今日もぶつぶつ
12月27日(水)
朝起きたら、ものすごく耳の奥が痛かった。風邪を引いていたので、風邪のせいかな〜と思って風邪薬を飲んで会社に行ったけど耳の奥はいつまでも痛い。
痛いだけならまだしも、時間が経つに連れて、ときどき頭に激痛が走る。音で表すと「ピキー!」って感じだろうか?
普段もずきずきと痛いし、水を飲んだりしゃべったりすると、ひときわ鈍い痛みが襲ってくる。
その上10分から15分置きに「ピキー!」ってやられると、もう死ぬんじゃないかとすら思えてくる。
昼過ぎ、だんだん「ピキー!」がひどくなった私は、「ピキー!」がやって来るたびに頭を抱えて倒れ込むようになってきた。
歩いてようが人と話してようがお茶を飲んでいようがお構いなし。おまけに痛くて冷や汗も出てくるので、さすがに上司から、「病院へ行きなさい」と言われた。
ここで、「帰っていいよ。」じゃなかったところに年末の悲しみを感じる・・・。
なにはともあれ上司のお墨付きも得たことだし、さっそく駅前の耳鼻科へ行こうと思ったのだけれど、昼過ぎには耳鼻科は開いていない。
電話をして午後の診察時間を尋ねて見ると、3時半からだという。じゃあ、それまでこの「ピキー!」と戦わなければならないのだろうか・・・。
そう思ってがっかりしていたら、人生の皮肉まで訪ねてきた。なぜだか痛みが和らいだのだ。
あれだけ派手に痛がっていた手前、治りましたとはいえない。病院へ行って、なんともありませんでした、とも言えない。
複雑な気持ちで3時半になるのを待って耳鼻科へいってみた。
耳鼻科って、夏休みとか冬休みとか、混んでるんだよな・・・。
寒い中を歩いて行ったのが効いたのか、私の耳の奥は再び痛み出した。そして、その隣では子供がぎゃあぎゃあ泣いているので耳の痛み、さらに倍!
やることもなく、いつ呼ばれるのかも分からず、なぜ耳が痛いのかも不明なまま約30分、やっと私の番になって診察室へ入っていくと・・・。
そこには、『渡る世間は鬼ばかり』と「札幌一番(だっただろうか?)」のCMでおなじみ?の藤岡琢也がいた。果たしてこの字で合っているんだろうか?
「どうしました?」
藤岡琢也が私に尋ねる。
「耳の奥が痛いんです。」
「それだけかよ!?だからどうしたんだよ!?」
と思わず言いたくなるほどのシンプルな答えだったが、さすがは藤岡琢也、「とりあえず耳を見てみましょう」と冷静に答える。こういう患者は多いのだろうか?
が、当然?何もなかったらしい。
「じゃあ次、口を開けてみてください。」
それでも負けない藤岡琢也。ここでやっと原因らしきものが見えたらしい。
「リンパ腺が腫れてますね〜」
「じゃあ、風邪のせいですか?」
とりあえず原因が分かれば気持ちは楽になる。中耳炎や内耳炎なんてややこしそうな病名より、風邪でリンパ腺が腫れてる方がまだ楽そうだ。
が、藤岡琢也は首を傾げた。
「いや・・・昨日、耳掃除した?」
「・・・してませんけど?」
「じゃあ、最近歯医者にかかったことある?」
「・・・・・・何ヶ月か前になら。」
「歯の治療をしたあと、噛み合せが悪くなってリンパ腺が腫れる事があるんだけど。」
げっ!てことは、あの円広志に似たおっちゃん先生はヤブ歯医者だったのか?と私が思わず息を呑んだ時、
「でも、何ヶ月も前じゃあ、違うねぇ・・・。」
何故かがっかりする藤岡琢也。円広志は無罪決定。
「・・・とりあえず、リンパ腺が腫れる理由なんてちょっとしたことだから分からないんだよ。」
・・・藤岡琢也・・・そんなばかな・・・。
「ま、抗生物質と痛み止めの薬を出しておきますから、飲んでみてください。」
こうして、耳鼻科の診察は終了。
薬剤師の人は、「この薬は抗生物質で素から、絶対に食後に飲んでください!今日の夕食後からスタートです!いいですね!」
とものすごく熱心に説明したので素直に夕食まで我慢したが、病院へいってリンパ腺が腫れてると聞かされたからって痛みが軽くなるわけではない。
薬を飲むまで、「ピキー!」は続いた。今日の夕食が、どれほど待ち遠しかった事か。
晩ご飯さえ食べれば薬が飲める、そしたら痛みもましになるんだ!って。
たしかに「ピキー!」はなくなりましたが、耳はやっぱり痛みます。
多分これ、風邪だよ。風邪でくしゃみばっかりしてるから、リンパ腺が腫れてるんなよ。でも、抗生物質飲んだから、風邪薬は控えてるなよな・・・。
この痛みは、果たして治るのだろうか?
