フランス菓子 Maison Wenikoの四季

ストラスブールのパン屋の娘Mlle Pernyさんが1979年夏に焼いた
伝説のガレット・ア・ラ・フランジパーヌ
(ガレット・デ・ロワ・アルザシエンヌ)

タルト・リンゼル クリスティーヌ・フェルベール風
PART1

2011年8月第2週

わんだふるはうす、メゾン・ベニコへ行く

「おおっ!?これは!?(゚O゚)\」「ワンダフルハウス様、こちらはタルトの生地をタルト型に敷いたところでございます」

「この中にオーブンペーパーを敷いて、重石をのせて、タルト生地を空焼きするするのでございます」

「こちらがタルトを空焼きする時の必需品で、アルミ製の重石でございます」

「おおっ!タルトの生地が焼き上がった!(^O^)\」「重石は生地がふくらむのを抑える役割をするのでございます」

「こ…これは凄い!オーブンから同時に3台のパイやタルトが出てきました!(゚O゚)\

Engadiner nusstorte
エンガディナー ヌストルテ
Dauphinois
ドフィノワ

「ワンダフルハウス様、こちらは良質のクルミの産地、スイスのエンガディン地方で生まれたお菓子エンガディナー・ヌストルテでございます」

エンガディーヌ
(ドフィノワ)
550円

「フランスではドフィノワと申しまして、グルノーブルに近いドフィネというクルミの産地名から名前が付いております」「ドフィノワ?(゚-゚)\

Canard colvert roti sauce au sang
キャナール・コルヴェール・ロティ・ソース・オ・サン
青首鴨のロースト 血入りソース
12000円+サービス料10%
Cuisine Francaise JJ
2008年11月

「ドフィノワといえば、Wenikoシェフが東京ミッドタウンのCuisine Francaise JJのシェフ・パティシエールをしていた頃に度々食べたジョエル・ブリュアンシェフの『グラタン・ドフィノワ Gratin Dauphinois』を思い出します」

Canard colvert roti sauce au sang
キャナール・コルヴェール・ロティ・ソース・オ・サン
青首鴨のロースト 血入りソース
12000円+サービス料10%
Cuisine Francaise JJ
2008年11月
Gratin Dauphinois
グラタン・ドフィノワ
Cuisine Francaise JJ
2008年11月

「グラタン・ドフィノワはフランスの地方料理で、ドフィネ地方が名前の由来のジャガイモのグラタンです。元々はドフィネ地方の家庭料理なのですが、20世紀最高の料理人フェルナン・ポワンのレストラン・ドゥ・ラ・ピラミッドで肉料理の付け合わせとしてグラン・キュイジーヌの世界にも進出し、フェルナン・ポワンの弟子ポール・ボキューズも、ポール・ボキューズの弟子ジョエル・ブリュアンも肉料理の付け合わせとして作り続けているものです」

Cotes de veau rotie a l'ancienne
コート・ド・ヴォー・ロティー・ア・ランスィエンヌ
仔牛背肉のロースト 古典風
12000円+サービス料10%
Cuisine Francaise JJ

「Cuisine Francaise JJでメインの肉料理をアラカルトで注文すると、『Garniture ガルニチュール』(付け合わせ)が別皿で出てくることがあります」

Cotes de veau rotie a l'ancienne
コート・ド・ヴォー・ロティー・ア・ランスィエンヌ
仔牛背肉のロースト 古典風
12000円+サービス料10%
Cuisine Francaise JJ
Gratin Dauphinois
グラタン・ドフィノワ
Cuisine Francaise JJ

「それが『Gratin Dauphinois グラタン・ドフィノワ』。東フランス・ドフィネ地方特有の郷土料理で、ポム・ド・テール(ジャガイモ)の薄切りを牛乳と共にグラタンにしたものですが、そこは一流レストランのこと、牛乳には卵と生クリームを加えたリッチなものになっています」

Le gratin de langouste,sauce amoureuse ”Fernand Point”
伊勢海老のグラタン フェルナン・ポワン風
Cuisine Francaise JJ
2008年3月

「北はローヌ川を隔ててリヨンに接し、南はフランス・アルプスに連なるドーフィネ地方の壮大な風景は、旅行者の心を奪うものですが、料理も独自のものを保持しており、フェルナン・ポワンとマダム・ポワンが君臨し、ポール・ボキューズ、ジャンとピエールのトロワグロ兄弟、アラン・シャペルなどの名シェフを輩出した20世紀世界最高のレストラン『ピラミッド』が存在していたヴィエンヌ(Vienne)を有するドーフィネ地方は美食家の天国ともいえます」「美食家の天国とは凄い!しかし、ヴィエンヌはリヨンの近くだからリヨネ地方ではないのですか?(゚-゚)\」「地理的にはリヨンのすぐ南に位置しておりますが、厳密にはドーフィネ地方に属しているのでございます。この地方の料理はグラタンが好まれていて、マカロニばかりでなく、ジャガイモや牛肉の細切れやエクルヴィス(ザリガニ)にいたるまで、何でもグラタンにしてしまうのでございます」「そういえば、Cuisine Francaise JJにも伊勢海老や手長海老のグラタンがありましたよ(^-^)\」

