んだふるはうす、桜の名所 段葛を行く
(レ・ザンジュ)

源頼朝が建立した鶴岡八幡宮は、鎌倉幕府の象徴。現在は鎌倉のシンボルとなっています。表参道の段葛(だんかづら)は鎌倉きっての桜の名所。桜が満開になった2006年4月1日(土)、ぼんぼりに灯がともり幻想的な段葛を、ワンダフルハウスが訪れました。


わんだふるはうす、レ・ザンジュに行く

ワンダフルハウスは、小町通りから若宮大路(わかみやおおじ)に移動しました。若宮大路の両端には、土産物屋と飲食店が立ち並び、中央には、二の鳥居から三の鳥居まで段葛が続いています。おやっ、目の前を横切るあれは? 人力車です! 若宮大路を颯爽と走り去って行きました。
JR鎌倉駅東口のバスロータリーを抜けると、信号のある大きな通りに出ます。この通りが国の史跡に指定されている「若宮大路」。由比ガ浜から鶴岡八幡宮へ続く参道となっています。鎌倉時代は若宮大路の東側に幕府の建物や、北条氏など多くの武将の屋敷がありました。海岸から一の鳥居、二の鳥居、三の鳥居と並び、鶴岡八幡宮に行き着きます。この若宮大路のほぼ中央の二の鳥居から鶴岡八幡宮前の三の鳥居までの間、約480メートルにわたって左右に石を積み、一段高くした道が段葛です。段葛は源頼朝が1182年に、妻・政子の安産を祈願して築かせたものです。現在のものは当時のままではありません。造られた当時は、由比ガ浜近くの一の鳥居までありましたが、改修やJR横須賀線の工事、桜の植樹などで、大正時代に、ほぼ今のような道になりました。
二の鳥居から段葛を歩いて八幡宮へ行きましょう。この段葛は遠近法が採用されていて、実際よりも遠く長く見えるように造られているのです。段葛の道幅は二の鳥居側が広く、鶴岡八幡宮に近づくにしたがって狭くなっています。また、石積みも少しずつ低くなっています。このため二の鳥居側から鶴岡八幡宮側を見ると、実際以上に遠くにあるように見えます。両脇は約300本の染井吉野の桜並木になっていて、桜の時期は大勢の人でにぎわいます。この時期は約400個の提灯に灯が入り、夜桜を楽しむことができます。
「葉山ボンジュール」のぼんぼりを発見! 「わんだふるはうす、Romi-Unie Confitureに行く」のコーナーで紹介した、創業100年を超える老舗パン店「葉山ボンジュール」葉山本店の支店である鎌倉駅前店は、段葛左側後方の若宮大路にあります。ワンダフルハウスの大好きな”山食”(山型食パン)は完売していました。右側の食パンの棚にご注目。全種類完売でスカスカです。
午前中は、食パンが全種類揃っていて壮観です。大型・角型・山型の3種類ございます。 下に見えますのが、中はフワフワで回りはカリッと焼き上げた山型食パン「葉山ブレッド・山型」でございます(^Q^) (1斤315円、2斤630円)。
湘南No.1のベーカリーショップ「葉山ボンジュール」から、鎌倉マダム御用達洋菓子店「レザンジュ LES ANGES」に提灯リレーされました。2つの提灯の間には鎌倉最大の土産物店「豊島屋」本店が見えてまいりました。 レザンジュ若宮大路店は、段葛入口左側にあります。
ここは、焼き菓子専門のお土産屋です。 こちらは、ワンダフルハウスの大好物「パイサブレー」でございます。北海道の酪農王国・別海町の手作りバターをふんだんに使ったパイサブレーは、サブレー本来の味を保つため小麦粉の使用を出来るだけ少なくし、微妙な時間管理の下で焼き上げた大変デリケートなお菓子です。バニラシュガーも効いています。
店員さんが試食を持って来てくださいました。一ついただきます…美味い!(^Q^) もうひとつ…止まらなくなる美味さです。5枚入り(525円)をください! こちらでも買えます。 クリームたっぷりのソフトダックワーズ靜の舞」も美味です。5個入りをください! こちらでも買えます。
鎌倉の祖、源頼朝の前で静御前が舞った「静の舞」に想いを寄せてつくられた「靜の舞」。オレンジとチョコレートの2種類あります。
1186(文治2)年、源義経と同行していた静は鎌倉に捕われの身になっていましたが、舞の名手だということで源頼朝の命を受け、鶴岡八幡宮で義経との別れの悲しみを訴えて舞いました。静の心を打ち偲んで、毎年4月第2日曜に行われる「鎌倉まつり」で、舞の上手な女性が一人選ばれて舞を奉納します。2006年は、鶴岡八幡宮舞殿が修復工事中のため、「静の舞」は中止になりました。
ワンダフルハウスは、「レザンジュ」本店でケーキを食べたくなりました(^Q^) 本店は、こちらから小町通りを横切り、「カフェ・ヴィヴモン・デモンシュ」の前を通って… 横須賀線の線路を渡った所にあります。鎌倉駅のホームから見えます。
1983年にオープンした「レ・ザンジュ鎌倉本店」。鎌倉の姉妹都市ニースの別荘風の洗練された佇まいの一軒家です。入口にニースのシンボル、ミモザの木があって、奥のティールームでは、緑あふれる庭を眺めながら、優雅にケーキをいただけます。 これがミモザの木です。1988年秋、ピンクハウスのプリント柄になりました。服だけでなく、傘や食器もありましたね。
おっ、新作ケーキが出てます。 あの窓の向こうがティールームでございます。
扉を開けると、甘く芳しい香りと共に、色とりどりの洗練されたデザインのケーキが迎えてくれます。 新作の「ポム」と、隣りの隣りの…
「ポワールキャラメル」をください!(^Q^)/ こちらがティールームでございます。
先ほど買った「靜の舞」の広告がありました。 おっ、これは飯倉キャンティと同じで、シェードが布でできています。こちらは二重になっていて、デザインが凝っていますね。
紅茶とケーキが運ばれてきました。芸術品のような美しさです。 こちらは、レ・ザンジュ特選紅茶「ダージリン・ストレートティー」(840円)でございます。ダージリンは「紅茶のシャンパン」という別名があるように、紅茶の中でも最高級にランクされています。レザンジュのダージリン茶は、リーフタイプで水色が薄く、爽やかな香りの最高級品「F.T.G.F.O.P.1(フィナー・ティピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー)」を使用しています。「F.T.G.F.O.P.1」は、特に品質の良いゴールデン・ティップスを多く含む最上級品。ゴールデンティップスは、茶樹の一番上に生えている新芽のリーフのことで、紅茶らしい香りを放ち、また、収穫量が少ないため「リーフのなかのリーフ」といったところでございます。今の季節は「ファーストフラッシュ」と呼ばれる春摘みの新芽で、若々しく爽やかな香味と薄い水色が特徴です。
「ポム」(500円)。青リンゴのムースの中に紅玉のソテー入り。クリスピーチョコがアクセントになっています。 洋梨とキャラメルの滑らかなムース。ラ・フランスのコンポートが入っています。
さすがに鎌倉マダム御用達だけのことはあります。紅茶もケーキもたいへん美味しゅうございました(^Q^) それでは、段葛に戻りましょう。

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