立山

剱岳(剣岳)〜雄山へ

扇沢駅前

9月27日(金)、28日(土)と立山へ紅葉見物に行った。
我が家を6時に出発したが前日からの天気予報通り、山梨県に入った辺りから雨が降り出してきた。
急いでサービスエリアに入りウインドガラスに撥水剤を塗布し雨支度をする。
心の中では今回は中止すればよかったと思いつつも、休暇がなかなか取れない奥さんの事を考えると仕方がないと諦めた。

今回の山行きの発案者は彼女でスケジュールと立ち寄りポイントも全てお任せにした。

途中、高速道で何回かの休憩を挟んで豊科ICを出たのが9時過ぎだった。白馬・大町方面の看板に沿って進んだ。昭和電工を右に見て直ぐ道が分岐していた。

直進か左か?

トローリーバス

北峰?

標記が無くナビゲーター役の奥さんも曖昧な返事をするので直進した。しかし、行けども駅らしきものは見えない。左に線路が走っているのを知って間違いに気付いた。

左折して線路に沿って走ると、『市営駐車場』とナビ役が言うが、何を指示したいのか分からない。怒りがふつふつと湧いてきた。

しぶしぶ聞くとそこに止めれば駐車料は要らないとの事だった。

駅前でバス時刻を確認し、リュックを下ろして市営駐車場に車を入れた。

扇沢駅行きのバスは1時間に1本で、我々は9時40分の便に乗った。乗客は3名で、一緒に座ろうと奥さんを誘ったが、先程の道を迷った件で彼女の怒りも爆発寸前になっていたようで別々に席を取られた。

所要時間は30分で目的地に着いた。運賃は1330円だった。(10時20分)

ダムの放流

『六体の人物像』

扇沢からは関電トローリーバスに乗って黒部ダムに向かう。ここから立山駅までの切符を購入する事になったが、手作り弁当など荷物が細かく分かれていたのでリュックに纏めていたら、嫌な顔をして奥さんが切符を買いに行った。

後で分かったが運賃が7820円/人と高額で自分の財布からは出したくなかったらしい。

ホテルに着いてから二人分纏めて『釣りはいらない』と1万5千円を戻した。

扇沢駅前は大きな駐車場になっていて、日帰りの際はここに止めて室堂まで往復する方法もある。

トローリーバスは3台とも席が埋まった状態で出発した。(10時30分)バス内では黒部ダムを作る際のこのトンネル工事が難工事で犠牲者も沢山出したと説明があった。何故だか釜トンネルも難工事だった事を急に思い出した。山にはトンネルがつきものでいずれも大変な工事だったようである。

バスが着いてから展望台に登る為、220段の階段を上った。扇沢駅でも曇っていて景色は期待できないと思っていた。(10時50分)

ダムの上

大観峰(ケーブル駅)

しかし、息を切らして登って見ると雲は少なく雨の心配等必要ないほどの天気だった。

お互いが自分の普段の行いが良いからだと自慢し合った。

ここの眺望は好く黒部湖や浄土山、雄山等を見ることが出来る。また、ダムの放流の豪快さは素晴らしく気持ちをスッキリさせてくれる。

そして殉職者慰霊碑には『六体の人物像』があり、殉職者171名の名前を刻んだ版がうめ込まれていた。奥さんの旧姓と自分の姓を探したが同姓はなかった。

あっちこっちをだらだらと見学してケーブルカー乗場の黒部湖駅に着いた。(11時40分)

ここで自称『ヒロシちゃん』の副駅長による、ここから立山駅までの迷ガイドを聞いた。最初は面白くて笑っていたが、同年代の方が仕事とは言え、ここまでやらなければいけないのかと思ったら少し気分が沈んできた。

ヒロシちゃんの説明通り黒部平まではトンネルで何処に座っても壁しか見えない。

東一ノ越たんぼ平

あっと言うまに黒部平についた。

東一ノ越や後立山の赤沢岳、針ノ木岳辺りが黄色く紅葉していた。

ここの黒部平庭園で昼食を取る事にして、おかずを売店で購入するように妻に頼んだ。

すると『行者にんにく』を買ってきた。口臭を気にした私は『もう少しなんか無かったのか』と、文句を言いながら食べたが、これがお握りにあうのでついつい食べ過ぎてしまった。

翌日残った『行者にんにく』をご飯のおかずにしたがちっとも上手くはなかった。面白いものである。

ゆっくり見学をしていると段々と明るくなってきて青い空が見えるようになった。結局、ケーブルカーに乗ったのは13時だった。車内から見る紅葉も綺麗だった。窓ガラスにレンズを付けて何枚か撮った。

下の写真がその一枚だがしっかりとケーブルが写ってしまった。

立山

ケーブルカーから見た紅葉

凡そ10分程で大観峰に到着する。

右側の稜線に沿った紅葉が綺麗だと思って車内の右側に場所をとったが、左の方もまた後ろの方も絶景だった。

奥さんはここでしか買えないキティのホルダーを娘のお土産に購入した。そう言えば黒部ダム駅でもちょうちんを買って荷物を増やし続けていた。

荷物を持つのが嫌いな私は極力買わないようにしている。

ケーブルカーから見たたんぼ平の紅葉

next