わんだふるはうす、マダム・トキに行く

かつて、KANEKO ISAOのタイアップ広告やカタログ撮影、展示会の会場として使われ、また、ドラマ「妹よ」「王様のレストラン」「おいしい関係」「愛し君へ」の撮影でも使われた、代官山 旧山手通り沿いのレストラン「マダムトキ」。ゴールデンウィーク真っ最中の2005年5月3日、私ワンダフルハウスはフルコース・ディナーを堪能してきました(^Q^)メニューの数々を順番に紹介いたします。

私ワンダフルハウスが、2000年6月20日(暑い日でした)にマダム・トキで行なわれたKANEKO ISAO、WONDERFUL WORLD、MEN’S KANEKO ISAOの秋物展示会で来店したことがあることを告げると、お店の方は展示会のことを覚えてくれていました。アンアンの広告と「いいものみつけた」のことも。金子さん夫妻は現在でも来店されてるそうです。VAIO Type Uで、当ホームページと電子図書館をお見せし、ホームページで紹介したいので料理を撮影させてほしい旨を申し出ると、快諾してくださり、下のコースメニューまで提供してくださいました。ご協力ありがとうございました。

この扉を開けることにより、ワンダフルハウスたちのディナーは始まりました。
メニュー 7900円のコース
前菜2品 Hors d'oeuvre

サラダ Salade
メインディッシュ (魚料理または肉料理) Plat du Jour
デザート Gateau a votre choix
コーヒーまたは紅茶 Cafe ou The
10500円のコース
前菜3品 Hors d'oeuvre

魚料理 Poisson
肉料理 Viande
デザート Gateau a votre choix
コーヒーまたは紅茶 Cafe ou The
14700円のコース
前菜5品 Hors d'oeuvre

魚料理 Poisson
肉料理 Viande
デザート Gateau a votre choix
コーヒーまたは紅茶 Cafe ou The
今回同行したのは、港区内のドコモショップに勤務するカナダ帰りの友人。Cコースの豚足は苦手と言うので、2人共Bコースを選びました。
※料金に10%のサービス料が加算されます。
※その日の食材により、価格が変動する事があります。

アミューズギュール(食前のお楽しみ)

アミューズギュール が運ばれてきました。付き出しです。 これはオリーブの実の塩漬け。オリーブといえばポパイとブルータスの妹誌。1980年代の名編集長・淀川美代子さんや堀内誠一さんのタイトルロゴデザインを思い出しながら食べました。オリーブは、普段食べる機会がなかなかありませんが、健康や美容に優れた効力があり、大変栄養価の高い食べ物なのです。実の成った枝は翌年実を付けることはなく、2年毎に実を付けるため充分な栄養が蓄えられた実が成ります。ビタミンA・B・C・D・E・K、鉄分、ミネラル、カルシウム、カロチン、オイレン酸等が含まれ、糖や血圧を下げる役割を果たし、体内の加齢を抑えます。ソフィア・ローレンは、「私の若さと美貌の秘密はスナック代わりに毎日食べてるオリーブの実」と公言しているほどです。 こちらは、一口前菜の盛り合わせ。ワンダフルハウスはパクパク一気食いしました。左の林檎の生ハム巻きが一番美味かったです。アミューズギュールは食前酒と一緒に楽しむべきものですが、ワンダフルハウス一行は、ノン・アルコール派。さらにマダム・トキ向いの西郷山公園内のGreen Cafeで、ゆずジュースと、ゆずスカッシュを鱈腹飲んでから来店しましたので、飲み物はペリエをオーダーしただけでした。

