3人のスタイリスト(貝島はるみさん、山本ちえさん、堀越絹衣さん)、ユリさんを語る。

貝島 立川ユリさんについていえば、38〜39歳でこんなカワイイかっこをすることが、もう過激だよね。年齢と関係なくかわいらしいかっこの似合うひと。
堀越 まっ赤な口紅とかマニキュアが、かえってかわいい。
山本 ふだんは、シャネルとかもっと大人っぽくてセクシーな服も着てるけどね。
貝島 でも、ユリさんは「ピンクハウス」のもともとのイメージの人だし、ミスマッチ風着こなしの魅力の元祖みたいな人だから。やっぱり同じ「ピンクハウス」を着るのでも、20代と30代では着方が違うわけよね。ユリさんて、高価なアクセサリーもいっぱい持ってるし、それを「ピンクハウス」の服にプラスしちゃうのも一種のミスマッチね。大人にしかできない。
山本 若い子に、あの雰囲気をマネしたい、って気をおこさせるものね。シャネル・スーツの着こなしもかわいいし。
貝島 ユリさんが着ると、若い子にも着れそうなかんじがするじゃない。PTAのオバさん風には絶対ならないし、「シャネル・スーツ風の着てみたいな、素敵だな」って思わせる。
堀越 ある程度の年齢になると本物のアクセサリーなんかもけっこう集まるし、そのへんはやっぱり若い子にはマネできないだろうね。

アンアン1984年3月9日号(No.420)「あこがれてます。素敵な女性(あなた)に。」より

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