12月25日(月)
昨日はすきやきだった。だから今夜はその残り汁でごはんを炊いてオジヤにしよう!きっとおいしいぞ〜と北風が吹く中を楽しく家に帰って来ました。
で、家へ帰って鍋の蓋を開けると・・・・・・黒い!真っ黒なしるだ!
ここでちょっと解説しましょう。
「すきやき」というのは関西と関東では違うらしいです。なぜ伝聞形式なのかと言うと、私は関東のすきやきを食べたことがないからです。
噂では「割り下」というものをダシとして使うそうですが、割り下と言われても割り箸しか連想できません。ああ、貧弱な・・・。
で、関西風のすき焼きはというと、最初に肉を炒めて、その上にドバドバと白菜やら菊菜のような野菜を入れて、砂糖としょうゆをたっぷりかけて蓋をします。コトコト煮てると野菜の汁がたっぷり出て、それがダシ代わりになるのですが、そうはいっても砂糖と醤油の集団であることに変わりはありません。
正直言って、昨日もちょっと辛かったのです。
1日置くと、野菜の水分が何割か蒸発しているので、さらに砂糖と醤油軍団の勢力が強くなります。
というわけで、真っ黒なのは醤油が今、この鍋をし切っている長老だから・・・絶対に辛い!
恐ろしくなった私は、大根を山ほどいれてみました。しいたけもたっぷりいれてみました。
これで少しはマシになるだろう・・・そう願いながらごはんと玉子を入れて煮ること数分。
オジヤや雑炊を作る時のあの独特の湯気が出て、おいしそうなにおいもします。
こりゃ大成功!と思いつつお茶碗によそったのですが、大量の大根としいたけのため、お茶碗1杯には納まりません。
ま、おかずがないから2膳くらい食べてもいいや、と思い、一杯目はおいしくいただきましたが・・・
2杯目・・・か、からい!
私が1杯目を食べてる間に、お鍋の中のごはんに不必要なまでの味が染み込んでしまったのです。
しかも、鍋の底には恐怖の黒い液体が、まさしく「溜まる」という表現がぴったりな感じで大根もしいたけも飲み込んでしまっています。
これは辛くて食べられません。が、食べ物を捨ててはいけない!と幼い頃から散々言われている私は、その鍋の中身を捨てる事も出来ません。
・・・・・・明日もオジヤだ・・・。
敗北宣言なのか、明日も楽ができる言い訳なのか・・・とにかく明日にはあの黒い砂糖と醤油の軍団が優しくなってくれていることを祈ります。
12月22日(金)
数日前、通販で買ったスカートが届いた。
なかなかいい色だし、あったかそうだし・・・と大喜びではこうとすると・・・恐ろしいことに、はけなかった。
いや、はこうと思えば無理矢理お腹の肉を凝縮すればいけれど、それでは身動きが取れない。
仮にスカートが根性無しで、人込みの中でホックを飛ばしたりしたら目も当てられないので、不用意にはけない状態になってしまった。
そして今日、会社でそんな話をしていると、「そういえば最近太ってきたね」と言われ、ガクーンとテンションが下がった。
ううう・・・絶対痩せて見せる!あと3キロだ!3キロで良いんだ!
