお会いしましょう。
(ピエール君来年もやるの?)
さようなら〜。




                         aky@7F


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