谷川岳から尾瀬(鳩待峠)へ

尾瀬の秋色(2006年)

谷川岳から一ノ倉岳へ(2004年)

スノーシューで一ノ倉沢(2007年)

   

05年10月22日、女房と谷川岳に向った。ちょうど丸1年ぶりである。昨年見たあの紅葉を見たく,、私にしては珍しく随分前から日程を入れていた。しかし、天気予報は芳しくなく”くもり”の予報、曇った中でもあの紅葉 が70%は楽しめると思った。

新しく出来たロープウエイで乗る順番を待っていると、上から降りてきた女性達が聞こえよがしに、『ガスでなにもみえなかったわ。』と言った。もうすでに切符を買っているので 、今更そんなことを言われてもと、少し腹立たしかった。

   

しかし、新しいケーブルに乗って登ると、中腹は昨年より色は劣るが天候から考えるとまずまずだと思った。しかし、高度が上がるとガラスが曇り、更には何も見えなくなった。終点で 降りると、20m先も分からない状態である。あのおばさん達の悔しい気持ちと、忠告、そのこころをまじまじと感じた。いずれにしてもここに居ても寒いだけなので、10分もしないうちに下山した。

今度は昨年撮影できなかった一ノ倉沢が見える場所に向った。先ず昨年は、薄暮で写真がとれなかった谷川ブナにご挨拶である。丹沢と幹の色が違うのに改めて驚く。そして、 この森はトチノキが多く所々でこの木が黄色くなっている。木肌が楠木と似たシナノキもあった。女房と木を見て歩いていると、鳥の声が聞こえた。彼女に鳥の種類を聞かれるが 、皆目分からない。

   
 

先日一万円近い鳥類図鑑を購入したが、どうも鳥には興味が湧かない。判別の方法として鳥の鳴き声が書いてあったが、私には文字に変換する事ができない。女房が、私に音感が無いと言った。それが音痴と勘違いしてむきになってしまった。彼女が文に直すと少しコツが分かった。

でも奥さんと私の感じ方は違っていた。これが必要かもしれないと改めて思い、女房に感謝。しかし、これは一人では無理でレベル(一般的な言葉に)をあわせる必要があるかもしれない。ところで、九州から来たおばさん達とはゴンドラから一緒だったが、周りを見ることも無く雑談に終始していた。もったいない!

 

マチガ沢までで十分な運動量だったが、一ノ倉沢は更にその倍の距離があった。でも、やはり一ノ倉沢の眺望は素晴らしかった。これが晴れの日であれば更に感動ものである。携帯で写真を撮り早速長女に送る。『いま、母さんと一緒に谷川岳にいる』と。

一ノ倉沢から戻ると既に12時を回っていた。車にあった煎餅をかじりながら急遽、尾瀬に向った。山岳地図を見ると谷川岳からは凄く近くに思えた。私は一回もそこに行った事がなかった。どうしても行きたくなった。

   
   
 

昼食は途中のうどん屋に入った。メニューの一番上に1000円のうどんが書かれていた。店の構えと内装からしてこの値段にチョットひいた。群馬まで来てより安いおでん定食を注文した。女房に味を聞かれ、普通の味だよ(スパーで売っている)と言った。

今日から鳩待ち峠まではマイカーが入れるようになっていた。その幸運を喜んだ。そして紅葉の素晴らしさに見とれてしまった。谷川岳とは違い、紅い葉が多い。少し 広い道路で車を止めて撮影タイム。しかし、新しいカメラは色が良く分からない。

 
   

15時前に鳩待ち峠の駐車場に到着する。管理人の方にこれから見物して帰るといった。まじめな顔でその人に諭された。『尾瀬の勉強不足です。これから日帰りなどとんでもない。泊まるとしても、宿も取れない可能性があります。云々』

最低限どんなところか見れれば良かったが、その少し上の小屋まで行っても見えなかった。直ぐに折り返した。紅葉が綺麗だった。しかし、ファインダーを覗いていてどこかで見た景色に 似ていた。そう、丹沢の畦ヶ丸辺りでファインダー越しに見た景色だった。

   

女房がいつも言う、”山の景色なんて何処も同じ”の文言が頭に浮かんできた。”この景色はそうかもしれないが、山によっては全く違う筈”と自問自答した。 その後、滝見物に向った。

"吹割ノ滝”は名爆選の滝だけあった。左右から流れ落ちる様は雄大だった。しかし、ここは”干し芋”の販売店が多かったが何でだろうか。確かにからっ風で芋の乾燥にいいのかもしれないが?