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若い母親のあなたへ 11


  5つの禁句



 育児に一段落したお母さん方の印象。
 「長男には手をかけたはずだが、意外に思い通りにいっていない。それに比べて2番目の子は、のびのびやっている……」
 あまり手をかけなかった方がうまくいっている、というわけです。
 良かれと思ってやったことが、余り役に立っていない。そういう、子供へのかけ声とでもいうべきものを、今回は取り上げてみましょう。

第1に、「はやく!はやく!」

 「はやく服を着なさい!」
 「はやくご飯を食べなさい!」
 「はやく歯を磨きなさい!」
 子供は、なぜ「はやく」しなければならないのか、よくわかりません。
 ところが私たち大人は、枠を持っていて、少しでもはみ出そうものなら、「はやく!はやく!」と枠にはめようとあせります。
 枠にうまくはまった子は、「とてもいい子ね!」とほめます。しかし、神さまは1人1人を違うものに、つまり個性を備えて造ってくださいました。
 ですから私たちはその個性に従って生きるときこそ、もっとも幸せなのです。
 「1人1人神から与えられたそれぞれの賜物があるので、人それぞれに行き方があります。」(第1コリント7:7)
 パウロの人生成功の秘訣は、ここにありました。個性にしたがって生きたのです。
 もし、自分に合わないやり方を他者から押し付けられたりすると、とっても辛い思いをしなければなりません。
 それぞれ親としては、この子はどんな花なのかと、観察しなければなりません。さあ、あなたのお子さんは菊なのでしょうか。それともダリヤなのでしょうか。
 個性にあった育て方をして参りましょう。

第2は、「ガンバレ!」

 「ガンバレ!」と言われるとき、お母さん、あなたはどんな気持ちがしますか? 実際のところ大事な場面では、精神的なプレッシャーはかなりのものがあります。
 だから普段の実力が発揮できません。子供の心はとても風通しがいいものですから、
 「ガンバらなければならない! そうだ期待に応えなくてはいけない。失敗してはいけない。お母さんをがっかりさせてはいけない!」
 と一心に思い込みます。そうして、かえって十分な力が出せなくなることがあるのです。普段練習ではできることが、できなくなってしまうのです。このようなことを何度も繰り返すと、つまり、
 「がんばったんだけれど、うまくできなかった!」
 を繰り返すと、心は敗北者意識に囚われます。「私は何をやっても駄目なんだ・・・」と。
 もっと良い言い方があります。 「あなたができることをしなさい」
 「普段やっていること。それをすればいいのよ」
 「リラックスして!」
 「気楽にやってごらんなさい!」
 「肩の力を抜いて!」
 そしてユーモアがあったら、もっといいでしょう。イエスさまって、とても愉快なお方だったんですから。

 また、友達とは比較しないようにしましょう。子供は比較されたのち、うまくいかないと分かると、自分に強く失望します。
 「ぼくはお母さんの期待に応えられない、いけない子なんだ!」
 と。あの有名なスキーの猪谷千春選手は、こう言っています。
 「私は勝とうと思って試合に出たことはない。この勝負に勝たなくてはいけない、あの人に勝たなければいけないと思うと、だいたい力は七割しか出ない。
 でも自分の能力はこれだけなのだ、それを一生懸命にやっていこうと努めると、実力を目一杯発揮することができた。負けることがあっても精一杯やったのだから、と納得できるし、勝ったら勝ったで余計うれしい」
 ユーモアと落ち着いた雰囲気で、子どもさんに声をかけてください。どんどん進歩するはずです。

第3に、「あっちに行きなさい!」

 「だいたい、大人ってずるいよ!」 「そうだよ、おれたちにばかり注意してさ!」
 先生がある日、土足で校舎の中に入ったのを、生徒たちに見つかってしまいました。
 「急用だ!」
 「急用だったらいいの?」
 そんな押し問答のすえ、ついに先生、
 「あっちに行きなさい!」
 私たち大人は、自分の失敗をごまかそうとすることがあります。力づくで「あっちへ行」かせようとします。
 こうして、素直でない子どもがつくられます。素直に自分の非を認めて、謝りましょう。
 弁明もあまり見栄えの良いものではありません。
 「ガッチャーン!」
 「どうしたの?」
 「ウン、このお皿、もう古いものだから割れてもいいの」
 「・・・」
 「態度にも・・信仰にも模範になりなさい」(第1テモテ4:12)

第4に、「駄目な子ね!」

 子どもの良いところを見て、注目して、「上手にできたね!」とほめる余裕、これが大事です。
 「互いに人を自分よりすぐれた者と思いなさい」(ピリピ2:3)
 大人と子どもとを機械的に比較するのは、フェアではありません。
 30歳の人は、30年間学んできています。しかし子どもは、たった数年間です。
 また人には、それぞれ特性があります。まさか体重が多いというだけで、女よりも男がすぐれているという結論は、だれも下さないでしょう。
 あなたのお子さんの過去と、現在とを、比較するようにしてください。そうしたら明るい声で、「上手になったね!」と言えるのです。
 ほめられたら、さらに努力したくなります。大人のあなただって同じなのですよ。
 「あなたって親切ね!」
 って言われたら、次回あなたはその人と会うときには、何か親切をしようと心の中で準備をしてはいませんか?
 人はほめられたら、そのことば通りに生きようとするものです。あなたの大事なお子さんの良いところを見て、たくさんほめましょう。

第5に、「あの子、悪い子なんじゃないの!?」

 作文『僕のお母さんの欠点』――「この前もそうでした。友達が帰った後で、お母さんが何度も言うんです。『あの子、悪い子なんじゃないの!?』 僕が連れてきた友達が、悪い子だなんて・・・お母さんは、僕を信用していないんだと思うんです」
 確かに、悪い子はいます。でも、今は学んでいるんです。お母さん!
 あなたにもそんなときがありましたね。いや、今だって。
 任せてみましょう。任されると、余計に責任を感じるものです。はじめは失敗もあるでしょう。でも心の中で、
 「ようし、今度こそ失敗しないようにやってみるぞー」
 と思っているのです。チャンスをあげてください。あなたのお子さんですもの。
 立派にやれるようになります。神さまの祝福を祈ります。

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