が、3キロって厳しいです。確かに1食抜けば1キロくらい痩せるのでしょうが、食事抜きのダイエットなんて場が続きするわけは無く、どうせ1日で終わるというのは始める前から分かっています。
太った心当たりと言えば2点。
一つは、会社でやたらと飴を食べること。ひどい時にはひと袋近く食べていたりします。これは絶対に控えなければなりません。
もう一つは、家に帰って来るのが遅い上に疲れているので、ご飯を食べてから寝るまでの時間が短くなってしまうことです。
本当は夕食を食べてから5時間後くらいに寝るのがいいようなのですが、実際には1時間とか2時間とか・・・。食べてすぐ寝てる状態です。
これも、会社から帰る時間を早くすることは難しいから、寝る時間を遅くして「食べてすぐ寝る」状況を解消するしかありません。
が、これには「寝不足でお肌が荒れる」という危険が存在しています。
進むことも出来ず引くことも出来ない・・・でも、しょうがないよな・・・1ッカ月で2キロくらい痩せよう・・・飴は1日2個まで(「それでも2個食べる気か!」とか言わないように。ひと袋食べてた時よりよっぽどましです)に抑えるのさ。
そして、通販で買ったあのスカートをはいて見せる!
年の瀬に慌しくした決意はどこまでうまくいくでしょう。以後のダイエット物語をお楽しみに〜(おい・・・)
12月18日(月)
いつのだか分からないビデオを見ていると、『特命リサーチ200X年』でほくろ特集をしていました。
私も腕に気になるほくろがあります。
そのほくろは直径5mmくらいのものですが、ちょっと出っ張っていて、しかもすぐにど真ん中から毛が生えてくる・・・当然「えい!」と抜いていい気分になっていたのですが、最近、なんだかそのほくろが大きくなってきたような気がしているのです。
直径8mmくらいにはなってるかも?
5mmも8mmも変わるか!ってご意見もありそうですが、もともと小さいものだったので、たった3mmでもすごく大きくなった気がするのです。
で、どうにかして取る方法はないだろうか?とちょっと思いながら番組を見たのです。
が、私はそこで皮膚ガン予備軍の告知をされてしまいました。
ほくろというのは細胞がバカになってできあがっているので、刺激を与えるとさらに悪の道へと走るのです。
バカからガンに変身して、肺とかにまで飛んで行く可能性だってあるそうです。
当然毛を引っこ抜くのも御法度。その刺激でバカ細胞がどんどんほくろを成長させてしまいます。
そうか、大きくなったと思ったのは気のせいじゃなかった・・・本当に成長してるんだよ・・・。何年間か毛を抜き続けたら皮膚ガンだよ・・・。
中途半端に健康オタクな私は、もう二度と抜かない、優しくハサミで切って上げるんだ、とほくろから生えている毛(こいつは1週間くらいで立派に再生する)に誓ったのでした。
12月16日(土)
海遊館に行って来ました。
海遊館というのは、大阪にある大きな水族館です。近くには世界一(自称)の観覧車もあります。
海遊館に入る前から水族館の挑戦は始まっています。
入り口近くに人だかりがしているので何事かと思ってみるとペンギンが4頭、氷の詰まったでかい箱の中にいます。
「お、ペンギンだ〜」と思ったのも束の間。私の位置からペンギンまでかなりの距離があるにもかかわらず、ペンギンが異様にでかいことに気付いてしまいました。
あれ?おかしいな?と思って近づくと、やっぱりペンギンはでかいです。
それでもペンギンには違いない・・・そう思って箱のまん前まで行くと、ペンギンはやっぱりでかい。三輪車を縦にしたくらいの大きさはあります。
