わんだふるはうす 森戸海岸線を行く

Costa del Sol PART2

横須賀から大磯まで、湘南の海岸沿いを東西に走る国道。それがルート134号線。葉山御用邸前交差点を左に折れると、逗子・渚橋まで曲がりくねった細い道が海岸沿いに続きます。それが県道207号・森戸海岸線。いかにも葉山らしい風光明媚なこの道路を、2005〜2006年にかけて、ワンダフルハウスが走破しました。このコーナーでは、スペイン料理店「コスタ・デル・ソル」をご案内いたします。


スペインの洞窟の中を探険しているような、ムードのある階段を上ると、レストランに到着します。 「ブエナ・ビスタ!」(スペイン語で「素晴らしい景色!」)。店内は個性的な席が多いです。カマレロ(給仕)が「お好きな席にどうぞ」と言うので、ワンダフルハウス一行は、裕次郎灯台と名島を正面に臨めるこの席を選びました。
5250円のディナーコースメニュー
(2005年8月のものです。最新のメニューは、こちらでどうぞ)
本日の前菜
主菜(2人で1品選べる)
・小イカの墨ソース
・牛尾の煮込みアンダルシア風
・地鶏のチリンドロンソース
スープ(1人づつ選べる)
・ガスパチョ(冷製トマトのスープ)
・魚介類のスープ
・あさりのスープ
・にんにくのスープ
サラダ
パエーリャ
・ミックスパエーリャ
・地蛸のパエーリャ
・イカ墨のパエーリャ
わんだふるはうす一行は5250円のディナーコースを注文しました。 本日のデザート
ん? 何かが裕次郎灯台の前を通り過ぎました。 バナナボートです!\(^O^)/ 別名「シーロディオ」とも言い、バナナの形をしたゴムボートをジェットスキーで引っ張ります。みんなでキャーキャー言いながら落ちないように耐える遊びですが、2〜3回落とされます。夏の海水浴シーズンに森戸海岸から1000円で乗れます。
コカ・コーラ(650円)とクランベリー・ジュース(750円)。クランベリーの名前は、1620年メイフラワー号でイギリスからアメリカに渡ったピルグリム(清教徒・ピューリタン)が発見したフルーツの薄いピンクの花が、鶴(crane)のくちばしに似ている事からcran-berryと名付けられたことが始まりと言われています。アメリカではとてもポピュラーな果物で、 フルーツジュースでは、オレンジ、アップルに次ぐ3番目の消費量なのです。心臓病の多いアメリカでは、「コレステロール値が高い」と指摘されたら、スーパーに行ってクランベリージュースを買う、という位、クランベリーが悪玉コレステロールを減らして心臓病予防になるという薬効が認知されているからです。 本日の前菜が運ばれて来ました。オリーブとチョリソーです。 チョリソーはスペインが発祥地でイベリコ豚のサラミです。サラミでは最高の原料が使われています。パプリカの鮮やかな色と風味、カイエンペッパーの程好い辛味が特徴。 噛むほどに肉のコクと旨みが口中に広がり、伝統的な製法で作られた本物の味を楽しませていただきました。パエリアは生の米から作り上げるため、注文してから出来上がるまで40分はかかります。長いと思われがちですが、前菜→主菜→パン→スープ→サラダと食べ進んでいると、あっという間の時間でした。
続いて登場したのは、主菜の「牛尾の煮込みアンダルシア風」。いかにも自家製といった雰囲気で、テールのぶつ切りが、でーんと盛られて出てきました。赤ワインで煮てあって、もんのすごーく美味(^Q^) コルドバ料理のオックス・テール・シチュー(Estofado de rabos de toro)です。toro(トロ)は「牛、闘牛」の意味。オックステールの赤ワイン煮込みで、赤ワインの香りと牛尾肉の旨味が凝縮された一品。日本風に言えば、デミグラスソースに柔らかくじっくり煮込んだ牛テール肉が入ったシチュー。ゴロゴロした ニンジン、ジャガイモ、玉葱が入っていて、仕上げに生クリーム。日本人好みの一品ですね。 こちらのパンは「イベリコハーフバケット」でございます。イベリア半島伝統製法をそのままに再現したスペイン古式パンで、強く香ばしい皮の味わいは、ワインやチーズと相性抜群なのです。
アンダルシア地方の冷たいスープ「ガスパチョ Gazpacho」。キュウリやトマト、玉ネギなどを酢と油と塩とコンソメスープを混ぜ、ミキサーにかけた後、冷蔵庫でしばらく冷やし、その中にクルトンやトマト、パセリ、キュウリなどの、みじん切りを浮かせた暑い夏にピッタリのスープです。
具を入れて、ガスパチョの完成。右の「にんにくのスープ」はマドリッド地方の料理「ソバ・デ・アホ(sopa de ajo)」。ニンニクと玉ネギのスープでボリュームがあり体が温まるので寒い冬には最高です。
サラダはレタス・タマネギ・トマト・オリーブなどを盛り合わせたものに、ビナグレ(酢)・アセイテ(油)・サル(塩)がドレッシングとして、かけて混ぜ合わせてありました。 いよいよ、専用の大鍋でパエリヤが登場しました\(^Q^)/
この取っ手の付いた薄底の丸い鍋は「パエジャーラ」という、パエリア専門の鍋で、鍋の名が料理の名になりました。スペイン料理の中で一番知られていて誰にでも好まれるパエリア(paella)。日本では「パエリア」「パエリヤ」「パエーリャ」「パエジャ」「パエージャ」など色々な呼び方をされてますが、「パエージャ」が正確な発音に近いそうです。スペイン東部海岸地帯、米の産地バレンシア地方の代表料理で、魚介の旨味がしみ込んだ奥深い味わいのパエージャ。素材の旨みが凝縮された、最高の出来栄えでした。お米が色々な材料の味を吸って豪華で香り高い独特の美味しさを醸ししています。スペインには各地にいろいろな名物料理があり、それらを食べ分けるのがスペイン料理店の大きな楽しみの一つですね。
デザートの「クレマ・デ・レチェ 赤い果実のソース」。 アイスコーヒーとアイスティー。外がだいぶ暗くなってきました。
裕次郎灯台に灯が灯りました。 海岸線沿いに続く藤沢、鎌倉、逗子の夜景。国道134号線を走る車のヘッドライトの灯りも綺麗です。
コスタ・デル・ソルは、ドラマ「氷の世界」(1999年10月〜12月フジテレビ系)で江木塔子(松嶋菜々子)の婚約者で青年実業家の久松晧一(及川光博)が経営していた石川県金沢市の海辺のレストランとして登場。ミッチーのキャラに合ったレストランだと思いました。

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