わんだふるはうす R134を行く

小動岬〜腰越海岸

横須賀から大磯まで、湘南の海岸沿いを東西に走る国道。それがルート134号線。湘南でサーフィンする人なら必ず通るこの道路を、2005年のゴールデンウィーク〜秋にかけて、ワンダフルハウスが走破しました。このコーナーでは、小動から腰越海岸までご案内いたします。


小動岬

この付近では「しらす」の看板をあちこちで見かけます。「しらす」とは、カタクチイワシの子魚で、水揚げされたものは「生しらす」、それを茹であげた「釜あげしらす」、それを天日で干した「しらす干し」、さらに乾燥させると「ちりめんじゃこ」、生しらすをそのまま干す「たたみいわし」と区別されています。相模湾沿岸のシラス漁期は3月11日〜12月31日まで。1月1日〜3月10日までは禁漁です。加藤丸の「釜あげしらす」と「生しらす」は1パック500円、「たたみいわし」は10枚700円でした。
小動
小動交差点の岬の前は「一本松」と呼ばれるサーフスポット。
交差点を右折すると江ノ電の電車通りに出ます。しらすづくし定食で有名な「しらすや」は、いつ行っても、珊瑚礁並の凄い行列。網元直営なので、他ではなかなか味わえない生しらすが堪能できます。生しらすは当日の夜までしか持ちませんので、産地でしか食べられない希少品です。 源義経が逗留した満福寺への入口近く、しらすやの向いにある「そば処 川邉(かわべ)」。釜あげしらすを使った、しらすおろしそばが人気。
交差点を直進すると、左側に小動神社が。鳥居をくぐってみましょう。 階段を上ると、社殿がありました。文治年間(1185〜1189年)源平合戦に活躍した佐々木盛綱が江の島弁財天への参詣の途中、この神社がある小動山に上り、その風光と松に感激し、日頃信仰する近江国の八王子宮を勧請したのが始まり。後に新田義貞が鎌倉攻めの戦勝を祈願し、成就した後に太刀と黄金を寄進したため、それで社殿を再興したと伝えられています。明治元(1868年)年の神仏分離で、地名を冠して小動神社と改称、地区の氏神となります。 小動(こゆるぎ)の名は、昔、風も無いのに常に揺れている美しい松が境内にあり、「こゆるぎ松」と呼ばれていた事に由来するそうです。
境内の奥に展望台がありました。上ってみましょう。 右側の江ノ島方面が素晴らしい景色です!
展望台左側の景色も見事です。下の海岸の岩場は太宰治が心中事件を起こした場所であります。1930(昭和5)年11月28日夜、当時22歳で帝大生だった太宰は、銀座のカフェの女給(19歳)とカルモチンという睡眠薬を服用して心中を図りました。29日朝、漁師に発見されて、七里ヶ浜恵風園療養所に収容手当の結果、太宰は助かりましたが女給は死亡。写真左上に見えるベージュの建物のある場所は、江戸時代末期、八王子台場があった所です。 展望台正面から見た景色。

腰越海岸

腰越漁業協同組合と腰越漁港。ここも黒沢明監督の「天国と地獄」(1963年)のロケに使われた場所。犯人たちが使った車が発見され、鑑識の結果、車に魚の血と油、鱗が検出されます。そこで江ノ電の音と合わせて腰越漁業協同組合の近くと刑事たちは断定します。
腰越漁港。
腰越橋
腰越橋を通過したら、「しらす さざえ」の看板が目に入ってきました(^Q^)ワンダフルハウスは、ピッコロボスコでシラスとサザエをいただくことにしました。
PICCOLO BOSCO
店の向いの腰越漁港に水揚げされた 新鮮な魚介類が盛り込まれた創作イタリアンのお店。シラスのピザ、サザエのパスタなど、地元腰越の旬を堪能できます。
ワンダフルハウスは、潮風にあたりながら食事ができるテラス席に座りました。小動岬方面。 江ノ島方面。車がビュンビュン横を通り過ぎて行きます。この店のテラスは、テラスからR134までの近さNo.1。高さもドライバーの目線の高さに近く、臨場感があります。素晴らしいテラスです。
漁船です! 漁を終えて、腰越漁港に帰って来たみたいです。
片瀬海岸東浜ビーチの左端にある「腰越漁港」と呼ばれるサーフポイント。この日はテイクオフの練習程度しかできないような波でした。 片瀬東浜のウィンドサーファー。
本日おすすめのアラカルトメニュー。ワンダフルハウスは、シラスとフレッシュトマトのパスタをコース(2380円・ドリンク付)で頼みました。 アイスコーヒー、次に前菜の盛り合わせがきました。
左からカンパチのカルパッチョ。筍。ホタルイカ。シラスのブルスケッタ。サザエのつぼ焼きエスカルゴ風。サザエは身をぶつ切りにしてガーリックバターとパセリで味付けしてあって超美味(^Q^) 5品ともハズレなし。全体的にレベルが高い前菜の盛り合わせでした。
シラスとフレッシュトマトのパスタ。さっぱりした味で気に入りました。 デザートのクレームブリュレと抹茶アイス。
フランス映画「アメリ」(2001年)に出てきたのと同じ、表面に飴が張ってあるクレームブリュレ。「焦げたクリーム」という意味をもつフランスのデザート。映画では、主人公アメリが大好きなことの一つが「クレームブリュレの表面のカリっとした部分(おこげ)をスプーンで割る瞬間」でした。ワンダフルハウスもスプーンでバリバリ割りながらいただきました。砂糖を焦がしてパリッとさせた表面と、その下の濃厚なとろりとした生地の対照的な食感がたまらないんです(^Q^) ワンコです! 134号沿いのほとんどのレストランは、テラス席ならワンコOKです。  
腰越海岸
片瀬東浜から見た腰越海岸。 腰越海岸を通過。鎌倉市はここまで。

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