わんだふるはうす R134を行く

稲村ガ崎

横須賀から大磯まで、湘南の海岸沿いを東西に走る国道。それがルート134号線。湘南でサーフィンする人なら必ず通るこの道路を、2005年のゴールデンウィーク〜秋にかけて、ワンダフルハウスが走破しました。このコーナーでは、稲村が崎公園前から七里ガ浜の手前までご案内いたします。


稲村が崎公園前
稲村が崎公園前に到着。江ノ島が見えてきました。ここから古都鎌倉とは趣を異にする、湘南の名がふさわしい一帯に突入します。左側に稲村が崎公園、右側にレストランSundish」。先日まで、ここには「Main」というレストランがありましたが、改装されて、店名を「Sundish」と変えて2005年3月にオープンしたばかりです。隣りは入浴料1200円の稲村ガ崎温泉。稲村ガ崎駐車場に車を停めて、海岸、公園、レストラン、温泉を廻られることをお勧めします。
反対車線から見た稲村が崎公園の全景。 山頂からの眺めは、こんな感じ。
稲村ガ崎は神奈川の景勝50選に選ばれている絶景ポイント。七里ガ浜から江の島に続く海岸線が素晴らしく、夕陽の名所でもあります。富士山は、この時期には見えませんが、冬には江ノ島大橋の上のあたりに見えます。
公園の入り口には石碑が3つ建っています。新田義貞が鎌倉攻めの際、海中に宝剣を投げ入れ、潮が引いたところを一気に攻め入った…という太平記の伝説は余りにも有名。左が「稲村ヶ崎 新田義貞徒渉伝説地」。右は「今ヲ距ル五百八十四年ノ昔 元弘三年五月二十一日新田義貞此ノ岬ヲ廻リテ鎌倉ニ進入セントシ金装ノ刀ヲ海ニ投ジテ潮ヲ退ケンコトヲ海神ニ祷レリト言フハ此ノ處ナリ 大正六年三月建之 鎌倉町青年會」。中央は明治天皇が詠んだ歌碑。 「投げ入れし剣の光あらわれて、千尋の海もくがとなりぬる」 「ボート遭難慰霊碑」。1910(明治43)年1月23日に、ここ七里ヶ浜沖で、小学生1人を含む逗子開成中学の生徒が乗るボートが転覆し、12名全員の命が失われた海難事故の慰霊碑。海底で抱き合ったまま発見された兄弟(徳田4兄弟の長兄・勝治と末弟・武三)の姿をモチーフにブロンズ像が建てられました。
稲村ガ崎から小動岬(こゆるぎみさき)まで続く七里ガ浜は、波が荒いため、稲村ガ崎海水浴場を除いて遊泳禁止になっていました。そのため、サーファーにとっては都合が良い海岸です。2003年7月、稲村ガ崎海水浴場が閉鎖。数年前から砂浜の浸食が進んだため、市が設けた監視場が使えなくなったからです。現在でも夏場は海水浴場は開設されていませんが、遊泳は禁止されていません。 ここが、1333(元弘3)年5月の新田義貞鎌倉攻めの突破口となった所です。北条軍の強固な守りにより、新田軍は鎌倉へ攻めあぐんでいました。21日の深夜、稲村ガ崎の岩頭に立って、義貞は兜を脱ぎ海と竜神に祈り、自らの金造りの刀を抜き海に投げ入れ竜神に祈願しました。すると竜神はそれを聞き入れ、稲村ガ崎の潮がサーッと引き、一面平らな砂浜が広がりました。潮の引いたのを見て、6万騎を率いて岸壁沿いに鎌倉へ攻め入り、源頼朝以来141年続いた鎌倉幕府は滅亡したのです。
稲村ガ崎は、桑田佳祐監督の映画「稲村ジェーン」(1990年)で有名になりました。1965年の稲村ヶ崎を舞台に伝説の波”稲村ジェーン”を待つ若者たちの青春を描いた、加瀬大周主演の作品でした。稲村ガ崎に1950年9月4日に来たジェーン台風の影響による伝説の大波。10〜20年に1度来る伝説の大波で開催するサーフィン大会があるそうです。
コンクリートむき出しの3階建という、寿司屋には珍しい建物「スシバー かい」。窓からは稲村ガ崎の海が一望でき、ランチにぎり、ランチちらしが1365円で食べられます。 ピアノの鍵盤模様が入った看板が下がるBAR JERK」。ランチタイムには、おにぎりと定食を扱ってます。
稲村ヶ崎駅入口
江ノ電の稲村ヶ崎駅に行くには、ここを右折。前方に黄色と白のコントラストが目印のタベルナ・ロンディーノが見えてきました。ワンダフルハウスは、こちらでパスタランチをいただくことにしました(^Q^) 浜辺で戯れる親子、犬を散歩させている人、サーファー…。シルエットが江ノ島と重なると、とてもいい感じで、絵になる光景です。
TAVERNA RONDINO
ワンダフルハウスがまだ学生だった1980年に開店した老舗イタリアン。長年変わらぬ美味しい料理を提供し続けてくれています。湘南でイタリアンをいただくのであれば、迷わずこのレストラン。イタリアで修行したシェフが作る本格的なイタリア料理が楽しめます。稲村ガ崎の海を一望する美しい一軒家という絶好のロケーションで、階段を上った1階はアラカルト、2階はコースとなっています。浅野ゆう子や石田純一が出演していた、トレンディードラマ全盛期の「恋のパラダイス」(1990年)では、”ビストロ・ロンディーノ”として、店の外観が使われました。鎌倉に住む3姉妹(浅野ゆう子、鈴木保奈美、菊池桃子)のうち、菊地桃子が働いている店という設定でした。
エントランス横に設けられたテラス席からの眺め。 ワンダフルハウスは、黒板を撮影したいがために、テラス席ではなく、中の席を希望。アラカルトが楽しめる1階はカジュアルでくつろげる雰囲気です。これが、日替り黒板メニュー。その日に入荷した新鮮な魚を、好みの量と調理方法で注文できます。「本日のお魚」より好きな魚を100g以上、50g単位で選び、この日は4種類用意された調理方法から指定することができます。
ワンダフルハウスのお勧めは、平日の14時までオーダーできる、パスタランチ。前菜、本日のパスタ、デザート、コーヒーが付いて1890円とリーズナブルです。しかし、この日は週末だったので、パスタランチがありませんでした(^-^;) 前菜は、黒板より「白魚の甘酢マリネ」(840円)をオーダー。 定番メニュー「きのこのフェットゥチーネ」(1365円)。若者に人気のフェットチーネは、平たいきしめんのようなパスタ。パスタとチーズたっぷりのクリームソースが絡み合い、超美味(^Q^) 自家製のパスタで、歯ごたえがあり、アルデンテという言葉がピッタリ。
ワンダフルハウスのお腹はSECONDI PIATTIを食べる余裕がありましたが、この後、すぐ七里ガ浜のカレー屋に寄る強行日程のために省略しました(^-^;) 写真は洋梨のケーキ(525円)とエスプレッソ(420円)。両方とも、う・うまい!(^Q^)
自家製パンとパスタが人気のレストラン・ペーター。10種類くらいあるパンは、いつも焼きたてが味わえます。 個性的なスタイルの家が建ち並ぶ一帯を過ぎると、まもなく七里ガ浜です。

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