余市岳 1488m

 

2009712日 晴れ  同行者 G藤氏夫妻

 

2002年の余市岳はこちら

 

海坊主さんことG藤氏のお誘いに甘えて余市岳に行って来た。1ヵ月以上も山歩きから遠ざかっていたせいか身体が重かった。ちょうどキロロスキー場のゴンドラが「たけのこ自生園開園期間特別運行」を行っていたのでありがたく利用させてもらった。

 

キロロスキー場ゴンドラ運行予定はこちらから http://www.kiroro.co.jp/green/original/gondola.html

 

余市岳は言わずと知れた札幌近郊の最高峰。その最高峰がゴンドラ運行のおかげで2時間を切る歩行時間で山頂に立てるのだから驚きである。しかし案の定と言おうか、心配していた様に山頂にはスニーカー履きで軽装の若い登山者が何人か見られた。雨具も持っていないようだから突然の雨にどう対処するのだろうと余計な気を揉んでしまった。

今はキロロスキー場「マウンテンホテル」横の林道ゲートが閉鎖されているため、従来の登山道を登る登山者は減っていくのだろうが、その一方でゴンドラ運行を利用した登山者は増えるのだろう。遥かだった山が身近で手頃な山に変わる現実。ちょっと寂しい思いがするのは自分が年齢を重ねたせいなのだろうか。

 

登り・1時間50分(休憩時間含む) ゴンドラ山頂駅 → 40分 → 見晴台 → 1時間10分 → 山頂

下り・1時間15分(休憩時間含む) 山頂 → 40分 → 見晴台 → 35分 → ゴンドラ山頂駅

 

 

 

ゴンドラ山頂駅を出ると目の前に余市岳の雄姿が目に入る。その堂々とした姿は札幌近郊の山々の盟主の名に恥じない。ゴンドラ山頂駅からは、たけのこ採りの安全のためだろう、大音量の音楽が流れていた。

 

 

大勢のたけのこ採りと別れて一路余市岳へ向かって歩く。従来の登山道と合流する見晴台までは根曲がり竹の中を歩く。登山道は広く刈り分けられていて明るい。前方にはいつも余市岳が見えている。

 

 

見晴台でくつろぐG藤夫妻。姐御さんはいつものように菓子パンでエネルギーの補充。ここから一度北東コルまで下る。ちょっと勿体ないようだが余市岳のアップダウンはここだけだから我慢しなければならない。

 

 

北東コルからの急登に汗を流すG藤氏。背後には朝里岳の広いササ原が広がっている。あのササ原の中ではたけのこ採りが獲物を探して右往左往しているに違いない。

 

 

登山道脇のエゾカンゾウにカメラを向ける管理人(G藤氏撮影)。花を手前に置いて、遠くの山を背景に・・・と、ぶつぶつ言いながらシャッターを押す。

 

 

そして出来上がったのがこの写真。写真展なら書類選考で落とされること間違いなしのダメ写真。これもすべて解像度の悪いО社製デジカメのせい。決して管理人の腕のせいではありません。

 

 

 大した汗もかかずに山頂到着。ケルン横の観音様は根元からポッキリ折れて「涅槃像」姿になっていた。三角点はここから300メートル奥のハイマツの中。ここまで来たからには、やはり三角点を触らないで帰る訳にはいかない。

 

 

山頂標識を挟んで記念写真に納まるG藤氏と管理人。ヒゲを伸ばし始めて10日目のG藤氏、すっかり退職者の風ぼうになってしまった。本人は山男風だと思っているようだが、さて世間の評価はどうなのだろうか。

 

 

お花畑の横に座ってランチタイムと洒落たのはいいのだが、風がおさまると小さい虫が血を求めて集まってくる。「あ〜ん、痛いよ〜」と泣き叫ぶG藤氏に、姉御さんが「こったぐらいで」と優しく薬を塗る。

 

 

ボコボコにされたG藤氏、痛々しげに山頂を去る。行く手には雲が流れ、朝里岳のササ原を覆い隠している。雲の流れたのは一瞬で、また青い空が戻ってきた。しかし虫に刺されたG藤氏の額は腫れるばかりで、元には戻らなかった。

 

 

お花畑のコメバツガザクラ

 

お花畑のエゾイソツツジ