Emincé de rosette d'agneau poêlée et rôtie. tapenade noire,
petite tomate provençale gratin dauphinois
エマンセ・ドゥ・ロゼット・ダニョー・ポワレ・エ・ロティ、タプナード・ノワール、プティット・トマト・プロヴァンサル、グラタン・ドーフィノワ
仔羊背肉の薄切り、ロゼット仕立て、ジャガイモのグラタン添え
7140円+サービス料10%
Cuisine Francaise JJ
2008年8月

「フランス料理の食材のうち、最も贅沢で、最も格式高い食肉の一つである、仔羊(アニョー)。フランス人にとって、ある種のステイタスを意味する仔羊を使用した料理です。エマンセとは薄切り肉にソースをたっぷりかけた料理。中心部分がほんのりとピンク色に染まったように、火を通さずに火を入れるのが”ロゼ仕上げ(ロゼット仕立て)”。メインのお皿のガルニチュールはラタトゥイユとジロール茸。南仏名物タプナード・ノワール(黒オリーヴペースト)とプチ・トマトのプロヴァンス風」

Emincé de rosette d'agneau poêlée et rôtie. tapenade noire,
petite tomate provençale gratin dauphinois
エマンセ・ドゥ・ロゼット・ダニョー・ポワレ・エ・ロティ、タプナード・ノワール、プティット・トマト・プロヴァンサル、グラタン・ドーフィノワ
仔羊背肉の薄切り、ロゼット仕立て、ジャガイモのグラタン添え
7140円+サービス料10%
Cuisine Francaise JJ
2008年8月
Gratin Dauphinois
グラタン・ドフィノワ
Cuisine Francaise JJ
2008年8月

「『仔羊背肉の薄切り、ロゼット仕立て』には小皿が付いてきました。この「グラタン・ドーフィノワ」は、ピラミッドの数少ないつけ合わせの一つでした。コースの肉料理に必ずといってよいほど付いてきました。ただ、鶏料理には「Riz pilaff リ・ピラフ(バター・ライス)」が付いてくることが多かったようです。他の店でも「グラタン・ドーフィノワ」を出すところはありますが、ピラミッドの「グラタン・ドーフィノワ」は特に有名だったのです。Cuisine Francaise JJのグラタン・ドーフィノワは、ピラミッドのものと全く同じです

Gratin Dauphinois
グラタン・ドフィノワ
(ドーフィネ風じゃがいものグラタン)
Cuisine Francaise JJ
2008年8月

「ピラミッドの野菜料理は独立した料理というより、あくまでも肉料理のつけ合わせでした。一般にコース料理といえば、肉料理についで野菜サラダが出ることになるのでしょうが、ピラミッドのコース料理で野菜サラダにお目にかかることはありませんでした。これはコース料理だけでなく、ア・ラ・カルトのメニューの方でも同じでした。オードブルにつけ合わせがつかないのは当然としても、魚料理にしてもつけ合わせらしいつけ合わせはついてきませんでした。肉料理になって初めて別皿でつけ合わせがついたのです。そのつけ合わせもたいていは決まっていて、牛のステーキや鴨料理にはグラタン・ドーフィノワ(ドーフィネ風じゃがいものグラタン)が付きました。一見しただけでは何の変哲もないように思えますが、一口味わった時、この料理はただのつけ合わせとは思えません。普通なら一品料理としても十分通用するぐらいで、ピラミッドの真髄を覗かせています」

溶かしバターとニンニクをこすりつけて香りをつけたグラタン皿に、紙のように薄く切ったジャガイモを重ね、塩、胡椒をした卵に生クリームと牛乳を加えたものをひたひたに注いで、グリュイエル・チーズをかけてオーヴンで焼いたものです

Biscuit de Savoie
ビスキュイ・ド・サヴォワ
オーボンヴュータン
エンガディーヌ
(ドフィノワ)
メゾン・ヴェニコ

「フランス・アルプスを二分するサヴォワ、ドーフィネの両地方は、通称アルプス地方と呼ばれ、北をアルプ・ド・サヴォワ(Alpes de Savoie)、南をアルプ・デュ・ドーフィネ(Alpes du Dauphine)と呼んでおります。お菓子の方でも、ドーフィネ地方は評価できるものが沢山ある所でございます。」「このドフィノワ(エンガディーヌ)の他には何があるのですか?(^-^)\」

エンガディーヌ
(ドフィノワ)

「ドーフィネ地方はポーニュ(Pogne)の本場として知られており、どの町でもいろいろな種類のポーニュを見ることができます」「ポーニュって何ですか?(゚-゚)\」「ポーニュとはフルーツ、かぼちゃ、にんじんなど四季を通じて無数の種類の詰物をしたタルトのことですが、ローヌ川沿岸のヴァランス(Valence)やイぜール川沿岸のロマン(Romans)などでは、砂糖を多めに使ったブリオッシュ生地をリング状に焼いたもののことをポーニュと呼んでおります。ブリオッシュ生地の中にフルーツとかコンフィチュールを加えて焼き上げたものもございます。ドーフィネ地方の特産品としましては、その他にもガップ(Gap)という町のトゥーロン(Tourons)が知られております。ピスターシュ、ノワゼット、フリュイ・コンフィなどを詰めた一種のアマンド生地でございます」

