憧れていた金子さんと組んでドキドキの毎日だった。

松村真佐子さん(ヘアメークアーチスト)

私、金子さんとご一緒にお仕事をする前から”金子さんの服”にはとっても憧れていたんです。さりげなくセンスが良くて、自分でも着たいなとずっと思っていた服です。それが、金子さんとユリさんと、組むことになったのだから大変でした。もう、いつもドキドキして緊張のしっぱなし。金子さんも、はじめのうちは仕事以外には、口をきかない方でしたからね。アンアンで仕事をしていたのは、創刊間もない頃です。金子さんと、いつも話していたのは「可愛い仕事がしたいね」ということ。2年ぐらい、ご一緒しました。スペイン、ポルトガルなどのヨーロッパロケ、京都や萩でのロケなど、どれも思い出深いものばかりです。金子さんて本当に優しくて素敵な方ですよ。それに、こんな言い方は失礼ですけれど、あれだけの方なのにとても謙虚なんですね。だからこそ、良いお仕事ができたのだと、思っています。

アンアン1983年9月16日号(No.396)「ピンクハウス・ストーリー」より

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