とはいえペンギンはペンギン、4頭並んでちょこちょこ歩いていると、それなりにかわいいです。
「かわいい〜」と、私の隣の隣くらいで見ていた子供が手を伸ばした瞬間、係員の人が、「危ないです!突つかれますよ!」
途端に他の子供の親たちも、慌てて「突つかれるよ!」と子供を抱えて逃げ出します。
が、ペンギン達はそんなこと知ったこっちゃない、とばかりに整列して数歩進んでは、それぞれ好きな方向をにらみつけています。
その目つきは・・・結構恐い。体がでかいこともあるのですが、彼らの気持ちを翻訳すると、
「なんだよ、俺ら、こんなとこで見世物にされたくねーんだよ。」
「いくら氷を入れてくれたって、こんなせまいところじゃやなんだよ。家(水族館の中)に帰しやが!」
「けっ!こいつら俺らにず〜っとカメラ向けてるぜ。いっちょ突ついてやるか!」
って、そんなことを言ってるような気がするのです・・・。
ちなみに水族館の中にいたペンギン達も変でした。
彼らの住処の一角には雪が降っていたのですが、雪の降る下にいたペンギン約10頭、みんな微動だにしません。
しかも、中に2頭、茶色い毛むくじゃらのペンギンがいたのです。ペンギンというよりビッグ・フットといった感じで、なぜか肩をすぼめて耐えるように雪の下に居ます。
しかし、私の後ろにいたカップルは、あの茶色いペンギンを「まだ子供だ」と言っていました。大人のペンギンよりひとまわりくらい大きいのが子供のペンギン?
水族館の謎は大きいです。
この他にも、人の顔が浮いていたり(一説にはマンボウという説あり)、宇宙基地が並んでいたり(一説には足の長いカニともいわれている)、小魚を引きつれたジンベエ殿が水槽をぐるぐる回っていたりと、水族館は盛りだくさんでした。
お暇な方は一度見に行ってください。
12月12日(火)
久しぶりの更新です。なんでこんなに更新が滞っていたかと言うと・・・単にさぼっていただけです・・・。
悪魔は先週の木曜日にやってきました。
その日はうちの部署(といっても4人しかいない)の忘年会。どうせ疲れるんだからと水曜日の夜は夜更かしして(この辺で何かが間違っていたのかもしれない)、木曜の夜に備えていたのですが、上司に急な仕事が入り、忘年会は中止。今度はいつやるのか定かではありません。
で、木曜の夜はぐったりしてお疲れのまま眠りに就きました。
そして金曜日、明日から魔の社内旅行があるから今日は早く帰ってゆっくり休もう、と思っていたのに、突然忘年会・・・。
それも、上司との打ち合わせにやってきた外注先の人も入れての忘年会です。私がこの会社に入った頃衝撃を受けたねずみ男さんもいらっしゃいました。
で、急遽忘年会になったのですが・・・この日は金曜日・・・しかも世間ではボーナスとやらが支給された日らしいです。
ついでに言うと、会社を出るのが遅くて、大阪の繁華街に着いたのは夜8時・・・どこもかしこも満席で、入れやしません。
とことん歩きましたとも・・・歩いても歩いても満席・・・安〜い居酒屋でいいや、と思っていても、上司は外注先の人を誘った手前いい店じゃなきゃいけない、と思っているらしく、妥協をしてくれません。
外注先の人々はお呼ばれしている身なので淡々とついていきます。
ここでメンバーを紹介しておきましょう。
うちの部署・・・某有名メーカーを退職後、社長じきじきに誘われてやってきた上司1(絶対に金持ち)と独身貴族?(多分それなりに金持ち)の上司2。
この上司2、普段からいいものを食ってるらしく、どこも満席なのに妥協せずに歩き続けるお方です。
それから私と、入社してまだ1ヶ月のムーミン君。