「ワンダフルハウス様は1968年の冬季オリンピックの開催地であったグルノーブル(Grenoble)をご存知ですか? フェルナン・ポワンのレストラン・ドゥ・ラ・ピラミッドがありましたヴィエンヌはドーフィネ地方北部にございますが、ドーフィネ地方中央部の四方を山に囲まれている美しい町グルノーブルも、やはり美食家の都市といえます」「いいえ、私がオリンピックを見始めたのは1972年の札幌オリンピックからです。クロード・ルルーシュ監督の記録映画『白い恋人たち』で有名なオリンピックでしたね」

「いかにもグルノーブルらしい菓子といえるのがガトー・オランピーク(Gateaux Olympique)という菓子です。サークル型にサブレ生地を敷き、アプリコットジャムを入れて、サブレをかぶせて焼いたものです」

エンガディーヌ
(ドフィノワ)
Confiture d'abricots et de noix
あんずとナッツのコンフィチュール

「1968年のグルノーブル・オリンピックを記念して作られたガトー・オランピーク?…そのような地方菓子があったとは初耳です(゚-゚)\」

エンガディーヌ
(ドフィノワ)
あんずとナッツ(アーモンドとピスタチオ)のコンフィチュール

「サークル型にサブレ生地を敷き、アプリコットジャムを入れて、サブレをかぶせて焼いたもの…ならば、メゾン・ベニコでもガトー・オランピークを作れそうですね!\(^O^)/」

エンガディーヌ
(ドフィノワ)

「私は当時は子羊でしたが、グルノーブルの町へオリンピックを見に行ったものでございます。クルミの産地としても有名な所で、この町で創製された菓子は数多くあります。1968年当時の代表的菓子としてガトー・ド・ノワ(Gateaux de noix)がございました。これはジェノワーズにバタークリーム、コーヒー、刻んだクルミを入れた菓子でした」「ジェノワーズにバタークリームというと、ヌーヴェル・パティスリー以前の組合せですね。現在のガトー・ド・ノワは変化しているに違いない!」

「この他にガトー・グルノブルワーズ(Gateaux Grenobloise)という菓子もございました。これは砂糖125g、卵黄5個、卵白5個、刻んだクルミ150g、チョコレート50g、バター75g、パン粉40gの配合で作ります」

エンガディーヌ
(ドフィノワ)
ビターキャラメル

「この苦味ばしったキャラメルの味わいは!?…ビターキャラメルと同じ味です!(゚Q゚)\」

エンガディーヌ
(ドフィノワ)
ビターキャラメル

「エンガディーヌ(ドフィノワ)とは、メゾン・ヴェニコのスペシャリテであるビターキャラメルのタルト版ですね(^Q^)\」

「また、地方菓子の特性を遺憾なく発揮しておりますのがグルノーブル近くのヴァルボネの名物リュファール・ド・ヴァルボネ(Ruifard de Valbonnais)という、どういう意味なのか解らない菓名を持った菓子でございます。ブリオッシュ生地をサークル型にフォンセし、中にリンゴと洋梨をバターとシャルトルーズ酒で炒めたものを入れ、上にブリオッシュ生地をかぶせて焼いたものでございます」「ポーニュにトゥーロンにガトー・オランピークにガトー・ド・ノワにガトー・グルノワーズにリュファール・ド・ヴァルボネ…ドフィノワ地方という一地方だけでも、これほど多くの知らない菓子が存在とは…フランス地方菓子とは何という奥深い世界なのでしょう!」

「リヨンとマルセイユの中間に位置するヴァランスにはポーニュの他にもう一つ偉大なお菓子がございます。ポーニュと同じブリオッシュ生地を男の形に型どり、ボンノム(Bonhomme)とも別称されますスイス(Suisse)でございます。架空の国のファンタスティックな民族衣装を身に着けたこのお菓子に、あまり深い意味はないそうですが、ボンノム(スイス)もドフィノワ(エンガディーヌ)もオリジナルは、やはりスイスに帰せられるのでございます」「ん?右側に見える2つのパイは何だ?(゚-゚)\」

これよりアルザス地方のお菓子

「さらに奥の方にも緑色のパイが、ひょっこりと姿を現しましたよ?(゚-゚)\」

「わかった!(^O^)\~☆ これは先ほどの空焼きしたタルト生地にクリームと具をのせて焼いたものですね!」

「こ…これは?…茨城県ひたちなか市産のフレッシュ・ルバーブを使ったアルザス風タルト『タルト・アルザシエンヌ・ア・ラ・リュバルブ(フレッシュ・ルバーブのパイ)』です! 8月の2週目になっても、まだルバーブがあったとは!(゚O゚)\」

