わんだふるはうす、金子系パティスリーに行く

Patisserie Madame Toki

フランス語で「製菓」や「菓子店」を表わす「パティスリー Patisserie」。日本でもすっかりおなじみの言葉として定着しました。かつて、KANEKO ISAOのタイアップ広告やカタログ撮影、展示会の会場として使われた、代官山・旧山手通り沿いのフレンチレストラン「マダム・トキ」にもパティスリー部門があります。このコーナーでは、ワンダフルハウスが食べた「パティスリー マダムトキ」のケーキを紹介いたします(^Q^)


「プディング バニーユ」(263円)。マダムトキ定番のデザート「カスタード・プリン」が手軽な値段で味わえます。ハードタイプで、生クリームを加えてコクをプラス。カラメルはほろ苦く、昔ながらの美味しさを大切にしたプリンです。バニラの風味と卵の香りも感じられます。
「カスタード・プディング」のフランス語名は「クレーム・キャラメル」。フランスでもレストランや家庭で親しまれています。また、お皿の上にひっくり返してサーブされるところから「クレーム・ランヴェルセ」(ひっくり返したクリーム)という別名もあります。
「レストラン マダム・トキ」のデザートで人気の逸品「タルト・オ・フロマージュ」(367円)。 使用されているフランス産チーズはやさしい風味ですが、ミルキーなコクが口の中にジワジワと広がって、最後はリッチな印象を受けます(^Q^) 意外なことに、フランスには、伝統的に「チーズケーキ」は存在しませんでした。チーズケーキがパリの街に現れたのは最近のことで、低脂肪チーズが使われた、自然食品ブームの延長として現われました。チーズケーキの元祖としては、ロシア正教会で毎年4月第2日曜日に祝う復活祭「Paskha」の日に作られる「パスハ」というレアチーズケーキや、ポーランドに昔から伝わるレシピの中にも、ベークド・タイプのものがあったといいます。こうしたチーズのお菓子が、19世紀、東ヨーロッパのユダヤ系移民によってアメリカに伝えられました。そして、1920年代にクリームチーズの大量生産が可能となり、ようやく滑らかなチーズケーキが誕生したというわけです。その後グラハム・クラッカーを使った台(クラスト)も考案され、瞬く間に、このタルトスタイルが広まっていきました。時代は移り、日本でも1970年代以降、圧倒的な支持を得るに至ったチーズケーキですが、今では伝統的なベークド、レアを中心に、スフレタイプ、タルトタイプ、またフルーツや和素材とのコンビネーションなど、独自のバリエーションが展開されて、飽きることがありません。
「シュークリーム」(210円)。「シュークリーム」は、フランス語の「choux」と、英語の「creme」が、くっついてできた名前。「choux」はキャベツを意味します。ふっくらと丸い形がキャベツに似ているところから、その名が付けられました。フランス語では「シュー・ア・ラ・クレーム」。パティスリー・マダムトキのシュークリームは、ご覧のようにシュー生地がしっとりして弾力がある個性派タイプ。シュー生地の上にアーモンドクリーム(プラリネ)をかけてから焼いてあるので、このような不思議な柄になるのです。バニラたっぷりのカスタードクリームに生クリームを3割配合してあるそうで、滑らかです(^Q^)
ワンダフルハウスがマダムトキに行くたびに買う「モンブラン」(420円)。マロンクリームがスパゲティ柄ではなく、のっぺりと塗られた珍しい形のモンブランです。外側の半分は生クリームでデコレーションされていて、内側は生クリームの中に栗の渋皮煮。土台はサクサク感のある焼きメレンゲをチョコレートガナッシュでサンド。とても420円のケーキとは思えません。価格以上の価値があります(^‐^)
お酒を使用していないチョコレートケーキ「マダム」(367円)。チョコレートのスポンジとチョコクリームが6層に重なっています。味、食感、香り…(^Q^) どれをとっても柔らかで優しいイメージ。ミルクチョコレートの風味にほっとしました。チョコレート・ケーキの王道です。 アーモンド生地とプラリネクリームのケーキ「マジョレーヌ」(420円)。ナッツとアーモンドがたっぷり入った生地と、 フランス・リヨンにあるミシュランの3つ星レストラン「ラ・ピラミッド」で出されるデザートのスペシャリテとして名を馳せたお菓子が、この「ガトー・マジョレーヌ」なのです。濃いエスプレッソコーヒーに合う、濃厚で重い、フランスそのままの味です(^Q^)
鮮やかなグリーンのグラデーションと、個性的な形が印象深い、キルシュワッサーとピスタチオのババロワ「シシリアン」(420円)。外側にピスタチオのマカロンが貼り付いています。キルシュ(Kirsch)はさくらんぼ、ワッサー(Wasser)は水、キルシュワッサーとは、さくらんぼを発酵させて蒸留したフルーツ・ブランデーの一種。ピスタチオの産地、シシリア島の情熱的な陽射しを感じさせるスイーツです。
フロマージュ・ブランで作ったレアチーズ「ミッシェル」(399円)。フロマージュブランのムースは、ヨーグルトっぽい味で、普通のレアチーズとは違った軽い味わい。「銀のぶどう」の白ららに似た、ふわふわと泡のような食感を楽しめます(^Q^) 中のフランボワーズムースの酸味がフロマージュブランの味を引き立たせています。
キルシュをたっぷり効かせたピスタチオクリームのショートケーキ「フレジェ」(420円)。レストランのデセールでもおなじみのガトーです。
来週に続く
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百科事典「レストラン マダム・トキ

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