恵庭岳 (1319.7m)
2009年10月24日 晴れ 同行・海坊主さん夫妻
山頂岩塔部まで登った9年前の恵庭岳
これ以上ないというほどの秋空の下、海坊主さん夫妻に同行して恵庭岳に登った。山頂の特徴ある岩塔が崩落の危険性から登頂禁止になり、すっかり足が遠のいた山となっていた。
9年ぶりとなった恵庭岳、登山道の印象などすっかり忘れてしまっていて、初めて登る山のように新鮮だった。それでも段々と高度を上げるにつれて広がる眺望に、おぼろげながらもおばさんと登った9年前の山行を思い出していた。
急登が続く恵庭岳、登るのも大変だが、下るのもまた大変。止まらないおしゃべりにつられてノンストップで下りてきたものだから、翌日には太ももの筋肉痛が待っていた。
山頂から見下ろす支笏湖の湖面は深いブルーに輝き、振り返るとエメラルド色のオコタンペ湖を囲むようにそびえる漁岳や小漁岳のたおやかな稜線が間近に見えた。遠くには雪を頂く羊蹄山も見え、時間を忘れて至福のひと時に浸った。
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コースタイム・第二見晴台まで
登り(休憩時間含む)2時間35分。 下り(休憩時間含む)1時間50分。
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真駒内方面の国道から見る恵庭岳。すぐに恵庭岳と分かる特徴ある岩峰が特異な山容を作っている。
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支笏湖に近いポロピナイにある登山口手前の国道から恵庭岳を見上げる。大きな岩塔が爆裂火口の上に突き出ている。
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現在も山頂岩塔部は崩壊の恐れがあると立ち入り禁止になっている。山慣れした海坊主さん夫妻と“仮“山頂となる8合目の第二見晴台を目指して出発。
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登山口からは少しひんやりしたポロピナイ沢の涸沢を歩く。溶岩が固まったと思われる岩石の上を歩く海坊主さん。
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涸沢を抜けると急に視界が開けて明るくなる。目の前には5年前の台風でなぎ倒された木々が死屍累々と横たわっていた。
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森林帯を抜けてから第一見晴台までは急な登りが続く。核心部のロープ場は「登り専用」と「下り専用」にコースが別れている。
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そのロープ場を登りながら楽しげにピースサインを出す管理人。写真では平坦に見えるが、斜度は45度ぐらいの急斜面だ。
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やっと辿り着いた第一見晴台から山頂岩塔部を見上げる。基部からは噴煙が湧き上がって第二見晴台方向にたなびいている。
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第一見晴台から巨大なカルデラ湖である支笏湖を見下ろす。湖面の濃いブルー、湖畔の紅葉、澄み切った青い空、ぽっかりと浮かぶ雲、ああ絶景かな!
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第一見晴台から第二見晴台までは火口壁となっている岩尾根を巻くように登る。右手にはエメラルドグリーンに輝くオコタンペ湖と、それを取り囲むようにして連なる漁岳や小漁岳が見える。
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最終地点となる第二見晴台で休む海坊主さん夫妻。眼下には支笏湖が広がり、それを取り囲むようにして紋別岳やイチャンコッペ山が見える。
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以前は山頂岩塔部にあった恵庭岳の「恵」の文字が欠けた山頂標識の前で記念撮影に納まる海坊主さんと管理人。これより先は通行禁止なので今はここが“山頂”。
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恵庭岳は下りも気が抜けない。登山靴の紐をしっかりと締め、足の裏全体で地面をつかむようにして「下り専用」コースを下る。その挙句が翌日の太もも痛となる。
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足が疲れて膝が笑い出してもまだ気は抜けない。小さな岩場でも滑って落ちれば大怪我は間違いない。慎重に岩場を降りる姐御さんと、それを心配そうに見守る海坊主さん。
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