華厳山へ

塩川滝上流

パンダ40mの滝(*蜀江滝)

ネット検索で丹沢関連の情報を調べていると「もっと山へ」か、「マシラ のHP」に必ずたどり着いてしまう。そして、マシラさんは私の直ぐ近くに住んで居るようだが、会ったことが無い。その彼のページで見つけた 「南沢(塩川滝の沢)〜南山沢」は興味深い内容であった。一つは塩川滝右手の40mの滝 。ここは3日前に15才で他界した雑種犬と何度か山遊びした場所であったが、そんな大滝は気が付かなかった。そして、「江の島淵」 (江ノ島まで繋がった深い淵で4月の巳の日に潮が吹き出ると言われている)の場所の記述が、私が思っていた滝の中ほどではなく更に上流と書かれていた事だった。

それ以外にも探したい事があった。一つは県央地区で発行されている「黄色いチラシ」の11、12月号で取り上げられていた「西山の発句石」である。これはインターネット と厚木図書館で知らべたが場所の特定が出来なかった。おまけに厚木図書館では「ふるさとの昔話:そもさん」の本そのものが無かった。(参考---所蔵場所 /R10-38K/フ)

そして、”修験者ウォーク”の時に講師の矢後さんから聞いた、子供の修験者が無くなった場所(石積みの墓標)を探す目的があった。

先ずは40mの滝、砂防を乗り越えて50mも歩くと崖がありその上から水が落ち、氷が張り付いていた。古い記憶が蘇った、砂防が出来る20年くらい前に長女と来た事を思い出した。その当時は寒く、崖一面に氷が張り 、そこへ近ずくと一斉に氷片が落ちてきて慌てて逃げたことを思い出した。今は暖冬で氷も所々にしか付いていない。滝の帰りに砂防を見ると、雪でパンダのような顔が 出来ていた。

*皇国地誌残稿に『高15丈三尺、幅6尺、中間厳角に激し、飛沫雪を噴きて、山谷為に朦朧たり』と書かれています。

塩川滝

そこから、塩川滝を左に巻く道を進む。先週の”カニの横這い”の何倍も恐怖感がある。落差30mで道巾10cm強、靴の巾ギリギリの途が数メートル残されていた。

そこを過ぎて、沢沿いに登って行った。倒木が多く歩き難い。

江ノ島淵

100m以上も歩いた途中に小さな淵があったが、その先に上の写真の淵が行く手を塞いだ。二段の淵で上段は確かに深い、ここが「江ノ島淵」に違いないと思った。その淵の景色も良かった。只、どう見ても江ノ島までは続いていない。ここを過ぎる事が出来ず、大きく右に巻いた。

5mの滝

最初は左の崖を登ったが、もろく手がかりがない。途中で下りて、右側に取付いた。ここでやっと越す事が出来た。そのため、上の写真の5mの滝は崖上から眺めただけだった。

広川原

滝を過ぎると直ぐに砂防ダムがある。ここで昼食にした。さっきの淵と滝があるので修験者達は、ここは通ってはいない。すると塩川滝から法華峰林道へ戻るか、左の尾根伝いに経ヶ岳に進んだのか?飯を噛みながら出した結論は、直接経ヶ岳に登れる尾根伝いの方が正しいように思われた。後日、尾根を歩いてみたい。

砂防ダムの上は広々とした砂地で歩き易かった。勝手に広川原と呼ぶ。ここからは砂防ダムの連続となった。従って、歩いていても余り楽しくはない。

すると、『バーン』と言う爆発音がして火薬の臭いがした。近くに猟師が居る。誤射を警戒し口笛を吹くが果たして気付いてくれるかどうか。

経ヶ岳の積雪

すると今度は数メートル以内に爆発音がした。煙が風に乗って流れる、その後を男が銃を置いて沢を登って行った。

銃のところで帰ってくるのを待った。引き金を弾くまねをして『何人いますか?』と尋ねると、『一人、通り過ぎる10分間は打たない。』と時限付きで答えられた。急いで沢を上った。

許可証と作動装置

多分ここへはタマが来ないと安心して木に寄りかかると、今度は罠が仕掛けてあった。ゆっくりとその場を離れた。許可証は他人が見えるように目線の高さに設置するべきなのに木の枝下に見えないように貼ってあった。