「森林、農業、鉱山と、工業地、商業地のアルザスは、食通家を喜ばせる所として、ロレーヌ地方と対比される地方ですが、個々の食物について見ると、ロレーヌ地方より優っているものが多数ございます。この地域は、他のフランス諸地方とは全く別格に扱われる数々の特色を持っております。旅行者の目でも、多くの人が共通して感じることは、アルザス地方には、いろいろな民族が混在しているということであり、また、伝統と変遷のある地方だということです」

Terrine de foie gras de canard au gout du jour verdurette de saison
フォアグラのテリーヌ 季節のサラダとブリオッシュを添えて
Cuisine Francaise JJ
2008年3月

「アルザスはフランスの中でも一番豊富に多くの料理のオリジナルを持っている所でございます。食通家達はキュイジーヌ・ラルザシエンヌ(Cuisine l'Alsacienne=アルザス料理)が栄え出したのは18世紀からと見ております。この時期に、現在でも高貴な味とされている鵞鳥の肝臓料理フォアグラ(Foie gras)が一般に知れ渡ったからでございます」「時期的にも、この頃からフランス料理が栄光をたどる出発点でもあったわけですね(^Q^)\ しかし、フォワグラがアルザス料理というのは?(゚-゚)\」

「フォアグラの歴史は紀元前2500年前にさかのぼり、古代エジプト人が干イチジク、麦やナツメヤシなどをガチョウに与え、その肝臓を食べていたことに始まります。また、古代ローマ人たちは、フォアグラを蜂蜜を加えた牛乳に数時間浸し使っていたという記録も残されております。アピシウスはガチョウを殺す前に、蜂蜜入りのぶどう酒を大量に与え、フォアグラを美味しくして使っていました。ローマ帝国が滅びた後は、ルイ16世時代までフォアグラは消費されませんでしたが、その後、ジャン・ピエール・クローズという料理人が当時の陸軍元帥コンタドール伯爵の宴会で考案した、フォアグラのスライスをマリネし、豚の脂肪、子牛の肉、パイ生地の順で包んでロティしたパイ料理が反響を呼び、フランスのアルザス地方やペリゴール地方など南西部で復活したのでございます。その後、ジャン・ピエール・クローズは、私やWeRoさんの故郷ストラスブルグでこの料理を簡単にしたテリーヌ・ド・フォアグラ(Terrina de foie-gras)を売り出し、アルザス地方のフォアグラ料理の知名度を上げたのでございます。その影響で今日までアルザス地方では鴨の飼育が盛んに行われることになったのでございます」

Wenikoシェフがクリームを絞り出しているぞ?(゚-゚)\

「これはメレンゲだ!(゚O゚)\」

「これこそ、特異なアルザス菓子『Patisserie l'Alsacienne パティスリー・ラルザシエンヌ』でございます。リュバルブの上にムラングを絞って、オーブンで焼き目をつけるのでございます。アルザスは地理的にはライン川が東に流れ、その川向こうはドイツとスイスになります。したがって、これらの国の影響は多大で、特に数度の大戦で、一時的にもドイツ領になっており、現在でもアルザス人はドイツ語をしゃべるほどです。このようなところから、菓子自体の形態や表現が、自然にフランス他地方と異なってきています」

Tarte l'Alsacienne a la rhubarbe
タルト・ラルザシエンヌ・ア・ラ・リュバルブ
(フレッシュ・ルバーブのパイ)

「アルザス第一の都市ストラスブルグ(Strasbourg)といったら、フォワ・グラ…と菓子よりも料理の代名詞が一般に強いのですが、フルーツの盛んな地方だけに、タルトが非常に多く、総称してタルト・ラルザシエンヌ(Tarte l'Alsacienne)と呼ばれています。このタルトはセークル型にパートをひき、生のフルーツを入れて、卵・生クリーム・砂糖を入れて焼き上げています」

Tarte aux myrtilles a l'Alsacienne
タルト・オー・ミルティーユ・ア・ラルザシエンヌ
(フレッシュ・ブルーベリーのパイ)

「このタルト・ラルザシエンヌは、ご覧の通り、見栄えは悪いですが、どのタルトにもない味を出しています」

Tarte aux framboises et aux myrtilles
タルト・オー・フランボワーズ・エ・オー・ミルティーユ
タルト・フランボ・ミルティーユ
パティスリー・フランセーズ・アンドレ・ルコント
5040円

「5つ星ホテル・ジョルジュ・サンクのシェフ・パティシエを務めたアンドレ・ルコント氏のタルト・フランボ・ミルティーユの方が数段見栄えがいい」

タルト・フランボ・ミルティーユ
パティスリー・フランセーズ・アンドレ・ルコント
630円

「これが上院議員時代からジョン・F・ケネディ大統領夫妻に特別料理を作っていたアンドレ・ルコント氏のタルトか…さすがに洗練されている…」

Tarte aux myrtilles a l'Alsacienne
タルト・オー・ミルティーユ・ア・ラルザシエンヌ
(フレッシュ・ブルーベリーのパイ)
しかし、特異なアルザス菓子の中でも、クリスティーヌ・フェルベール式のタルト・ラルザシエンヌは、特に抜きん出た味を示していたのです!(゚Q゚)\
Munster
マンステール
2163円
フェルミエ
「アルザスには、お菓子だけでなく、チーズにも特異なものがあるようです。中でも、本間るみ子さんのチーズ専門店『フロマージュリー フェルミエ』で買ったアルザスのチーズは、特に抜きん出た味を示していたのです!(^o^)//(()トントン!!」

