西沢渓谷その2

広瀬ダム

 

広瀬ダム公園にて

カラマツの紅葉

 

11月12日、昨年時間が無く途中で引き返した渓谷を完歩すべく、女房と向った。 雨の予報が、雨のち晴れに変わり中央道を走る頃には雲の合間から青空が見えてきた。

高速道路は意に反して車が多く、西沢の渋滞が思いやられた。勝沼から先は慣れたもので、恵林寺を目指して走れば迷うこともなく、途中”道の駅”で休憩をして渓谷に向った。

牛首手前の山

 

紅葉真盛り

二俣吊橋

 

”道の駅”の脇には干し柿が吊るしてあり、橙色で艶があり如何にも美味しそうである。購入しようと思ったが、まだ早く値札が付いていない。 金峰山の帰り、ここの巨砲ジュースを買った後、行く先々のサービスエリヤや農産物直売所でブドウジュースを買ったが、ここに勝るものはなかった。荷物になるので帰りに買う事にし 、目的地に向った。

広瀬ダム湖畔のモミジが綺麗だったのでダム公園に立寄った。車から出ると折からの木枯し1号で襟を立てても寒かった。風が湖面を渡り白波が立つ。女房が周りを見て、『中年ばかりだね』と言う。 一緒に出掛けるとよく耳にする言葉である。普段二人で出かけないので、仲間になれて嬉しいのかとも思う。

待合所

 

紅葉真盛り

 
 

『ハナ土』山の削られた斜面の縁は、墨で書いたように黒く、細い線と太い線で構成されていた。その面白さと紅葉をセットで撮ろうとしたが、風に飛ばされない雲が太陽を遮った。5分も過ぎるのを待つと完全に身体が冷えた。さて、昨年西沢渓谷の駐車場は車で一杯だったが、何と今年はガラガラだった。

気が抜けるくらいの状況で、自然の時間(紅葉)を無視し、人間の都合で決まった日程を重要視されるのが可笑しかった。私は相変わらずあちらこちらで立ち止まるので、昨年の エンドポイント(カエル岩)まで中々到着しない。二俣吊橋までは昨年と同じ位に綺麗だった。しかし、その先になると陽が射さないためか、紅葉の色が悪かった。

 
 

塩山方向を眺める

 
 

母体淵

カエル岩

 
 

ここは午後からの方が色が艶やかなのかもしれない。それからは、立ち止まるのが少なくなった。

カエル岩に到着したのが11時半、前回より3時間以上も早かった。このカエル岩の目は後から掘り込んだように見える。残念!

 
 

貞泉の滝を過ぎて

 
 

方杖橋を過ぎての登り

方杖橋を振返る

 
 

大げさな言い方をすると、ここから先は”未知の世界”である。3分も進むと、方杖橋があり、その先には急な道を10名ほどのグループが繋がって登っていた。

いよいよ前回渋滞していた箇所に到着である。方杖橋からは五段の滝の最下部が見えた。お尻の重い女房が息を切らせて登る。凡そ8分掛けて登りきると木橋があった。

 
 

五段の滝

 
 

 

右不動の滝

 

渓谷終点と鶏冠山

 
 

11時45分、木橋から眺める”五段の滝”、目的地に到着した。渋滞が無ければ、ここまで1時間35分。前回は人が多く、カエル岩まで2時間だった。そして、不動の滝を眺めた 後から、道の状況が変わった。

完全に山歩きになった。延々と階段が続く。駐車場から方杖橋まで標高で200m登っていた。12時、ベンチの所について高度計を見ると1400mが表示されていた。結局 、300m近く登った事になる。

 
 

五段の滝

 
 

トロッコのレール

 
 

終点のベンチの脇には小さなトイレがあった。まるでトイレを囲むように皆が休んでいるので、ここはとても落ち着けない。

10分も歩くと鉄橋があった。下が見えるので怖がる女房を尻目に、橋の中程から見える五段の滝に夢中になってしまった。

 
 

遊歩道の紅葉

 
 

 

トロッコのレール

 

展望地と黄葉

 
 

ここからまた綺麗な紅葉が続いた。先ほどのベンチに4kmでバス停と書いてあったが、中々先が見えない。だが掛っている橋にNOがふられていた。進むにつれて、その数が段々と小さきなる。

”××おっころばし”と書かれた看板や”悪沢”と書かれた看板が於かれていた。足を止めて逐一読む女房、さらっと眺めただけで通り過ぎる私、趣味がどうも違うようである。

 
 

車道に到着

 
 

脇見をして歩くのでトロッコのレールに足を引っ掛けた。この道は細く左側はあっと言うまに谷底に直行である。

女房と前回無理をして先にいかなかったことを、賢い選択だったとあきもせず何度も話した。

 

間違えば谷底へ

 

紫式部と黄葉

 
   

車が通れる林道に出たのは13時10分近くだった。ここまでカエル岩から1時間40分。混んでいたら2時間はかかっていたはずである。

駐車場に着いたのはそれから30分後だった。沢沿いは殆ど落葉して見るべき景色は少なかったがその前後はやはり綺麗だった。

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