経ヶ岳〜華厳

運が良かったかもしれない、古くて作動しなかった。そこから直ぐに川の分岐になった。マシラさんは右の沢に向ったようだが、私は舗装道路を選んだ。

半原越えから経ヶ岳に向った。そこから華厳山には、頂から少し降りると白赤テープが目印になった。

 

華厳山(西山)へ

 
華厳への途

15:10経ヶ岳を下る。直ぐに鉄柵が施してある。そこを右に進む。

華厳への途

途中にはモミや杉の大木が点在している。鞍部までは凡そ15分。途中でもまた猟師に出会う。

  華厳山頂上

そこから急坂が始まる。しかし15分で写真の風景がみえて来る。アブラチャンの群生である。春先に訪れると黄色い花が迎えてくれるかも?

華厳山頂上

華厳山頂上である。頂上からの視界は効かない。右方向に時々丹沢山塊が見えるだけである。

 
  高取へ

発句石を探して高取山に向った。

発句石?

途中で榊の大木があり、その先に大きな石に何か刻んであった。ひょっとしてこれか?

 
  高取山頂上

16時に高取山に到着した。これから先はまだまだ続くがライトの持ち合わせも無いので踏み跡のあるゴルフ場の方角に下った。

 

経ヶ岳を見る

下り始めると経ヶ岳が像の背中のように見えた。

<時間>

経ヶ岳〜30分〜華厳山〜20分〜高取山〜50分〜バス停

 

 

尚、西山については下記情報が入りました。お時間のある人は是非参加をお願いします。

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「市道が通っている西山に登って現地を調査しよう」と、1月25日午前「西山登山」が実施されます。参加は自由。希望者は午前10時荻野公民館前に集合する。問い合わせは同会の荻田さんへ。TEL:241・8990番。

続報

「第2回西山(荻野高取山)登山」が2月8日に行われます。雨天は15日。お問合せは荻田さんまでお願いします。tel 042-241-8990へ  市道廃止概要

1月25日

西山登山を諦めて、修験の足跡を探す。

西山登山に参加しようと荻野公民館で10時過ぎまで待ったが誰もこない。荻田さんに連絡を入れると場所が変更になったとの事。

仕方なく、先週の続編”修験の足跡”を探し沢筋を歩く事にした。今回は塩川より厚木寄りの畑の沢(幡の沢)に入った。

最初は砂防ダムの連続で面白くなかった。そのうち真平らで白っぽい絶壁を水が落ちていた。余りに垂直なのでこれも砂防ダムと思ったら、自然の滝だった。落差7m少し水量は少ないが立派な滝である。

そこを左に巻くと沢筋の合流点だった。右の沢筋を登ると少しなだらかな杉林が続き突然写真上の雑木林にぶつかった。最近整理されたようで見通しが良かった。

後日山の名前を調べたがどこにも出ていない。正面には田代球場、右には中津川が厚木方面に向って続いている。見晴らしの良い場所である。

食事後、目の前にある経ヶ岳方向に向った。すると途が分岐している。左に行った、すると段々下がって行く。

マウンテンバイクでここを走り抜ける少年達がいた。どこまで続くか興味があったが、引き返して分岐の更に手前の杉林で踏み跡を見つけた。そこを登ると経ヶ岳下の林道にでた。

林道を華厳山方向に進むが途中で行き止まりになり、ここから経ヶ岳へ登るより法華峰林道から行く方がやっぱり楽である。もと来たところを戻る事にした。

天気がよく新宿副都心まで見渡せた。マウンテンバイクの少年達の歓声が聞こえた。楽しそうである。

もと来たところを今度は右に向った。すると先週鉄砲で脅かされた砂防ダムのところに繋がっていた。今日はトライアルバイクが爆音を立てる。私を煽るように後ろから登って来た。先ほどの少年達と大違いである。

結局その道も法華峰林道に繋がる。その下の分岐(写真左)も右に進んでみたが結局塩川に繋がり法華林道を登らざるを得なかった。

畑の沢からの道は少し整備されれば子供達も楽しめる程よい山になると思われた。