「この『マンステール AOC』は、フランス東部アルザス地方の唯一のAOCチーズです。おおっ!?Appellation d' Origine Protegee(アペラシオン・ド・リジーヌ・プロテジー)!?AOCとAOPは、どこがどう違うのでしょうか?!(゚O゚)\」「ワンダフルハウス様、AOPはEU統合に伴って制定された制度で、内容的にはAOCと全く同じでございます。EU内のほとんどの国ではAOP(保護指定原産地表示)の名に統一していますが、フランスではAOCを通しております」「フランス国内でありながら、EU流にAOPマークを表示してくるとは…やはりアルザスは特異です!(゚O゚)\」

フランスでは、チーズやワインなどの農産物を保護するためにAOC(Appellation d'Origine Controlee アペラシオン・ドリジーヌ・コントローレ)と呼ばれる制度を設け、法律で細かい規制をして、製品の保証をしています。公的機関の審査を受けて様々な規定をクリアし、認可されたものだけに表示されるのがAOCマーク。AOCは日本語で原産地統制呼称といいます。チーズについての規定は、原料乳の種類や産出地域、製造地域や製造方法、熟成地域や熟成期間、形や外皮の状態、重量、乳脂肪分など。現在、36種類のチーズがAOCを取得しています。

チーズのAOC(AOP)の規定

  1. 牧畜地域 : 原料を生産する動物の牧畜場所。ボーフォールなどでは放牧の標高も規定される。
  2. 生産地域 : チーズの生産や熟成を行う地域。例えばロックフォールの場合、熟成完了から出荷までの作業はすべてロックフォール村内で行わなければならない。
  3. 生産時期 : 牛や羊などの放牧及び搾乳の時期。
  4. 乳の種類 : 動物の種類(牛、羊、山羊、水牛)、品種、生乳か殺菌乳か。他に、一群の動物のみから集めた乳であるか、隣家の乳を混合していないか、などがチェックされるものもある。
  5. 搾乳法 : 乳を一日に何回搾るか、搾ってから何時間以内に酵素を添加すべきか、など。
  6. 凝固温度 : 凝乳酵素(レンネット)を加える時の温度。加熱の是非。製造時に原料を規定以上に加熱する事はもちろん、加熱する事が可能な設備がアトリエ(チーズの製造場)にあるだけでもAOCを失格する。
  7. 凝固法 : 凝乳を押し固めるか否か、その際に加熱するかどうか。
  8. 加塩法 : 乾いた塩を直に振るか、塩水に漬け込むか、など。
  9. 菌種 : チーズに明示的に真菌や細菌を与える場合、その種類や採集場所。
  10. 熟成法 : 熟成場所や最低熟成期間など。
  11. サイズ : チーズの重量、直径、高さなど。
  12. 目視検査 : チーズの概形が整っているか(異常に収縮、または膨潤していないか)、ヒビ割れは無いか、目(チーズの切断部に見える孔)の数は適切か、など。
  13. 試食検査 : チーズの甘みや金属味に関する官能検査。
  14. 鑑札 : 生産地や生産者などを記した鑑札(主にカゼイン製)が付いているか、鑑札上の文字が判読可能か。これはハード~セミハードのチーズに対して要求される項目である。
  15. 販売時の形態 : 表皮が特徴となるチーズでは、切り身に表皮が付いているか。表皮を付けて売る事を義務付けられたチーズでは、例えばすりおろして粉末にするなどの販売形態は許可されていない。この場合はAOC名以外の名前、例えばグリュイエールチーズなどの名称や、別途商標名で販売する事になる。

『プティ・マンステール・ジェロメ』という表記が見られます。アルザスでは『マンステール』、ヴォージュ山脈の西側ロレーヌ地方では『ジェロメ』と呼ばれているようです。日本人はアルザス=ロレーヌ地方と一括りにして呼んでいますが、このチーズもまた、『マンステール=ジェロメ』と呼ばれることもあるようです。このチーズの歴史は古く、7世紀初頭にまでさかのぼることができます。ベネディクト派の修道僧がマンステールの谷に修道院を建て、牛を放牧し、チーズ造りを始め、その美味しさが広く知られるようになって、生産は拡大していきました。また、ドイツとの国境に近いこともあり、ドイツでもはとても有名で、このチーズには『フランス風』と『ドイツ風』の作り方があるのだとか!サイズは、直径13~19cm、高さ2.4~8cm、重さ400~500gの円盤状。もっと大きいものになると800gのものも。このプティ・マンステールはといえば、直径が7~12cm、高さは2~6cm、重さ120g以上の円盤状。その多くは、フェルミエ製(農家製)です(^o^)//(()トントン!!」