パンと前菜

焼きたてのパンが出てきました。フランスパンとバジル入りパンです。塩加減が絶妙で美味しいです。白い塊は自家製バター。ワンダフルハウスはバターの味に感激しました(^Q^)これはカルピスバターをホイップしてバニラエッセンスなどを加えたものだそうです。カルピスバターは、カルピスの製造工程で牛乳から乳脂肪を分離させる時にできる脂肪分から生まれたもので、デパートや高級スーパー、通販で買うことができます。有塩と無塩があり、パンに塗るなら有塩、料理には無塩をお薦めします。マダム・トキでは両方を混ぜて使ってるとのこと。家庭でカルピスバターを使う場合、量が多いので、いくつかの塊に分けて、使う分以外は密封して冷凍しないと酸化して味が落ちます。 前菜が運ばれてきました。「タスマニアサーモンの自家製スモーク」です。世界遺産にも指定されている豊かな自然環境を誇るタスマニア。この恵まれた自然環境の中で育ったタスマニアサーモンは「美味しんぼ」でも取り上げられた究極の一品。世界最高品質を誇るこのサーモンをマダム・トキが厳選されたチップを用いて丹念にスモークしました。スモーク特有の匂いがなく、生でもなくソテーでもなく、その中間のような味わいは素材の味そのものでした。
付け合せのホタルイカは富山産で今が旬。何ともいえぬ甘みが口いっぱいに広がります。富山湾のホタルイカは、産卵期(4月〜5月)の夕方になると、水深200〜400mの深海から海岸まで浮上してきて、翌朝、産卵を終えて深海へと帰途に着くホタルイカを、沖合で定置網が待ち構えています。網にかかった無数のホタルイカが、暗闇の中に青緑色のイルミネーションを浮かび上がらせる様子は、富山湾の神秘そのもの。4〜5月の1ヶ月間、定置網の中で発光するホタルイカの大群を間近で観賞できます。「ほたるいか海上観光」に興味のある方は、滑川市のほたるいかミュージアムでどうぞ。
続いて登場したのは旬のフランス産ホワイトアスパラのサラダ。フランスではホワイトアスパラは日本で言えば「筍」的な春を感じさせる野菜です。マダム・トキでは、フランスから直接、空輸されたものを使っています。食べると、甘味とほのかな苦味が口の中に広がり…(^Q^)その瑞々しさと食感は缶詰にはない、生ならではの味わいで、香り、歯触り共に最高でした。グリーンアスパラとホワイトアスパラは本来同種のものですが、栽培方法の違いで皮の色が異なるのです。日光を受けて育つグリーンアスパラは、クロロフィルによって茎の色が緑色になり、ホワイトアスパラは、土を盛って育て、直射日光を浴びないように栽培するため、白い色をしているのです。 フォアグラのポワレ竹の子添え。ワンダフルハウスは、たけのこを先にいただきました。フランス人がホワイトアスパラを食べて春を感じるように、ワンダフルハウスもタケノコを食べると「春だなぁ」って感じがしました。その後、フォアグラの豊かな香りに誘われて、まず一口(^Q^)シンプルにポワレしたフォアグラの甘味とねっとりした脂が、なんともいい味でした。
サフランリゾットでサンドしたオマール海老。サフランリゾットを発明したイタリア人は、1400年代にミラノのドゥオモのステンドグラスを製作中に「窓から見えるあの小さなサフランが、米と合わさったらキレイだろうな」と思いついたのだそうです。海の幸の王様と言えば、日本では伊勢海老、フランスではオマール海老と言えます。プリプリとした肉厚な食感と海老の濃厚な旨みを楽しませていただきました。 ブラッドオレンジのグラニテ(氷菓)。メインの前のお口直しです。シャーベットとは違うシャリシャリした食感が気に入りました(^Q^)

メイン&フロマージュ(チーズ)

