蛭が岳 

不動の峰〜棚沢の頭〜中の沢乗越(冬)

休憩舎前

棚沢

鬼が岩辺り

熊木沢下山口より

丹沢三峰より

凄い山の中に迷いこんだように思えた。

2000年1月16日11時過ぎ、昨年の4月から20年ぶりに山歩きを再開し、その10ヶ月後にやっと丹沢で一番高い山『蛭が岳』に近づいた。

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この山はなかなかピークに立たせてくれなかった。この日で3回目の兆戦だった。1度目は20年も前に丹沢経由で狙った。2回目は99年の5月ユーシンから登ろうとしたが玄倉から熊木沢の林道終点までの15kmを歩き 、そこから見た頂きが余りにも遠く断念してしまった。

3度目で初めて登ったが、その経緯をホームページに載せようと手帳を見たが、経過時間だけが記入されていた。また、丹沢山までは少し細かく書いてあるが 、その先は殆ど書いていない。

思い出してみると、玄倉の最終バスまでに下山しなければならない、時間に追われた縦走だった。

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当日は出発時から曇っていた。当然登山者は自分一人だけでだれともすれ違わない。早戸川乗越を過ぎると休憩舎があった。ここでコーヒーを入れて元気をつける。

霧がでてきたが、道がハッキリしているので迷う恐れはない。しかし、初めての道でどの辺りに自分が居るのか見当がつかない。そんな時に一瞬光が差してきた。 

雲の先に山の頂きとそこにチョコンと小屋が見える。もう少しだと分かると元気が出てきた。

しかし、雲が直ぐに広がってしまう。鬼が岩に立つがここでも視界が悪い、写真は殆ど撮れない。シャッターを切るのに手袋をとると直ぐに手がかじかんでしまう。

それでも念願の蛭が岳の頂きに12時に到着し、少し硬くなったお握りを味噌汁にいれて昼食を取り、熊木沢に下りた。

下りはじめは急な下りだった。目印の赤いテープを探しながら、所々にあるロープを掴みバスに間に合うよう急いだ。

沢の音が聞こえるともう見覚えのある砂防ダムの近くだった。それからは長い下り道を玄倉に急いだ。

玄倉では調度バスが出て行った後で約一時間近く待つことになった。バス停前のお店で缶コーヒーを飲み『これで丹沢の主だったピークに立つ事ができた。』と思い、それに略1年掛かった事、登った山々などを思い出しながら時間を過ごした。

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