「ワンダフルハウス様、現在はアルザス=ロレーヌと範囲を広げて呼ばれていますが、料理・菓子を区別する上で、アルザスとロレーヌは明確に区別しなければいけません。このミュンスター(マンステールのドイツ語読み)は、ご覧の通り、見栄えは悪いですが、どのチーズにもない味を出しております。Wenikoシェフが修業したメゾン・フェルベールのございますニーダーモルシュヴィアから車で5分ほど走ると、チーズで有名なミュンスターMunsterに着きます。この辺りはアルザス・ロレーヌ両州にまたがるヴォージュ山脈に位置し、コルマールとエピナルを結ぶ幹線道路の途中にあります。ミュンスターという地名は7世紀にこの地に修道士が移り住み、修道院を建てたことに由来するようです。ミュンスター(マンステール)の起源もラテン語で修道院を意味するMonasteriumに因ります」

「な…何だこの臭いは!? ~(゚Q゚:)\「ヴォージュの山並みは、チーズの自然の熟成室であり、そこにはまたショウムと呼ばれる高地の放牧地があり、青々とした草々とともにこの地の特有な高山植物も咲き誇っております。この自然の恵みにあふれた地で、スカンジナビア産の頑強なヴォージェンス種の牛が良質のミルクを生み出すのでございます。伝統的な製造方法で造られるマンステールは、アルザスでは『ミュンスター』と呼び慣わされ、チーズ小屋のことを『マルケルリィ』、チーズ製造請負人のことを『マルケール』と呼ぶのも、伝統的な呼称の一つでございます。製造法は、昨日搾乳した夕乳と、今朝搾乳した朝乳の入ったケトルをカマドに移し、38℃に温めます。レンネットを添加し、ゆるやかに攪拌。しばらく待ち、ジャンケットをカットするタイミングを計ります。チーズ・ハープをつかみ、弧を描くようにして細かくカット。癒着を防ぐため、ホエーに漂っているカード切片をかきまわした後、その切片が収縮。水切りザルであるパスワルですくい採り、型詰めに入ります。それから、上下反転の繰り返し。翌朝まで、流し台に放置。その後、チーズ職人に、出来上がったばかりのチーズを受け渡します。職人は3日に渡って、1日1回塩をすり込みます。次いで、発酵室へと運ばれ、塩水で表皮を洗う工程に入ります。始めの週は3回。順に2回、1回と減らしていき、熟成中に何度も洗うことによって腐敗を防ぎながら、熟成させていきます。そのためか、ワンダフルハウス様の苦手な特有の強い匂いを発するようになるのでございます

皮を塩水で洗いながら2~3カ月かけて熟成すると、皮がオレンジ色がかってきて、納屋を想わせる独特の匂いを放ち、クリーム色の身がとろけるようになります」

「蓋の上に乗っている黒っぽいものはクミンシードで、チーズの匂いとバランスをとるためにクミンを添えるのでございます」クミンをまぶしたら、あの嫌な臭いが消えてしまった!?…これは何ということでしょう?実に不思議です?(゚Q゚)\」

「クリーミーで美味です! カマンベール・ド・ノルマンディーやブリー・ド・モー以上に日本人好みのチーズだといえましょう。マンステールこそフランス最強のチーズです!(^Q^)」

Gelee de coings d'Alsace
ジュレ・ド・コワン・ダルザス
かりんのジュレ アルザス風
1575円
2011年2月

「現地では、このようにクミンシードをまぶして食べる方法が一般的だそうです。臭い消しの効用の他に、マンステールの味をぐっと引き締めてくれて好相性です。私は2月に発売されたメゾン・ベニコの『かりん アルザス風』というジュレと共にいただきました(^Q^)」

「おお! コワン(カリン)とマンステールの組み合わせは、最もアルザスらしい味わいの一つのようです。Wenikoシェフの出現によって、今までの日本のフランス料理界では味わえなかった味を手に入れてしまったという感じがします!\(^Q^)/」

「コンフィチュールはフロマージュとの相性も抜群なのでございます。古くからミュンスター谷(マンステール谷)の渓谷ではミュンスターにレーヌ・クロード(西洋すもも)、あるいはミルティユ(ブルーベリー)のコンフィチュールを合わせて食していました「レーヌ・クロード?(゚-゚)\フランスでは8月から9月にかけて、Reine Claudeという日本ではあまりお目にかかれない緑色のプラムが出回ります。このプラムはロワールの古城にゆかりのあるフランス王フランソワ1世の王妃クロードの名前が冠されており、フランスの人々に最も好まれている果物の一つと言われています。大きさは直径2.5cm程で、緑から黄色の色合いをしております。糖度が高く皮も柔らかいため、口に含むととろけるような食感です。夏の終わりの短い期間しか手に入らないため、生で食べるだけでなく、コンフィチュールにして保存します。タルトにしても大変美味しいです」「なるほど…わかった!アルザス産レーヌ・クロードの代わりに、長野県産すもものコンフィチュールがある、ということですね!(^O^)\~

