「2007年2月、ワンダフルハウスは節分料理をいただいて、日影茶屋を出ました」 |
かつて、日影茶屋の仲居頭だった“おしづさん”こと、三角しづさんの話では、大正11年頃、日影茶屋の建物の一つを一晩のうちに、現在の「パティスリー・ラ・マーレ・ド・チャヤ」の位置まで大移動したそうです。 |
「あの信号左側の所まで建物を引っ張って運んだのです!」 | |
三角しづさん「大正11年頃かと存じますが、十一番と十二番のございます建物を道路を隔てた向かい側、つまり只今のケーキと喫茶のお店のフランス茶屋のあります場所に建ったまま移動いたしたのでございます。当時は今と違いまして交通量は格段に少なかったのですけれども、それにしても道路を跨いでの移動でございますから大層大掛かりな作業でございました。まず、準備といたしまして、建物を道路ぎりぎりまで動かしておいて、夜中に道路を跨ぐ大移動を行ったのでございます。この建物はその後改造いたしまして日影茶屋の別館として随分長い間使用し、戦後の一時期には外人に貸していたこともありましたが、昭和47年に只今のフランス茶屋に建て替えたのでございます」 |
鐙摺葉山港入口 | |
ここまで運んだわけです。信号の向こう側は逗子市です。 |
大正11年頃に移動した日影茶屋の別館が1971年までは、ここにありました。1972年9月に英国風の建物を新築して「フランス茶屋」(現在はパティスリー・ラ・マーレ・ド・チャヤ 葉山本店)としてオープンしたのです。 |