1974年5月、雑誌「ノンノ」の「パリのお菓子屋さん」特集を見ていた若い女性読者は、突然、今まで見たこともないようなカラフルで可愛いお菓子を目にしました。飾り気はないけれど、コロンとして愛敬のある形で、いかにも親しみやすいそのお菓子の名前は「マカロン」と書いてありました。そのピンクと黄色と白のマカロンは、ダロワイヨーというお店のスペシャリテで、「日本の最中みたいなケーキ」「フランス式の最中です」と解説されていたのです。それは日本の雑誌が初めてマカロンを紹介した瞬間でした。その当時の日本では、まだマカロンは普及していませんでしたが、なんと6年前の1968年にアンドレ・ルコント氏によって作られ、売れなくて2年程で製造休止になった幻のマカロンが存在していたのです。アンドレ・ルコント氏との出会いからフランス菓子の世界に引き込まれ、1968年から六本木「ルコント」で3年間勤務後、フランスに渡り「ダロワイヨ」などの名店で修業した島田進さんのお店「パティシエ・シマ」をワンダフルハウスが訪ね、アンドレ・ルコント氏が作った日本初のマカロンを復刻していただきました。
パティスリー・フランセーズ・アンドレ・ルコント青山本店 | |
「おーっ! これが現在のルコントのマカロンですか。ずいぶんカラフルになったものです(^O^)\」 | |
ショーケースの中に母の日のカーネーションが…この写真は2009年5月に撮影したものです。 |
マカロン 左から バニラ 368円 フレーズ 368円 ショコラ 368円 グランマニエ 420円 コニャックカフェ 420円 |
マカロン・ド・フローラ 左から ローズ コクリコ ジャスミン オレンジフラワー ラベンダー 各315円 |
「き…綺麗です!\(^○^)/」 | |
こちらは定番のマカロン。 | マカロン・ド・フローラとは、色とりどりの花をモチーフにしたマカロン。 |
ワンダフルハウスはマカロンを大人買いしました。2009年11月現在、青山本店ではコニャックカフェが欠番していて、定番マカロンは4個になっております。 |
定番マカロンは大型サイズ。フローラは中型サイズです。 |
マカロン 上から時計回りに フレーズ 368円 グランマニエ 420円 ショコラ 368円 バニラ 368円 |
|
Macarons lisse aux fraises マカロン・リス・オー・フレーズ 苺のマカロン 368円 |
|
苺のマカロン・リスの登場です。マカロン・リスとは、皮の表面がスベスベ(lisse リス)していることからこの名が付けられました。パリ発祥のマカロンであることから「マカロン・パリジャン」とも呼ばれ、日本では最もポビュラーなタイプです。他にはない特徴が、卵白に砂糖を加えてしっかり泡立てたふっくら生地の間にはさむフーラージュと呼ばれる詰め物。このバリエーションには、パートダマンドがベースのもの、バタークリームに味を付けたもの、フルーツなどのジャムをベースのものと、大きく3種類に分けられます。 |
「隙間からピンク色のクリームが見えました!(^O^)\」 |
「イチゴ濃縮シロップを混ぜたピンクのバタークリームがサンドされていました。口に入れた途端にホロホロと崩れていきます(^Q^)」 |
Macarons lisse au Grand Marnier マカロン・リス・オ・グラン・マニエ グランマニエ風味のマカロン 420円 |
|
「オレンジの色が綺麗です! この色は赤と黄色の着色料を使って色付けされているのです」 |
「おおっ!? 一番右の瓶は!?(^O^)\」 | 「これがグランマニエです」 |
赤いリボンをかけたボトルが目印の「グランマニエ」は、オレンジの果皮とコニャックを材料に作り出されたオレンジリキュールの代表的銘柄です。オレンジの果皮を原料とし、配合するブランデーもグランドシャンパーニュ地区産のコニャック原酒が使われ、さらにオレンジ風味との一体感を増すためにたっぷりと熟成されます。しっかりとしたコクのある風味をプラスしたいお菓子に使われます。 |
このライオンのマークは、カッコいいですね。 | 正式名はグラン・マルニエ・コルドン(リボン)・ルージュ(赤)と言うようです。 |
オレンジの濃縮シロップとグランマニエを混ぜたバタークリームがサンドされていました。 |
薄い表面の皮膜はパリッとして香ばしいのです。 |
「たっぷり入ったクリームが、キメ細やかな生地にジワリと溶け込むような食感…そして、うっとりするようなオレンジのいい香りがします(^Q^)」 |