「ブルーベリーのコンフィチュールでしたら、どれがマンステールに一番合うでしょうか?(^-^)

Confiture de myrtilles au pinot noir et aux épices
ブルーベリーのコンフィチュール ピノ・ノワールとエピス
大 1050円

「私は『ブルーベリーとピノ・ノワールとエピス』をお勧めいたします。茨城県産ブルーベリーにアルザスで唯一認められた黒ぶどうを使って醸造した赤ワイン『ピノ・ノワール』とシナモン・カルダモン・アニスなどの香辛料を加えたコンフィチュールでございます」

「アルザスは白ワインの産地として特に知られていますが、中世の大修道院の財産目録や教会に納められた税金に関する文書の多くに、かなりの比率で赤ワインが記載されております。この時代に使われていた40の品種の中で、ピノ・ノワールは良い取り扱いを受けていました。興味深いことに、赤ワインの減少は16世紀末に始まり、アルザスのごく限られた場所(Ottrott, Saint Léonard, Boersch, Saint Hippolyte, Rodern, Marlenheimなど)で、赤ワインの伝統が続けられました。現在、アルザスでの赤ワインが、新しい動きと捉えられていますが、実際は成功した過去から受け継いだ遺産なのです。ミュンスターとピノ・ノワールを使ったコンフィチュールの組み合わせは、本物のアルザシアンと言えるでしょう」「本物のアルザシアンか…(゚-゚)\

わんだふるはうす、フェルミエ愛宕店へ行く

「フェルミエ愛宕店にはマンステールの他にも、アルザスのチーズがあったような気がする…(^-^)

FROMAGE AFFINE EN ALSACE AU MARC DE GEWURZTRAMINER
アフィネ・オ・ゲヴュルツトラミネール
2499円
フェルミエ
Fleur de biere
フルール・ド・ビエール
2237円
フェルミエ
「マンステールをアルザスの白ワイン『ゲヴュルツトラミネール』のマール酒で洗いながら熟成させたアフィネ・オ・ゲヴュルツトラミネールと、同じくマンステールを、『ビールの花』と言われている蒸留酒で洗いながら熟成させたフルール・ド・ビエールです。やはり、アルザスのチーズは特異なものが多いようです(゚-゚)\
「おおっ!?こんな所に見慣れないバターがありますよ?(゚O゚)\
佐渡バター 無塩
746円
フェルミエ
佐渡バター 有塩
746円
フェルミエ
「こ…これは…バターチャーンを使用した伝統的な製法で作られていることで有名な佐渡バターです!(゚O゚)\

「八丈島の八丈バターと共に、フランスのAOCバターに最も近いと言われている“佐渡バターの登場です」

佐渡バター 無塩
746円
フェルミエ
佐渡バター 有塩
746円
フェルミエ
「左はお菓子作りに使用する無塩タイプ。右の有塩タイプは、佐渡海洋深層水100%で出来た食塩を使用しているそうです」
「島外から多大な支持を得ている佐渡バターのこだわりは、新鮮な原料乳をすぐに加工していること」
「そして、博物館に入りそうな古い木型のバターチャーンを約90分回してバターミルクとバター粒子に分離させた後、丹念に練ることにより、30分ほどでなめらかで組織の密なバターが完成します」

「バターはストックされずに、注文に応じて製造が行われる完全受注制。丁寧に造られる新鮮な上質バターです」

「佐渡島は、北の日本海にありながら対馬暖流の流れを受けて、冬は暖かく夏は涼しいという環境に恵まれた地域。 原料乳は、美しい山、おいしい水、きれいな空気の中で、豊富な牧草を喰んで育った乳牛を使用。新鮮な濃い牛乳を生産します」

「こ…これは“日本のエシレバター”と言ってもいいかもしれません! フィユタージュにもクレーム・ダマンドにも佐渡バターを100%使って、Wenikoシェフにアルザス・スタイルのガレット・デ・ロワを焼いてもらいましょう!(゚Q゚)\

わんだふるはうす、パティシエ・シマへ行く

「考えてみれば、クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワの島田進会長は、2011年1月、このお菓子を作るのに大量に使われるバターを、国産からなんとノルマンディー産のイズニーAOCバター(会長はイズィニーと発音)に切り替えてきました

「フランス産発酵バターの豊かな風味、切れのある後味、口どけの良さをガレット・デ・ロワに…というわけです」

わんだふるはうす、ビゴの店 鷺沼店へ行く

エシレバター
ビゴの店 鷺沼店

A.O.C.バターには、イズニーの他にも、エシレが挙げられます。クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワの藤森二郎副会長の店『ビゴ東京』では、ずいぶん前からエシレバタを売っています。エシレバターとは、1894年以来フランスのエシレ村(人口3000人)でエシレ酪農組合の手で伝統的な製法に従って作られているバター。値段が高いのは、AOCの目的が原産地と土壌の保護にあり、製品が高く売れることで将来的に農業が継承されていく仕組みを作る『小規模生産者の保護』にあるからです。根本的に国家レベルで食を文化遺産として次代に繋げていこうと取り組んでいるのです」