いよいよメインの登場です。「骨付き仔羊のグリル バニラ風味」。甘党のワンダフルハウスは”バニラ風味”というのが気に入りました。バニラと言えばアイスクリームが思い浮かびます。日本では限られた範囲でしか使われていないバニラビーンズですが、西洋では数百年前から、デザート、飲み物、乳製品、コーヒー、そして料理にまで幅広く使われています。肉の上に乗っている棒状のものがバニラビーンズです。2000種類以上と言われるアロマ成分により、甘く優しい魅力的な香りを作り出すバニラビーンズ。精神を落ち着かせる効果があることでも知られています。甘い香りの中に潛むリラクゼーションアロマで、ゆったりとメイン料理を楽しむことができました。羊特有の匂いもなくバニラの香りで美味しさいっぱいです。肉質は大変ジューシーで旨味があり、羊嫌いな方でも美味しく召し上がることができます(^Q^) フロマージュが登場しました。ワンダフルハウスは丼に入ったフレッシュタイプのクリームチーズを選びました。
適度な水分を含んだ、マイルドでライトな味わいのクリームチーズに、栗の花からとったハチミツと自家製ブルーベリーソース。ワンダフルハウスは、栗の花の蜂蜜を初めて見ました。濃琥珀色と重厚な香りに魅せられ、口にすると、ビターな大人の風味(^Q^)甘くてほろ苦い。クセが強くて、チーズに合わせた時のバランスがたまりません。大人のはちみつに完全にハマりました。通販でも買えます。 どこからか、フレンチレストランには場違いなカレーのいい匂いが…〜(^Q^) DoCoMo嬢が選んだミモレットチーズに添えられていたスパイスの香りでした。オレンジ色をしたフランスのチーズ・ミモレット。ハードタイプのチーズにカレー味のスパイスをつけて、チビチビと齧る。流石にカナダに住んでいただけのことはあります(^_-)
カリッとトーストしたバゲットが運ばれてきました。これにチーズやカルピスバターをのせて、ブルスケッタにして食べるわけです。ここで、隣りのテーブルに、笑顔の超穏やかなメートル・ド・テルが来て「只今、マダムトキ合唱隊が到着いたしますのでお待ちください(^-^)」と語り、去って行きました。 こ…これが、マダムトキ合唱隊!w(゚O゚)w 隣りのお客さんは、今日が誕生日だったようで、「Happy Birthday to You〜♪」を完璧にハモって合唱してくれました。「王様のレストラン」の「La Belle Equipe」とイメージが重なるシーンです。ワンダフルハウスは、手前の男性が、松本幸四郎が演じたギャルソンなのだろうか?などと一瞬考え、ハートフルな演出に感動しました。歌が終ると、メインダイニングにいた客が全員で拍手。ポラロイドカメラで記念撮影してくれて、メッセージを書き込むペンまで貸してくれるサービスぶり。皆さん!バースデーの会食はマダムトキで行なわれることをお奨めします。予約時に『誕生日の記念に利用したいのですが、マダムトキ合唱隊のサービスはありますか?』と聞いてみましょう。 

デザート

いよいよデザートの登場です。全てのデザートをテーブル上に並べて、テーブルを埋め尽してもらえます\(^Q^)/乗せきれないのはワゴンで。 1つ1つ丁寧にデザートの説明をしていただきましたが、ワンダフルハウスはホールケーキの壮観さに目が釘付けになり、何も耳に入りませんでした。この中から好きなものをリクエスト(全部でもOK)。 それをプレートに乗せてくれるのです。
セレクトしたケーキがプレートに盛られてきました。DoCoMo嬢は、5種類をチョイス。 ワンダフルハウスは7種類をチョイス。イタリアの蒸留酒グラッパを使った白いムースとフランス産チーズをたっぷり使用したベイクドチーズケーキが特に美味でした(^Q^)

コーヒー&紅茶

コーヒーとロイヤルミルクティー。ロゴ入りのカップ&ソーサが素敵です。

プティフール

最後に出てきた小菓子とロゴ入りの素敵な灰皿。

金子系の皆さん、2000年の展示会で訪れた時のイメージでは、高級過ぎて入りにくいというイメージがありませんでしたか? 実際に訪れてみると、「レストラン マダムトキ」は、フレンドリーでアットホームでハートウォーミングな、「王様のレストラン」そのままのイメージの店でした。オーナーの林トキさんがKANEKO ISAOのために撮影場所として協力してくださったおかげで、「金子功のいいものみつけた」は生まれたともいえます。金子さんの服のようなやさしさに満ちたレストランに、贅沢なひとときと90年代のKANEKO ISAOの思い出を求めて、あなたも出かけませんか? 金子系レストラン「マダム トキ」へ――

マダム・トキのホームページはこちら

百科事典「レストラン マダム・トキ

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