わんだふるはうす R134を行く

鎌倉高校前

横須賀から大磯まで、湘南の海岸沿いを東西に走る国道。それがルート134号線。湘南でサーフィンする人なら必ず通るこの道路を、2005年のゴールデンウィーク〜秋にかけて、ワンダフルハウスが走破しました。このコーナーでは、鎌倉高校駅前から小動(こゆるぎ)までご案内いたします。


鎌倉高校駅前
鎌高前に到着しました。ここには、駐車場もコンビニもレストランも無いので、車で来た場合、散策することが出来ません。七里ガ浜駐車場に車を停めて、江ノ電で来るのがベストです。
交差点を右折。踏切を渡って、日坂を上った高台に鎌倉高校があります。昭和30年代の日活映画の大スター・赤木圭一郎や鈴木保奈美が卒業生です。
振り返って坂を下ると、この光景が…。湘南らしさNo.1の景色と言えます。
茶房 あすなろ
2005年7月18日閉店
ワンダフルハウスは坂を上り下りして喉が渇きました。踏切の手前の坂を上った所にある喫茶店でアイスコーヒーを飲むことにしました。 1978年にオープンした、昔風の”喫茶店”って感じの店。ママさんは元中学教師で、「学校の近くがいい」と鎌倉高校に近いこの地に開店。撮影の時に訪れた芸能人が、プライベートでもお忍びで訪れる超穴場店。
鎌倉高校前にあった唯一の飲食店「あすなろ」は、7月18日で閉店し、27年間の歴史に幕を閉じました。たくさんの鎌高OB&湘南が好きな人たちの思い出に残る店でした。閉店はとても残念です。
ワンダフルハウスはテラス席に座りました。高台にあるので目線の高さに水平線が…素晴らしい眺望です! アイスコーヒーにチョコアイスをフロートした「モカセーキ」(600円)はシンプルなのに激ウマ(^Q^) 店内は昭和時代の家庭的な雰囲気で穏やかな空気が流れていました。
電車の音がしたので、テラスから下を見たら江ノ電が…。 ワンダフルハウスは「あすなろ」を出ました。この時、これが最後の来店になるとは思ってもみませんでした。
Seven Miles Club
あすなろの更に上、左側の坂を上ると、「セブンマイルズクラブ」があります。ハワイやカリフォルニアから仕入れた雑貨やアクセサリー、小物が所狭しと並んでいます。
坂を下ると、「あすなろ」は無くなっていました。 「あすなろ」跡地。噂では、リニューアルオープンのための取り壊しではなく、個人の邸宅が建つようです。
グリーンの幕の隙間から中を覗いたら、更地になっていました。 坂を下ってる時に、またまた江ノ電に遭遇。
日坂を下っていたら、踏切が閉まり、海の目の前を江ノ電が通り過ぎました。鎌倉高校前駅周辺は、映画やドラマにも度々登場する絶好のビュースポットなのです。この踏切は、岩井俊二が監督を務めたサザンオールスターズの「素敵なバーディー(No No Birdy)」のプローモーションビデオに登場。電車でのシーンは江ノ電の車両を1両借り切って撮影したそうです。
鎌倉高校前駅。最近では、ドラマ「ラストクリスマス」(2004年)で織田裕二と矢田亜希子が江ノ電を降りた駅として登場。
ホームの目の前は海です。相模湾・江ノ島を180度見渡せる、駅構内全面オーシャンビュー。
コミック「スラムダンク」に出てくる私立陵南高校のモデルは鎌倉高校といわれています。3巻を見ると「陵南高校前」となっていますが、駅の目の前が海で、海のむこうに江ノ島らしきものがあります。このロケーションから「鎌倉高校前」であることは間違いありません。
「男はつらいよ 拝啓 車寅次郎様」(1994年)では、満男と別れた寅さんが、このホームから旅に出ました。
浜辺に降りてみました。稲村から小動まで七里ガ浜全体が見渡せます。
波の無い日と波のある日
やっとサーフィンらしい写真が撮れました。
おおっ! 見慣れないブルーのイラスト入りの電車が来ました。 義経号です!\(^○^)/
2月19日から期間限定で走っていた、古都鎌倉をイメージしたラッピング電車「義経号」。義経、静御前、弁慶のイラスト入りで、これほど優美な電車は見たことがありません。
恵風園胃腸病院。この先の小動岬(こゆるぎみさき)で心中事件を起こした太宰治が運び込まれた病院として有名。 黒沢明監督の「天国と地獄」(1963年)で、ロケに使われた場所。犯人からの電話を分析すると電車の音が聞こえます。この音の分析で江ノ電とわかって、刑事はこの辺から江ノ電を見ていました。そして、この崖の上に犯人の家があったのです。
R134から突き出して見えるのが小動岬。小動崎(こゆるぎがさき)ともいいます。 ここで江ノ電とはお別れ。

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