中津川沿い(馬渡り〜平山坂)

 

 

 

  

平山坂下迄(アカシアみち)

ここの一番はアカシアです。我が家の藤と略同じに咲くので見頃がよく分かります。

しかし、花の期間は短く土日に満開の時が当たらないと、なかなか鮮明な色を見る事ができません。

この道を通ると甘いアカシアの香りがします。私は「アカシアのみち」と言っています。

又、中津川沿いでは、平山画伯の描いた山に似ている浅敷戸(富士居山253m)の紅葉と春の彩りをお薦めします。

 

  

浅敷戸の裏尾根 と馬渡り

  

浅敷戸(富士居山)の春秋

 

清雲寺(桜)

桜を楽しむなら、清雲寺に行って見るのも良いかもしれません。

ここには『ひと背負い』の門があり、材木を扱う人がここのお坊さんに抱えられるだけの材木を持って行って良いと言ったら山門が出来てしまう程の量を背負って帰り、その門を建てたという言い伝えがあります。

 そして、ここの川原も昔はピンク色をした『カワラナデシコ』や『カワラノギク』、そしてこの町が分布の東端で標高が一番低い生育地だった『フジアザミ』も丹沢から種子が流れて咲いていました。

しかし 、いずれも収集家や河川改修の影響でいまでは見る事ができません。

  

 マス釣り場

さて、夏の川原は人が多く、余り風景を楽しむことができません。したがって、涼しくて静かな所を望む方は滝川に行ってみるのが良いでしょう。滝川の上流には塩川滝がありその飛水で夏の暑さを忘れてしまいます。

また塩川滝の上を巻いて沢伝いに山に登るルートもありますが、滝の脇は人がやっと通れる位の道です。右側に滝壷が見え恐怖感があります。

<塩川滝概要>

仏果山、経ヶ岳の尾根筋を源流とする滝沢に塩川滝がある。この滝は江ノ島の海と繋がっているという奇妙な伝説を持った滝である。

    

『新編相模風土記稿』によればこの滝の上流に底無しの淵があり、それは江ノ島の洞窟とつながっているのだと言う。その為この滝を”塩川の滝”とかというのである。さらにその底無し淵を「江ノ島淵」と 呼ぶと書いてあった。

四月の巳の日にはそこから潮が吹き上げるというのである。

<参考>更に『神奈川の伝説』ではもう1つ弁天淵という伝承も書かれている。角田にも角田八幡と福泉寺という寺があり江ノ島の弁天様が通ったとされる弁天淵がある。

塩川滝の近くには清滝神社と飛滝権現社という2つの社殿がかってはあった。

塩川滝のあったこの周辺は相模の修験の中心地であり、近くには八菅山があり八菅修験道が大きな勢力を持っていた。この塩川は行者たちの 五番目の行場であった。

そして、源頼朝が石橋の合戦で敗退した時に助けたのがここの修験者ではないかと言われている。この近くの海底(おぞこ)地区には敗れた頼朝がここに館を作ったとされる山を*館山(やかた)と呼んでいる。

また、頼朝が幕府を置く場所をこの地と鎌倉を比較検討したと言われている。(かもめ文庫 かながわの滝より抜粋)

そう言えば、島根の*鰐淵寺にも海に繋がる淵があると幼い時に聞いた事があ る。この寺も修験で栄えた寺です。

上の記事を書いた後日、図書館で『新編相模風土記稿』を読んでいたら、「広さ三軒浅深を試するに底に至らず、江ノ島に通じ----。谷に臨み落ちる事二丈余りにして突出せるイワ石に支えられ、それよりまた5丈余りにして滝壺に至る。山間口より滝壺まで鳥居が三基建つ」と書いてあった。

つまり5丈上の所(写真左)は江ノ島淵ではなく、右の写真が江ノ島淵になるようである。

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03年3月16日、愛川町の江ノ島淵と弁天淵を探しに歩いた。

写真下は江ノ島淵と思われる二箇所の淵を撮ったものです。左は滝の中央にある淵です。ここへは清龍橋の手前の崖を左に登ります。急な道で、右側は崖(滝側)ですので非常に注意深く進みます。

五分も登ると三畳位の平らな場所があります。そこから滝を見ると左写真のようになります。2/3の高さにその淵はあります。この平らな場所もその淵を見る為に造られたものではないでしょうか。

そこから今度は滝の上に出る為、道成りに進みます。細い30cmも無いような道で落ちたらこの世とサヨナラです。

渓谷に出たら流れに沿って下ると写真右の淵(調度真中)になります。これは余り人の目にふれない場所ですから多分江ノ島淵は中間だと判断します。 

   

そして、弁天淵は意外な所で見つける事が出来た。20数年間通勤の車で走っていた道沿いにそれがあった。海底(おぞこ)と戸倉を結ぶ角田大橋の側に角田八幡があり 、その裏手にある志田沢の流れがぶつかっている所だった。少しイメージと違ったので写真は撮らなかった。

江ノ島淵再調査(04年1月)

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06年8月6日、 イワタバコを見つけた。看板には書いてあったが、実際に見た事がなかった。涼を求めて塩川滝に来ると小さな花が咲いていた。インターネットで確認してイワタバコと分かった。

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愛川町史に半原には「滝神社」なるものがあり、神社の脇には10mの滝がある」と書かれていたので 、どんな滝なのか見に出掛けた。

愛川大橋際のローソンの先を左に曲がり、昔の中津渓谷への細い道を走る。すると行き止りになるのでそこに車を停めた。

滝神社は来た道を戻り左側に有る筈だが、判らなかったので地元の人に聞いた。

調度ローソンから入って100m辺りに、入口の石碑があった。真直ぐ進むと水の音がして、まずは神社が見えた。

そして粛々と流れる滝があり、椿の木が何本かあり滝壷の近くに花が落ちていた。

滝の規模は知名度に比例していた。神社の階段付近にニリン草が咲いていた。

この町でも知らない所がまだまだありそうである。