無意根山  1464m 元山コース

2002921日  薄別コースはこちら

無意根山・薄別コースの長い林道が一般に開放され、宝来沢の奥まで車で入れるようになった。それまで4時間ほど掛かった無意根山への登りが半分の2時間になったせいか、多くの登山者が薄別コースから登るようになった。豊羽鉱山から登り始める元山コースは今までとは逆に長いコースとして敬遠されるようになり、年々登山者の数が減り続けている。

921日に「芦別岳」へ登ろうという話からスタートした今回の登山、紆余曲折を重ねた末に「無意根山・元山コース」に変更された。メンバーはコース選択に腐心した「川仙人」こと“真ちゃん”、その川仙人の山の師匠「海坊主」こと“G藤氏”と奥さん。そして「管理人」とその妻、以上5名の中高年登山者予備軍である。

天候も良く、各自上機嫌でスタートしたのだが、登山者が減り、手入れの行き届かなくなったコースには背丈をこえる笹が覆い被さり、5名の行く手を阻むのだった。ついには誰ともなく『誰だ、このコースを選んだのは!』と怒りの声があがったのは当然の成り行きだった。それでも薄別コースと合流してからはスタート時の上機嫌状態に戻り、初秋の無意根山を心ゆくまで楽しんだ。

 

登り・3時間30分(休憩時間含む)

下り・3時間(休憩時間含む)

登山口         AM 800

山頂          PM 1240

休憩広場        AM 940

薄別コース分岐     PM 110

薄別コース分岐     AM 1055

休憩広場        PM 200

山頂          AM 1130

登山口         PM 340

 木の根が張り出す難所で奥さんの手を引くG藤氏。早くも『アツアツ攻撃』にさらされる他の三人。「もー暑くて堪らん」とぼやくのは一人で参加の『川仙人』。30分足らずで早くも休憩コールが出た。

 千尺高地へ向かう笹原の道は背丈をこえる笹が覆い被さっていて、手で掻き分けながら進まなければならない。かつての名声は何処へやら、このまま元山コースは廃道となってしまうのだろうか。

 山頂部の見える「休憩広場」でにこやかに記念撮影。笹が濡れていたせいで、全員がしっぽりとなる。だがこの先には足元さえ見えない笹ヤブ地獄が待っていようとは誰も思っていなかった。

 難行苦行の笹ヤブ地獄が稜線まで続く。しまいには「誰だ、このコースを選んだのは!」と禁句が出る始末。それでも振り向けば三つの岩峰を並べる「定山渓天狗岳」が荒んだ心を和ませてくれる。

 おっかなびっくり痩せ尾根を通過するおばさん達。薄別コースが見える稜線まで来ると、やっと笹ヤブ地獄から開放される。眼下に無意根尻小屋や大蛇ヶ原が俯瞰できる。大沼が見えるスポットで一休みの図

 やっと薄別コースとの分岐点に着いて一休み。やはり薄別コースから登ってくる登山者がほとんどのようだ。札幌方面の眺めが素晴らしいが、もう少し頑張れば360度の大展望が待っているのだ。

 分岐点から見上げると、長い山頂部が青い空に浮かんでいる。山肌は紅く色付き始め、初秋の趣が感じられる。

 通称・シャンテ(テラス)を眺めるおばさん。色付くナナカマドやダケカンバが緑の笹原に映える。遠くには札幌市街が見える。

 山頂付近で紅く染まるナナカマドをバックにして写真に収まる「川仙人」と「管理人」。こうして見ると二人とも善良な市民のようだが・・・。

 山頂斜面で風を避けながら昼食をとる「G夫妻」と「川仙人」。眼下に広がる大展望が最高の御馳走となる。この時「管理人」はコンロでソーメンを調理中。オマケの図

 登頂記念に全員でパチリ。ワインも飲んだし、ソーメンも食べたし、展望は最高だし、言う事なしの満足感が全員の表情に表れている。そう、天候も最高だったしね。

 満足感を胸に抱きながら、秋色に染まった山頂を後にする。気分はルンルン!!。待てよ、帰りにまたあの笹ヤブ漕ぎが待っているのか。あー憂鬱だなー。