で、外注先の人は我がいとしのねずみ男と、その上司の・・・名前何にしよう?・・・ごんべえ氏(ベタ・・・)
この6人は金曜の夜の繁華街をさまよいました。さまようこと30分・・・1時間・・・1時間半・・・。
そして1時間半が過ぎた時、上司2が言いました。
「今日は日が悪いから、忘年会はやめて簡単に食事だけして
帰りましょう。」
これを聞いて、それまで大人しくついてきていたごんべえ氏の顔色が変わりました。
「こっちに色々お店が有りますよ。」
なんか知りませんが、先頭に立ってビールを逃すまい、と頑張っています。
そして一人途方に暮れて小首を傾げるねずみ男と、それを見て「かわいい」と呟き、「僕はマクドナルドでいいのに・・・。」とのたまうムーミン君。
しかし、ごんべえ氏の活躍によって大衆食堂のようなレストランでお酒と食事にありつけたのは、午後9時でした。
そのまま12時過ぎまで飲んで、翌日の10時には社員旅行に出発・・・。
で、当然真夜中まで飲んだのですが、翌朝5時に起床で6時半解散・・・で、解散地から家までは遠いので、帰ってきたら午前9時・・・ぐったり寝てたら夕方・・・寝すぎて寝てたら真夜中・・・
こうして今に至るまで、家に帰ったら寝てしまう生活を繰り返していたのです。
食べてすぐ寝るので日に日にウエストが苦しくなっています。
もうすぐお正月なのに、恐ろしいことです・・・。
12月3日(日)
日曜日の昼下がり、玄関のチャイムが鳴った。
こういう時、99.9%は宗教か新聞かその他訳の分からない商品の販売なのでまったく返事をしないのだけど、丁度通販に申し込んでいたこともあり、宅急便の人かもしれないと思い、
「は〜い、どなたですか〜?」
と返事をして見ました。お返事は、
「警察です。」
普通はここで、「警察が何の用?何かあったのかな?」と思うものなのかもしれません。
でも私が最初に思ったのは、
「こいつ、警察の名を語って家の戸を開けさせようとしてるのかもしれない。そうはさせるものですか!」
だった・・・。
とはいえ本物だという可能性もあるので、とりあえずチェーンをつけてドアを開けると、白い服を着た、お巡りさん風のおじさんが立っていました。おじさんはチェーンを見ても、
「あ、そのままでいいです。住所の確認だけさせてください。緊急時にはこちらに連絡すればいいんですね?」
と、私に、私の住所と、実家の住所を書いた名簿を見せました。
とはいえ視力が悪いので良く分からなかった・・・面倒なので「それで合っています。」と言っておきましたが。
にしても、あの住所が必要になる時ってどんな時?・・・とりあえず、私が生きてれば自力で連絡するもんな・・・・・・
ちょっと恐い気持ちになったところで、防犯について考えて見ました。
最近、新聞で「ひったくり」に遭ったという記事をみかけることが多いです。そのほとんどは自転車の前のカゴにお金の入ったかばんを入れておいて、バイクなんかが追い抜き際(すれ違い際でも可)に持って行ったというお話。
さらに新聞ネタで恐縮ですが、どこかの機関が調査した結果、引ったくりに遭って金品を奪われた人のほとんどは「自分は大丈夫」と思っているらしいです。これは「うちの子に限って・・・。」に通じる心理状態なのでしょう。
もう一つだけ新聞ネタ。
今日の新聞でも、3人のおばさんが引ったくりに遭ったとの記事が載っていました。
が、そのうちひとりだけは未遂で終わったのです。なぜならかばんのひもをハンドルにかけていたから。当然ひったくり犯はかばんを奪えませんでした。
