勝利教会インターネットチャペル

十代の子を持つあなたへ12


今や自立の時(3)

生涯教育の考え方を身につける


 第5に、生涯教育の考え方を身につける。
 何才になっても、学ばなければなりません。学校で勉強が終わったと思うのは、間違いです。自動車免許証を取得して、もう私は完全に運転をマスターしたと思うのと同じです。
 教習所では、卒業後に出会うであろうすべての場面を練習したわけではありません。これからはたくさんの応用問題が待っています。
 ただ基本約な動作や知識を身に着けたにすぎません。これからです。社会に出て学ぷべきことはたくさんあります。
 常に学ぶ姿勢を忘れないようにします。改めて学校に入る場合もあれば、勤めながら学校に通う場合もあるでしょう。教会とか学校とかの現場で学ぶことも多いでしょう。
 いずれの場合も、学び続けようという意欲を持たねばなりません。それを親であるあなたが示すのです。
 休日に朝から晩まで寝転がって、テレビばかり見ているようではいけません。できるなら自分の書斎を持ち、本を読み、瞑想の習慣を身につけてください。スポーツもどうぞ。
 生涯体育ということばもあるくらいです。子どもは親のコピーです。口うるさく言わなくても真似をしてくれます。

夢を追いかける


 第6に、夢を追いかける。
 現代の若者は夢がない、と言われます。同情の余地はあります。もう国ができあがっているからです。
 アフリカなどの若い独立したての国では、30代の大臣などざらです。大学を出たばかりで、すぐ国家機関の中枢へ入ります。
 日本の明治維新の時代が、まだ世界にはあるのです。20代、30代の若者が国を動かす時代が。
 ところが一部を例外としつつ、日本は多くの場合、年老いた人々や年輩者が国を動かしています。したがって若者には出番がなく、夢がないということになります。
 しかし言い訳でもあります。大企業間のスキマをねらったスキマ産業があります。ベンチャービジネスがあります。
 若者に夢がないのでなく、親に夢がないのです。お父さん、お母さん、夢を持って下さい。常に前向きであって下さい。
 どんなことにも、へこたれずに取り組んで下さい。肯定的、積極的であって下さい。笑顔を絶やさず、あなたの夢を情熱をもって語って下さい。
 そしてこの夢の実現は、多くの人にとって喜ばしいものとなるだろうと語って下さい。あなたのお子さんも夢を持って生きるようになります。

 まわりの多くの人々に夢を与える大人となるのです。みことばがあなたに夢を与えます。
 創世記の15章5節以下をお読み下さい。神さまはアブラ(ハ)ムを外に連れ出して、こう仰せられました。
 「さあ、天を見上げなさい。星を数えなさい。……あなたの子孫はこのようになる
 そしてアブラ・(ハ)ムはそれを「信じた」のです。だからその通りになりました。みことばは真実です。
 宇宙・世界を造り、この中にあなたを誕生させ、あなたの立派な価値ある人生を導き、そしてあなたの大切なお子さんの人生を有意義なものにします。
 「主よ。あなたはみことばの通りに、あなたのしもべによくして下さいました」(詩篇119:65)
 「苦しみに会ったことは、私にとって幸せでした。私はそれであなたのおきてを学びました。あなたのみ口の教えは、私にとって幾千の金銀にまさるものです」(詩篇119:71,72)
 どんな場合にも、みことばから私たちは離れてはいけません。それは神さまから離れないことを意味します。
 最初の人アダムは神さまから離れて、夫婦の間に亀裂を生み、長男が次男を殺すという悲劇に見舞われたばかりでなく、人類全体がその悪影響を受けることとなりました。
 世にいろいろと育児書の類いはありますが、神さまのおことば、すなわち聖書にまさるものはありません。
 人間についてこれ以上のレベルの解説書はこの世にありません。この解説書が夢を与えてくれます。

             [完]



最後に

 最後に読者のみなさんへ。
 このシリーズで示した事柄は、あくまでも原則的なことです。育児の環境は各家庭 によって様々でしょうから、聖書を直接お読みになって、各自が聖霊さまに導かれてさらに具体的な知恵や、指針を得られるよう祈ってやみません。
 そのためには、イエス様を心にはっきりと、あなたの個人的な救い主として受け入れ、罪の赦しを受け取らねばなりません。罪こそが私たちと神さまとの間に立ちはだかる巨大な壁です。
 今こそこの壁を打ち破って、愛と知恵の神さまを直接あなた自身の、
 「耳で聞き、目でじっと見、また手でさわって……」(第1ヨハネ1:1〜4)
 いただきたいと思います。
 今回をもって、『十代の子を持つあなたに』は終了残しました。『若い母親のあなたへ』ともども、長い間忍耐を持ってのご愛読ありがとうございました。
 『レムナント』誌主筆の久保有政先生にも、大変お世話になりました。誌面を借りてお礼を申し上げます。
 前者のシリーズはすでに勝利教会のホームページ(http://www5a.biglobe.ne.jp/~vct/)にて公開しており、また後者も同様にしてまもなくお目に触れるかと思います。
 ちなみにこのシリーズを書くきっかけとなった私の二人の子どもは、現在、長男は大学三年生、長女は高校三年生です。来年には、私は妻と二人だけの生活になります。
 あなたのご家庭に、神さまの豊かな祝福をお祈り致します。 


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