「ん?佐渡バターのバターチャーンに形が似ている…これはエシレバターのバターチャーンの模型です! エシレの工場も小さな古い建物で年間のバター生産量は1000トン位だそうです

「藤森二郎シェフの話では、エシレバターと最も相性がいいバゲットは、バゲット・ア・ランシェンヌ。またはその一人用プティ・ア・ランシェンヌということでした

Baguette à l'ancienne
バゲット・ア・ランシェンヌ
370円
ビゴの店 鷺沼店

「昔風に焼き上げたバゲット・ア・ランシェンヌ。天然酵母使用。もっちりとして味わい深いレトロバゲットです」

Petit à l'ancienne
プティ・ア・ランシェンヌ
110円
ビゴの店 鷺沼店

これがバゲット・ア・ランシェンヌの一人用バケットであるプティ・ア・ランシェンヌですか?…なになに…ミシュラン東京の星付きレストラン仕様のテーブルパン?…このちびバケットは凄い!(゚O゚)\

プティ・ア・ランシェンヌとエシレバター(無塩)
ビゴの店 鷺沼店

ミシュラン東京の星付きレストラン仕様のテーブルパンをエシレバターと共に食してみましょう。エシレバターの製造者はエシレ酪農協同組合。エシレ村の約60件の酪農家の牛乳を集荷した牛乳が原料。ごく普通の組合が、誠実に伝統的な製法で作り上げているバターです」

プティ・ア・ランシェンヌとエシレバター(無塩)
ビゴの店 鷺沼店

「なるほど!これこそ日本のバゲットとフランスA.O.C.バターのトレボンマリアージュ(最強の組み合わせ)です!

エシレバターのクロワッサン
(期間限定品)
210円
ビゴの店 鷺沼店
エシレバターのブリオッシュ
(期間限定品)
190円
ビゴの店 鷺沼店

「おおっ!?これは!?(゚O゚)\

エシレバターのクロワッサン
(期間限定品)
210円
ビゴの店 鷺沼店
エシレバターのブリオッシュ
(期間限定品)
190円
ビゴの店 鷺沼店

「ビゴ東京にはエシレバターのクロワッサンとエシレバターのブリオッシュもあるのか!(^O^)\」

エシレバターのクロワッサン
ビゴの店 鷺沼店

「層の一つ一つにエシレバターの風味が染み込んでいて、パリパリサクサクの食感を楽しめます!(^Q^)

エシレバターのブリオッシュ
ビゴの店 鷺沼店

「卵とエシレバターの風味が豊か…マリー・アントワネットもビックリの超リッチなブリオッシュです!(^Q^)」

再びメゾン・ベニコへ

「クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワの島田進会長や藤森二郎副会長がフランスのAOCバターを使用しているのは、製品の中に酪農のあるべき姿、農業全般のあるべき姿が体現されており、バターの存在自体に敬意を表しているからのようです

タルト・リンゼル
クリスティーヌ・フェルベール風
佐渡バター100%使用
特注品
製作 Weniko
ストラスブールのパン屋の娘Mlle Pernyさんが
1979年夏に焼いた
伝説のガレット・ア・ラ・フランジパーヌの再現
(ガレット・デ・ロワ・アルザシエンヌ)

佐渡バター100%使用
特注品
製作 Weniko

「今回は私も大シェフたちの精神性を見習って、国産バターでは最もAOCバターに近いといわれる佐渡バターを100%使ったタルト・リンゼルとガレット・デ・ロワをアルザス・スタイルで、Wenikoシェフにオーダーしてみたのです(^-^)\

ストラスブールのお菓子作り
1979年
「ルセットですが、タルト・リンゼルはクリスティーヌ・フェルベールさんのものを使用。ガレット・デ・ロワについては、1979年にストラスブールのパン屋の娘Mlle Pernyさんが作ったお菓子『ガレット・ア・ラ・フランジパーヌ』の配合を忠実に再現してもらいました。1970年代以前の伝統的な製法に基づいて作られたアルザス・スタイルのガレット・デ・ロワです」
ストラスブールのパン屋の娘Mlle Pernyさんが
1979年夏に焼いた
伝説のガレット・ア・ラ・フランジパーヌ
(ガレット・デ・ロワ・アルザシエンヌ)
左の作品の再現
佐渡バター100%使用
特注品

「大きくて高い! ガレットというより、ピティヴィエに近い!(゚O゚)\」

ストラスブールのパン屋の娘Mlle Pernyさんが
1979年夏に焼いた
伝説のガレット・ア・ラ・フランジパーヌ
(ガレット・デ・ロワ・アルザシエンヌ)
直径24cm
Pithiviers
ピチヴィエ
2400円
オーボンヴュータン
直径15cm

「日本の店売りの菓子の中では、オーボンヴュータンのピチビエに形が似ていますが、これは直径15cmで、この9cmもの差がアルザスの菓子の特徴と言えましょう」

PART2に続く

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