で、当たり前のことですが、このおばさんは「私は大丈夫」とは思っていなかったはずです。大丈夫だと思っていたなら、かばんのひもをハンドルにかけるはずがないですから。
実は私も自転車に乗る時は、かばんのひもをハンドルにかけています。歩いている時も、かばんを掛けるのは人の通らない側です。電車に乗れば、かばんのチャックを手でふさいで、しかも壁際にいるし、絶対にリュック式のバッグを背負わないし、今日の警察も、チェーンをかけて応対。で、男性のほとんどの人がズボンの後ろポケットに財布を入れているのが信じられないです。スリに狙われるだけじゃなく、普通に落としそうじゃないですか。
ああ、なんて日々防犯を重ねてるんだ・・・とうっとりしている場合ではありません。学生時代、私がそうやって自転車に乗ってるのを見た友人達は「そこまでしなくても・・・。」と言ってました。
これを読んでる人の中にも、チェーンやら壁際はやりすぎでは?って人はいるかもしれません。それに、腕利きのスリやら、乱暴なひったくりにかかればその程度の自衛策は全く効き目がないかもしれないですし。
でも、ハンドルにかばんのひもをかけるなんて数秒でできること。それさえせずにひったくられたら「私はなんてアホなんだ。」とものすごく自分を責めるような気がしますが、ちょっとでも自衛策をやってひったくりを防げればお得だし、ひったくられても、「ちゃんと自衛策はとってたんだから仕方ない。」と、自分を慰めるネタにはできそうな気がするのです。
同じ理由で、夜自転車に乗ってる時にはライトを絶対つける、とか、車を運転するときには絶対メガネをかけるとか、飲んだら運転しないとか(何を当たり前のことを!と思うかもしれませんが、やってない人、結構多いのです)。
きまりだから従ってる部分ももちろんありますが、それさえやっていれば防げたはずのことはたくさんあるし、万一防げなくても、「ちゃんとやってて防げなかったことは仕方ない。」って思えるような気がするのです。
あと1ヶ月で新しい世紀です。「やってればよかった・・・。」と自分を責めることが少しでも少なくで済むように、今年も来年もその翌年もがんばりましょう。
(なぜ、こんな中途半端な日付でしめくくりの文章なんだろう・・・)
12月1日(金)
昨日は地獄のような一日だった。って、ただいつものように風邪だっただけだけど・・・。
とりあえず講演会とやらに行ったのはいいけれど、その講演会のあと、「懇親会」とやらがあることを私はすっかり忘れていた。っていうか、話だけ聞いてさっさと帰るつもりだったので、自分に関係のない懇親会なんてすっかり頭の中から追い払っていたのだ。
ところが他のみなさんは懇親会に出席するらしく、会場はきれいな服(もうちょっとマシな表現はできないのか・・・)の男女がいっぱい。
普段、会社に行く時ですらぎりぎり小奇麗な格好しかしない私は、会社に行かなくていいとなると全く小奇麗でない格好をしていた。
名札ケースを渡されて、「中に名刺を入れて付けてください。」と言われたものの、こんな汚い格好の小娘が名札をつけると会社の恥になるだろう、とそ〜っとポケットにしまっておいた。結構肩身がせまい。
しかも、なぜか寒い。それも、体全体が寒いんじゃなく、首筋だけ・・・これはやばいよな・・・と思いつつも午前中は結構楽にすんだ。
ところが、昼ご飯の時間になってもちっともお腹が空かない。それだけでも私にとっては異常事態だと言うのに、さらに、歩くと頭が痛い。
どう言えばいいのでしょう?とにかく、動くと頭の中で脳みそがシェイクされて、その揺れで頭が痛い、っていう感じ(どんなんや?)
