阿部山   703

 

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2019225日 曇り時々小雪

 

 

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GPSトラックログ

 

登り・1時間40分(休憩時間含む)  下り・45分(休憩時間なし)

 

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 阿部山の登山口は手稲山と同じ「平和の滝」の駐車場です。駐車場と言っても冬の間は閉鎖されているので、その入り口の車道横に停めます。10台も置ければ良い方でしょうか。

 新聞の天気予報は晴れマークでしたが空は曇天で、準備する間に小雪がちらつく有様でした。

 

 昨年中に登ろうと考えていた琴似発寒川側からの阿部山でしたが、暖気でスノーブリッジが落ちて渡渉が出来ず、実現することが出来ませんでした。

 そんなこともあって今年は時期を早めて登ることにしました。登山口から5分位歩いたところには「阿部山」と書かれた看板が木に取り付けられているので、迷うことなく阿部山へ向かうことが出来ました。心配していたスノーブリッジはしっかりと川に架かり、安心して渡ることが出来ました。

 

 

 

 

 

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 スノーブリッジを渡ってから林道跡を辿るのですが、トレースはすぐに左に折れて急斜面に続いていました。前日の日曜日に多くの登山者が登ったのか、急斜面はツボ足でも十分な程しっかりと踏み固められていました。

 出発時にワカンを履いて来たので固い急斜面ではつま先が雪に刺さらず、アキレス腱が伸びる苦しい歩みになりました。面倒がらずワカンを外してザックに取り付ければ良さそうなものですが、アイゼンを持ってこなかったこともあってそのまま登り続けることにしました。

 後ろから登って来た女性登山者さんたちはヒールリフターの付いた最新鋭のスノーシューで軽快に追い抜いて行きました。背中に尻滑りボードがあったので帰りは尻滑りを楽しんだのでしょう。

 

 

 

 

 

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 20分少々の急斜面でしたが、まだ身体が激しい運動に慣れていなかったせいか鼓動は高鳴り、息も絶え絶えになってしまいました。

 時間的に余裕があれば阿部山の先の峰越山まで行こうと考えていましたが、こんな状態では阿部山の登りだけで精一杯と考えて、この先に続く山頂までの尾根歩きはゆっくりと歩くことにしました。

 あまり展望の良くない阿部山ですが、木々の切れ間から手稲山や百松沢山を望むことが出来ました。尾根に上がってからは眼下に西区・西野地区や平和地区を見下ろすことが出来ました。

 

 

 

 

 

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 急登が終われば緩い尾根上のコブを何度か越えて山頂へ向かいます。ここでも後ろから来た男性登山者に難なく抜かれてしまいました。男性の足元は堅牢そうなアイゼンです。山慣れしているようでザクッザクッと軽快に登って行きました。

 

 

 

 

 

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 小さい山ですが尾根歩きは結構長く感じます。最初のコブを越えたと思ったら先にはまだ3つのコブが待ち構えていました。

 この辺りから横風が冷たくなり、汗の染み込んだ下着から徐々に熱を奪い始めました。一度は脱いだレインジャケットをザックから出して羽織り、次のコブへと歩みを進めました。

 

 

 

 

 

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 山頂へと延びる最後の細尾根には小さな雪庇が出来ていました。この尾根の手前で下山して行く女性登山者や男性登山者とすれ違いました。いくらゆっくり登ったにしても少し差が付き過ぎてしまいました。もう少し頑張って歩かなければ、阿部山の先にある峰越山までは夢のまた夢になりそうな気がしました。

 

 

 

 

 

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 右手の樹間からはアンテナの林立する手稲山と、その左手に西峰が見えました。駐車場の車の台数からして手稲山に登っている人も何人かいるのでしょう。今頃はガレ場の急登で苦しんでいるのかしらんと、自分のことは棚に上げて想像してしまいました。

 

 

 

 

 

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 やっと辿り着いた山頂から当初予定していた峰越山方向を見ました。思っていたよりも距離感があり、とても今の体調では往復は不可能と感じました。天候の良い時を見計らい、出発時間をもっと早くしなければ峰越山の往復は実現出来ないと思い知らされました。

 

 

 

 

 

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 誰もいなくなった山頂ですが、気温が低く、ゆっくりと昼食をとる雰囲気ではありませんでした。コンビニで仕入れた菓子パンやコーラを口にせず、30分ほどの休憩で山頂を下りることにしました。

 下りる直前に霊園側から登って来たと思われる山スキーヤーが尾根方向に滑り降りて行きました。どちらかというと疎林が少なくてスキーには適さない山だと思うのですが、残されたシュプールは樹間を巧みに縫って続いていました。自分なら横滑りとキックターンでしか下りられない急な斜面も、ジャンプターンで切り抜けたのか、きれいな小回りのシュプールが残されていました。これぐらい上手に滑れたらどんな山でも楽しいのだろうと感心してしまいました。

 最近はすっかりスキーを履かなくなりました。自分のスキー靴はもう2年間も履いていません。その内に加水分解で壊れるのではと心配しています。

 

 帰りは踏み締められた斜面をワカンを履いたまま下りました。今度は登りとは逆に足の甲が伸び切ってしまいました。もう川に着く頃になってからノートラックの雪面を下った方が踵が入って楽なことに気が付きました。何でもっと早く気が付かなかったのでしょう。

 

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