中央アルプスが駄目なら

10月8日、乗り物の待ち時間が長く、中央アルプスに登れないと諦めて、これから登れる山をTさんが探した。以前雑誌で見た『入笠山』に行こうと彼が言った。今の自分が登れるのは精々標高で300m位、それ以上は登れない事は充分分かっている。Tさんに『入笠山』の登坂距離を確認した。

殆ど車だから大丈夫と彼が言う。地図を持参していないので詳しい事は分からない。駒ヶ根ICを東京方面に戻り、諏訪南インターを降り、国道20号線を登る。カゴメの工場を過ぎると右手に『入笠山』の看板があった。以外に広い道路を登る。"沢入口”と書かれた駐車場があり、そこに案内板があった。最初の目標の湿原は、ここから歩くしかないようだった。

登り始めるが辛い。急な登りが続く。何度も休んだ。休む都度あたりの木々を見渡す。アブラコシの木が多い。ウルシも段々と赤くなりつつある。Tさんがシャッターを切るが、自分は 登るのに精一杯でカメラを構える余裕もないし、それ程紅葉も進んでいるように見えなかった。

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