何も食べる気はしなかったけれど、それじゃよくない、と思ってパンを紅茶で流し込むようにして食べて、いざ午後の講演会。
が、やっぱり背筋がぞくぞくする。休憩時間になってトイレに行こうと立ちあがるとやっぱり脳みそシェイクが始まった。
ガンガンするので席についたが、脳みそシェイクは終わらなかった。動いてないのにガンガン痛い。あまりに痛いので、もう話を聞いていられなかったのに、話はどんどん長引いている。5時に終わる予定のはずが、その5時になっても残りあと3人のお話が・・・。
帰ろうか、とも思ったけれど帰るなら名札を返さなければいけないし、壇上では「時間が過ぎて申し訳ありませんが早く終わらせますのでもうしばらくご辛抱ください。」との司会者の声。
我慢して見たけれど、最後から2番目の男・・・声がでかかった。頭にめちゃめちゃ響いた。しかも早口で、こっちは吐きそうになるくらいぐったりしていた。
いっそここで倒れて救急車呼んでもらおうか・・・でも、汚い格好だしな・・・と葛藤を繰り返すうちに残り一人。これがまた・・・
このおばちゃん、初めての講演で緊張してるのかもしれないけれど、前置きが長すぎる。どうでもいいことを延々しゃべってちっとも本題に入らない。ついでに声が震えているので話の進むのが遅い。しょっちゅう噛んでいる。
ちなみに私も震えていた。なんだか力がなくなって鉛筆を床に落としたものの、拾おうとしたら手が、ものすごく震えていた。しかも、床との距離感が掴めないのか、なかなか拾えない。
だめだ・・かなり弱っている・・・
もうダウン寸前で、やっと講演会が終了した。
が、帰る準備も大変だ。なにしろ書類をかばんにしまおうとしても、手が震えてうまくいかない。
それに、座っていても頭がシェイクされていたのに、歩くともっとシェイクする。頭をガンガンさせながら、私はひたすら歩いた。どうせ止まったって頭は痛いのだ。だったら思いきり歩いてやる!
こうして必死に歩いて地下鉄にたどりつき、方角も確かめて乗ると、運良く座れた。
これで寝てればJR大阪まで着く・・・そしたらそこで乗り換えて、家に帰ったら薬を飲んで寝よう・・・
ほっとした私は地下鉄に揺られながら寝た。頭はガンガンするけれど、もうすぐ帰れると思えばちょっとは気も楽だ。
・・・が、約10分後、ふと目を覚ました私は、どうも様子がおかしいのに気づいた。
時刻は金曜の午後6時。そろそろ会社も終わって、大阪へ向かう地下鉄はもっと混むはずだ。なのになんだろう?この人の少なさは?
と、地下鉄が駅に止まった。駅名のアナウンスが聞こえる。
・・・なんだ?この全く聞き覚えのない駅名は?
とぼんやり考えているうちに扉は閉まり、私が「あ、反対方向のに乗っちゃった。」と気づく頃にはすでに動き出していた。
仕方なくその次の駅で降りて乗り換えたものの・・・やっぱり混んでる・・・。しかも、振り出しまでだって10分以上あるのだ、と思うとかなり疲労度が増した。
ああ、頭が痛いよ〜せめて座らせてくれ〜と願っていると、さすがに神様も可哀相だと感じたのか、席が空いた。喜んで座った私の隣に、一組の男女がやってくる。
そんなことどうでもいいのでぐったりしながらまた寝始めようとすると、その男女の会話が耳に入ってきた。
女「ここ、もう一人座れるわよ。座ったら?」
男「いや、僕は立ってます。若いですし(笑)」
女「いいじゃない、別に。隣の子なんて、あなたより若いのに座ってるわよ。」
・・・・・・余計なお世話じゃ・・・若けりゃ座っちゃいかんのか・・・若くたって席が空いてりゃ座るさ・・・ましてや吐きそうなんだからなお座るさ。なんならあんたの膝に吐いてやろうか?
と、苦しいのでかなりひねくれた発想になりながら、今度はちゃんと大阪に着いた。
もう、息も絶え絶えだ・・・。ふらふらしながらJRに乗り(当然満員で座れない)、薬を飲んで寝たい一心で家まで辿りつき、薬をのんでそのままパタッ。起きたら朝7時だった・・・。
風邪ってめちゃくちゃしんどいです。なんでここまでひどくなったのかは分かりませんが、とにかく辛い・・・。ちなみに大人は食後に3錠飲め!って書いてある風邪薬を何も食べないで5錠飲んじゃいましたが、なんとか風邪は治りました。
これからは風邪薬を肌身離さず持ち歩く季節になるんだなぁ・・・ふう。
日記2000年11
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